スポルティング・ヒホン
ジョナサン・ドゥバシンに対して、イングランド2部(チャンピオンシップ)に降格したばかりの複数クラブが強い関心を示している。イングランドのクラブはパラシュートペイメント(降格救済金)による潤沢な資金力を持っており、彼の契約解除金1200万ユーロを満額支払う可能性がある。スポルティングの立場は明確であり、もし彼が退団する場合、それがこの夏で唯一の重要な売却となる。クラブの施設であるマレオでは、自動昇格を目指すチームを作り上げる方針であり、ニコラス・ラルカモン新監督のプロジェクトを解体するつもりは毛頭ない。スペインとベルギーの国籍を持つドゥバシンは、パワー、豊富な運動量、オフ・ザ・ボールの動き、ペナルティエリア内の決定的なスペースに顔を出す能力を備えており、イングランドのサッカースタイルに完璧に合致する。クラブはFCバーゼルからのレンタル後、2025年6月に150万ユーロを投じて買い取りオプションを行使し、2028年までの契約を結んで彼をプロジェクトの基盤と位置付けた。今季のスタッツとして、LALIGA Hypermotionで37試合、国王杯で2試合に出場し、8ゴール9アシストという見事な数字を残している。1200万ユーロが支払われればクラブにとって歴史的な売却益となり、わずか1年で投資額を大きく倍増させることになるが、ピッチ上での絶対的な脅威を失うスポーツ面の打撃は計り知れない。スペイン代表の前監督ルイス・エンリケは過去に『彼がまだ何者でもなかった時に、スポルティングを指揮する絶好の機会を逃した』と語っている。クラブは選手売却の連鎖やオークション化を避け、ラルカモン監督に8月から競争力のある陣容を提供する安定と野心の夏を求めている。(via Estadio Deportivo)
マラガCF
1部昇格プレイオフ準決勝の第1戦、敵地グラン・カナリア・スタジアムでラス・パルマスに0-1の勝利を収めた。後半12分(57分)、イサン・メリノのボール奪取から始まり、チュペが持ち込んでダニ・ロレンソの鮮やかなヒールパスから、ダビド・ラルビアが決勝ゴールを決めた。フアンフラン・フネス監督の戦術が見事に的中し、ルイス・ガルシア監督を圧倒した。相手のミカ・マルモルを前線から徹底的にマンマークで封じ、ビルドアップをアレックス・スアレスに強要するクモの巣のような守備で自由を奪った。マラガはレギュラーシーズンで4位に入り、5位のラス・パルマスを上回っているため、第2戦の延長戦終了時に同点でもPK戦なしで決勝へ進出できる大きなアドバンテージを持っている。前半6分にはチュペのミドルシュートが枠を捉えるなど終始アグレッシブに攻め、前半終了間際にはカルロス・ドトールがペナルティエリア内でエンリケ・クレメンテに倒された場面でPKを猛アピールした。第2戦は水曜日(6月10日)の21:00から本拠地ラ・ロサレダで開催され、チケットは既に完売している。応援団体「Fondo Sur」の呼びかけにより、試合前の19:00からスタジアムのトリブナ通りで大規模なチームバスの出迎えが行われることが決まり、深夜4時の空港帰還時にも数百人のファンが出迎えた。1部RFEFからの昇格プレイオフでセルタ・フォルトゥナとナスティックを連破した2024年6月の成功体験の再現をファンは固く信じている。(via SPORT)(via MARCA)(via Mundo Deportivo)
UDラス・パルマス
マラガとの1部昇格プレイオフ準決勝第1戦で0-1の痛恨の敗戦を喫し、非常に厳しい状況に追い込まれた。ルイス・ガルシア監督の采配に大きな批判が集中している。特に、0-1とリードされたビハインドの状況で、今季10ゴール3アシストを記録しているチーム得点王のヘセを下げてイケル・ブラボを投入した決断は、スタンドから大ブーイングを浴びた。交代を命じられたヘセは激怒し、ピッチを去る際にペットボトルを蹴り飛ばし、コーナーフラッグにも八つ当たりをした。ベンチに下がってからもテーピングを投げ捨て、暴言を吐きながら激しい不満を露わにした。ルイス・ガルシア監督は試合後、『試合に圧倒されたとは思わない。ヘセは疲労が蓄積しており怪我のリスクが非常に高かったため交代させた。後半の交代はチームに活力を与えるためのもので、イケル・ブラボのオフサイド判定のシュートが決まっていればこんな質問は出なかったはずだ』と反論した。キャプテンのキリアン・ロドリゲスは『交代がチームのライン間を分断し、セカンドボールを拾えなくなった』と戦術的な機能不全を指摘したうえで、『審判は相手のファウルに甘すぎた。俺は蹴られまくったのにカードが出なかった』と判定への不満も漏らした。一方で『水曜日のアウェイ戦で逆転できると確信している。俺たちは苦しむことの専門家だ』と闘志を燃やしている。GKのディンコ・オルカスは、90分にブラシャナツとの1対1を防ぐ神懸かり的なスーパーセーブを見せ、0-2の絶望的な状況を回避してチームの希望をギリギリで繋ぎ止めた。(via SPORT)
CDカステリョン
