エスパニョールとの最終戦はドロー決着
レアル・ソシエダはRCDEスタジアムでのラ・リーガ最終節でエスパニョールと1-1で引き分けた。試合前のウォーミングアップ中にアレックス・レミロが右ふくらはぎに違和感を覚えたため、急遽ウナイ・マレロが先発出場することになった。前半28分、セルヒオ・ゴメスからの左サイドからのダイレクトパスに抜け出したオッリ・オスカルソンが今季リーグ9点目となる先制ゴールを挙げた。しかし後半65分、ペレ・ミジャのアシストからロベルト・フェルナンデスに同点ゴールを許し、試合はそのまま終了した。なお、エスパニョールのドランのゴールは攻撃側のファウルで取り消されている。コパ・デル・レイ優勝により、すでに来季のヨーロッパリーグ出場権は確保してシーズンを終えることとなった。(via Estadio Deportivo)
マタラッツォ監督と選手たちのシーズン総括と反省
ペジェグリーノ・マタラッツォ監督は試合後、1月中旬からコパ・デル・レイ決勝までは素晴らしいサッカーを展開していたとしつつも、『終盤は具体的な目標を見失っていた』と苦言を呈した。それでも『最高の仕事はできなかったが、タイトルを獲得した。決勝で勝った後の感情的な緩みは普通のことだ』と理解を示し、シーズン全体としては非常にポジティブなものだったと総括している。来季に向けては『今は休んで、プレシーズンのことを考える。改善するためにたくさん働かないといけない』と語った。
また、GKのウナイ・マレロは『今シーズンの成績を誇りに思うべき。サッカーはダイナミクスが重要で、悪いスタートは最後に響くため、来年はリーグ戦のスタートを良くしないといけない』と気を引き締め、イゴール・スベルディアも『歴史的なシーズンだったが、来年に向けて改善すべきことはたくさんある』と課題を口にした。(via Estadio Deportivo)
記録的な8試合連続未勝利でシーズン終了
エスパニョール戦の引き分けにより、チームは8試合連続未勝利でリーグ戦を終えることになった。最後に勝利したのはレバンテ戦の2-0であり、セビージャのラ・カルトゥーハでコパ・デル・レイのタイトルを獲得した4月18日以降、7試合にわたって勝利から見放された。アラベス戦の引き分けに始まり、ヘタフェ戦の敗北、ラージョ戦の引き分け、セビージャ戦の敗北、ベティス戦の引き分け、ジローナ戦の引き分け、バレンシア戦の敗北、そして今回のエスパニョール戦の引き分けと続いた。ファンは最低でも4ヶ月間、来季開幕の8月16日まで勝利を祝うことができない計算となる。リーグ戦に限れば、実に134日間未勝利という状態が続いている。(via Mundo Deportivo)
最終戦出場選手15名の完全評価レポート
エスパニョール戦に出場した選手たちの個別評価は以下の通り。
ウナイ・マレロ (7.5):急遽の出番ながら、ロベルトとの1対1を胸で防ぎ、ペレ・ミジャやジョフレのシュートも防ぐ大活躍を見せた。
ジョン・アランブル (5.5):持ち前の激しさを保ったが、普段より守備の仕事は少なかった。
ルケン・ベイティア (6):エリア内で信頼性のある守備を披露し、ロベルトを封じた。
イゴール・スベルディア (5.5):テラッツへの見事な対応でピンチを救うも、同点の場面ではペレ・ミジャに鮮やかな突破を許し、最後は疲労困憊だった。
セルヒオ・ゴメス (6.5):序盤に判断を誤りイエローカードを受けたが、オスカルソンのゴールを正確なクロスでお膳立てした。
ベニャト・トゥリエンテス (4):試合の中で存在感を消し、終盤戦のパフォーマンス低下が顕著だった。
ヤンヘル・エレラ (5.5):序盤は非常にアクティブだったが、警告後に勢いを失った。
カルロス・ソレール (6):中盤の創造的なエリアでクオリティの高さを示した。
ルカ・スチッチ (6):攻撃の広範囲で動き回り、後半開始直後にはあわやアシストという個人技を見せたが、最後は疲労が見えた。
ジョブ・オチエン (6.5):大胆さと物怖じしない姿勢を発揮した。
