ラ・リーガ最終戦 アスレティック・ビルバオ戦 乱打戦の末に4-2で勝利

サンティアゴ・ベルナベウに約8万人の大観衆を迎え、フアン・マルティネス・ムヌエラ主審の笛でキックオフされたラ・リーガ第38節の最終戦は、結果的に4-2の乱打戦でレアル・マドリードが勝利を収めました。すでにリーグ戦はバルセロナに次ぐ2位が確定しており、消化試合の側面もありましたが、退団する選手たちへの餞となる試合となりました。

試合は序盤から激しく動き、前半3分には早くもティアゴ・ピタルチがミケル・ハウレギサルへのタックルでイエローカードを受けました。しかし前半13分、この日が退団試合となるダニ・カルバハルの見事なスルーパスに抜け出したカンテラーノのゴンサロ・ガルシアが、相手GKアレックス・パディージャとの1対1を完璧に制して先制点をもたらしました。前半20分にはジュード・ベリンガムがイエローカードをもらいましたが、そのベリンガムが前半41分に魅せます。ティアゴ・ピタルチからの浮き球のパスを胸でコントロールすると、左足の素晴らしいボレーシュートを突き刺し、2-0とリードを広げました。しかし、前半アディショナルタイム(45+1分)、イニャキ・ウィリアムズの正確なクロスからゴルカ・グルセタにボレーを決められ、2-1でハーフタイムを迎えました。なお、グルセタはこのゴールで今季リーガ10ゴール目(公式戦通算17ゴール)を記録し、負傷したジェライ・アルバレスはハーフタイムでアンドニ・ゴロサベルと交代しています。

後半に入ると、オーレリアン・チュアメニとの喧嘩による脳震盪から先発復帰を果たしたフェデ・バルベルデが最終ラインに深く入り込んで守備ブロックを安定させました。そして後半5分(50分)、アルバロ・カレラスからのパスをペナルティエリア手前で受けたキリアン・ムバッペが、グラウンダーの鋭いシュートを左隅に沈めて3-1と突き放しました。

試合終盤の84分にはカルバハルが交代で退き、88分には再びティアゴ・ピタルチのアシストから、途中出場のブラヒム・ディアスがゴールネットを揺らしました。当初はオフサイドかと思われましたが、VARの介入によってゴールが認められ、4-1となりました。ブラヒムはこのゴールを退団するカルバハルとアラバに捧げています。試合終了間際の91分、イニャキ・ウィリアムズのクロスからウルコ・イセタにフリーでヘディングシュートを決められ4-2となりましたが、この場面では途中出場のディーン・フイセンが完全にマークを外すミスを犯していました。

この試合では、エデル・ミリトン、ロドリゴ・ゴエス、フェルラン・メンディが負傷のため欠場し、アルダ・ギュレルやダニ・セバージョスらが途中出場でピッチに立ちました。 (via Estadio Deportivo)

ダニ・カルバハルの感動的な退団セレモニーと涙のスピーチ

この試合の最大のハイライトは、レアル・マドリードの下部組織から育ち、トップチームで13シーズンを過ごした生え抜きのレジェンド、ダニ・カルバハルのお別れでした。彼はこのクラブで6度のチャンピオンズリーグ優勝(パコ・ヘント、ルカ・モドリッチ、ナチョ・フェルナンデス、トニ・クロースに並ぶ記録)を含む、通算27個のタイトルを獲得しました。

試合前、ベルナベウの南スタンドには、幼少期のカルバハルがアルフレド・ディ・ステファノと共にシウダー・レアル・マドリード(バルデベバス)の定礎石を置く象徴的なシーンを描いた巨大なティフォが掲げられ、「一人の少年の夢、伝説の勝利」というメッセージが添えられました。

そして試合終盤の84分(記録によっては82分)、ついに交代の時が訪れました。試合が止まり、ベルナベウの観客が総立ちで拍手を送る中、レアル・マドリードとアスレティック・ビルバオの両チームの選手たちがパシージョ(花道)を作り、彼を送り出しました。唯一、アスレティックのロベルト・ナバーロだけがその列から外れていたことが話題となりました。カルバハルはフェデ・バルベルデにキャプテンマークを託し、涙を流しながらピッチを後にしました。試合後には、背番号2と「Carvajal」の名前がプリントされた特別な記念シャツを着たチームメイトたちから胴上げされ、ピッチに降り立った妻と2人の子供たちと共にスタジアムを一周しました。

カルバハルはマイクを握り、涙ながらにマドリディスタへ向けて感動的なスピーチを行いました。

『マドリディスタの皆さん、こんばんは。私にとって簡単な瞬間ではありません。皆さんがしてくれるこの素晴らしいお別れにとても感動しています。まず第一に、フロレンティーノ・ペレス会長に感謝したいです。私をドイツから連れ戻してくれたのは彼です。彼と共に成長し、数え切れないほどのチャンピオンズリーグを一緒に勝ち取りました。でも、もし一つだけ心に残ることを選ぶなら、膝の重傷を負ってから24時間も経たないうちに契約を延長してくれたことです。心から感謝します。

現在のチームメイト、そして過去のチームメイト全員にも感謝したいです。この2シーズンは簡単なものではありませんでしたが、私たちは必ず再び勝つと確信しています。ここはレアル・マドリードであり、私たちの歴史が語るように、立ち上がらなければなりません。

私たちが生きたこの黄金時代を思い出さずにはいられません。私の退団により、今日、私たちは素晴らしい時代に終止符を打ちます。5年で4回のチャンピオンズリーグ優勝、あのデシマ、3連覇…クリスティアーノ、カシージャス、ラモス、アンチェロッティ、ジダン。このエンブレムを高く掲げた数え切れないほどの名前があります。彼らに大きな拍手をお願いします。彼らは私たちを偉大にし、頂点へと導いてくれました。

そして、私が子供の頃に多大な努力をしてくれた両親と妹にも感謝し続けたいです。私を練習に連れて行ってくれたこと、寒さや雨、雪の中でも試合に来てくれたこと。私の夢を現実にするために、皆さんは自分の役割を全て果たしてくれました。本当にありがとう。

妻と子供たちへ。私はこのスポーツの苦い側面である、非常に困難な2年間を過ごしました。そして、あなたたちが私の原動力でした。私の悲しい日々を光で満たし、何度でも立ち上がるための十分な力を引き出してくれました。とても愛しています。

最後に、ファンの皆さん。あなたたちは素晴らしいです。最初の日から最後の日まで、私を空高く持ち上げてくれました。このスタジアムで経験することは言葉では説明できず、ただ感じるしかありません。良い時も悪い時もここにいてくれてありがとう。このお別れにより、マドリディスタであることをとても誇りに思います。

選手のキャリアは成功によって定義されるものもあれば、人々にどれだけ影響を与えられたかで定義されるものもあります。明日、皆さんが私を思い出す時、私がこのユニフォームのために全てを捧げたという確信と誇りを持って思い出してくれることだけを望んでいます。昨日、今日、そして永遠に、アラ・マドリード』 (via SPORT)