ジュリアン・アルヴァレスの去就をめぐるバルサとの極秘交渉と10日のシメオネ監督直訴計画
バルセロナのスポーツディレクターであるデコ氏がマドリードに乗り込み、アトレティコ・マドリードのアルゼンチン代表FWジュリアン・アルヴァレスの代理人フェルナンド・イダルゴ氏と極秘裏に会談を行いました。バルセロナ側はすでに1億ユーロという巨額の移籍金オファーをアトレティコに提示していますが、アトレティコのミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOはライバルクラブであるバルセロナへの放出を頑なに拒否しており、獲得を希望するのであれば契約解除金である4億9000万ユーロを全額支払うべきだと主張して一切妥協していません。
しかし、ワールドカップを終えて現在は休暇中であるアルヴァレス自身は、アトレティコでのディエゴ・シメオネ監督の戦術や出場機会に対する不満が限界に達しています。昨季の冬に退団を希望した際、クラブ側から「夏には移籍をサポートする」という約束を取り付けていたものの、それが反故にされたと感じているためです。アルヴァレスは8月10日の全体練習合流時(あるいはそれ以前)にシメオネ監督と直接面談し、アトレティコでプレーする意思が完全にないことを直訴する計画を立てています。W杯直後に彼自身が語った『自分の将来と家族のために、何がベストか、そして夢を叶えるために全員にとって移籍が最善だと信じている。夢を叶えたい』という言葉からも退団への意志は固いです。
アトレティコ側は、契約が2030年まで残っているアルヴァレスを最重要プロジェクトのスターと位置づけていますが、シメオネ監督は不満を抱えた選手を無理に留めるかどうかの判断を迫られることになります。これに関連して、解説者のホタ・ジョルディ氏は『10日の最初の練習のあと、シメオネがジュリアンの件でギル・マリンと話すときの顔が見ものだ。特に手元にはセルロートしかいないと告げられたときにはね』と言及し、アトレティコフロント陣の立ち回りに疑問を呈しています。(via SPORT / Mundo Deportivo)
ナウエル・モリーナのローマ移籍合意:2031年までの個人条件と取引の詳細
アトレティコ・マドリードは、アルゼンチン代表DFナウエル・モリーナのローマへの完全移籍について、クラブ間で合意に達しました。ローマが支払う移籍金は、固定額1300万ユーロに加えて変動額500万ユーロの、総額1800万ユーロとなります。すでに選手個人とも条件面で合意しており、モリーナはローマと2031年までの長期契約を結び、年俸は約300万ユーロを受け取る見込みです。
モリーナはワールドカップでのパフォーマンスがあまり優れず、新シーズンはマルコス・ジョレンテのバックアップ(控え)に回る予定だったため、クラブは適切なオファーがあれば放出する方針をとっていました。セリエAで今なお高い市場価値を保っていたモリーナをこの額で売却できたことは、アトレティコにとっても財政的なメリットが大きいです。右サイドバックには新戦力のマーク・プビルが控えているほか、カンテラ(下部組織)から若手を引き上げて対応することも可能であるため、迅速な決断が下されました。(via Mundo Deportivo / SPORT / ElDesmarque / MARCA)
マッテオ・ルッジェーリのアストン・ヴィラ完全移籍合意とソウル遠征除外の裏側
アトレティコ・マドリードのディフェンダー、マッテオ・ルッジェーリがイングランド・プレミアリーグのアストン・ヴィラへ完全移籍することで合意しました。ウナイ・エメリ監督率いるアストン・ヴィラが支払う移籍金は、固定額1800万ユーロに加えて変動額600万ユーロの、総額2400万ユーロ(一部では総額2500万ユーロとも報じられています)となります。
アトレティコは今夏に実力派の左サイドバックであるアレハンドロ・グリマルドを獲得したため、ルッジェーリへのオファーに対して容認する構えを見せていました。ルッジェーリ自身もこの移籍交渉を完了させるため、今週水曜日にチームが出発した韓国・ソウルでのプレシーズンツアーの招集メンバーから外れてマドリードに残留しています。移籍交渉はほぼ最終段階に達しており、数日中にも公式発表される予定です。(via SPORT / MARCA / ElDesmarque)
