ジョゼ・モウリーニョ新監督と激動のプレシーズン計画
13年ぶりにレアル・マドリードの監督に復帰したジョゼ・モウリーニョにとって、慌ただしいプレシーズンが始まっています。フロレンティーノ・ペレス会長は前回の選挙戦において、過去の失敗の原因がプレシーズン不足にあると指摘していました。ペレス会長は『今年は望んでいたようにできなかったが、原因はクラブワールドカップにある。プレシーズンを行えなかったことで28件の怪我につながった。水曜と日曜にプレーしながら体力を回復させることができなかった』と語っています。
この悲劇を繰り返さないため、モウリーニョ監督は数週間にわたりプレシーズンの計画を綿密に練り上げてきました。W杯に出場した選手たちは、公式にプレシーズンが始まる月曜日に段階的に合流する予定ですが、監督は待ち時間を極力減らすプランを設計しています。彼の目標は、初日からグループを団結させ、家族のような絆とコミットメントを生み出し、即座にパフォーマンスを発揮できるチームを作ることです。
また、モウリーニョ監督はアメリカなどへの国際ツアーが組まれていないことに感謝しています。戦術的または身体的なメリットよりも、移動による疲労の消耗が大きいためです。代わりに、チームが頻繁に準備を行ってきたオーストリアが再び合宿地に選ばれました。昨夏もオーストリアでティロルと唯一の親善試合を行い、ロドリゴの儚い復活が注目を集めた場所です。現時点では、8月1日にクラーゲンフルトのヴェルターゼー・シュターディオンでフィオレンティーナとの親善試合、8月12日にデポルティボとのテレサ・エレーラ杯への参加が決定しており、本格的なテストが2試合予定されています。
ペレス会長にとって、モウリーニョ監督の招聘は長期政権における「最後の切り札」です。過去2シーズン、会長自身のスター選手への甘やかしが原因で、カルロ・アンチェロッティ、シャビ・アロンソ、アルバロ・アルベロアといった歴代監督たちが選手から軽視され、無冠という結果を招きました。規律措置を取らなかったことでチームは崩壊し、選挙では対立候補のエンリケ・リケルメに支持の3分の1を奪われる事態となっていました。この状況を打破するため、ジネディーヌ・ジダンやアンチェロッティで成功した方程式を繰り返し、フィルターを持たず必要なら厳格な対応も辞さないモウリーニョを呼び戻したのです。会長は全権を監督に委ね、ファンに対して『私は彼を完全に信頼している。彼はチームに競争力を与え、私たちに5つのチャンピオンズリーグをもたらしてくれた』と説得し、クラブ内部の戦いにも一切の妥協を残さない構えです。
近日中にモウリーニョ監督の記者会見が予定されていますが、日時は未定です。バルセロナに対して攻撃的だった第1期とは異なり、好戦的な発言は避けてサッカーの問題に集中する方針であり、ベンフィカ時代のようにチームの管理者とクラブのスポークスマンの2つの顔を使い分けることになります。移籍市場が開いており、去就が未定の選手も抱える中、非常に集中的なプレシーズンになることが予想されます。(via SPORT)
モウリーニョを支える新たなコーチングスタッフ陣容とカマヴィンガの猛アピール
モウリーニョ監督は、自身の徹底した管理主義に基づき、信頼する側近とクラブのアイデンティティを知る人物を融合させた新たなコーチングスタッフを編成し、選手たちの合流を待たずして7月10日金曜日からシウダード・レアル・マドリード(バルデベバス)で作業を開始しました。
最も注目を集めているのが、サミ・ケディラの入閣です。2010年から2015年までマドリーでプレーし、モウリーニョ第1期の「記録破りのリーグ優勝」時に監督から『君こそが私の求めている選手だ』と絶賛された元ドイツ代表MFは、監督、フロント、選手たちを結ぶ重要な架け橋としての役割を担います。第1期におけるアイトール・カランカのような存在であり、ベルナベウでプレーする重圧を知る権威ある人物として、ペペなどの候補も挙がる中から選ばれました。2021年の現役引退後、初のベンチ入りとなります。
