【今回のラインナップ】
✅ SDエイバル&レアル・バジャドリード [激しいスコアレスドロー、プレーオフと残留への影響および重傷者の情報]
✅ レーシング・サンタンデール&UDアルメリア&デポルティボ・ラ・コルーニャ&マラガCF&ブルゴスCF [首位快走と自動昇格・プレーオフ上位争いの詳細]
✅ CDカステリョン [プレーオフ圏内死守、18歳の生え抜きストライカーがレアル・マドリードへ記録的移籍]
✅ UDラス・パルマス [宮代大聖の負傷離脱とペドロラへの期待、スタジアムの観客動員課題]
✅ CDミランデス&カディスCF [残留に向けた死闘、カルロス・フェルナンデスのゴール量産と新戦力]
■【SDエイバル & レアル・バジャドリード】
ホセ・ソリージャ・スタジアムで行われた第35節の大一番は、0-0のスコアレスドローに終わった。前節、セットプレーの強さを発揮し、Martón、Arbillaが絡んだオウンゴール、Jon Bautistaの得点によりセウタを3-0で粉砕していたエイバル(8位・勝ち点55)は、この引き分けでプレーオフ圏内(6位カステリョン)まで3ポイント差のままとなった。アウェーで4試合連続のクリーンシートを達成し、これで8試合連続無敗となったが、この試合ではボール支配率57.6%を記録し、偽9番の戦術を用いてGuruzetaやMadaを左サイド、CorpasやAduを右サイドに配置して攻め込んだものの、枠内シュート0本と決定力を欠いた。後半にはAdu Aresがペナルティエリア内で倒され一度はPKが宣告されたが、VARの介入によりIván Alejoとの接触がなかったとして判定が覆り、Adu Aresにはシミュレーションでイエローカードが出された。べニャト・サン・ホセ監督は「勝ち点1の積み重ねには大きな価値がある。クラブから最後通牒を受けたことは一度もなく、冬の市場でも全幅の信頼を置かれている。どこまで行けるか全力で進み続ける」と前向きな姿勢を示した。次節はホームでウエスカを迎え撃つ。(via AS)
一方のバジャドリード(17位・勝ち点40)は、降格圏との勝ち点差を6ポイントとしている。前節クルトゥラル・レオネサ戦(0-1負け)の51分に右膝の前十字靭帯断裂という重傷を負ったSergi Canósへ向け、選手たちは試合前に「Mucha fuerza Sergi」と書かれたTシャツを着て入場し団結を示した。試合は前半からChuki、Ponceau、Juricらが再三のチャンスを作るも、エイバルのGK Magunagoitiaの好セーブに阻まれた。後半もDavid TorresのヘディングやMarcos Andréのシュートがゴールライン上でクリアされ、終盤にはSansevieroが輝きを見せるなど攻め立てたが得点は奪えなかった。フラン・エスクリバ監督は「ファンから与えられているものに恩返しできておらず、少し恥ずかしさを感じる」と無念さを口にした。また、Ivan Alejoは判定への抗議でイエローカードを受け、次節のアウェーでのアンドラ戦は出場停止となる。(via MARCA)
■【レーシング・サンタンデール & UDアルメリア & デポルティボ・ラ・コルーニャ & マラガCF & ブルゴスCF】
1部昇格争いは熾烈を極めている。首位を独走するのは勝ち点65のレーシング・サンタンデール。3位のUDアルメリアとの直接対決では5-1の歴史的な圧勝を収めた。この試合で絶大な輝きを放ったのが、アスレティック・クラブからレンタル移籍中の21歳の新星、Peio Canalesである。彼は見事なゴールとアシストを記録し、今季通算28試合で5ゴール8アシストと、2部リーグの枠に収まらないほどの圧倒的なパフォーマンスを見せている。買い取りオプションは付帯していないため、来季はアスレティックへの復帰とトップチーム(エディン・テルジッチ監督就任が濃厚視されている)での定着に向け、重要なプレシーズンを迎えることになる。
自動昇格圏の2位には勝ち点61のデポルティボ・ラ・コルーニャがつけ、敗れたUDアルメリアが同勝ち点の3位で追う展開となっている。フアンフラン・フネス監督率いるマラガCFは勝ち点60で4位に位置し、第38節(5月2日・3日の週末)にはホームのラ・ロサレダでエイバルとの大一番を控えている。8月の前回対戦は1-1の引き分けだった。さらにブルゴスCFも同勝ち点の60で5位につけており、上位陣はわずかなポイント差でひしめき合う大混戦となっている。(via Estadio Deportivo)(via SPORT)
■【CDカステリョン】
