【今日のラインナップ】

 

✅ レアル・サラゴサ [アウェイでカディスを下しダビド・ナバーロ新監督が初陣を飾る]

✅ カディスCF [サラゴサに敗れ泥沼の8試合未勝利、降格圏が目前に迫る]

✅ ラシン・サンタンデール [首位を快走、鉄壁のホーム「エル・サルディネロ」でコルドバを迎え撃つ]

✅ コルドバCF [アウェイでの連敗脱出を目指し、難攻不落の首位ラシン本拠地へ乗り込む]

✅ SDウエスカ [降格圏脱出を懸け、本拠地でアルバセテとの大一番に挑む]

✅ アルバセテ・バロンピエ [負傷者を抱えながらもウエスカとの直接対決で勝ち点確保を狙う]

✅ CDカステリョン [監督交代で勢いに乗る中、アウェイでレアル・ソシエダBとの打ち合い必至の再戦へ]

✅ レアル・ソシエダB [カステリョンの攻撃力を警戒しつつ、ハイペースな試合展開で迎え撃つ]

✅ レアル・バジャドリード [エスクリバ監督就任後無敗を維持、主力復帰でマラガ戦へ23名を招集]

✅ マラガCF [本拠地ラ・ロサレダで無敗のバジャドリードを迎え撃つ]

✅ UDラス・パルマス [アウェイでの快勝で悪い流れを断ち切り、ホームでのセウタ戦必勝を期す]

✅ ADセウタFC [持ち味のオープンな展開を武器に、ラス・パルマスのホームへ乗り込む]

✅ UDアルメリア [リーグ得点王セルヒオ・アリバスがアヤックスの関心を一蹴し1部昇格を誓う]

✅ スポルティング・ヒホン [ボルハ・ヒメネス監督がまずは残留ラインの勝ち点50到達を目標に設定]

 

■【レアル・サラゴサ】

ダビド・ナバーロ新監督の初陣となったアウェイでのカディス戦を見事0-1で制し、チームに久々の生命線をもたらした。試合は両チームともに攻撃面での困難を抱える展開となったが、前半19分、右サイドの突破からフランチョがペナルティエリア内にボールを送り、これをコドロが冷静に沈めて先制。カディス守備陣の隙を突き、コドロにとって2試合連続となるゴールで試合を決めた。後半はホームのカディスに押し込まれる時間帯もあったが、ダビド・ナバーロ監督の下で守備陣はしっかりと陣形を固め、ピンチを最小限に抑え切った。逆にカウンターから追加点を奪う決定機も2度作り出している。

一方で、クラブの長期的な低迷には悲観的な声も上がっている。SPORT紙のインタビューに応じた著名作家フェルナンド・アランブルは、学生時代を過ごしたサラゴサへの深い愛情を語りつつ、「現在のレアル・サラゴサの状況には非常に苦しんでいる。2部にいること自体が悲惨だが、近づいてくる暗雲はさらに暗い。サラゴサファンの友人たちもすでに諦めムードに入っており、希望を失いかけている」と悲痛な胸の内を明かしている。

 

■【カディスCF】

深刻な危機に瀕している。ガリターノ監督率いるチームはレアル・サラゴサに0-1で敗れ、これで8試合連続未勝利。後半戦の成績は24ポイント中わずか1ポイントの獲得にとどまっており、降格圏との勝ち点差はわずか「2」まで縮まっている。タシタ・デ・プラタ(カディスの愛称)には恐怖が完全に住み着いてしまった。

この試合では、2025年5月以来となるGKダビド・ヒルや、2025年10月以来となるアレックスを先発に抜擢するサプライズを見せた。前半は決定機を作れず、守備の緩みからコドロに2度のシュート機会を与えて失点。GKダビド・ヒルがピニージャの至近距離からのシュートを足で防ぐビッグセーブを見せなければ、前半で0-2になっていてもおかしくなかった。後半、指揮官はデ・ラ・ロサとオルトゥーニョに代えてオカンポとディアキテを投入しテコ入れを図り、ボール支配率を高めたものの、ゴール前での判断ミスが目立ち、クロスを上げるばかりでシュートまで持ち込めない「ゴール欠乏症」が浮き彫りとなった。

 

■【ラシン・サンタンデール】

LALIGA Hypermotionの単独首位を快走し、1部昇格の最有力候補としてセンセーショナルなシーズンを送っている。ホセ・アルベルト・ロペス監督の仕事ぶりは絶賛されており、若さと質、洗練されたボールタッチ、そして圧倒的な縦への推進力を兼ね備えたフットボールでスペイン中を魅了している。