戦術面は、ベンフィカ時代からモウリーニョを支える2人のポルトガル人コーチが担当します。45歳のジョアン・トラリャンは主任戦術アシスタントに就任。ベンフィカの下部組織で16年間を過ごし、モナコでティエリ・アンリ、ドルトムントでヌリ・シャヒンのアシスタントを務めた経験豊富な分析家です。監督不在時には指揮を執り、記者会見も行える権限を持っています。もう一人は41歳のペドロ・マチャドで、フェネルバフチェ時代からモウリーニョと行動を共にし、戦術とフィジカルの統合を担当。モウリーニョの代名詞である競争力の高さ、デュエルの激しさ、トランジションのスピードをピッチで体現させます。
フィジカル部門の責任者には43歳のアントニオ・ディアスが就任しました。ウルブス、トッテナム、ノッティンガム・フォレストでヌノ・エスピリト・サントのアシスタントを務め、欧州で最も厳しいフィジカルコーチの一人とされています。分析部門のトップ(チーフ・マッチ・アナリスト)には37歳のイタリア人、ロベルト・メレッラが就任。インテルでスクデットを獲得し、エラス・ヴェローナを経て、2022年のローマ時代からトルコ、ポルトガルと常にモウリーニョに同行してきた対戦相手分析のスペシャリストです。GKコーチには53歳のヌノ・サントスが就任し、トッテナム、カンファレンスリーグを制したローマ、ベンフィカでモウリーニョと行動を共にしてきた最も信頼する協力者の一人がマドリーのGKを鍛え上げます。なお、これまでチームを支えてきたアントニオ・ピントゥスとルイス・ジョピスはクラブに残りますが、新体制での具体的な役割はまだ決まっていません。
そして、この新体制が始動した7月10日金曜日、バルデベバスにサプライズで姿を見せたのがエドゥアルド・カマヴィンガです。公式なプレシーズン開始は13日月曜日ですが、自身の去就を懸けてモウリーニョ新監督にアピールするために施設を訪れました。カマヴィンガは期待外れのシーズンを送り、フランス代表としてW杯メンバーから落選、さらにはチャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦で敗退の要因となる退場処分を受けるなど、困難な時期を過ごしています。2029年まで契約を残していますが、クラブからの評価は分かれており、PSG、チェルシー、マンチェスター・シティ、リバプールなどが獲得を狙っています。モウリーニョ監督は彼のポテンシャルを信じていますが、継続性と明確な指導が必要だと考えており、カマヴィンガ自身もプレシーズンの早い段階から新プロジェクトの有用なピースであることを新監督に納得させようと猛アピールを始めています。(via SPORT)
ジュード・ベリンガム、W杯での大活躍と監督との対立
W杯のアメリカ・メキシコ・カナダ大会において、ジュード・ベリンガムがイングランド代表を力強く牽引しています。酷暑のマイアミ・ハードロックスタジアムで行われた準々決勝のノルウェー戦で、イングランドは先制を許す苦しい展開となりましたが、ベリンガムは前半アディショナルタイムにアンソニー・ゴードンからのパスをペナルティエリア内で巧みにコントロールし、左足の鋭いクロスシュートで1-1の同点ゴールを決めました。
この同点ゴールの直前、ノルウェーのGKエルヤン・ニーランが蹴ったボールが、スタジアム上空の「スパイダーカメラ」のケーブルに当たって軌道が変わったのではないかという疑惑が浮上し、ノルウェー側は猛抗議しました。ルール上、ボールが外部のエージェントに当たった場合はドロップボールで再開されるべきですが、VARの介入はありませんでした。試合後、FIFAは公式声明を出し、公式球「Trionda」に内蔵されたConnected Ballテクノロジーのセンサー(1秒間に500回のデータを記録するIMUセンサー)のデータを公開し、『ボールが空中にあった際、センサーのグラフにオブジェクトとの接触を示すピークは記録されておらず、ケーブルに当たって軌道が変わったという証拠はない』と断言し、ゴールは完全に合法であったと論争に終止符を打ちました。なお、元レアル・マドリードのGKイケル・カシージャスは、この奇妙なプレーの議論に対し、SNS上で皮肉交じりのツイートをして話題となりました。
