監督人事

アスレティック・ビルバオとビルバオ・アスレティックのベンチで大きな変化が起きています。エルネスト・バルベルデ監督は、サンティアゴ・ベルナベウで行われたレアル・マドリードとのクラシコでの敗北を最後に、4年間にわたる第3次政権の終焉を迎えました。ヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグへの復帰、コパ・デル・レイ優勝という輝かしい実績を残したものの、この4年間で蓄積された疲労により関係にピリオドが打たれた形です。

後任には、元ボルシア・ドルトムントのエディン・テルジッチが新監督として就任しました。大きな希望とともに到着したドイツ人指揮官に対し、クラブのヨン・ウリアルテ会長も熱い期待を寄せています。

また、Bチームにあたるビルバオ・アスレティックでも監督交代が発生しました。ジョキン・アランバリに代わり、ビクトル・ジョピスが新監督に昇格しています。ジョピスはフベニールA(U-19)で素晴らしい1年を過ごし、その後バスコニアで3年間指揮を執ってセグンダRFEFへの昇格や残留を果たした見事な実績が評価され、内部昇格を勝ち取りました。(via Mundo Deportivo)

W杯影響

W杯準決勝進出による特別措置として、ラ・リーガ第1節の試合日程が変更されることになりました。ハビエル・テバス会長の発表に基づく規定により、W杯で準決勝以降に進出した選手を抱えるクラブは、前シーズンの最終戦から新シーズン開幕までに最低3週間の休暇と、3週間の準備期間を与えることが義務付けられています。

スペイン代表がW杯準決勝に進出した影響で、守護神ウナイ・シモンとニコ・ウィリアムズ(さらに大会登録上の扱いとしてアイメリク・ラポルテもクラブの所属選手としてリストアップされています)を擁するアスレティック・ビルバオの開幕戦は延期が決定しました。本来8月15日か16日に予定されていたFCバルセロナとのアウェイゲームは、8月26日または27日に日程が変更される見込みです。(via SPORT, MARCA)

移籍情報

レサマ(下部組織)で育った22歳のMFエデル・ガルシアとFWイバイ・サンスが、セグンダ・ディビシオン(2部)のコルドバCFへ1年間の期限付き移籍で加入することが決まりました。

エデル・ガルシアは昨季、ビルバオ・アスレティックで全34試合に先発出場し、2875分間のプレーで4ゴールを記録しました。豊富な運動量、ライン間での動き、素早い判断力を兼ね備えたダイナミックなMFであり、エルネスト・バルベルデ監督の下でエルチェ戦やFCバルセロナ戦に出場して1部デビューも果たしている実力者です。

一方のイバイ・サンスは、身長183cmのストライカーです。昨季はビルバオ・アスレティックで38試合(先発32試合)に出場し、2534分間で10ゴール4アシストを記録しました。直近2シーズンで計20得点を挙げており、スペースの予測やペナルティエリア内での抜け目なさに優れています。

アスレティックは、両選手がさらなる成長を遂げるためには、プロリーグという最高難度の環境での経験が必要不可欠だと判断し、今回の武者修行へと送り出しました。(via SPORT)

移籍情報

エディン・テルジッチ新監督が就任し、人員整理が進められる中、ストライカーのウルコ・イセタが移籍市場で大きな注目を集めています。プレシーズンでの構想から外れており、退団が濃厚となっている同選手に対し、複数のクラブが熱い視線を送っています。

当初はカディスが獲得をほぼ確実にしており、移籍金は125万ユーロから150万ユーロの間とされていました。イセタの陣営も他の関心クラブに対してカディス行きを決断した旨を伝えていました。

しかし、アスレティック側が要求した移籍金の条件面で両者の交渉が難航。その隙を突いてマジョルカが200万ユーロというカディスを上回るオファーを提示し、激しい争奪戦に割って入りました。イセタは現在アスレティックで最も給与が低い選手の一人であり、これまで給料が3倍になる他クラブへの移籍をクラブ側に阻まれてきた経緯があります。夏はまだ長く、カディスも完全に除外されたわけではないため、今後の動向から目が離せません。(via ElDesmarque)

