トーマス・ムニエ獲得が最終局面に、右サイドバック補強事情

ベルギー代表がワールドカップでスペインに敗れて大会から姿を消したことで、トーマス・ムニエのバレンシア加入に向けた手続きが加速しています。リールとの契約が満了しフリーとなっているムニエとは、すでに1年契約プラス1年のオプションという条件で合意に達しています。ワールドカップが終了したことで、クラブはすぐにメディカルチェックを実施し、正式に契約を結ぶ手はずを整えています。9月で35歳になるベテランのため事前のメディカルチェックは極めて重要とされています。カルロス・コルベラン監督にとって、ティエリ・レンダルとレンツォ・サラビアが退団し、ディミトリ・フルキエが長期離脱している右サイドバックの補強は最優先事項であり、現在はBチームのルボ・イランソとロドリゴ・ガモンしか本職がいない状況です。ムニエが加入すれば、ギド・ロドリゲス、アリウ・ディエング、ユスティン・デ・ハース、佐藤龍之介の獲得、そしてストール・ディミトリエフスキの契約延長に続く5人目の新戦力となります。また、クラブは25人のプロ枠と3人のBチーム枠の中で、さらにもう一人の右サイドバックを探しており、ウィリアム・ミケルブレンシスやダジロ・チリノの名前が挙がっているものの、チリノの移籍金は現時点では獲得不可能な額とされています。(via ElDesmarque)

佐藤龍之介が入団会見、久保建英からのメッセージと熱い決意

FC東京の下部組織出身で19歳のMF佐藤龍之介が、バレンシアのトップチーム史上初となる日本人選手として2031年までの5年契約を結びました。アジア人選手としてもクラブ史上2人目となる快挙です。入団会見では、同じくスペインで活躍する久保建英から『移籍おめでとうございます。ピッチでお会いできることを楽しみにしています』というビデオメッセージが届き、佐藤自身も大きな驚きと感謝を示しました。バレンシアを選んだ理由について佐藤は『バレンシアに来たかったからです。ここに来ることに一瞬の迷いもありませんでした。このクラブで成長することが私の挑戦です。日本にいる選手たちはみんなバレンシアのことを知っていますからね』と語りました。自身のプレースタイルについては『デビュー時は8番でしたが、その後10番や左ウイングでもプレーしました。去年は10番として良い仕事ができたと思います』と自己評価しています。カルロス・コルベラン監督とはスペイン到着前に言葉を交わしており、『監督が私に何を期待しているか分かっています。ゴールにつながるプレーを生み出すこと、そのために私の多様性を活かしてほしいと評価してくれています。彼を信頼しています』と自信をのぞかせました。トレーニングの印象については『技術的でスピーディーで、とても楽しんでいます。ワンタッチで素早くパスを回します。素晴らしい選手がたくさんいますが、一人挙げるとすれば、もはや伝説的なギド・ロドリゲスです』とコメント。さらに子供の頃からのアイドルである香川真司からも移籍を祝う連絡をもらったことを明かしました。最後に日本人選手としての覚悟を問われると『トップチームの最初の日本人選手になれたことを誇りに思います。その誇りに見合うよう、一生懸命努力しなければなりません。個人的にはチームの成功に貢献するために全力を尽くします。ラ・リーガは日本人にとって難しいと言われていますが、日本人かどうかは関係ありません。重要なのは一生懸命働き、うまく適応することです。久保選手は目指すべき目標であり、彼のような選手になりたいです』と力強く宣言しました。(via ElDesmarque)

構想外のジェンク・オズカジャルとバティスト・サンタマリアの退団動向

カルロス・コルベラン監督の構想から外れているディフェンダーのジェンク・オズカジャルとミッドフィールダーのバティスト・サンタマリアは、新シーズンに向けたプレシーズンキャンプのメンバーから外れ、退団に向けた動きを進めています。オズカジャルはパテルナ練習場でのメディカルチェック後に取材に応じ、『結局のところ、みんな知っていることですが、双方にとってうまくいかない状況であれば、解決策を探すことになります』と自身の現状を冷静に受け止める発言をしました。クラブと選手の双方の合意により、オズカジャルはジローナでの合宿には帯同せず、バレンシアに留まって移籍先を探すことになります。一方、昨夏に加入したもののラ・リーガでわずか82分間のプレーにとどまったサンタマリアは、ギリシャのPAOKテッサロニキへの移籍が間近に迫っています。バレンシアでの残り1年の契約を破棄してフリーで退団する予定となっており、クラブからはギリシャへ渡航してメディカルチェックを受ける許可が下りています。アリウ・ディエングとギド・ロドリゲスの加入により完全に居場所を失ったフランス人ミッドフィールダーは、PAOKのアレッシオ・リスチ新監督のもとで再起を図ることになります。(via ElDesmarque)