試合は延長戦にもつれ込みましたが、延長前半の93分、モーガン・ロジャースのシュートをGKニーランが弾いてこぼれたボールを、誰よりも早く反応したベリンガムが押し込み、2-1の逆転決勝ゴールを奪いました。これでベリンガムは今大会6ゴール目となり、MFとしての1大会最多ゴール記録(ハメス・ロドリゲスとタイ)、およびイングランド人としての1大会最多ゴール記録(1986年大会のギャリー・リネカーとタイ)、そしてハリー・ケインの今大会のゴール数(6)に並びました。さらに、23歳と12日での決勝トーナメント連続複数ゴールは、1958年大会のペレ(17歳249日)に次ぐ史上2番目の若さという大記録です。
しかし、劇的な勝利の裏で、ベリンガムとトーマス・トゥヘル監督との間に深刻な亀裂が生じています。トゥヘル監督は試合後、『我々は運が良かった。パフォーマンスには全く満足していない。自らのプレーで状況を難しくし、不注意で戦術的ミスも多く、スピードが足りなかった』とチームの戦いぶりを公然と批判しました。
これに対し、ミックスゾーンに現れたベリンガムは怒りを隠さず、監督の戦術批判に真っ向から反論しました。『彼(トゥヘル)は、ハーランド、ウーデゴール、ヌサ、セルロートといった選手たちを相手に、このような条件下(気温35度、湿度60%超)でプレーすることがどういうことか分かっていないのかもしれない。対戦するのは簡単なチームではない。すべての試合でボールを蹴り飛ばし、1000本のパスを回して勝てるわけではない。泥臭く勝たなければならない時もあり、今夜の我々はそれを実行した』と述べました。
さらにベリンガムは、『私たちはキャラクターと忍耐力を示し、物事がうまくいかない時でも勝つ方法を見つけた。90分でも120分でも全てを出し尽くす。私はとても誇りに思うし、ピッチで素晴らしい仕事をした全選手に感謝の意を伝えたい。このような状況に陥るまで、彼らがどれほどのメンタリティとハートを持っているかは分からないものだ。ポジティブな環境を作ろうとしているし、そうし続けるべきだ』と続け、監督の「運が良かった」という発言についてノルウェーの記者から問われると、冷たく『ノーコメント』と言い放ち、首を振って立ち去りました。
トゥヘル監督は大会前、ベリンガムをスタメンとして見ておらず、モーガン・ロジャースとポジションを争わせ、能力を示さなければベンチに置くと脅していました。レアル・マドリードでの悲惨なシーズンの後、イングランドの偉大なリーダーとして見事に復活を遂げたベリンガムですが、監督との関係は最悪の状態のまま、アルゼンチンとの準決勝(アトランタ開催)へ向かうことになります。(via SPORT)
(via Estadio Deportivo)
(via MARCA)
レアル・マドリード、W杯での同一クラブ最多ゴール記録を樹立
ジュード・ベリンガムがノルウェー戦で決めた2ゴールにより、レアル・マドリードに所属する選手たちが今大会のW杯で記録した総ゴール数は「19」に達し、歴史的な新記録を樹立しました。
これまでの1大会における同一クラブ所属選手の最多ゴール記録は「18」であり、1954年大会のホンヴェード(シャンドール・コチシュの11ゴールなど)、2014年大会のバイエルン・ミュンヘン(トーマス・ミュラーの5ゴールなど)、そして2022年大会のパリ・サンジェルマン(エムバペ8ゴール、メッシ7ゴールなど)が保持していましたが、マドリーの選手たちはこの壁を完全に打ち破りました。ちなみに、スペインのクラブのこれまでの最多記録は、1994年大会のバルセロナが記録した16ゴールでした。
現在、レアル・マドリードの記録の内訳は、得点ランキングトップを走るフランス代表キリアン・エムバペの8ゴール、イングランド代表ジュード・ベリンガムの6ゴール、すでに敗退したブラジル代表ビニシウス・ジュニオールの4ゴール、そしてトルコ代表アルダ・ギュレルの1ゴールで構成されています。
大会の残り試合にはまだエムバペとベリンガムが出場予定であり、さらに負傷から回復すればフランス代表のオーレリアン・チュアメニが加わる可能性もあるため、この「19」という前人未到の記録は、他クラブが追いつくことがほぼ不可能な領域まで数字を伸ばし続けることが確実視されています。今大会のチャンピオンズリーグ王者であるPSGの選手たちによるゴール数は現在13にとどまっており、マドリーの独走状態となっています。(via Estadio Deportivo)