1部昇格プレイオフ準決勝の第1戦、本拠地カスタリアでアルメリアと1-1の引き分けに終わった。パブロ・エルナンデス監督の下で魅力的なサッカーを展開しており、レギュラーシーズンでは20勝を挙げ71ゴールを記録している。アウェイのラ・ロサレダやリアソールでも勝利を収めており、強豪アルメリアに対しても劣等感は全くない。守備の要であるファブリツィオ・ブリニャーニがアルメリア戦で先制ゴールを挙げ、今季の得点数を7に伸ばした。1.93mの長身を活かしたセットプレーのスペシャリストである。28歳のイタリア人DFブリニャーニはマントヴァから加入し、2029年6月までの契約を結んでいる。1部に昇格した場合、ボーナス込みで移籍金は100万ユーロに達する。ブリニャーニは『守るだけのイタリアのサッカーから来て最初は苦労したが、デュエルに勝ってパスを通し、ラインを越える今のサッカースタイルを学ぶのが楽しい。もっと成長したい』と適応への手応えを語っている。火曜日(6月9日)21:00に敵地Almería Stadiumで行われる第2戦では、マビル、メジョ、チペンガの3選手が欠場する。割り当てられた450枚のアウェイチケットは数時間で完売し、熱狂的なサポーターが敵地に駆けつける。(via SPORT)
UDアルメリア
1部昇格プレイオフ準決勝第1戦でカステリョンと1-1で引き分けた。アルメリア側の得点者はアリーバスである。アルメリアはカステリョンの約4倍という巨大な予算を誇り、昨季もプレイオフに進出した実績があるため、1部復帰へのプレッシャーと義務を重く背負っている。今季のレギュラーシーズン第5節のホーム戦ではカステリョンに2-5で大敗した苦い記憶があり、警戒を強めて第2戦に臨む。(via SPORT)
レアル・サラゴサ
今季はクラブの80年の歴史において類を見ない大失敗となり、避けられないと思われていた降格を防ぐことができず、降格の憂き目に遭った。ガビ・フェルナンデス、エミリオ・ララス、ルベン・セジェス、ダビド・ナバロの夢は無残に散った。夏の編成の失敗と冬の補強の無策により、セグンダで最大のサラリーキャップを浪費したとして、スポーツディレクターのチェマ・インディアスが解任された。2024年にラウル・サンジェイの後任として就任していたゼネラルディレクターのフェルナンド・ロペスも解任され、上層部の大規模な刷新が行われている。再建に向け、新スポーツディレクターにラロ・アランテギ、テクニカルセクレタリーにフラン・グラシアが就任し、キケ・ガルシアとネストル・ペレスも同部門に加わった。イバイ・ゴメス新監督の強い要望により、アレナスからGKアナルト・ペーニャ(25歳、バルマセダ出身)を獲得した。ペーニャは身長1.79m(本人は1.76mと主張)と小柄だが、アスレティック・ビルバオのレサマで培われた抜群の反射神経と圧倒的な足元の技術を持ち、ポゼッションサッカーの鍵となる。イバイ・ゴメス監督は『もし彼が1.90mあれば1部でプレーしているだろう。素晴らしいGKだ』とペーニャを絶賛している。クラブは支払いや債務カバー、プロジェクトの存続を保証するために2000万ユーロの増資を発表した。マリアノ・アギラールが表舞台と裏側の重要な繋ぎ役を担っている。(via SPORT)
レバンテUD
ルイス・カストロ新監督の下、チームの再建を進めている。エンツォ・バルデリが夏の最初の補強選手となる予定である。GK陣の補強として、フランス2部のEn Avant de Guingampでレギュラーを務める32歳のアドリアン・オルトラに白羽の矢を立てた。彼は2027年6月まで契約を残しているが、スペイン復帰に前向きである。オルトラはDunkerque時代にルイス・カストロ監督の指導を受けており、その縁が獲得を後押ししている。現在GKのマシュー・ライアンの契約更新は未確定の状況である。(via MARCA)
デポルティーボ・ラ・コルーニャ
終了したばかりのシーズンで見事に昇格を果たし、来季からLALIGA EA Sports(1部)の舞台に復帰する。アントニオ・イダルゴ監督率いるチームは、GKのヘルマン・パレーニョと2028年6月までの契約延長を正式に発表した。昇格による1年の自動延長条項があったが、クラブはさらに期間を延ばして彼の献身とリーダーシップに報いた。フェルナンド・ソリアノSDは、シモ・ナバロ、ディエゴ・ビジャレス(2027年まで)、ビル・ンソンゴ(2030年まで)の3名との契約延長も間近であることを明かした。カメルーン出身の若きFWビル・ンソンゴはファブリル(Bチーム)から昇格し、バジャドリード戦で2ゴールを挙げて1部昇格の英雄となった。ソリアノSDは『謙虚で素晴らしい人間性でロッカールームの心を掴んだ。彼の成長は凄まじい』と絶賛している。来季に向けた補強として、オランダのDe Graafschapから21歳のピボーテ、トゥン・ハイセルハルトの獲得が目前に迫っている。移籍金は約100万ユーロで、2030年6月30日までの長期契約を提示している。(via ElDesmarque)
コルドバCF
