キケ・サンチェス・フローレス監督の新シーズン構想
ラ・リーガの開幕が間近に迫る中、デポルティーボ・アラベスは8月15日の土曜日19時30分にホームのメンディソルロサでヘタフェCFを迎え撃つ。キケ・サンチェス・フローレス監督は、昨季にチームを残留に導いた5-3-2のシステムを継続し、その骨格をベースに新シーズンの戦いに挑む。
指揮官が想定する理想の11人は以下の通り。
ゴールキーパーには、歴代のアラベスの全監督から信頼されてきた絶対的な守護神アントニオ・シベラが君臨する。
5バックのディフェンス陣は、昨季のチームを牽引した絶対的なリーダーであるナウエル・テナグリア、そして打撲から回復して練習に戻ってきたばかりのヴィレ・コスキ、さらにジョニー・オットーがセンターバックを形成する。右サイドバックにはアンヘル・ペレスが入り、左サイドバックのポジションをめぐってはユセフ・エンリケスとアブデ・レバッシュの2人がシビラなスタメン争いを繰り広げている。
このセンターバックのポジションには、グラナダのDFマヌ・ラマの獲得に動く可能性がある。
3枚のミッドフィールダーによるトリボーテは、去就が注目されているものの残留すればチームの心臓となるアントニオ・ブランコを中央に据え、その脇をパブロ・イバニェス、そしてカルレス・アレニャかデニス・スアレスのどちらかが固める形を想定している。さらに、かつてヘタフェでキケ監督が試みたように、レアル・サラゴサに所属する若きアタッカーであるアドリアン・リソを中盤の3人目として起用するアイデアも検討されている。
前線の2トップは、昨季の残留に大きく貢献したトニ・マルティネスとルーカス・ボジェの強力コンビがスタメン。トニ・マルティネスは昨季に公式戦で18ゴール(ラ・リーガで14ゴール)を挙げており、ボジェもシーズン終盤の怪気がありながらも欠かせない戦力として力を証明した。(via ElDesmarque)
新戦力ロドリゲスコンビの加入と前線の厚み
今夏の移籍市場において、アラベスは大きな移籍金を使わずに賢明な補強を行っている。レンタルバック組を除いて新たに加わったのは、競争力を確実に向上させる実力派の2選手だ。
1人目は、セルタ・デ・ヴィゴの下部組織出身で、オランダのFCユトレヒトから加入したウイングのミゲル・ロドリゲス。そして2人目は、レアル・ソシエダから権利の50パーセントを取得する形で獲得したミケル・ロドリゲスだ。この2人のロドリゲスの加入により、チームの攻撃陣には厚みが加わっている。(via ElDesmarque)
不屈のストライカー、マリアーノ・ディアスの残留劇
昨季限りで契約満了となり無所属の期間を過ごしていたマリアーノ・ディアスだが、アラベスが彼に最後のチャンスを与えた。キケ・サンチェス・フローレス監督がメスタージャでの試合で彼のパフォーマンスに驚嘆したことがきっかけとなり、アラベス残留への道が開かれた。
今夏の移籍市場で他クラブからの具体的なオファーが届かなかったことや既存の契約関係、 Lester でのトレーニング態度、何よりもプレシーズンでマリアーノが見せている好調なパフォーマンスやゴール、その真摯でプロフェッショナルな姿勢が高く評価されている。新シーズンはバックアップとしての役割が主になると予想されるが、マリアーノ自身はアラベスで自分の価値を証明し、戦い抜くための準備を完璧に進めている。(via MARCA)
セルヒオ・フェルナンデスSDが語る補強最優先事項
アラベスのスポーツディレクターを務めるセルヒオ・フェルナンデスは月曜日、メディアに対して現状を冷静に分析した。ミゲル・ロドリゲスの獲得によって前線の強化は完了したと見なしており、現在はディフェンスの要となるセンターバックの補強を最優先事項として動いていることを明かした。