(via ElDesmarque)
(via MARCA)
ビニシウス・ジュニオール、契約延長交渉が大きく前進
レアル・マドリードとビニシウス・ジュニオールの契約延長交渉が、決定的な数日間を迎えています。ここ数週間、交渉の進展が見られず、選手が契約最終年(2027年6月30日満了)に突入したことで、2027年1月1日にはフリーで他クラブと交渉可能になるリスクが懸念されていました。この膠着状態から、クラブが移籍金を得るために今夏の売却を検討するのではないかという憶測まで飛び交っていました。
しかし、AS紙の報道によると、状況は劇的に好転しています。数日前の対話を通じて双方の歩み寄りが確認され、悲観的な見方は完全に消え去りました。クラブとビニシウスの陣営は、プレシーズンが本格的に始まる前に契約を延長するため、7月末に交渉を再開する日程を正式に設定しました。
ビニシウスは以前からマドリーで歴史を作り続けるという強い意志を持っており、6月中旬にブラジル代表の合宿所で『W杯後にマドリーに関する全てを話す』と宣言していました。W杯ではラウンド16でノルウェーに敗れベスト16で大会を去ることになりましたが、今大会のブラジル代表の中で唯一その才能に見合ったレベルのプレーを見せ、4ゴールを記録しました。
クラブ側も、彼をキリアン・エムバペやジュード・ベリンガムと並ぶスポーツプロジェクトの最優先の不可欠なピースとみなしており、双方ともにハッピーエンドしか想定していません。金銭面での隔たりなど、交渉すべき詳細はまだ残されていますが、クラブ内の不安は払拭され、楽観的なムードに包まれています。新たな契約が結ばれれば、ビニシウスはジョゼ・モウリーニョ新監督の下で、チームの第2キャプテンとしてさらに重みのある役割を担うことになります。(via SPORT)
(via MARCA)
キリアン・エムバペ、負傷の不安を払拭しW杯準決勝へ
W杯で8ゴールを挙げ、得点ランキングのトップを走るフランス代表のキリアン・エムバペは、準々決勝での負傷の不安を完全に払拭しました。前回の試合で足首に打撲を負い、試合残り15分で交代を余儀なくされていたため状態が心配されていました。
しかし、ディディエ・デシャン監督から与えられた休養日を経て、ベントレー大学の施設で行われたトレーニングにエムバペは問題なく復帰しました。フランス陣営は当初からアラームを鳴らしておらず、ベンチでのメディカルチェックやアイシングといった通常のプロトコルで対応していました。エムバペは、ウスマン・デンベレやデジレ・ドゥエといった出場時間の長いグループと共に、ランニングやアクティベーションのリカバリーセッションを制限なくこなしました。冗談を交えながら笑顔を見せるなどリラックスした雰囲気で、14日火曜日にテキサス州アーリントンのダラス・スタジアムで行われるスペインとの大一番(準決勝)に向けて準備万端であることを証明しました。
なお、スペインとの準決勝において、エムバペはバルセロナ所属のラミン・ヤマルと再び激突することになります。興味深いことに、過去クラブや代表を含めた両者の直接対決10試合において、エムバペが勝利したのはPSG時代のバルセロナ戦での2回のみであり、残りの8試合は全てヤマルが勝利を収めています。AI(ChatGPTやGemini)の予想ではフランスが優勝候補とされていますが、この「ヤマル対エムバペ」のジンクスがどう転ぶか、世界中が注目しています。(via MARCA)
(via Mundo Deportivo)
(via ElDesmarque)
ダニ・セバージョス、マドリー退団後フリーでベティス復帰を熱望
レアル・マドリードとの契約を解除し、現在フリーエージェントとなっているダニ・セバージョスの去就に注目が集まっています。現在バカンス中のセバージョスは、古巣であるレアル・ベティスへの復帰を最優先事項としており、他のオファーを保留してベティスからの連絡を待ち続けています。
