ジョゼ・モウリーニョ新監督の最大の使命
第二次政権をスタートさせたジョゼ・モウリーニョ監督にとって、最大の課題はキリアン・エムバペ、ジュード・ベリンガム、ヴィニシウス・ジュニオールの3人を同時にピッチで機能させることだ。エムバペの加入以降、カルロ・アンチェロッティ、シャビ・アロンソ、アルバロ・アルベロアと監督が代わったが、誰もこの3人の共存という方程式を解けず、チームは2シーズンにわたって主要タイトルから遠ざかっている。W杯2026では3人とも各国の代表で絶対的な活躍を見せたが、レアル・マドリードではエムバペがヴィニシウスやベリンガムのスペースを奪い、ヴィニシウスは左サイドで徹底マークに遭い、ベリンガムはペナルティエリア付近でのプレーを制限されるという問題が起きている。フロレンティーノ・ペレス会長はこの3人が新たな黄金時代を築くと固く信じている。モウリーニョ監督は個人のエゴよりも組織を優先するスタイルであり、彼らに守備の負担を求め、ピッチ上での自由を制限させることが、チームを再び頂点に導くための最大の鍵となる。(via SPORT)
カマヴィンガの売却価格設定と現状
エドゥアルド・カマヴィンガには数ヶ月前から退団の噂が絶えなかった。チャンピオンズリーグのバイエルン戦でのミスや、今シーズン全大会で43試合、2199分の出場でわずか1ゴール2アシストという、欧州屈指の若手ミッドフィールダーとしては物足りない数字から、ファンからの批判も起きていた。しかし、クラブは彼を安売りするつもりは全くない。プレミアリーグで似たタイプの選手が1億ユーロ以上で取引されている現状を踏まえ、カマヴィンガの移籍金は最低8000万ユーロに設定された。当初は4000万ユーロや6000万ユーロという噂もあったが、クラブは財政的に急いで選手を売る必要がないため、この8000万ユーロという金額を譲らない。もしこの条件を満たすオファーがなければ彼は残留するが、チーム内での役割は限定的なものになる。現在、選手の去就はジョゼ・モウリーニョ監督に委ねられているが、指揮官から放出の指示は出されていない。(via ElDesmarque)
新戦力4選手の背番号がツアーで流出
レアル・マドリードは今夏、ベルナルド・シウバ、イブラヒマ・コナテ、デンゼル・ドゥンフリース、マルク・ククレジャの4人を獲得した。中でもククレジャはW杯開幕前に獲得が発表され、大会前に選手の気を散らすための動きだとも言われたが、彼は最初から価値を証明し、大会で最も決定的な選手の一人としてスペイン代表の決勝進出に貢献している。元チームメイトのラファ・ムヒカも彼について『彼は働き者で、毎試合必ず8点満点の評価を出すような選手だった。今の彼が世界的なスターになったのは当然のことだ』と賛辞を惜しまない。各選手の入団プレゼンテーションの時期はW杯の参加状況次第で未定だが、背番号に関する情報が流出した。サンティアゴ・ベルナベウのツアーに参加した一般ユーザーがロッカールームの様子をSNSに投稿し、新加入選手たちの写真付きシートが1番から25番の席に配置されていることが判明した。それによると、ククレジャはティボ・クルトワとエデル・ミリトンの間に座っており、ダニ・カルバハルが空けた2番を背負う見込みだ。コナテはミリトンとベリンガムの間に位置し、ダビド・アラバの4番を引き継ぐ。ベルナルド・シウバはアルバロ・カレーラスとドゥンフリースの隣に配置され、ダニ・セバージョスが着けていた19番、そしてドゥンフリースはフラン・ガルシアの20番を着用することが確実視されている。最終的な公式発表は入団会見の場で行われる。(via Mundo Deportivo)
マイケル・オリスの獲得は凍結へ
フロレンティーノ・ペレス会長が新たな「銀河系」として獲得を熱望し、サッカー史上最高額の移籍金を用意して挑む準備があった24歳のフランス人ウイング、マイケル・オリスだが、彼のレアル・マドリード移籍は現時点で見送られることになった。フランス側からの情報では、オリス自身が白のユニフォームを着ることを望んでおり、サンティアゴ・ベルナベウを一番の移籍先に考えているとされていた。しかし、選手側からバイエルン・ミュンヘン首脳陣に対して、クラブに残留しプロジェクトの一員であり続けたいという明確な意思が伝えられた。オリスはクラブ退団を要求しておらず、マドリードへの移籍も除外した。バイエルンはオリスを非売品と位置づけており、契約に解除条項はない。さらに、現在2029年までの契約を2031年まで延長し、年俸を約2500万ユーロに倍増させてチーム最高給クラスにする準備を進めている。レアル・マドリードは、選手自身が退団の意思を表明しない限りバイエルンとは交渉しないという方針を貫いており、公式声明でも交渉の噂を否定していた。オリスの残留決断により、今夏の獲得作戦は完全に凍結された。また、クラブはヴィニシウスの契約延長に関する会談も予定しており、条件が合わなければ今夏での売却も視野に入れており、この問題に集中することになる。(via SPORT)
プレシーズントレーニング4日目の様子
レアル・マドリードはシウダード・レアル・マドリードにて、プレシーズン4日目となる午前と午後の厳しい2部練習を実施した。ジョゼ・モウリーニョ監督の元にはまだW杯に参加した主力選手たちが合流していない。マルク・ククレジャは日曜日に行われるアルゼンチンとの決勝を控えており、唯一W杯に残っているマドリードの選手だ。現在トレーニングに参加しているトップチームのメンバーは、ディーン・フイセン、トレント・アレクサンダー=アーノルド、エドゥアルド・カマヴィンガ、アルバロ・カレーラス、アンドリー・ルニン、ゴンサロ・ガルシア、フランコ・マスタントゥオーノ、ラウール・アセンシオの8名で、カンテラの選手たちが加わってメニューをこなしている。長期離脱中のフェルラン・メンディ、エデル・ミリトン、ロドリゴ・ゴエスは引き続きリハビリを継続中だ。今後の親善試合として、8月1日にオーストリアのクラーゲンフルトでフィオレンティーナと、8月12日にリアソールでデポルティーボ・ラ・コルーニャと第71回テレサ・エレーラ杯を戦うことが決まっている。(via Mundo Deportivo)
