グラナダCF

ラ・リーガ・ハイパーモーションの移籍市場が猛スピードで進み、各クラブが新シーズンに向けて連日のように新戦力を発表する中、グラナダCFは現在リーグで唯一、公式な補強を一つも発表していないチームです。同じく補強ゼロのチームは、リザーブチームであるセルタ・フォルトゥナとレアル・ソシエダBのみとなっています。この異常事態は、クラブが現在直面しているオーナー変更のプロセスに直結しています。10年にわたってクラブを支配してきた中国系グループのDDMCに代わり、Big League Advantageの創設者で元プロ野球選手のアメリカ人、マイケル・シュウィマーが新たな筆頭株主として実権を握る予定です。シュウィマー自身はすでに公の場で自らを筆頭株主および会長と称していますが、日常的なクラブ運営やスポーツ・組織の管理は引き続きスペイン国内から行われます。

この経営陣の移行による不確実性が、来季のチーム編成において最もデリケートな時期と重なってしまいました。GKラウール・リソアインの獲得はほぼ合意に達しているものの、事務手続きが完了しておらず公式発表には至っていないため、新加入選手のリストは空のままです。パチェタ監督は不完全な陣容と多数のリザーブ選手を抱えてプレシーズンをスタートさせており、下部組織の選手たちがトレーニングを補完し、最初の親善試合でも出番を得ることになります。

しかし、最大の優先事項はチームの競争力を高め、各ポジションのニーズを満たす即戦力の獲得です。補強の遅れは、新戦力がパチェタ監督の戦術やチームメイトに適応する時間を奪うため、時間との戦いを強いられています。新オーナーの誕生は長期的な安定をもたらす可能性がありますが、短期的にはスポーツ部門に不確実性を生んでいます。昨シーズンの複雑な状況から再建を図り、過酷なセグンダ・ディビシオンで再び安定して戦い、昇格争いに食い込むためには、一刻も早い補強の再開が不可欠です。(via SPORT)

レアル・オビエド

ヘスス・マルティネス体制およびダビド・フェルナンデス・スポーツディレクター(SD)が主導する新プロジェクトの下、ラ・リーガ・ハイパーモーションに向けてすでに多くの補強を完了させ、移籍市場で大きく前進しています。しかし、彼らの補強作業はまだ終わっていません。

次なるターゲットとして、ジェラール・ピケが所有するFCアンドラのMFダニ・ビジャエルモサに照準を合わせています。昨シーズン、彼は中盤の選手でありながら敵陣での得点嗅覚を発揮し、8ゴール7アシストという素晴らしいスタッツを残しました。この活躍により、ラ・リーガ・EAスポーツ(1部)のクラブからも関心を集める非常に市場価値の高い選手となっています。獲得に向けた最大の障壁は契約状況です。ビジャエルモサはアンドラと2027年6月30日までの契約を結んでおり、今夏クラブが彼を手放す唯一の手段は完全移籍による売却のみで、それ以外の交渉形態はアンドラ側から拒否される見込みです。ダビド・フェルナンデスSDはエスパニョール時代に彼と時間を共にしており、直接的な能力を熟知している最大の理解者となっています。

さらにオビエドは、ブラジルのボタフォゴでプレーするFWクリス・ラモスの獲得も目指しています。不調によりブラジルでの出場機会が減少している同選手ですが、セグンダ・ディビシオンでの経験が豊富であり、ヘスス・マルティネスが長年熱望してきた攻撃の要としての期待がかかっています。(via ElDesmarque)

カディスCF

中盤の強化を目指すカディスCFは、6月30日にセウタとの契約が満了しフリーエージェントとなっている33歳のMFホセ・カンパーニャをリストアップしています。昨季セウタで12試合に出場(1ゴール、2アシスト)した元レバンテの司令塔は、新たな挑戦への意欲を見せています。

ウルコ・イセタを100万ユーロで獲得し、今夏8人目の補強を済ませたカディスは、1部リーグ(プリメーラ)昇格を目指す強力なスカッド構築を推し進めています。カンパーニャのプロとしての豊富な経験はスポーツ部門から高く評価されていますが、近年彼を苦しめている膝の負傷による稼働率の低さが懸念材料となっており、最終的な契約合意には至っていません。クラブは彼のフィジカル状態について完全な保証を得るまで、契約を急がない方針で慎重に分析を続けています。

カディスは昨シーズン、プリメーラ復帰を目標に掲げながらも大苦戦し、2026年に入ってからわずか2勝しか挙げられず、最終節の1つ前でようやく残留を決めるという非常に危険な綱渡りを演じました。シーズン前の期待を大きく裏切る結果となったため、スポーツ部門は昨季の悪いイメージを払拭し、再び昇格争いに加わるために、カンパーニャのような経験豊富で質の高いプロフィールをチームに組み込んで再建を図りたいと考えています。(via SPORT)

スポルティング・ヒホン

2026-2027シーズンに向けた5人目の公式補強として、スロベニアのツェリエからロシア人ウインガーのニキータ・イオシフォフ(25歳)をフリートランスファーで獲得しました。契約期間は2027年6月30日までの1年間で、さらに1年の延長オプションが付帯しています。