その一つが、ミチェル・サンチェス監督率いるアヤックスです。ミチェル監督はここ数週間、中盤の補強としてセバージョスに直接コンタクトを取り、オランダ行きを説得しようと試みていましたが、セバージョスはベティスへの強い想いから首を縦に振りませんでした。そのためアヤックスは方針を転換し、ジローナからアゼディン・ウナヒを獲得する交渉へとシフトしています。
セバージョスはサンタ・フスタ駅でメディアに対し、『もう話した。今僕が望むのは、プレーし、自分が重要だと感じることだけだ。今の僕のキャリアにおいて、それ以外のことは完全に二の次であり、言えるのはそれだけだ』と語り、金銭的な条件がベティス復帰の障壁にはならないことを強調しました。
しかし、ベティス側にも複雑な事情があります。クラブはセバージョスに対して、チーム内トップ3に入る高年俸(現在のイスコやアントニーに近い額)を提示する準備はありますが、マドリー時代の額(グロス1000万ユーロ)には到底及びません。さらに、ベティスの中盤は飽和状態にあり、セバージョスを迎えるためには給与枠(サラリーキャップ)を空け、既存選手の売却を成立させる必要があります。
クラブのアンヘル・アロ会長は先日、彼の復帰は現時点では「現実的ではない」と認めつつも、可能性が完全に閉ざされたわけではないと語りました。ベティスのスポーツディレクター、マヌ・ファハルドを中心に水面下での対話は続いており、クラブ側は数週間の時間的猶予をセバージョスに求めています。双方が歩み寄りを見せる中、焦らず慎重に交渉の糸口を探っている状況です。(via Estadio Deportivo)
(via ElDesmarque)
アルバロ・カレーラスの去就とチェルシーからの関心
レアル・マドリードの左サイドバック、アルバロ・カレーラスの去就が不透明になっています。昨季の前半戦はシャビ・アロンソ前監督の下でセンターバックとしても起用されるなど絶対的な主力として活躍しましたが、アトレティコ・マドリードに2-5で大敗したダービーマッチでの悲惨なパフォーマンスを境に調子を崩し、守備の不安を露呈してベンチ要員へと降格してしまいました。
さらに今夏、クラブがマルク・ククレジャを獲得し、フェルラン・メンディも残留しているため、フラン・ガルシアがベティスへ移籍したとはいえ、左サイドバックのポジションは依然として飽和状態にあります。
そんな中、カレーラスの獲得に強い関心を示しているのが、かつての恩師シャビ・アロンソが新たに監督に就任したチェルシーです。アロンソ監督はククレジャの代役としてカレーラスを名指しで要求しており、チェルシーはマドリーに対して2500万ユーロの移籍金を提示しました。しかし、マドリー側はこのオファーを一蹴。昨夏にベンフィカからカレーラスを獲得した際に支払った5000万ユーロが現在の市場価値であるとし、それ以上の金額でなければ交渉のテーブルには着かないと通告しました。
一方、ジョゼ・モウリーニョ新監督は、疑問符のついている選手たちにもプレシーズンでアピールする機会を与える意向を示しており、カレーラスにも残留してポジションを争うチャンスが残されています。チェルシーはマドリーの要求額を知り熟考に入っていますが、アロンソ監督が「チェルシーに来れば出場機会を保証する」と選手を説得できれば、交渉が再び動く可能性もあります。(via SPORT)
カスティージャ出身ピーター・フェデリコ、ポーランドへ移籍
レアル・マドリードの下部組織(カスティージャ)出身であるピーター・フェデリコが、新たな挑戦の場としてポーランドを選びました。
2024年の夏にマドリーのトップチームからヘタフェに完全移籍で加入したドミニカ共和国代表のウインガーは、ヘタフェでは公式戦21試合に出場し、コパ・デル・レイの1回戦マニセス戦で1ゴールを記録しました。昨シーズンはセグンダ・ディビシオン(2部)のレアル・バジャドリードへレンタル移籍し、37試合に出場して6ゴール1アシストと好成績を残しましたが、チームの1部昇格には届きませんでした。