移籍情報

エディン・テルジッチ監督による人員整理の対象として、ウナイ・ゴメス(イタリアへ移籍)に続き、アインゲル・オラバリエタも退団に向かっています。

ルイアオンド出身のオラバリエタは、下部組織で長年プレーし、Bチームで素晴らしい活躍を見せて期待を集めたアタッカーです。しかし、昨季はアンドラへ期限付き移籍したものの、セグンダ・ディビシオン(2部)での最初の経験は期待された結果を残せず、目立たないまま終わってしまいました。

テルジッチ監督のプレシーズンの構想には入っておらず、サン・マメスで成功したいという本人の願いとは裏腹に、ビルバオから遠く離れた場所でのプレーが予想されています。

契約は2029年6月まで残っていますが、選手のレンタル回数を制限する新ルールの影響もあり、クラブは再レンタルか完全移籍かの選択を迫られています。現在はセグンダの複数のクラブから関心を集めており、移籍先の選定が急務となっています。(via ElDesmarque)

代表情報

ワールドカップでの無失点記録を更新し続けていたウナイ・シモンですが、準々決勝のベルギー戦の41分、相手のティモシー・カスターニュからのクロスに合わせたシャルル・デ・ケテラーレにヘディングシュートを決められ、ついに記録が途絶えました。パウ・クバルシの前に出た相手のシュートは逆を突く形となり、防ぐことはできませんでした。

シモンは決勝トーナメント1回戦のオーストリア戦の時点で、1990年のイタリア大会でワルテル・ゼンガが打ち立てた517分という大記録を抜き、イケル・カシージャスの476分というスペイン代表記録もすでに更新していました。

失点を喫するまでの連続無失点時間は、前回のカタール大会から数えて650分という金字塔となりました。これについてシモンは『この記録は僕というより、チームの良さを物語っている。チームがやっている仕事をとても誇りに思う。僕たちは相手にほとんどチャンスを与えていない』と謙虚に語っています。

また、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督も『この歴史的記録を祝福する。数十年、あるいは何大会もワールドカップを経なければ破られないだろう』と絶賛し、守護神の偉業を称えました。(via ElDesmarque, MARCA)

代表情報

ウルグアイ戦で受けた激しいタックルによる負傷で離脱していたニコ・ウィリアムズが、W杯準々決勝のベルギー戦で待望の復帰を果たしました。途中出場からピッチに立ち、チームの準決勝進出に大きく貢献しました。

試合終了間際のミケル・メリーノの決勝ゴールの際、テレビ中継の映像ではニコがゴールを喜んでいないように見え、SNSで物議を醸しました。しかし本人はこれについて『テレビでは僕がゴールを祝っていないように見えたみたいだけど、ゴールポストを叩いて「バモス!」と叫び、ラミン・ヤマルと一緒に喜んでいたんだ。真剣な顔に見えたかもしれないけど、内心はものすごく興奮していたよ』と誤解を解きました。

アスレティック・ビルバオでの今シーズンについては『今年はみじめな年だった。でも人生はそういうもの。打ちのめされても、チームを助けるために立ち上がらないといけない』と負傷に苦しんだ1年を力強く振り返りました。

さらに、自身の成長については兄イニャキ・ウィリアムズの存在が大きかったと明かしています。『若い頃は夜遅くまでPlayStationで遊んでしまったり、悪い習慣があった。でも兄は無理に止めるのではなく、僕が自分で失敗して気づくように見守り、自由を与えてくれた。おかげで休息の重要性や、24時間サッカー選手であることの自覚を学べた』と感謝を口にしました。また、オスカル・デ・マルコスの名前も挙げ、ベテラン選手たちが常に若手の適応をサポートしてくれていることへの感謝も忘れずに語っています。(via ElDesmarque, SPORT, Estadio Deportivo)

【本日の総括】

新監督エディン・テルジッチの就任に伴う人員整理が進み、若手選手たちの移籍市場での動きが活発化しています。一方で、W杯ではウナイ・シモンが歴史的な無失点記録を樹立し、負傷明けのニコ・ウィリアムズも復活を遂げるなど、代表舞台でのビルバオ勢の活躍が眩しい一日となりました。