CDカステリョンは勝ち点58で、プレーオフ進出ラインである6位を死守している。直近のアウェーでのCDミランデス戦は2-2の引き分けに終わったが、貴重な勝ち点を積み上げた。ピッチ外で最大の話題となっているのが、下部組織に所属する18歳のストライカー、Fran Santamaríaの移籍である。今季フベニールA(ディビシオン・デ・オノール)で17試合13ゴールと得点王ペースでネットを揺らし、さらにセグンダRFEFに所属するBチームでも15試合2ゴールと大ブレイクを果たしたこの生え抜きの逸材は、クラブ史上最高額となる記録的な移籍金でレアル・マドリードの下部組織へ来季から加入することが公式発表された。クラブは感謝の声明を出し、本人もSNSで「人生のクラブで8年間楽しんだ。今日、愛するカステリョンに別れを告げるが、私はこれからも、今までも、そしてこれからもオレジュット(カステリョンのファンの愛称)の一員だ」と感動的な別れのメッセージを綴った。(via Mundo Deportivo)(via Estadio Deportivo)
■【UDラス・パルマス】
プレーオフ圏内までわずか1ポイント差に迫るラス・パルマス(現在7位相当)に激震が走った。冬の移籍市場で加入し、ここまで854分出場で4ゴール1アシストとルイス・ガルシア監督の戦術に不可欠な存在となっていた日本人ストライカー・宮代大聖(Taishei Miyashiro)が、前節のマラガ戦の後半開始直後に負傷退場した。公式なメディカルレポートにより「左ハムストリングの微小断裂」と診断された。クラブは買い取りオプションを保有しており完全移籍も視野に入れているが、復帰は早くとも第38節のバジャドリード戦(日時未定)以降になると見込まれており、今週金曜日のレガネス戦および次節のアウェーでのカディス戦の欠場が確定している。
宮代離脱の穴を埋めるキーマンとして浮上しているのが、同じく冬に加入したEstanis Pedrola(エスタニス・ペドロラ)だ。ここまで11試合(294分)で2ゴール1アシストを記録。サラゴサ戦では62分からの出場で88分に決勝ゴールを奪い、ウエスカ戦では初スタメンで決勝ゴール(2-1)を挙げるなど、流れを変える「最高のジョーカー」として絶賛されている。イケル・ブラボ(276分、10試合)やベネデッティ(48分、最近6試合出番なし)ら他の冬の補強組がゴールゼロと苦しむ中、ペドロラへの依存度は高まっている。自身のアイドルはネイマールだと語る彼は、金曜日のホーム・レガネス戦でのスタメン起用が待望されている。
また、ラス・パルマスは観客動員も大きな課題として抱えている。現在の平均観客数は18,584人で、リーグ全体ではマラガ(24,812人)、デポルティボ(23,380人)、レーシング(20,905人)に次ぐ数字だが、32,000人収容のグラン・カナリア・スタジアムとしては空席が目立ち、23,500人のソシオを抱えているにもかかわらず足を運ばないファンが多い。ホーム残り3試合(レガネス、バジャドリード、サラゴサ戦)に向け、クラブはスタジアムを「圧倒的な圧力を持つ熱狂的な空間」にすることを目標にファンへ来場を呼びかけている。(via AS)(via SPORT)
■【CDミランデス & カディスCF】
降格圏に沈むCDミランデスは、残留に向けて文字通りの死闘を繰り広げている。現在勝ち点33で、安全圏(残留ライン)に位置し、新たにベテランのルーカス・ペレスを獲得して戦力を整えたカディスCFまでは5ポイントの差がある。しかし、Atxon Muneta監督の就任以降、直近5試合で2勝3分と無敗をキープし、カステリョンとの2-2の引き分けを含めて完全に希望を取り戻しつつある。この劇的な復調を最前線で牽引しているのが、元デポルティボのストライカーであるCarlos Fernándezだ。怪我がちだった過去を払拭し、彼は今季すでに14ゴール2アシストを記録。好調の波に乗って最近の試合だけで4ゴールを固め取りしている。同じく元デポルティボのHugo Novoaも25試合に出場してチームを支えており、残り7試合、本拠地アンドゥバでのデポルティボ戦も残す中、残留という「奇跡」を起こせるかスペイン全土から注目が集まっている。(via SPORT)
【本日の総括】
首位レーシング・サンタンデールが圧倒的な強さで抜け出し、デポルティボ、アルメリア、マラガ、ブルゴスらによる自動昇格およびプレーオフ上位争いは、毎試合順位が入れ替わる激しいデッドヒートとなっています。6位カステリョンは有望株を引き抜かれながらもプレーオフ圏を死守していますが、すぐ背後にはエイバルや、エース宮代大聖を負傷で失ったラス・パルマスが迫っており、一瞬の隙も許されない状況です。
一方のボトムハーフでは、バジャドリードが決定力不足に泣き降格の足音が忍び寄る中、ミランデスがカルロス・フェルナンデスの大爆発を起爆剤に奇跡の残留へ向けて猛烈な巻き返しを見せています。ルーカス・ペレスを加えたカディスとの残留ボーダーラインを巡る争いは、シーズン最終盤最大のハイライトとなるでしょう。