クリスティアン・ロメロ(クティ・ロメロ)獲得への電撃アプローチ:トッテナムへの3000万ユーロ提示
アトレティコ・マドリードは、ナウエル・モリーナとマッテオ・ルッジェーリの売却によって手にした合計4300万ユーロの潤沢な資金力を背景に、ディエゴ・シメオネ監督が1年以上前から獲得を熱望し続けているトッテナムのアルゼンチン代表DFクティ・ロメロの獲得に向けて本格的な電撃交渉を開始しました。
アトレティコはトッテナムに対して3000万ユーロの最初の公式オファーを提示しました。トッテナム側は4000万ユーロ(あるいはそれ以上)の移籍金を求めており、セリエAのインテルも3500万ユーロ+変動500万ユーロの好条件で獲得レースに参戦しています。しかし、ロメロ自身がシメオネ監督のもと、スペインのラ・リーガでプレーすることを強く望んでおり、アトレティコへの移籍を最優先としています。ロメロはトッテナムとの直近の契約更新の際、スペインの3大クラブからオファーがあった場合には優先的に移籍交渉を進められるという特別な条項を含めているとされており、この存在がアトレティコを強く後押ししています。(via Mundo Deportivo / SPORT / MARCA)
ハビ・モルシージョのエルチェ完全移籍決定:他オファーを断ったアトレティコB新星の決意
アトレティコ・マドリードB(1部RFEF)に所属する20歳の新鋭ミッドフィールダー、ハビ・モルシージョが、エルチェCFへと完全移籍することが決定しました。アトレティコとエルチェの間で、移籍金120万ユーロで取引が合意に達しました。アトレティコは将来の再売却益や買い戻しを考慮し、モルシージョの保有権の50%を維持する特別な契約を結んでいます。
モルシージョはエルチェと2031年までの5年という長期契約を結ぶ予定です。彼にはベルギーの名門アンデルレヒト、ポルトガルのファマリカン、さらに同じスペインのレバンテからも具体的なオファーが届いていましたが、本人はエルチェの提示したプロジェクトと、出場機会の最大化を望んでこの移籍を決断しました。昨季はアトレティコBで29試合に出場し、シーズン終盤にはシメオネ監督によってファーストチームへ引き上げられ、ラ・リーガで5試合(うち1試合はスタメン)に出場してプロデビューを果たしていた逸材です。(via Mundo Deportivo / Estadio Deportivo / SPORT)
ホセ・マリア・ヒメネスの退団方針とチアゴ・アルマダら余剰戦力の売却動向
アトレティコ・マドリードは、長年にわたってディフェンスリーダーを務めてきたウルグアイ代表のホセ・マリア・ヒメネスについて、度重なる怪我による離脱の多さと高額な給与負担を考慮し、今夏限りで退団させる方向でクラブ内の合意を形成しました。すでに移籍先を探す作業に入っています。
また、昨夏に大きな期待とともに加入したものの、初年度に十分な出場機会を得られず脇役に甘んじたチアゴ・アルマダについても放出が決定しています。アルマダにはアルゼンチンのリーベル・プレートやブラジルのフラメンゴが強い関心を示しており、特にフラメンゴが獲得交渉において優位に立っている状況です。アトレティコはこれらの選手売却を急ぎ、さらなる補強資金を確保したい構えです。(via Mundo Deportivo / SPORT / MARCA)
アレクサンダー・セルロートのユヴェントス売却交渉におけるシメオネ監督による急遽差し止め
アトレティコ・マドリードは、今夏の移籍市場において、ノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロートのユヴェントスへの売却交渉を水面下で進めていました。しかし、この取引を察知したディエゴ・シメオネ監督が激怒し、クラブのフロント陣に対して交渉を即座に停止するよう強く要求しました。
シメオネ監督は、セルロートをこのタイミングで放出してしまうと、現在の限られた移籍市場と予算の中で、彼と同等の得点力やパフォーマンスを保証できる代替ストライカーを確保することが極めて困難であると主張しました。結果としてセルロートのユヴェントス移籍話は完全に差し止められ、新シーズンもアトレティコの前線を支える基準点として残留することが確定しました。(via ElDesmarque / SPORT)
