ロドリ獲得合意
バルセロナとマンチェスター・シティは、スペイン代表MFロドリ・エルナンデスの移籍で完全に合意に達しました。移籍金は固定と変数を合わせて総額7500万ユーロ。具体的には、固定6000万ユーロに、最大1650万ユーロのボーナスが含まれ、そのうち1100万ユーロはシティ側にとって極めて容易に達成可能な条件となっています。宿敵レアル・マドリードからの熱心なオファーを拒否し、ロドリ本人がバルサ移籍を決断したことが最大の鍵となりました。ハンジ・フリック監督が、アトレティコに敗退した昨季CL準々決勝の後に『このスポーツは細部で決まる。準々決勝では成熟し、その役割を引き受けるリーダーが必要だ』と要望していたことが結実した形です。今夏、長年チームを支えたロベルト・レヴァンドフスキとロナルド・アラウホの退団(レヴァンドフスキはシカゴ・ファイアへフリー移籍、アラウホはリバプールへローン移籍)により、チームのリーダー不足は緊急の課題となっていました。ロドリは2030年までの4年契約を締結する予定です。フリック監督とデコSDが10日間に及ぶ執拗な交渉を行い、計5回のオファーを経て最終的に7500万ユーロでシティ側のHugo Viana氏とDeco氏が合意に至りました。ロドリの加入は膝に深刻な負傷を負って長期離脱中のフレンキー・デ・ヨングの代役としても極めて重要です。ダブルピボットでペドリらと強力な中盤を構築することが期待されています。 (via SPORT, Estadio Deportivo, ElDesmarque, Mundo Deportivo, MARCA)
ジョアン・カンセロのフリー移籍での復帰決定
ポルトガル代表DFジョアン・カンセロのバルサ復帰が決定しました。アル・ヒラルとの残り1年の契約を解除し、フリーエージェントとして加入します。アル・ヒラルは当初1000万から1500万ユーロの移籍金を要求していましたが、カンセロ自身のバルサ復帰に対する揺るぎない意思、さらにはアル・ヒラル側の外国人枠超過や、シモーネ・インザーギ監督との間に良好な関係がなかったこと(開幕戦でメンバー外にされたこと)により、最終的に契約解除に合意しました。カンセロはバルサ復帰のために巨額の給与を自ら放棄しています。今週火曜日にはバルセロナに到着し、メディカルチェック後に2年契約(2028年まで)を結ぶ予定です。カンセロはかねてよりSNS上でバルサのユニフォーム姿の写真を投稿するなど熱烈な意思表示を繰り返していました。彼の復帰は、左サイドバックの守備負担を軽減するとともに、新加入のロドリによる攻撃時の守備的カバーとも相乗効果を生むと期待されています。 (via Estadio Deportivo, SPORT, ElDesmarque, Mundo Deportivo, MARCA)
プレシーズン親善試合バーゼル戦での5発快勝
スイスのSt. Jakob-Parkで行われたプレシーズン第4戦で、バルサはバーゼルに2-5で快勝しました。38,000人の大観衆が集まり、32度を超える過酷な猛暑の中で行われた試合は、新戦力の素晴らしい融合の場となりました。前半34分、ラフィーニャが左から送った素晴らしいクロスを、今夏新加入のカリム・アデエミがエリア内で見事なトラップから2人のDFをかわして左足で流し込み、待望のバルサ初ゴールをマーク。前半43分にバーゼルがDoucoure(17歳)の得点で追いついたものの、後半48分、アデエミの左サイドからの完璧なクロスをハムザ・アブデルカリムが左足のボレーで押し込み、勝ち越しに成功しました。後半81分には、途中出場のジュール・クンデがエリア内でファウルを受けてPKを獲得し、これをラミン・ヤマルが落ち着いて決めて3点目を追加。その後、ブリアン・ファリニャスがKevin Rüeggへのタックルで不運なPKを献上し、Olaigbeに2-3とされるも、終了間際にジェシー・ビシウが爆発。後半89分にダニ・オルモの極上のスルーパスを受けたビシウが、素晴らしいトラップと反転から右足でゴール左上のデシエトを射抜く驚異的なゴールで2-4とすると、後半91分には、ラミン・ヤマルの相手守備のミスを突いた完璧なお膳立てをビシウが押し込んで5点目を奪いました。試合後、1ゴール1アシストと大活躍したアデエミは『夢が叶った。毎日自分の限界までトレーニングに励んでいるが、予想以上に厳しい環境だ。それでも素晴らしいチームの一員になれて誇らしい』と喜びを語りました。 (via SPORT, Esport3, MARCA, Mundo Deportivo)
フェラン・トーレスのPSG電撃移籍
