同姓同名の選手を誤認した人種差別攻撃と脅迫の発生

CDテネリフェのFWデ・ミゲルが試合中の衝突事故により命を落とした痛ましい悲劇の裏で、SNS上の暴走した憎悪が全く無関係の選手へ向けられる事件が発生している。

被害を受けているのは、カタルーニャ州のCF Can Vidaletに所属するDFミシェル・オウォノ(Michel Owono)だ。事故の当事者であるFCアンドラのGKヘスス・オウォノ(Jesús Owono)と同じ苗字を持つというだけで、彼のSNSアカウントには「殺人者」「犯罪者」「刑務所へ入れ」「痛烈に追い詰めてやる」といった過激で人種差別的な言葉、そして脅迫メッセージが殺到した。

この理不尽な事態に対し、ミシェル・オウォノは公式声明を発表。亡くなったデ・ミゲルとその遺族へ深い哀悼の意を表した上で、『私はヘスス・オウォノではありません。今回の件とは一切関係がありません。苗字が同じというだけで、差別的で暴力的、脅迫的なメッセージが大量に届いており、深く傷ついています』と訴えた。さらに『現代社会は病んでいる。人種差別や憎悪が広がっているが、フットボールは人々を結びつけるものであり、分断を生むものであってはならない』と悲痛な呼びかけを行った。

彼の所属クラブであるCF Can Vidaletも公式声明を出し、あらゆる人種差別や脅迫行為を強く非難するとともに、不当な攻撃を受ける選手を全面支援する方針を示した。SNSコミュニティ側も注意書きを追加するなど対応に追われており、理不尽なネット暴力を受ける被害の深刻さが浮き彫りとなっている。(via SPORT)