モンチSDが語る来季の構想とマノロ・ゴンサレス監督の続投
エスパニョールのスポーツ部門ゼネラルディレクターを務めるモンチ氏が通信社のインタビューに応じ、今後のクラブの補強戦略や監督人事について詳しく語りました。
まず第一声として『私は手品師の帽子からウサギを取り出すためにここに来たわけではない』と述べ、地道なスカウティングの重要性を強調しました。セビージャ時代にダニ・アウヴェスを発掘した当時を振り返り、『私たちが彼を見つけた時、その領域にいたのは我々だけだった。しかし今では同じように動くチームが150もあるかもしれない。だからこそ、新たな情報源を探し、他より先に行動を起こさなければならない。そして、何らかの理由で他のチームで成功できなかった選手を見つけ出すことも必要だ。そういうことは起こり得るからね』と、スカウティング競争の激化とアプローチの変化を指摘しています。
さらに具体的な補強の視点として、『終わった選手のように見えても、誰かが適切なボタンを押しさえすれば、持てるパフォーマンスを全て引き出せる場合がある』と語り、『選手が優れているか劣っているかではなく、チームに貢献できるかどうかが重要だ。あるクラブでは活躍できなくても、別のクラブでは素晴らしいレベルを見せる選手を我々はどれだけ知っているだろうか?彼らは別人になったわけではなく、同じ選手だ。ただ、自分に最も適した生息地、環境、監督、信頼、システム、ゲームモデルを見つけたということに尽きる』と、埋もれた才能をエスパニョールで再生させるビジョンを力説しました。
また、マノロ・ゴンサレス監督の去就についても言及し、『彼はエスパニョールの監督を続ける。まず第一に、チームを指揮した3シーズンでしっかりと目標を達成してきたからだ。さらに、彼はスポーツ部門の哲学を理解し、共有できる人物でもある』と高く評価し、来季の続投を明言しました。
今後のチーム編成の目標については、チームの競争レベルを引き上げることだとし、『同レベルの選手を補強することで達成される。似たようなレベルの選手を19人から20人揃え、マノロが毎週末のスタメン選びに頭を悩ませるような状況を作りたい』と語っています。
最後に、資金力で勝る他クラブとの獲得競争に勝つための武器として、『経済的に高い能力を持つクラブと競合する場合、選手を説得するための材料は別のものでなければならない。プロジェクト、バルセロナという街、クラブの歴史、そしてこのリーグの魅力だ。お金だけを見ているわけではない』と締めくくりました。
(via Mundo Deportivo)
ハビ・チカ氏が11人制フットボール部門のディレクターに就任
現在41歳のハビ・チカ氏が、エスパニョールでの4度目のステージを迎えることになりました。2006年から2011年にかけてトップチームで136の公式戦に出場したクラブOBである同氏が、下部組織の11人制フットボール部門ディレクターに新たに就任することが決定しました。
チカ氏は今シーズン、降格圏に沈んでいたフベニルBの監督を途中から引き継ぐと、6試合で4勝2分けという見事な成績を残し、チームを9位まで引き上げて残留に導く救世主としての役割を果たしました。
それ以前にも、下部組織「ラ・21」の様々な世代を6シーズンにわたって指導してきた実績があり、2023-2024シーズンにはコパ・デル・レイ・フベニルおよび同カテゴリーのディビシオン・デ・オノールで準優勝を果たしています。さらに、マノロ・ゴンサレス監督がトップチームに昇格した直後には、エスパニョールBチーム(フィリアル)の指揮を8試合執った経験も持っています。
このBチーム指揮時代には、今夏レンタル移籍からクラブに復帰する若手タレントたちとも関わりを持っていました。ハビ・エルナンデスやラファ・バウザといった選手に加え、ロジェール・イノホについては『私がこれまでに指導してきた若手の中でも、最も準備が整っている選手の一人だ』と最大限の賛辞を送っており、今後の育成部門での手腕に大きな期待が寄せられています。
(via Mundo Deportivo)
ジローナのウクライナ代表MFツィガンコフの獲得に興味
エスパニョールが、ジローナに所属するウクライナ代表のサイドアタッカー、ビクトル・ツィガンコフの動向を注視していることが明らかになりました。
ツィガンコフは、ジローナがセグンダ・ディビシオン(2部)に降格したことを受け、今夏の移籍市場での退団を希望しているとされています。現在、エスパニョールの他にもアヤックス、ヘタフェ、トラブゾンスポルといった複数のクラブが彼の獲得に興味を示しており、争奪戦になる模様です。
来シーズンで契約最終年となるため今夏での売却が濃厚であり、同選手に設定されている契約解除金は2500万ユーロとなっています。エスパニョールがこの実力派ウインガーを射止めることができるか、今後の動きが注目されます。
(via SPORT)
カデテ年代の得点王マックス・エスパニョールがセビージャへ引き抜き
エスパニョールの下部組織から有望な若手ストライカーが引き抜かれることになりました。2010年生まれのFWマックス・エスパニョールが、セビージャFCの下部組織へ移籍することが判明しています。
マックス・エスパニョールは、カタルーニャ州のディビシオン・デ・オノール・カデテ(カデテ1部リーグ)において、エスパニョールのユニフォームを着て28試合に出場し15ゴールを記録。同カテゴリーのカタルーニャ得点王に輝いた注目の逸材でした。この活躍が他クラブのスカウト陣の目に留まり、来季からはアンダルシアの地でプレーすることになります。
(via Estadio Deportivo)
マルク・ククレジャのエスパニョール在籍時の小ネタ
現在、チェルシーからレアル・マドリードへの移籍が確実視され大きな話題となっているスペイン代表DFマルク・ククレジャですが、彼のルーツにはエスパニョールが深く関わっています。
ククレジャはカデテ(U-16相当)の年代までエスパニョールの下部組織でプレーしていましたが、当時バルセロナの育成コーチだったフラン・アルティガの目に留まり、引き抜きに遭う形でバルセロナへと移籍したという過去があります。エスパニョールにとっては、現在世界屈指の左サイドバックに成長した逸材をかつて手元に置いていたという、興味深い歴史の1ページとなっています。
(via SPORT)
【本日の総括】
モンチSDの就任により、エスパニョールのフロントと現場が一岩となって新たなスカウティング戦略とチーム強化に乗り出していることが窺えます。マノロ・ゴンサレス監督の続投やハビ・チカ氏の要職就任など、クラブのアイデンティティを理解する人材の配置が進む一方、ツィガンコフのような実力派選手の獲得オファーや、下部組織からの若手流出といった移籍市場ならではの動きも活発化しています。来季に向けた基盤作りが着々と進行中です。