スペイン代表FWフェラン・トーレスがパリ・サンジェルマン(PSG)へ完全移籍しました。移籍金は固定4850万ユーロで、出来高などの変動要素は一切含まれていません。2031年までの長期契約を結び、背番号9を着用。フェランは2022年1月に5500万ユーロ(+1000万変数)でマンチェスター・シティから獲得されていましたが、契約更新が不透明な中でクラブは今夏の現金化を決断。移籍にあたっては、PSGのルイス・エンリケ監督からの直接の電話説得や、代表の同僚ファビアン・ルイスからのアドバイスが決め手となりました。フェランは『PSGはチャンピオンズリーグを獲得するための完璧なクラブだ』と意気込みを表明。ルイス・エンリケ監督も『フェランの加入を大変嬉しく思う。彼は前線のどのポジションでもこなせる国際的なトップ選手だ』と称賛しました。フェランはバルサでの4シーズン半で通算200試合以上に出場、65ゴール23アシストを記録しました。 (via SPORT, Esport3, MARCA, Mundo Deportivo)
フェラン売却による資金創出と選手登録への好影響
フェラン・トーレスのPSG売却は、財政的にバルセロナに巨大な恩恵をもたらしました。バルサが2022年に5500万ユーロで獲得した際、5年半の契約を結んだため、年間の減価償却費は1000万ユーロ。契約を1年残して売却したため、帳簿上の未償却額は1000万ユーロ。これにより、4850万ユーロでの売却は、3850万ユーロの純利益を創出することになりました。さらに、フェランの1000万ユーロの年俸節約と合わせ、計5000万ユーロのファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の猶予がラ・リーガの1:1ルールの下で創出されました。この5000万ユーロは、ロドリ・エルナンデス(登録コスト約3750万ユーロ)と、カリム・アデエミ(登録コスト約1640万ユーロ)の合計5390万ユーロの登録コストをほぼ全額賄うことができます。また、売却額を5500万ユーロ以下に抑えたことで、シティに1000万ユーロを支払う契約条項や、更新時に発生する800万ユーロの追加支払いを巧みに回避しました。 (via SPORT)
守護神テア・シュテーゲン退任と背番号大移動
長年バルサの守護神を務めたマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの退任が決定しました。これに伴い、今夏にEspanyolから2500万ユーロで獲得したスペイン代表GKジョアン・ガルシアが伝統の背番号「1」を継承することがリーグに承認されました。ガルシアは昨季「13」を着用していましたが、これにより新加入のヴォイチェフ・シュチェスニーが着用していた「25」から「13」へと背番号を変更します。また、ジョアン・カンセロが復帰した場合は以前と同様に「2」を着用予定。リバプールへのローン移籍が決定したロナルド・アラウホの「4」は、スペイン代表でも同番号を着用したエリック・ガルシアか、獲得の迫るロドリが引き継ぐ可能性があります。フェランの退団で空いた「7」は、フェルミン・ロペス(現在16)か、アンソニー・ゴードンが着用を検討しています。さらに、レヴァンドフスキが去った「9」はジュリアン・アルバレスのために空けられており、マーカス・ラッシュフォードの退団で空いた「14」はカリム・アデエミが、長期離脱となったルーニー・バルドグジの「19」はジェシー・ビシウが着用する見込みです。 (via SPORT, Mundo Deportivo)
ペドリとガビの最新調整状況
バルセロナの誇る中盤の主力、ペドリとガビはバーゼル戦のメンバーから外れてバルセロナで個別の調整を行いました。ペドリは合流初日から独自の調整特別プランを実行しており、SNSではボールを使った軽快なトレーニングを行う姿も見られました。グループ合流は秒読み段階にあり、リーグ開幕のエルチェ戦に向けて慎重にトレーニングを続けています。ガビは自ら休暇を1週間短縮してフリック監督のもとに駆けつけ、全体練習にも部分的に参加しています。今回のバーゼル戦欠場はクラブによる負荷管理のための予防措置であり、不具合や怪我の再発を意味するものではありません。クラブは負傷から戻ってきたばかりの2人のコンディションに最新の注意を払っており、無謀なリスクを完全に排除しています。 (via SPORT, Mundo Deportivo)
若きカンテラーノたちの台頭と指揮官への猛アピール
フリック監督のもとで、カンテラの若手たちが大いにアピールしています。本来は右サイドバックとして頭角を現したシャビ・エスパルト(18歳)は、バーゼル戦で中盤インサイドハーフとして先発出場。ペドリを彷彿とさせるエレガントなゲームメイクと、ラフィーニャへの絶妙な縦パスでフリック監督に衝撃を与えました。エスパルトは『トップチームに行くのは難しいが、そこに残ることはもっと難しい。バルサは要求が最高に厳しい場所だから。開幕のエルチェ戦でピッチに立てるかは分からない。一試合ずつ全力を尽くすだけだ』と謙虚に語りました。左サイドバックのジョルディ・ペスケルもフリック監督のお気に入りであり、後半に出場したペスケルは攻守において非凡なレベルを見せました。また、3番手GKとして期待されていたアロン・ヤアコビシュヴィリの250万ユーロでの売却が迫る中、カンテラーノのエデル・アレルがファーストチームの練習に参加し、3番手GKの座を争うことになりました。 (via SPORT, Esport3, MARCA, Mundo Deportivo)