カンテラ出身選手の売却による巨額収入
レアル・マドリードは、カンテラ(ラ・ファブリカ)で育った選手たちを活用し、将来の売却条項や買い戻しオプションを巧みに組み合わせることで、今夏だけで約1億3800万ユーロもの莫大な収入を叩き出している。その最新の例が、2006年10月20日生まれの左利きセンターバック、ビクトル・バルデペーニャスのフィオレンティーナ移籍だ。アーセナルも関心を寄せる中、フィオレンティーナが権利の50%を800万ユーロで買い取ることで合意した。身長1.88mの彼はサイドバックもこなせ、昨季はカスティージャで30試合に出場、フベニールでのユースリーグ制覇にも貢献し、シャビ・アロンソ監督時代にはアラベス戦でトップチームデビューも飾っている。今夏のその他の売却劇も凄まじく、ニコ・パスはコモが残り50%の権利を6000万ユーロで買い取り、以前の600万ユーロと合わせて巨額の利益をもたらした。さらにビクトル・ムニョスのリバプール移籍で2000万ユーロ、マリオ・ヒラのラツィオからミランへの移籍に伴う権利で1500万ユーロ、アルバロ・ロドリゲスのボーンマス移籍で1500万ユーロ、アレックス・ヒメネスで1250万ユーロ、フラン・ガルシアで400万ユーロ、マリオ・マルティンで350万ユーロをそれぞれ確保している。(via SPORT)
ベリンガムのメッシとの口論とバルコへの平手打ち
W杯のイングランド対アルゼンチン戦において、ジュード・ベリンガムがリオネル・メッシと激しい口論を展開した。中継マイクが捉えた音声によると、メッシが自分へのファウルを主張したのに対し、ベリンガムは『あり得ない。ファウルじゃない』と真っ向から否定した。メッシが不機嫌そうに『分かった』と返すと、ベリンガムはさらに『さっきのは笛を吹かなかったし、頭に当たった』と食い下がった。メッシが『最初の僕のはファウルじゃないのか?僕のは?』と問いただすと、ベリンガムは黙って頷いた。この件についてベリンガム自身は試合後、『あれは僕に対するファウルについて話していたんだ。君はそれに耐えられるくらい強いだろう、僕の言っている意味が分かるかい?と彼に言ったんだ。ただの普通の会話だった。僕にとってメッシと対戦できたことは光栄だったし、僕たちの間に争いや問題はなかった。負けたことはとても悔しいが、彼の前でプレーできたことは特権だ』と釈明した。今大会で7試合に出場し6ゴールを記録したベリンガムだが、試合後にはアルゼンチンのバレンティン・バルコの後頭部を平手打ちし、これが引き金となって両チームの乱闘騒ぎに発展するという後味の悪い行動も起こしている。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
モウリーニョ新体制が本格始動する中、新加入選手たちの背番号がリークされ、カマヴィンガの価格設定やカンテラの売却による莫大な収益など、クラブはピッチ外でも着々と地盤を固めています。オリスの獲得は消滅したものの、スター選手たちをどう共存させるかという監督の腕の見せ所に期待が高まります。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
モウリーニョ監督の最大の難題は、エムバペ、ベリンガム、ヴィニシウスという個の能力が突出した3人を、いかに組織的な守備の枠組みに組み込めるかです。過去2シーズン、彼らの共存はスペースの重複や役割の制限という形で停滞を招いてきました。モウリーニョ流の規律が、個々のエゴを抑え、守備のタスクを遂行させることで、攻撃時の流動性を生むのか。個の自由を制限してでも組織のバランスを優先する彼の哲学が、このタレント集団にどのような化学反応をもたらすのか、その配置と距離感の変化を注視する必要があります。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
クラブは今夏、カンテラ出身選手の売却で巨額の利益を上げ、財政的な盤石さを誇示しています。一方で、オリスの獲得凍結やヴィニシウスの契約延長問題など、フロントはスター選手の去就に対して非常にシビアな判断を下しています。モウリーニョという強烈な個性を招聘したことは、ペレス会長の「黄金時代再来」への執念の表れでしょう。クラブ全体が結果を強く求める空気に包まれる中、監督が選手との関係性をどう構築し、ピッチ外の騒動をいかに制御するかが、今季のクラブの安定感を左右する鍵となります。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の補強は、ククレジャやコナテら実力者を迎え入れつつ、カンテラ選手の売却益でバランスを取る非常に合理的な編成です。カマヴィンガの移籍金設定を8000万ユーロと高額に維持している点からも、クラブが安売りを避け、戦力価値を厳格に管理している姿勢が見て取れます。オリスの獲得見送りは、選手側の残留意思を尊重した結果であり、無理な引き抜きを避ける現実的な判断です。今後はヴィニシウスの契約交渉が編成の焦点となり、この結果次第でさらなる補強戦略が動くことになるでしょう。