オッリ・オスカルソン (7.5):チーム最初のシュートを放ち、2本目のシュートで見事なニアポストへの動きからゴールを奪った。
パブロ・マリン (4):オチエン以上のプレーは見せられなかった。
アイエン・ムニョス (5):エスパニョールの猛攻に耐えて立ち続けた。
ミケル・オヤルサバル (5.5):途中出場でピッチに立った。
アリツ・エルストンド (5):チュリウルディンのユニフォームを着る最後の試合となった。(via ElDesmarque)
アリツ・エルストンド、涙の退団とラストマッチ
クラブのレジェンドであるアリツ・エルストンドが、ついに退団の時を迎えた。エスパニョール戦の後半76分からサイドバックとしてピッチに立ち、最後の瞬間まで攻撃参加を見せるなど全力を尽くした。試合終了後、アノエタで既に盛大な送別会を終えていたものの、感情を抑えきれずにピッチ上で涙を流した。チームメイトとスタッフが円陣を組み、彼のこれまでの軌跡と多大な貢献に敬意を表して拍手を送った。クラブも公式SNSで『すべてに感謝します、アリツ。心から。すべてに』というメッセージとともに、記念写真や動画を公開して別れを惜しんでいる。(via Mundo Deportivo)
オヤルサバル、惜しくもスペイン人得点王を逃す
今季のラ・リーガにおいて、ミケル・オヤルサバルはスペイン人最多得点者に贈られるサラ賞の有力候補だった。しかし、15ゴールで最終節を迎えた彼はエスパニョール戦でベンチスタートとなり、後半77分からの出場にとどまった。ゴールを奪うことはできず、16ゴールを挙げたバルセロナのラミン・ヤマルとフェラン・トーレスに一歩及ばず、単独受賞のチャンスを逃した。(via Mundo Deportivo)
アランブル獲得の裏話とクラブへの深い愛
今や世界最高の右サイドバックの一人とも評されるまでに成長した23歳のベネズエラ人、ジョン・ミケル・アランブルの獲得には特別なドラマがあった。ベネズエラに移住したバスク人の父親を持ち、幼い頃からレアル・ソシエダへの愛を教え込まれて育った彼は、代理人のアンドレア・オルランディによって才能を見出された。かつて未成年時に受けたソシエダのテストではFIFAの規定により入団できなかったが、スペインの下部リーグのレアル・ウニオンで実績を積んだ。オランダのフェイエノールトからオファーを受けた際も、レアル・ウニオンとの提携を活かしたレアル・ソシエダからの誘いを受け、即座にBチームへの加入を決断した。イマノル・アルグアシル監督は練習で彼を見て『熱狂した』と言われ、その後トップチームでの地位を不動のものにした。現在までにクラブで106試合に出場し、父親の長年の夢を叶える形でコパ・デル・レイのタイトルも獲得している。(via Estadio Deportivo)
Bチーム(サンセ)の最終節とイニャキ・ルペレスの復帰
すでにセグンダ・ディビシオンへの残留を確定させているBチーム(サンセ)は、カルロス・ベルモンテでアルバセテとラ・リーガ・ハイパーモーション第41節の消化試合を戦った。15位につけるサンセは46ポイントを保持してこの試合に臨んでいる。また、トップチームの話題として、イニャキ・ルペレスが長期にわたる膝の怪我からついに復帰を果たした。マタラッツォ監督も『彼が戻ってきてくれて私たちも幸せだし、彼自身も幸せだ』と喜びを語っている。(via MARCA)
日本人選手(久保建英)に関する情報
現地で報道された本日の全ニュースにおいて、久保建英をはじめとする日本人選手に関する出場状況、起用法、評価、負傷、コメント、移籍などの情報は一切確認されなかった。(via レポートデスク)
【本日の総括】
エスパニョールとの最終戦はドローに終わり、8試合未勝利という苦い結末となったが、コパ・デル・レイ優勝という大きなタイトルを手にしたシーズンだった。アリツ・エルストンドの涙の別れや、アランブルのクラブ愛あふれるエピソードなど、感情を揺さぶられる話題が多い一日となった。