バルサ・アトレティックがL'Hospitalet親善大会で優勝
ジュリアーノ・ベレッチ率いるバルサ・アトレティックが、「Torneig Ciutat de L'Hospitalet」決勝でGirona Bを1-2で下し、プレシーズン初勝利とともに大会を制覇しました。パトリック・クライファート氏の息子、シェイン・クライファートが驚異的な活躍を披露。前半15分に、2人のDFを華麗に抜き去り、イグナシ・ケールへの正確なアシストで先制点。さらにその直後、相手のビルドアップのミスを鋭く突いてボールを奪い、GKを破る絶妙なループシュートで2点目を奪いました。さらに、LDUキトから今夏ローン(買取オプション付き)で加入した18歳のエクアドル代表DFジョスエ・カイセドが後半に交代出場し、Bチームでのデビューを飾りました。1.80mを超える大柄な体躯と強靭なフィジカル、正確な足元の技術を早速見せつけ、ベレッチ監督は『Caicedoは合流が遅れて調整中だったが、非常に攻撃的なサイドバックであり、縦への突破に素晴らしいクオリティを持っている。早く私たちのスタイルに適応してほしい』と熱い期待を寄せました。 (via SPORT, Mundo Deportivo)
補強のプランB Georges Mikautadze と Luis Suárez の現状
バルサの「9番」補強の本命はアトレティコ・マドリードのアルゼンチン代表FWジュリアン・アルバレスですが、交渉は困難を極めています。バルサは1億ユーロのオファーを提示したものの、アトレティコのヒル・マラン会長が『2億でも売らない』と拒否。ジュリアン自身は移籍を望んでおり、アトレティコでの練習でも険しい表情を見せるなど不満を顕わにしていますが、状況は膠着しています。そのため、デコSDはユーロ得点王であるビジャレアルのジョージア代表FW Georges Mikautadze(昨季42試合15ゴール6アシスト)をプランBの筆頭に据えています。しかし、ビジャレアル側は解除金6000万ユーロを、移籍期間の最後の10日間である8月22日午前0時以降は7500万ユーロに自動増額する契約を結んでおり、バルサが決断を下すための猶予は1週間もありません。なお、フリック監督自身はミカウタゼをあまり好んでいないとされています。また、Sporting CPのコロンビア代表FW Luis Suárez(28歳)についてもロマーノ氏が報道したものの、バルサ側は『一切関心はない』と断固否定。Sportingが要求する8000万ユーロを支払う意思はバルサ側にはありません。チェルシーのジョアン・ペドロについてもデコSDが以前に代理人とロンドンで会談したものの、チェルシーがアロンソ新監督のもとで放出を断固拒否したため、すでに断念しています。 (via Estadio Deportivo, SPORT, ElDesmarque, MARCA)
エリック・ガルシアの右サイドバック定着
ハンジ・フリック監督は、エリック・ガルシアを今シーズン本格的に「右サイドバック」のレギュラーとして構想しています。昨季51試合に出場(47先発)したエリックは、クラシコでもジュール・クンデを差し置いて先発に抜擢されるなど、指揮官の強烈な信頼を勝ち取っています。精密なビルドアップ能力(パス成功率92%)を活かし、エリックが右サイドから配球し、ロドリ、ペドリ、ラミン・ヤマルらと連携して支配する形を想定。エリック自身は新キャプテン候補にも挙げられています。この状況に不満を持つフランス代表クンデは、アーセナルなどプレミアリーグからのオファー次第で、市場最終盤に放出される可能性が残されています。 (via SPORT, Mundo Deportivo)
伝統のバーゼル戦オレンジユニフォーム着用の謎
バーゼルとの試合で、バルサが今季の新ユニフォームではなく、昨シーズンの3rdであるオレンジ(マンゴーカラー)のシャツを着用したことが話題を呼びました。当初は今季発表されたミントグリーン(96/97シーズンのオマージュ)の3rdを使用する予定でしたが、主審とテレビ中継責任者から『バーゼルの赤と青のストライプと画面上で識別しにくい』との指摘を受け、急遽代替用の4番目のキットとしてオレンジをキープした経緯が明らかになりました。今季のホームはカーディナルなどの7つの異なるトーンをあしらった伝統的かつモダンな青赤、2ndはコービー・ブライアントとのコラボによる黒紫のMamba Collectionとなっていますが、テレビ放映上の干渉を避けるための対応でした。 (via Esport3, SPORT)
【本日の総括】
マンチェスター・シティとの交渉がついに結実し、バルセロナはスペイン代表MFロドリ・エルナンデスの獲得に合意しました。さらにジョアン・カンセロのフリーでの復帰も決定。プレシーズン親善試合バーゼル戦では、新加入のカリム・アデエミ、アンソニー・ゴードンの活躍、さらには若きジェシー・ビシウの衝撃的な2ゴールにより、チームの新たな攻撃陣の破壊力を証明しています。リーグ開幕のエルチェ戦に向け、チームの戦力と財政的な登録状況は極めて良好に推移しています。
