開幕戦での大敗
レバンテの新しいシーズンは、敵地RCDEスタジアムでのエスパニョール戦における3-0の惨敗という極めて厳しい形で幕を開けました。試合は開始早々からエスパニョールの強烈な野心に圧倒され、前半4分にフリーキックからゴール前の混戦を押し込まれて先制を許しました。失点後、チームはポゼッションを高めて試合をコントロールしようと試み、前半30分頃まではいくつかシュートを放ったものの、すべて枠を外れました。前半24分に相手GK Mathew Ryan が好セーブを見せた直後、Iván Romero が遠目からシュートを放ちましたがこれも枠を捉えきれませんでした。前半40分にはクロスから追加点を献上し、2点のビハインドで折り返しました。後半に入っても状況は全く好転せず、チームの攻撃は完全に沈黙。不用意なパスミスや中盤での連携の遅さが目立ち、終始ブロックされたような重いプレーが続きました。そして80分、中盤での不用意なロストからカウンターを浴び、駄目押しの3点目を叩き込まれて力尽きました。
試合後、ディフェンダーのDelaは非常に落胆した様子でインタビューに応じ、以下のように語りました。
『今日の試合は、戦う姿勢、激しさ、対人の競り合い、そして自分たちでチャンスを作る能力に至るまで、すべての要素が完全に欠けていました。守備でもライン間や背後のスペースを簡単に使われ、セットプレーからも失点しました。これからもっとハードにトレーニングを重ねて、今日のミスから多くのことを学ばなければなりません』
さらに、チームを襲っている深刻な選手登録問題についても触れました。
『暑さも非常に厳しかったです。今回、私たちは18人の選手で遠征に来ましたが、その中の一体何人が公式戦で実際にプレーできる状態なのかさえ直前まで分からないような極めて難しい状況でした。しかし、これが敗戦の言い訳になってはなりません。今はとにかく次の試合に向けて、一刻も早くすべての仲間が登録されてピッチに立てる状況をクラブが整えてくれることを願うと同時に、自分たちの間違いを修正していく必要があります』
また、歴史的デビューを飾った15歳のマーク・サントスを誇らしげに称えました。
『マークはあの年齢にして、驚くほど賢い選手です。彼がトップチームのこの場所にいるのは、自らの実力でチャンスを掴み取ったからであり、これからクラブに本当に多くの素晴らしい歓喜をもたらしてくれると確信しています』 (via Estadio Deportivo, SPORT, ElDesmarque, Mundo Deportivo, MARCA)
ルイス・カストロ監督の自己批判
指揮官ルイス・カストロ監督は、初戦での情けない敗戦とチームのひどいパフォーマンスに対して非常に厳しい自己批判を行いました。試合後の記者会見でカストロ監督は、敗戦のすべての責任が自身にあると断言しました。
『エスパニョールは今日の勝利に完全に値しました。彼らの方が私たちよりも遥かに勝利を強く欲していたことは明らかであり、この結果に議論の余地はありません。私たちのチームは、精神的な部分で今日の公式戦の要求されるレベルに全く達していませんでした。その精神的な準備不足の責任は、すべて監督である私にあります。このリーグの競争意識の中で戦うための準備を、早急にやり直し、いくつかの要素を根本から修正しなければなりません』
また、主力選手の登録遅れという外部要因については、言い訳をすることを断固として拒否しました。
『登録問題についてあれこれと文句を言い、言い訳を探すつもりはありません。私は今ここにいる使える選手たちと日々のトレーニングを積み重ね、彼らをより優れた選手へと引き上げる役割を担っています。時間とともにチームは成長し、必ず落ち着きと一貫性を取り戻せると信じています。もちろん、移籍市場が開いているうちは様々な雑音や選手の出入りの可能性があり、どのクラブも主力を失う危機を抱えていますが、今日の試合での無様な敗戦と戦う姿勢の欠如は、そうしたピッチ外の雑音とは一切関係ありません。負けるにしても、勝利のために最後まで牙を剥いて戦う姿勢を示さなければならなかったのです』
また、かつてチームの残留劇の絶対的なエースであったCarlos Espíがレアル・マドリードへ移籍したことによる影響については、以下のように語って決別を宣言しました。
『エスピがチームにいたときは素晴らしい働きを見せてくれましたが、彼が試合に出ていないときも、私たちはゴールを決めて勝利を収めていました。彼は国際的な超一流の選手ですが、今のレバンテにも彼に劣らない素晴らしいクオリティを持つ選手たちがたくさん揃っています。私たちが彼をレアル・マドリードへ売却しなければならなかったのは、クラブが過去から引きずっている深刻な財政問題に対処するためです。これでエスピに関する質問に答えるのは最後にします。彼について語るべきなのは、買い手であるレアル・マドリードです』 (via MARCA, Mundo Deportivo, Estadio Deportivo)
15歳の神童マーク・サントス
