【今回のラインナップ】
✅ レアル・サラゴサ 3部降格の危機に瀕する中、主力選手が続々と練習復帰
✅ UDラス・パルマス キャプテンが自動昇格へ決意表明、日本人選手の負傷離脱も
✅ マラガCF 監督就任から無敗記録タイ、次節はアルメリアとの昇格直接対決
✅ UDアルメリア ホーム連勝記録に迫る圧倒的な強さで大一番へ
✅ CDカステリョン & ブルゴスCF 昇格候補同士の激突、前半戦の物議を醸す判定の再戦
✅ グラナダCF 審判への侮辱発言や退場により主力3選手が次節出場停止
✅ カディスCF 降格危機のなか電撃復帰のベテランが残留を宣言しチームを鼓舞
■【レアル・サラゴサ】
ダビド・ナバーロ監督の就任直後は4戦3勝と劇的な効果をもたらし、プレーの質や守備の安定感、攻撃の生産性が大きく向上したものの、直近のミランデス戦とコルドバ戦で連敗を喫し、直近9ポイント中1ポイントしか獲得できていない。現在、チームはプリメーラ・フェデラシオン(3部)への降格を避けるための熾烈な残留争いの渦中にあり、残りの7試合(セウタ、ウエスカ、グラナダ、バジャドリード、スポルティング、ラス・パルマス、マラガ)はクラブの近現代史において最も重要な試合と位置付けられている。戦力外となっている選手も多く、前スポーツディレクターのチェマ・インディアスが冬の市場で獲得したウィリー・アガダは体重オーバーで状態が悪く、戦略的補強だったポール・アクオウコウも3月25日から右膝捻挫で離脱中であり共に構想外となっている。シナン・バキスも出番がなく、マリオ・ソベロンも戦力外通告を受けて招集外となっている。一方で明るいニュースもあり、ハムストリングの拘縮を抱えていたロベル、同箇所に過負荷があったケイディ・バレ、そしてフランチョがグループ練習に復帰した。胃腸炎で自宅療養していたアギーレガビリアとラドバノビッチも復帰しており、すでに残留を確定させている次節のセウタ戦での起用が見込まれる。リザーブチームのウインガーであるバディージョも練習に参加しているが、負傷中のバレリー、タチ、ポール・アクオウコウは引き続き欠場となる。(via AS) (via SPORT)
■【UDラス・パルマス】
自動昇格枠の2位から4ポイント差の7位につけており、ルイス・ガルシア・フェルナンデス監督のもとで1部自動昇格を明確な目標に掲げている。キャプテンのキリアン・ロドリゲスは、自身が2度目のガン闘病中で病院にいた昨季の降格を深く悲しんでおり、「1部復帰は個人的な目標」と語っている。現在は投薬治療を終えて1ヶ月が経過し、フィジカル的に100%の状態にある。チームは直近のアウェー・マラガ戦でセットプレーから先制されて敗北を喫したが、この試合では日本人のタイセイ・ミヤシロ(宮代大聖)に対する明らかなペナルティが見逃される判定があり、後にCTA(審判技術委員会)が誤審を認めたものの、キリアンは「過去には戻れない」と前を向いている。今週金曜日20時にはホームでCDレガネスとマージンのない一戦を行うが、タイセイ・ミヤシロは負傷によりこの試合を欠場することが決まっており、チームにとって大きな痛手となる。キリアンはホームでの良好な流れを維持し、「どのチームにも勝てる」と自信をみなぎらせている。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)
■【マラガCF】
第15節でフアン・フランシスコ・フネス監督が就任して以来、チームのダイナミクスは完全に変わり絶好調を維持している。直近のラス・パルマス戦の勝利(3-2)により、フネス監督就任からの無敗記録タイとなる9試合無敗(5勝4分、19得点10失点)を達成し、攻撃力と圧倒的な守備の安定感を証明した。前監督のセルヒオ・ペリセル解任の契機となったクルトゥラル・レオネサ戦でも2-1で勝利を収めている。唯一の黒敗はコパ・デル・レイのタラベラ・デ・ラ・レイナ戦と、リーグ戦でのレアル・ソシエダB戦(1-2)のみ。次節はアルメリア・スタジアムでUDアルメリアとの自動昇格を争う直接対決(ハイリスク指定のダービー)を控えており、チーム史上最高の状態と自信を持ってこの大一番に臨む。(via SPORT)
■【UDアルメリア】
ホームで6連勝中と圧倒的な強さを誇っており、クラブのホーム連勝記録にあと1勝と迫っている。次節は絶好調のマラガCFをホームに迎え撃ち、昇格に向けた非常に重要な直接対決となる。(via SPORT)
■【CDカステリョン & ブルゴスCF】