2025-2026シーズンはスポーツ面での成果とは裏腹に、本拠地エル・アルカンヘルでの観客動員数に深刻な課題を残した。昨夏、クラブ史上最多となる17,370人のソシオ(シーズンチケット保持者)を記録したにもかかわらず、平均観客数は15,191人にとどまった。これはプロ復帰初年度の15,804人から613人の減少であり、ソシオ数に対しても毎試合平均で2,179人少ない計算となる。最低観客数は最終節のウエスカ戦で7,826人、最高観客数は第22節のアンダルシアダービー・マラガ戦での18,978人だった。クラブはチケット価格の見直しや、シーズンチケットの譲渡システムの改善など、空席(アブセンティズム)を減らすための具体策を急ピッチで検討している。(via SPORT)
レアル・オビエド
次期監督として、フリアン・カレロの就任に向けた交渉が最終段階に入っている。クラブを所有するパチューカ・グループのヘスス・マルティネス会長が『ピッチ内外で強烈な個性、激しさ、規律を持ち、私と同じくらいサッカーに憑りつかれている人物』を求めており、カレロがその理想に合致した。前任のアルマダ監督に代わる存在として、ブルゴスを2部へ昇格・残留させ、カルタヘナを最下位から救って14位に導き、レバンテでカルロス・アルバレスやパブロ・マルティネスを輝かせた実績が高く評価された。(via SPORT)
来季セグンダ昇格争い
1部RFEFからの昇格を懸けた戦いで、CDテネリフェとCDエルデンセが各グループを制してLALIGA Hypermotionへの自動昇格を決定した。プレイオフ決勝のカードも出揃った。CEサバデルはレアル・マドリード・カスティージャに第1戦0-2からの奇跡の3-0大逆転勝利を収め、ビジャレアルBを延長戦の末に下したサモラと激突する。日程は第1戦が6月13日(土)21:00、第2戦が6月19日(金)21:00。もう一つの決勝は、アトレティコ・マドリードBを破ったSDポンフェラディーナと、CEエウロパに延長戦の末3-2で勝利したセルタ・フォルトゥナが対戦する。日程は第1戦が6月13日(土)18:30、第2戦が6月20日(土)18:30。サバデルとセルタ・フォルトゥナはリーグ戦で2位だったため、延長戦で引き分けた場合は勝利扱いとなるアドバンテージを持っている。(via ElDesmarque)(via SPORT)
【本日の総括】
歴史的な名門レアル・サラゴサが降格の悲劇に見舞われ、組織の根本的な解体と再構築を余儀なくされる一方で、デポルティーボ・ラ・コルーニャが歓喜の1部復帰を果たすなど、セグンダ・ディビシオンの勢力図は激しい新陳代謝を起こしています。昇格プレイオフではマラガが先勝してアドバンテージを握る一方で、ラス・パルマスは内紛の火種を抱えながら崖っぷちに立たされています。カステリョンとアルメリアの争いも完全に五分五分であり、最終的な昇格チームの行方は全く読めません。また、来季のセグンダ参入を懸けた1部RFEFからの昇格争いも最終局面に突入しており、テネリフェやエルデンセに続く新たなチャレンジャーたちが虎視眈々と上のステージを狙っています。各クラブのフロントも水面下で監督人事や補強戦略を急ピッチで進めており、来季に向けた熾烈な生存競争は既に始まっています。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
マラガの先勝は、相手のビルドアップの核をマンマークで封じ、特定の選手にパス出しを強要する『クモの巣』のような守備が機能した結果です。対照的にラス・パルマスは、交代策がチームのライン間を分断し、セカンドボールの回収率を低下させるという戦術的機能不全に陥りました。昇格を懸けたこの緊張感の中で、配置の意図がピッチ上でどれだけ忠実に再現されるか。第2戦では、修正能力と交代カードの切り方が勝敗を分ける鍵となるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
レアル・サラゴサの組織刷新は、歴史的降格という重い代償を払った末の苦渋の決断です。一方、昇格を決めたデポルティーボは、功労者との契約延長を迅速に進め、クラブの結束を強めています。対照的な両クラブの姿は、結果がフロントの評価とプロジェクトの継続性に直結するセグンダの厳しさを物語っています。ラス・パルマスのヘセが見せた感情的な振る舞いも含め、クラブの空気がピッチ上のパフォーマンスに与える影響は無視できません。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
スポルティング・ヒホンのドゥバシンにイングランドから1200万ユーロの関心が寄せられていますが、クラブの姿勢は一貫しています。150万ユーロで獲得した選手をプロジェクトの基盤とし、安易な売却を避ける方針は、長期的な編成戦略として理にかなっています。一方で、デポルティーボは昇格に伴う契約延長ラッシュで戦力を固定し、次なる補強へ動くなど、昇格後の安定を見据えた動きが際立ちます。契約年数と投資対効果のバランスが、来季の明暗を分けるでしょう。