このほろ苦い開幕戦において、クラブの歴史にその名が永遠に刻まれる奇跡的な瞬間が訪れました。マサナサ出身のカンテラーノである左サイドバックのマーク・サントスが、後半64分にIván Romeroと代わってピッチに登場し、1部リーグでの記念すべき公式戦デビューを果たしました。15歳9ヶ月15日という驚異的な若さでのプリメーラ出場は、レバンテの110年を超える歴史の中で最年少デビュー記録を大幅に更新する快挙となりました。さらに、ラ・リーガの歴史全体を通じても、Luka Romero、Sansón、Pedro Irastorzaに次ぐ歴代4位の若さという歴史的なマイルストーンを樹立しました。
カストロ監督は、昨シーズン終了時点から彼のトップチーム入りを心に決めていたと明かし、その並外れた才能に全幅の信頼を寄せています。
『マークはもう下部組織の子供ではなく、正真正銘のトップチームの一員です。彼の持っているクオリティが素晴らしいからこそ、この舞台に立っているのです。彼を起用するにあたって、身分証明書の年齢などは私にとって1グラムの重要性も持ちません。今週のトレーニングでも、そして今日のピッチ上でも、守備と攻撃の双方において極めて高い戦術理解度とクオリティを示してくれました。彼が良いコンディションを維持できればこれからも試合に使いますし、さらに調子を上げればいつでも先発メンバーとしてピッチに送り出すつもりです』 (via MARCA, Mundo Deportivo)
ケルヴィン・アリアガのギリシャ移籍
レバンテのピッチ外の動向において、28歳のホンジュラス代表ミッドフィールダー、ケルヴィン・アリアガのギリシャ名門AEKアテネへの移籍交渉が最終段階を迎えています。アリアガは今節のバルセロナ遠征に帯同していたものの、負傷のリスクを完全に排除して取引を成立させるため、ベンチ入りを外れて登録リストからも除外されました。移籍金は約500万ユーロとなる見込みで、これはクラブにとって極めて大きな資金源となります。昨夏、サラゴサからわずか50万ユーロで保有権の75%を獲得した彼が、1年間の大活躍を経て10倍の価値となって売却されるこのディールは、クラブの財政改善における最大のビジネスとなりました。
カストロ監督は彼の状況について、以下のように率直に現状を認めました。
『彼を巡る移籍交渉は現在進行形であり、すべてが正式に完了するまでは一切のリスクを冒して彼をピッチに送ることはしません。もし最終的に交渉が破談になった場合は、再びチームの主力として何事もなかったかのように彼を起用しますが、現時点では彼がクラブを退団する可能性が極めて高い状況にあります』 (via Mundo Deportivo, MARCA, Estadio Deportivo)
深刻な登録問題と移籍市場の現状
レバンテが今回、エスパニョールのホームで無残な姿を晒してしまった背景には、ラ・リーガの厳格なサラリーキャップ制度に伴う深刻な選手登録問題があります。クラブは約1億5000万ユーロという莫大な負債を抱えており、開幕戦の直前までリーグの承認を得ることができず、新戦力の多くを試合に登録することができませんでした。そのため、遠征に帯同できたのはわずか12名の登録選手とカンテラーノ数名に留まるという、プリメーラとして極めて不公平で過酷なスタートを強いられました。アリアガの登録枠除外に伴い、最後の数時間でManu SánchezとEnzo Bardeliの登録にのみ成功したものの、戦力値の著しい低下は避けられませんでした。
クラブ幹部のエクトル・ロダス氏は、この困難な現状を認めつつも、残留に向けて全力を尽くす決意を語りました。
『このような登録手続きの複雑さと、開幕戦に全員の選手を揃えて挑むことが極めて困難であることは、最初から私たちの予定表に書き込まれていました。クラブのスタッフは、この状況を打開して一刻も早くすべての新戦力をピッチに送り出すために、ピッチ外で不眠不休の努力を続けています。私たちの今シーズンの最大の目標は、何が何でも1部残留を果たすことです』
なお、今夏の移籍市場のこれまでの確定データは以下の通りです。
加入選手:チアゴ・フェルナンデス、ムスアイ、バルデリ、アイサ・マンディ、ダニ・レキネ、マヌ・サンチェス、ソテロ。ローンからの復帰:カベージョ、シャビ・グランデ。
放出選手:エスピ、マトゥーロ、マヌ・サンチェス、マティアス・モレノ、ラグーベル、ベンセドール、イケル・ロサダ、コヤリプ、パンピン、エルゲサバル、パブロ・マルティネス、モラレス。 (via MARCA, Mundo Deportivo, ElDesmarque, SPORT)
攻撃陣を襲った欠場問題
チームの重要なアタッカーであるロゲル・ブルゲは、この開幕戦を欠場せざるを得ませんでした。ブルゲは昨シーズンのリーグ戦の最後から2番目の試合(第37節)においてレッドカードによる退場処分を受けており、その時の1試合出場停止処分が未消化のまま新シーズンに繰り越されていたため、規律委員会からの決定により今回のエスパニョール戦への出場が不可能となりました。 (via ElDesmarque, Estadio Deportivo)
【本日の総括】
エスパニョールとの開幕戦に3-0で敗れ、非常に重苦しいスタートを切ったレバンテ。深刻な負債問題とサラリーキャップによる選手登録の遅れから、わずか12人の登録メンバーで過酷なアウェイ戦を戦うことを余儀なくされました。カストロ監督が敗戦の責任を背負い、主力アリアガのギリシャ移籍による資金確保に望みを託す中、15歳のマーク・サントスによる最年少歴史的デビューという唯一無二の希望の光が差した船出となりました。