フェルナンデスSDは、移籍市場へのアプローチについて『センターバックの補強こそが我々の懸念であり、現在最も力を入れている部分だ。しかし、チームには現在も十分に戦い抜けるだけの武器が揃っている』と語り、補強の緊急性を認めつつも現有戦力への強い信頼を示した。また、他クラブから強い関心を寄せられているアントニオ・ブランコ、ルーカス・ボジェ、トニ・マルティネスといった主力選手たちについては、今夏は何があっても絶対に引き留め、クラブに残留させるという断固たる方針を貫いている。(via MARCA)
ムサ・ディアラの去就決裂と練習復帰
昨季から去就が注目されていたムサ・ディアラは、今夏にフランス1部のル・アーヴルへの完全移籍が合意に近づいていた。しかし、最終段階でいくつかの理由により交渉が決裂。これによりディアラはアラベスの練習場であるビトリア(ビクトリア)に戻り、再びチームメイトたちとともにトレーニングを再開した。
セルヒオ・フェルナンデスSDは、ディアラが残留した場合でも『十分にチームを助ける戦力になる』と確信しており、仮に新たな移籍先が見つからず残留することになっても、貴重なディフェンスの選択肢として歓迎する方針だ。(via MARCA)
プレシーズン最終盤のテストマッチ
アラベスは新シーズンのラ・リーガ開幕に向けて最終調整を進めている。今週の金曜日には、1部復帰を果たしたレーシング・サンタンデールとの重要な親善試合が組まれており、これがプレシーズンにおける極めて価値の高いテストマッチとなる。
レーシング・サンタンデール側も、アラベス戦を前に『この金曜日に対戦するアラベスとの試合は、新シーズンへの準備度を測るための重要な基準になる』と注視しており、本番さながらの熱い戦いが期待されている。(via Estadio Deportivo)
エネス・ウナル獲得への関心とボーンマスとの交渉難航
攻撃陣のさらなるオプションとして、アラベスはボーンマスに所属する元ヘタフェのトルコ代表FWエネス・ウナルの獲得に関心を示し、水面下で調査を進めている。
しかし、ボーンマス側はウナルの放出にあたって完全移籍による売却で資金回収を狙っており、アラベスやセビージャ、ヘタフェが望んでいる買い取りオプション付きの期限付き移籍という提案には難色を示している。ウナル自身はスペインのラ・リーガへの復帰を強く希望しているが、古巣であるヘタフェへの復帰を最優先としており、高額な給与もネックとなるため、アラベスへの移籍は交渉の進展が難しい。また、アラベス側も完全移籍での獲得には多額の費用が必要となるため、ローン移籍の道を模索している状態が続いている。(via Estadio Deportivo)
アルバロ・コルテスのバルサデビュー戦の記憶
バルセロナの期待のセンターバック、アルバロ・コルテスがトップチームでのキャリアをスタートさせた記念すべき試合が、アラベスの本拠地メンディソルロサでの対戦だった。
昨季の5月13日、バルセロナのハンジ・フリック監督はコルテスをスタメンに抜擢し、アラベス戦でトップチーム公式戦初出場を飾らせた。コルテスはこの緊迫したアラベス戦で見事なパフォーマンスを披露し、プロのプレッシャーに臆することなく勝利に貢献した。アラベスとのこの激闘が、彼の才能をラ・リーガに知らしめる重要な転換点となった。(via SPORT)
【本日の総括】
デポルティーボ・アラベスは今夏、大規模な補強は行わず、主力選手の残留を最優先にしている。ブランコやマルティネス、ボジェといったチームの柱を断固として引き留めるセルヒオ・フェルナンデスSDの確固たる意志のもと、ユトレヒトから加入したミゲル・ロドリゲスなどの手堅い戦力アップを進めている。さらに、無所属だった不屈のストライカー、マリアーノ・ディアスの奇跡的なアラベス残留劇や、交渉決裂を経て戻ってきたムサ・ディアラの再合流など、キケ・サンチェス・フローレス監督率いるチームは昨季の5-3-2の戦術的ベースを維持しながら、より強固な団結力を見せている。金曜日のレーシング・サンタンデール戦を経て、15日のヘタフェ戦で最高のスタートを切るための準備は着実に整いつつある。