25名のファーストチーム登録完了に伴う夏の追加補強の制限と放出候補の現状
💼 フロントは、今夏獲得したすべての新戦力(ククレジャ、コナテ、ダンフリース、ベルナルド・シウバ、エスピ、そしてディオマンデ)の登録手続きを完了しました。
ここで注目すべきは、ディオマンデについて、Bチーム(Castilla)登録枠ではなく、直接ファーストチームの選手(背番号25)として1部に登録したことです。この決断により、マドリードが登録可能なファーストチームの上限「25名」の枠が完全に埋まることになりました。
この登録完了は、今後の移籍市場の最終局面において、マドリードは「誰かを放出しない限り、いかなる新規選手も一切登録(獲得)することができない」という極めて大きな制約を抱えることを意味します。
フロントは、モウリーニョ監督の「20名の少数精鋭による強固なブロック( plantilla corta )」という要望を満たし、さらに追加補強を行うために、以下の3人の高給主力選手を放出リスト( ramp )に載せて動きを本格化させようとしていましたが、それぞれ深刻な障壁に直面しています。
1. ラウル・アセンシオ
守備のバックアップ候補として売却を狙っていましたが、7月30日の練習中に右太もも(大腿直筋)に大怪我を負ってしまい、9月までの戦線離脱が確定。この負傷により、彼に関心を示していたクラブとの交渉は完全にストップしてしまいました。
2. フェルランド・メンディ
高額なサラリーの割に怪我が多く、今シーズンについても「シーズンのほぼすべてをリハビリで棒に振る(estará prácticamente toda la temporada fuera)」レベルの致命的な負傷を抱えているため、買い手が全く見つからないデリケートな状況に陥っています。
3. エドゥアルド・カマヴィンガ
W杯フランス代表に落選してプレシーズンを最初から過ごしていますが、彼自身はレアル・マドリードを退団する意思が1パーセントもなく、他クラブからの打診を頑なに拒否して残留を強く望んでいます。
このダブル不確定要素(怪我人の売却不可と残留への強い拒絶)により、フロントは予算的な空きスペースを確保できず、市場の最終盤に向けてこれ以上の新規獲得に動くことが極めて困難な手詰まり状態(persiana cerrada)に陥っています。 (via SPORT)
トニ・クロースの後釜候補エンゾ・フェルナンデスの獲得が完全消滅
❌ トニ・クロースの電撃引退以降、中盤の絶対的な舵取り役( timonel )の不在に悩むチームにおいて、最大の獲得候補として名前が挙がっていたアルゼンチン代表MFエンゾ・フェルナンデスのマドリード移籍の可能性は、完全に、そして決定的に消滅しました。
チェルシーとエンゾの代理人であるハビエル・パストーレ氏との間には、今夏『8月14日の木曜日18時(イギリス時間17時)までに1億2000万ユーロ(約120M€)の契約解除金をキャッシュ提示したクラブがあれば、チェルシーへの残留義務を解除して移籍を容認する』という極秘の期限付き合意が存在していました。
エンゾは、チェルシーが新シーズンもチャンピオンズリーグの出場権を逃したことに対する不満から、 Stamford Bridge を去ることを強く望んでおり、自身が最も憧れる首都マドリードへの移籍に向けてマドリード側と水面下で熱烈にコンタクトを取っていました。マドリードも、クロースの抜けた中盤にパスの散らしと展開力をもたらす最高峰のピースとして、このウルトラCのオペレーションを真剣に検討していました。
しかし、以前にジュリアン・アルバレスやマイケル・オリーセの引き抜き疑惑が浮上した際と同様、マドリードは事前に公式声明を発表し、エンゾ獲得に向けた公式なアプローチや具体的な動きを対外的に完全否定。これによりチェルシー側のガードが固くなり、さらにマドリード側の登録枠飽和問題も重なったことで、具体的な正式オファーが期日までにチェルシーへ届くことはありませんでした。
期限となった14日の18時を何事もなく迎えたことで、この1億2000万ユーロの解除条項は完全に失効。エンゾは今季、チェルシーに残留して新監督のもとで戦うことが確定しました。彼はかつてベンフィカから当時MF最高額の1億2100万ユーロ、2032年までの超長期契約でチェルシーへ加入しましたが、W杯決勝においてクバルシに対して見せた悪質なタックルによる退場の汚名を返上するため、今シーズンはロンドンで不退転の決意で臨むことになります。 (via ElDesmarque / SPORT)
中盤補強の代替候補マルティン・スビメンディを巡る静観の構え
🇪🇸 ロドリ(バルサ移籍が秒読み)の獲得破談とエンゾの消滅を受け、フロントは中盤に確かなゲームメイクとボール奪取能力をもたらす次なるターゲットとして、アーセナルに所属する27歳のスペイン代表MFマルティン・スビメンディをリストに載せ、具体的な問い合わせを行いました。
アーセナルは今夏、ニューカッスルからブラジル代表のブルーノ・ギマランイスを8700万ユーロ(約87M€)の巨額資金で獲得。これにより、昨季プレミアリーグ王者に大きく貢献したものの、シーズン終盤やチャンピオンズリーグ決勝において先発から外されるなど徐々に序列を下げていたスビメンディの出場時間は著しく減少することが確実視されています。アーセナル側は、彼の価値がベンチで大幅に下落するのを防ぐため、また他のターゲット(左ウイングなど)獲得のための資金とサラリースペースを確保するため、1年前の獲得価格(約6000万ユーロ)を大きく下回らない適切なオファーがあれば、スビメンディの売却に応じる用意があるとされています。
しかしながら、現時点でのマドリードの姿勢は「静観(様子見)」にとどまっています。マドリードは、中盤の底に確固たる絶対君主を求めており、スビメンディのポテンシャルを高く評価しつつも、かつてのロドリのように「一人でチームの展開力を完全に掌握できる圧倒的なゲームチェンジャー」として機能するかについては、フロントやモウリーニョ監督の間に若干の慎重論が存在します。また、何よりもすべての1部選手登録枠が完全に埋まっている現状があるため、アセンシオらの奇跡的な売却が劇的に成立しない限り、この交渉を本気で加速させることはできません。 (via SPORT)