基本システムは4-2-3-1。最後尾のファクンド・ゴンサレスからビルドアップを開始し、6番役のダミアン、ボックス・トゥ・ボックスのグスタボ・プエルタ、トップ下で魔法をかけるペイオ・カナレスへと繋ぐ。最大のクラックであるイニゴ・ビセンテが中に入り、空いたサイドスペースをサリナスが駆け上がる。逆サイドでは純粋なウイングのアンドレス・マルティンが仕掛けるなど、多彩な攻撃パターンで相手を翻弄する。前線のビジャリブレやマネクス・ロサノが負傷離脱する不運もあったが、チーム全員で守り、全員で攻める連携の高さでカバーしている。

特に本拠地「エル・サルディネロ」では無類の強さを誇り、今季ホームで行われた14試合すべてで得点を記録(うち9試合で2得点以上)。セウタ戦とラス・パルマス戦では4-1の圧勝を収めており、ホーム通算31得点16失点、得失点差+15はリーグ最高の数字だ。直近のホーム2試合(ミランデス戦、ブルゴス戦)は共に1-0で勝利し、守備の安定感も証明している。次節コルドバ戦に向けて、ハビ・カストロは「超満員のエル・サルディネロで、みんなが見たくなるような美しい試合をして勝ちたい」と自信をのぞかせている。

 

■【コルドバCF】

イバン・アニア監督率いるチームは、日曜18時30分に首位ラシン・サンタンデールとの極めて困難なアウェイゲームに挑む。直近のアウェイ戦ではアルメリア、セウタを相手に連敗を喫しており、鬼門エル・サルディネロでの勝ち点獲得が急務となっている。

ラシンのホームは難攻不落に見えるが、今季レアル・サラゴサ(2-3)、アンドラ(1-2)、クルトゥラル(2-4)といった下位チームが土をつけており、グラナダ(2-2)やレガネス(1-1)も勝ち点を持ち帰っている。コルドバは昨季の同カードで0-2で敗れているが、今季前半戦の本拠地エル・アルカンヘルでの対戦では2-2のドローを演じている。その試合ではハコボ・ゴンサレスが退場し数的不利に陥りながらも、イグナシ・ビララサのゴールや、終了間際のクリスティアン・カラセドの劇的なPKで勝ち点をもぎ取った。その時の粘り強さを再び発揮できるかが鍵となる。

 

■【SDウエスカ】

前節アウェイでレアル・バジャドリードに敗れ、ついに降格圏に足を踏み入れた。日曜16時15分から本拠地エル・アルコラスで行われるアルバセテ戦は、残留に向けた「事実上の決勝戦」とも言える重要な一戦となる。

ジョン・ペレス・ボロ監督の立場は危うい。就任以降チームは改善の兆しを見せず、冬の移籍市場で7人もの新戦力を獲得したにもかかわらず、その大半が起用されていない現状にファンからの批判が高まっている。監督は「解決策を探し続けており、この2連敗の後はどうしても勝利が必要だ。批判は受け入れるし、我々はチームを前進させるために命を懸ける」と覚悟を語った。

スタメンには再び変更が予想される。前節、本職ではないながらも左サイドバックを務めたリベルト・ベルトランの起用法や、前線にジョルディ・エスコバルとエノル・ロドリゲスの2トップを並べる攻撃的な布陣を採用するかどうかが注目されている。

 

■【アルバセテ・バロンピエ】

アルベルト・ゴンサレス監督率いるアルバセテは、現在4試合連続未勝利(12ポイント中2ポイント獲得)と苦しんでおり、降格圏のウエスカとは勝ち点5差。今節の直接対決で敗れれば一気に危険水域へと引きずり込まれる。

チームは激しい負傷者問題に悩まされている。プエルタスと並ぶチーム内得点王であるアグス・メディナが足首の違和感で欠場。さらに正GKのマリーニョ、左サイドバックのダニ・ベルナベウに加え、長期離脱中のセデニョとイヒニオもピッチに立てない。唯一の朗報はディフェンダーのネバの復帰と、右サイドバックのガメスが出場停止処分を終えて戻ってくることだ。

 