両チームともに高いレベルのパフォーマンスを維持しており、1部昇格候補として名を連ねている。今週土曜日にはスカイファイ・カスタリアで両者の直接対決が行われる。前半戦のエル・プランティオでの対戦は0-0の引き分けに終わったが、この試合ではカステリョンが主導権を握りながらも、カラに対する明らかなペナルティが見逃されるという物議を醸す判定があり、今回はその再戦として大きな注目を集めている。(via SPORT)
■【グラナダCF】
パチェタ監督率いるチームは、前節のクルトゥラル・レオネサ戦で大きなトラブルに見舞われた。ホルヘ・パスクアルが後半アディショナルタイムに、副審に対して指を上唇に当てるジェスチャーをしながら「くそヒゲ」と暴言を吐き、一発退場となった。競技委員会から侮辱行為として2試合の出場停止処分を受け(重い侮辱ではなく軽視と判断されたため4試合の処分は免れた)、アウェーのアルバセテ戦とホームのアルメリア戦を欠場する。また、バイラ・ディアロもイバン・カレロに対する後ろからの激しいタックルで一発退場となり1試合の出場停止、マヌ・ラマも累積警告(5枚目)で1試合の出場停止となっている。マヌ・ラマは現在恥骨炎を抱えており、復帰まで2〜3週間かかる見込みである。(via AS)
■【カディスCF】
降格の危機に瀕している非常に困難な状況の中、37歳のベテラン、ルーカス・ペレスが数週間前にフリーで電撃復帰を果たした。先日のFCアンドラ戦でデビューし、左サイドからのクロスに強烈なヘディングで合わせるなど即座に存在感を発揮した。試合後にはラジオのインタビューで「カディスは間違いなく救われる」と宣言し、ファンに対して力強いメッセージを送った。ロッカールームの新たなリーダーとして、ファンとの団結の重要性を説き、ホームでの残り試合でファンの後押しが不可欠だと訴えている。また、今夏加入して批判を浴びているスソに対しても「努力は交渉の余地がないが、彼(スソ)はそれを持っている」と強く擁護し、デポルティーボでの自身の経験を引き合いに出しながら、チーム内の士気を高めている。(via Estadio Deportivo) (via AS)
【本日の総括】
LALIGA Hypermotionの終盤戦は、昇格争いと残留争いがかつてないほど激化している。マラガやアルメリアが驚異的な無敗記録や連勝記録を打ち立てて自動昇格へ邁進する一方で、ラス・パルマス、カステリョン、ブルゴスといった実力派チームも昇格プレーオフの枠を虎視眈々と狙っている。一方で下位に目を向けると、名門レアル・サラゴサやカディスが3部(プリメーラ・フェデラシオン)降格の危機という絶望的な淵に立たされており、残りの数試合がクラブの存亡を懸けた戦いとなっている。日本人選手の負傷離脱、ベテラン選手の電撃復帰、そして判定や暴言を巡る出場停止など、ピッチ内外で劇的なドラマが繰り広げられており、最終節まで一瞬たりとも目が離せない展開が続く。

デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
レアル・サラゴサは監督交代直後の勢いを失い、連敗で降格圏に沈んでいます。主力復帰は朗報ですが、冬の補強選手が機能せず、戦力的な厚みがない点が懸念されます。残りの試合で、失点に繋がった守備のズレをどう修正し、限られた戦力で局面を打開できるかが鍵となるでしょう。特に、相手の強みを消しつつ、自らの攻撃の形をどう作るか、監督の手腕が問われます。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
レアル・サラゴサは、クラブの近現代史において最も重要な試合と位置づけられる状況に追い込まれています。主力選手の復帰はチームに希望をもたらしますが、戦力外の選手がいる中で、残りの試合でどのようなチーム作りをしていくのか、フロントと監督の連携が重要になります。降格という最悪のシナリオを回避するため、クラブ全体が一丸となってこの危機を乗り越えられるかが、今後のクラブのあり方を左右するでしょう。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
レアル・サラゴサは、冬の補強が期待通りに機能せず、主力選手の負傷離脱も重なり、残留争いを強いられています。特にウィリー・アガダやポール・アクオウコウといった新戦力が戦力になっていない点は、編成上の課題と言えます。一方で、ロベルやケイディ・バレといった選手の復帰はプラス材料ですが、限られた戦力で残留を勝ち取るには、今後の補強戦略や、既存戦力の再評価が不可欠となるでしょう。