レンタル期間を終えてヘタフェに一時復帰したものの、クラブはこの夏に彼をポーランドのグールニク・ザブジェ(Górnik Zabrze)へ完全移籍で放出することを発表しました。契約期間は2029年までの長期となります。グールニク・ザブジェは昨季のポーランド国内リーグで王者レフ・ポズナンに勝ち点4差の2位に入り、国内カップ戦も制した強豪であり、今季はチャンピオンズリーグ予選にも出場する予定です。ピーター・フェデリコにとって、欧州の舞台で自身の実力を証明する絶好の機会となります。(via SPORT)
(via MARCA)
イケル・カシージャス、W杯の疑惑ゴールにSNSで反応
レアル・マドリードとスペイン代表の伝説的な元ゴールキーパーであるイケル・カシージャスが、W杯準々決勝で起きた疑惑のゴール判定に対してSNSで反応を示しました。
イングランド対ノルウェー戦の前半アディショナルタイムにジュード・ベリンガムが決めた同点ゴールの起点となったプレーで、ノルウェーのGKニーランが蹴ったボールがスタジアム上空のスパイダーカメラのケーブルに当たったのではないかという疑惑が世界中で大きな議論を巻き起こしました。
このW杯史上最も奇妙なプレーの一つを巡る激しい論争に対し、カシージャスは自身のX(旧Twitter)を更新し、皮肉を込めたツイートを投稿して議論に加わりました。GK目線からの率直な感想やテクノロジー判定に対する彼なりの見解が反映されたこの投稿は、多くのサッカーファンの間で瞬く間に拡散され、大きな注目を集めました。(via SPORT)
【本日の総括】
モウリーニョ新監督が始動し、コーチ陣やプレシーズン計画が明らかになる中、カマヴィンガの猛アピールなど新体制への生き残りを懸けた動きが始まっています。W杯ではベリンガムが劇的な活躍を見せつつもトゥヘル監督と衝突、エムバペやビニシウスらも合わせマドリー所属選手が大会19ゴールという歴史的記録を打ち立てました。また、セバージョスやカレーラスといった選手の去就、ビニシウスの契約延長など、ピッチ外でも激動の1日となりました。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
モウリーニョの復帰は、単なる規律の再導入に留まりません。オーストリア合宿を選択し、移動負荷を排除して戦術的統合を優先する姿勢は、彼がこのチームの「構造的欠陥」をどこに見ているかを物語っています。特に注目すべきは、ケディラやトラリャンら、戦術とデュエルの強度を担保できるスタッフの配置です。カマヴィンガが早期合流でアピールを試みているのも、新監督が求める「競争力」と「トランジションの速さ」を理解しているからでしょう。個の能力に依存した昨季の停滞を、いかに組織的な規律で再構築できるか。プレシーズンでの配置の噛み合わせが、今季の成否を分ける鍵となります。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
ペレス会長にとって、モウリーニョの招聘はまさに「最後の切り札」です。スター選手への甘やかしが招いた無冠という結果に対し、会長は全権委任という形で明確な軌道修正を図りました。クラブ内部の空気が引き締まる一方で、ベリンガムとトゥヘル監督の対立のような外部の火種が、マドリーの選手たちにどのような心理的影響を与えるかは注視が必要です。ビニシウスの契約延長交渉が前進したことは、クラブが彼をプロジェクトの核として再定義した証左であり、新体制下でのリーダーシップへの期待が、クラブ全体の結束を再び強固なものにしようとしています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
編成面では、契約の整合性と市場価値の維持が急務です。ビニシウスの契約延長は、2027年問題を見据えた最優先事項であり、これが完了すれば編成の軸が安定します。一方で、セバージョスの退団やカレーラスの去就は、サラリーキャップと戦力バランスの調整という現実的な課題を浮き彫りにしました。特にカレーラスに対して5000万ユーロの評価を維持する姿勢は、安易な放出を避けるクラブの強気な姿勢を示しています。モウリーニョがプレシーズンで選手を見極める方針をとったことで、移籍市場の動きは8月にかけてより戦略的かつ慎重なものになるでしょう。