ガラタサライのFWビクター・オシムヘン獲得逆オファーの即時拒否の背景
ガラタサライに所属するナイジェリア代表FWビクター・オシムヘンの代理人から、アトレティコ・マドリードに対して電撃的な逆オファーが届いていました。その条件は、移籍金7500万ユーロ、さらに選手本人が現在の年俸1700万ユーロから大幅な減給を受け入れるというものでした。
しかし、アトレティコはこの非常に魅力的なオファーを即座に拒否しました。拒否に至った理由は明確であり、シメオネ監督がセルロートの残留を決定したこと、そしてクラブがジュリアン・アルヴァレスの獲得と残留プロジェクトに全力を注いでいるためです。これ以上前線の選手層を無駄に過密化させ、財政的な負担を増やすことは得策ではないと判断されました。(via ElDesmarque / SPORT)
プレシーズン韓国ツアー(ソウル)招集メンバー発表:イ・ガンインの現地合流と王者の早期始動
アトレティコ・マドリードは、8月9日にソウルのソウルワールドカップスタジアムで行われるマンチェスター・シティとの親善試合に向け、プレシーズンツアーの招集メンバーを発表しました。
招集された全メンバーは以下の通りです。
ゴールキーパー:オブラク、エスキベル、ダニ・ルビオ。
ディフェンダー:ホセ・マリア・ヒメネス、ハインコ、ル・ノルマン、ドミンゲス、ダニ・マルティネス、ボニャール、ピュリッチ、アルナウ・ソラ、ウエソ。
ミッドフィールダー:メンドーサ、カルドーゾ、コケ、イ・ガンイン、バリオス、レマル、オベド・バルガス、ユルマンド、イケル・ルケ、カスティージョ、カルロス・マルティン。
フォワード:ルックマン、セルヒオ・エステバン、アルナウ・オルティス、クボ。
新加入の韓国代表MFイ・ガンインはすでに母国に滞在しており、現地ソウルでチームに直接合流してデビューする予定です。一方、スペイン代表として世界王者となったアレハンドロ・グリマルドとマーク・プビルの2名は、本来の休暇期間を1週間前倒ししてマドリードの練習場で早期始動したものの、今回のソウル遠征には帯同せずマドリードで調整を続けます。ジュリアン・シメオネも同様にマドリードに残留しています。カルドーゾとバリオスはマンチェスター・ユナイテッド戦を欠場していましたが、今回のツアーで復帰する見込みです。トーマス・レマルは当日の練習をフィジカルの問題で別メニューでこなしていましたが、遠征メンバーには無事に含まれました。(via SPORT / MARCA)
アトレティコを韓国へ運ぶチャーター機パイロットは熱狂的ソシオ:ゴルカ・デ・ロレンソ氏のSNS上の歓喜
アトレティコ・マドリードの選手やスタッフを乗せてプレシーズンツアーの目的地である韓国・仁川(インチョン)へと飛び立ったボーイングB787の機長は、アトレティコ・マドリードの熱狂的なソシオ(年間シート保持会員)であるゴルカ・デ・ロレンソ氏です。
デ・ロレンソ氏は自身のインスタグラムに、アトレティコのエンブレムが描かれたタオルや、かつて別のフライトで一緒になったFWジュリアン・アルヴァレスとのツーショット写真を投稿。さらに、パイロットとして最高の栄誉を感じている胸の内を『マドリードから仁川までの約12時間のフライトは、これまでのパイロット人生の中で間違いなく最も美しく、誇らしいフライトになる。自分の愛するアトレティコ・マドリードをプレシーズンマッチのために韓国へ運ぶことができるなんて、これ以上の幸せはない。フライトは一部で気流の乱れがあるかもしれないが、基本的には穏やかになる予定だ。機内で会おう』とストーリーに投稿し、アトレティコサポーターの間で大きな話題と感動を呼んでいます。(via MARCA)
【本日の総括】
アトレティコ・マドリードは、ジュリアン・アルヴァレスの獲得とバルサへの移籍阻止をめぐり、ヒル・マリンCEOが自ら乗り出して妥協なき闘いを演じている。その裏でモリーナやルッジェーリの売却により計4300万ユーロを迅速に回収し、シメオネ監督の宿願であるクティ・ロメロ獲得へのオファーに繋げるなど、極めて戦略的かつダイナミックな市場の立ち回りを見せている。プレシーズンツアーのソウル遠征には、イ・ガンインの現地合流や、熱狂的ソシオである機長によるチャーター便フライトというエモーショナルな話題も加わり、新シーズンへの結束はかつてない高まりを見せている。