守護神ストール・ディミトリエフスキがプレシーズンに合流

北マケドニア代表での活動を終えたゴールキーパーのストール・ディミトリエフスキが、パテルナ練習場でのプレシーズンに合流しました。先日クラブと2028年までの契約延長にサインしたばかりのディミトリエフスキは、レンタル移籍中のジュレン・アギレサバラが負傷したこともあり、今シーズンの正守護神として大きな期待を背負っています。合流直後の取材に対してディミトリエフスキは『とても幸せですし、メスタージャでの最終年(直近のシーズン)に向けてワクワクしています』と笑顔を見せました。また、新シーズンの目標について問われると『誰もが昨シーズンよりも良くなることを望んでいますし、もし良くなれば、何が起こるか皆さんお分かりでしょう』と語り、ヨーロッパのカップ戦出場権獲得に向けた強い野心をほのめかしました。(via ElDesmarque)

ルイス・ミージャが明かしたバレンシアへの深い愛情

ヘタフェからセリエAのコモ(セスク・ファブレガス監督)へ2029年6月までの契約で完全移籍を果たしたルイス・ミージャが、DAZNのインタビューで自身のサッカー人生におけるバレンシアCFの存在の大きさを語りました。ミージャはこれまで何度もバレンシア復帰の噂が報じられてきた選手であり、彼の父親もかつてバレンシアのスター選手として活躍しました。インタビューの中で、子供の頃にどのチームのファンだったかを問われたミージャは『私が最も愛情と心を寄せているチームはバレンシアです。なぜなら私の幼少期はそこにあったからです。でも、今はどのチームのために苦しんだり感動したりするのか、はっきりとは言えません。なぜなら、その後たくさんの下部組織でプレーし、あちこち移籍したからです。だから、心から特定のチームを感じていると言うのは難しいですね』と答えました。さらにインタビュアーから、サッカーを好きになり始めた4、5歳の頃の記憶について深掘りされると『父はバレンシアでプレーしていて、私も子供の頃はバレンシアでプレーしていました。だから、私のサッカー人生の最初の8年間はバレンシアにあるんです。そうです。それに、当時のバレンシアはチャンピオンズリーグの決勝に進出していましたからね』と語り、バレンシアファンにとって胸が熱くなるような幼少期のエピソードを披露しました。(via ElDesmarque)

プレシーズンのスケジュールと開幕戦延期の可能性について

バレンシアのプレシーズンは、パテルナ練習場でのダブルセッションを終え、土曜日の午前中に練習を行った後、日曜日を休養日としています。その後、月曜日からジローナのRoyalverd Training Centerへと移動し、1週間の合宿を実施します。この合宿中の7月18日土曜日には、今夏最初のテストマッチとなるペトロ・デ・ルアンダ戦が予定されており、試合後にパテルナへと帰還するスケジュールとなっています。また、ラ・リーガの開幕戦に関する重要なスケジュール変更の可能性が浮上しています。ラ・リーガはワールドカップでベスト4に進出した選手が所属するチームの開幕戦を延期するルールを設けており、バレンシアCFの開幕戦の相手であるレアル・ベティスにはアルゼンチン代表のジオヴァニ・ロ・チェルソが所属しています。アルゼンチン代表がスイス代表との準々決勝に勝利してベスト4に進出した場合、バレンシアCF対レアル・ベティスの一戦は日程が後ろ倒しになる可能性があります。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

コルベラン監督体制のもと、プレシーズンが本格化するバレンシア。日本人初のトップチーム選手となった佐藤龍之介の熱い決意や、ムニエ獲得の最終段階、ディミトリエフスキの合流など新シーズンに向けたポジティブな動きが目立ちます。一方で、オズカジャルとサンタマリアの退団準備も進んでおり、陣容整理が着々と進められている1日となりました。