イオシフォフは昨季、ツェリエで公式戦52試合に出場し、16ゴール12アシストを記録してヨーロッパのコンペティションでも強烈なインパクトを残しました。到着後初のインタビューで彼は『スポルティングは1部にいるべきクラブであり、今年その昇格の目標を達成したい。ここにいられて幸せだ。クラブとファンに感謝し、私には自信とサポートがある』と強い決意を語っています。この獲得には、クラブのレジェンドである同胞のイゴール・レディアホフも関与し、『私は彼を信頼している。我々に多くの喜びを与えてくれるだろう。全員にとって素晴らしい年になる』と加入を祝福しました。

過去にビジャレアル、ミランデス、カステジョンに在籍し、スペインサッカーを熟知していることも獲得の大きな要因となりました。ニコラス・ラルカモン監督の戦術において、彼は豊富な運動量を活かした左ウイングバックとして、またシステム次第では純粋なウインガーとしても起用される見込みで、両サイドでプレー可能な高い打開力が期待されています。彼は火曜日からマレオの練習場でチームに合流します。

また、6人目の補強として、ベルギーのシント=トロイデンからウルグアイ人FWアンドレス・フェラーリのレンタル移籍での加入も書類手続きを残すのみとなっています。一方で放出面では、契約を1年残すMFヘスス・ベルナルの契約解除が最終段階に入っており、アマドゥ・マタール・クンドゥルもウクライナのカルパティ・リヴィウへのレンタル移籍が近づいています。(via SPORT)

CEサバデル

歴史的なラ・リーガ・ハイパーモーション(セグンダ・ディビシオン)への昇格を祝ってから3週間、フェラン・コスタ監督率いるチームは大きな変革を伴ってプレシーズンをスタートさせました。

最大の目玉は、33歳のベテランMFペレ・ポンスの1年契約での獲得です。キプロスのAEKラルナカで過去4シーズンを過ごし、昨季は国内リーグ、ヨーロッパリーグ予選、カンファレンスリーグを含め51試合に出場し、カップ戦とスーパーカップのタイトルも獲得した大物です。ジローナFC時代には1部昇格の立役者となり、アラベスでもプレーするなど、プリメーラとセグンダ合わせて約300試合に出場した絶対的な経験値とクオリティをもたらします。奇しくも2013年には、ジローナの選手として対サバデル戦でゴールを奪った経験もあります。

ポンスの加入は、アラン・リベイロ(ポンテベドラCFから)、ミキ・コディナ(サモラCFから)、ヤニス・ラフマニ(FCカルタヘナから)、オスカル・サンス(ジムナスティック・タラゴナから)に続く5人目の補強となります。さらにリュイス・エステベとキム・ウトジェスもレンタルから復帰しました。

また、GKホセ・オルテガ(34歳)の1年契約延長も発表されました。サバデルでの2年間で公式戦15試合に出場し、2度の昇格を経験した彼は、昨季健康問題で離脱した時期もありましたが、第38節のタラソナ戦でクリーンシートを達成して復活しました。クラブは公式声明で彼を『すべてを乗り越えてきたピッチ内外の模範』であり『ここ2年間の成功に不可欠な存在』と称賛しています。絶対的スタメンではないものの、そのハードワークとキャラクターはドレッシングルームで欠かせない存在となっており、ディエゴ・フオリのバックアップとしてセグンダでの戦いを支えます。

チームは7月15日からサロウで10日間のキャンプを行い、CDカステジョン(18日)、RCDエスパニョール(25日)、UEオロト(8月9日)とのプレシーズンマッチに臨む予定です。(via Esport3)

CDエルデンセ

新たにセグンダ・ディビシオンに昇格したエルデンセは、バイエルン・ミュンヘンに所属する2007年生まれの左サイドバック、ジュリアン・ヤンダのレンタル獲得に極めて近づいています。

ヤンダはバイエルン下部組織における最大の才能の一人と考えられており、ドイツのクラブは彼を将来のトップチームの左サイドバックを担う重要なピースと位置付けているため、完全移籍で手放す意思は全くありません。他クラブからの複数のオファーがあり、中でもドイツ2部(2. Bundesliga)のカールスルーエへの移籍が有力視されていましたが、バイエルン側はスペインのセグンダ・ディビシオンの高い競争レベルが若手選手の成長において最適な環境であると判断し、エルデンセへのレンタル派遣を選択しました。

エルデンセにとっては、セグンダ・ディビシオンの歴史において3シーズン目の挑戦となる今季に向け、ドイツ屈指の将来有望なタレントをスカッドに加える大きな補強となります。(via MARCA)

【本日の総括】

本日のラ・リーガ・ハイパーモーションの移籍市場は、昇格組と既存クラブの明暗がはっきりと分かれる動きを見せました。歴史的昇格を果たしたサバデルやエルデンセが、ペレ・ポンスのような実績十分なベテランやバイエルンの逸材ヤンダを獲得し、2部での定着と上位進出への野心を明確にしています。また、スポルティング・ヒホンやオビエドも的確な実力者の確保を進め、1部昇格へ向けた盤石な体制を整えつつあります。

一方で、グラナダはオーナー変更の過渡期により補強が完全に停滞し、カディスも負傷のリスクから慎重な姿勢を崩しておらず、昨季の苦戦を引きずる形となっています。新シーズン開幕に向け、経営の安定化と迅速なチームビルディングが、今季のセグンダにおける昇格・降格の勢力図を分ける最大の鍵となるでしょう。