バレンシアCF

大敗のショックと最悪のスタート

メスタージャで行われたFCバルセロナ戦で0-5という屈辱的な大敗を喫し、4試合を終えて勝ち点1、わずか1得点という深刻な最下位に沈んでいます。360分間で1ゴールしか奪えておらず、サポーターのフラストレーションは頂点に達しました。カルロス・コルベラン監督は試合後、『バルセロナは最初から最後まで我々よりも圧倒的に優れていた。早い時間帯に失点したことで、すべてが厳しくなってしまった』と述べ、戦術的なプランが早い段階で崩壊したことを認めました。(via Superdeporte)

ピッチ内外での抗議とクラブの危機

スタジアムの内外では、オーナーであるピーター・リム氏や息子のキアト・リム会長に対する激しい抗議が巻き起こりました。キアト・リム会長はプライベートジェットでバレンシアに到着後、抗議から逃れるために選手たちのチームバスに隠れてスタジアムに入り、試合後も doctor Juan Reglá通りからコソコソと脱出するという行動を見せ、サポーターの怒りをさらに買いました。試合前後に約2000人のファンがスタジアム前に集まり、『Peter, vete ya(ピーター、出て行け)』や『Jugadores mercenarios(選手は傭兵だ)』といった叫び声を上げました。これについて元バレンシアGKのサンティアゴ・カニサレス氏は『クラブは死に瀕している。リムを追い出すためには、社会的な圧力をかけ続けるしかない』と主張しています。(via ElDesmarque)

新戦力の投入と佐藤隆之介の公式戦デビュー

バレンシアにとっての唯一の光は、17歳の若き才能であるデビッド・オトルビが初スタメンを飾り、ピッチ上で際立った突破を見せたことです。また、日本人の若きMF佐藤隆之介はベンチから試合を見守った後、後半63分にハビ・ゲラと代わってピッチに投入され、公式戦デビューを果たしました。しかし、すでにチームが崩壊していた状況下で存在感を示すのは容易ではなく、厳しい船出となりました。守備の要であるムクタル・ディアカビが後半に負傷退場するアクシデントも発生し、次節のセビージャ戦およびアラベス戦に向けて極めて深刻な懸念を抱えることとなりました。後半53分には新加入のハーヴェイ・エリオットがメスタージャのサポーターから温かい拍手で迎えられてデビューを飾りましたが、チームを救うことはできませんでした。(via Mundo Deportivo)

セビージャFC

酷暑の激闘と不可解な退場劇

敵地RCDEスタジアムで行われたRCDエスパニョール戦は、1-1の痛み分けとなりました。9月上旬にもかかわらず、気温27度、湿度76%という蒸し暑く過酷な条件下で試合が開催されました。その中で、セビージャのGKオディッセアス・ヴラショディモスは、自ゴール裏のスタンドにいるエスパニョールサポーターを気遣い、自身の水ボトルを4本投げ渡すという素晴らしいスポーツマンシップを見せ、会場を温かい雰囲気に包み込みました。(via ElDesmarque)

不可解なレッドカードと指揮官の怒り

後半55分、先発復帰を果たしたアロウナ・サンガンテが、相手FWロベルトの突破を阻むスライディングを見せて一発レッドカードを提示されました。しかし、映像リプレイではサンガンテが明らかに先にボールをクリーンにクリアしていることが示されていました。にもかかわらず、VARのトルヒージョ・スアレスは主審のミゲル・セスマをモニターに呼ばず、判定は覆りませんでした。この決定に抗議したルイス・ガルシア・プラザ監督はイエローカードを受け、試合後も『サンガンテがボールに触れたのは明確だ。前節の Atlético戦でのキケ・サラスに対するペナルティ未判定も含め、不可解な判定が続いている』と憤りを隠しませんでした。(via MARCA)

ベルギー代表の劇的デビュー弾

10人になったセビージャですが、後半84分、今夏に加入したベルギー代表FWルーカス・スタッシンがデビュー戦で輝きを放ちました。相手DFのクリアミスによるこぼれ球を見逃さず、エリア内で鋭いハーフボレーを叩き込んで貴重な先制点をもたらしました。また、同じく新加入のフォファナも後半から出場し、自陣ハーフウェーライン付近から相手GKの意表を突くロングシュートを放つなど、チームに大きな活力を与えました。試合は土壇場で追いつかれたものの、敵地での貴重な勝ち点1を持ち帰りました。(via Estadio Deportivo)