■【CDカステリョン】

パブロ・エルナンデス新監督の就任以降、最も状態が良いチームの一つとして勢いに乗っている。次節はアウェイのミニエスタディオZ7でレアル・ソシエダB(サンセ)と対戦する。前半戦のスカイファイ・カスタリアでの対戦は5-4という狂気の乱打戦となっており、今回も激しい展開が予想される。

前節はラス・パルマス相手に終了間際のゴールで引き分けたものの、その攻撃力は本物だ。対戦相手のサンセの監督からも「ラシンと並んで最も状態が良く、監督交代後は最高のチームになるだろう。多くの選手をペナルティエリアに送り込み、大量のチャンスを作る非常に攻撃的なチームだ」と最大級の警戒を受けている。

 

■【レアル・ソシエダB】

ホン・アンソテギ監督率いる若き「ポトリージョス(下部組織の選手たち)」は、ホームのZ7でカステリョンを迎え撃つ。指揮官は「我々が完璧なプレーをしたとしても、どこまで通用するか。彼らはピッチ全域で100%の力を要求してくるだろう。前線からプレッシャーをかけ、低いブロックでもしっかり守らなければならない」と相手の攻撃力を警戒。一方で「我々の若手には1部リーグでプレーしてほしい。だからこそ、高いリズムとそれに近いレベルを持つカステリョンとの対戦は最高のテストになる。我々もハイペースに耐える準備はできている」と真っ向勝負を宣言している。

 

■【レアル・バジャドリード】

フラン・エスクリバ監督が就任して以来、一度も敗北を喫しておらず、絶好調を維持して土曜21時のアウェイ・マラガ戦(ラ・ロサレダ)に臨む。

今節はダビド・トーレスが新たな負傷離脱となり、アマト・エンディアイエとギジェ・ブエノとともに欠場する。一方で、出場停止明けのパブロ・トメオと、デビュー直後の筋肉系の負傷から回復したノア・オヒオが戦列に復帰した。下部組織からはイバン・ガリエルとノア・オヒオがトップチームに同行するが、平日の練習に参加していた左サイドバックのウゴ・サンはメンバー外となった。

【招集メンバー23名】

GK: アルバロ・アセベス

DF: ギリェルミ・フェルナンデス、クレマン・ミシュラン、ラモン・マルティネス、モハメド・ジャウアブ、カルロス・クレルク、イバン・ガリエル

MF: パブロ・トメオ、マティス・ラシュエール、ビクトル・メセゲル、イブラヒム・アラニ、ジュリアン・ポンソー、スタンコ・ユリッチ

FW: セルジ・カノス、イバン・アレホ、スティペ・ビウク、ルーカス・サンセビエロ、ペテル・フェデリコ、フアンミ・ラタサ、マルコス・アンドレ、チュキ、ベガル・エルリエン、ノア・オヒオ

 

■【マラガCF】

難攻不落の本拠地ラ・ロサレダで、エスクリバ監督の下で無敗を続ける強力なレアル・バジャドリードを迎え撃つ。

 

■【UDラス・パルマス】

ルイス・ガルシア監督率いるチームは、前節アウェイでのクルトゥラル・レオネサ戦に0-3で完勝し、7試合続いた未勝利の悪い流れを完全に断ち切った。今週日曜はホームでセウタを迎え撃ち、12月以来遠ざかっている本拠地での勝利を目指す。

前節の3点目を決めたサンドロ・ラミレスについて、指揮官は「違いを生み出す選手」と絶賛しつつも、膝の重傷から復帰してまだ2週間であり「プレシーズン状態」にあるため、慎重にプレータイムを増やしていく方針を明かした。

今節は守備陣に痛手があり、マービン・パークとセルヒオ・バルシアが累積警告で出場停止。ジェレミア・レコバも長期離脱中だ。しかし、アレ・ガルシアが筋肉のトラブルから復帰し起用可能となった。右サイドバックにはアレックス・スアレスを配置し、ビティ・ロサダを右ウイングから動かさない戦術的バリエーションもテストされている。また、DFのエンリケ・クレメンテが2029年まで契約を延長。「非常にバランスの取れた、UDモデルを体現する選手」と監督もその成長に太鼓判を押している。

また、SPORT紙のインタビューで注目を集めたのがコートジボワール出身の若手バシンガだ。14歳で過酷な旅を経て移住した彼は「自分が自由の象徴だとは思っていないが、デビューしたことで多くの人に扉を開いたことは誇りだ」と語る。アイドルはドログバ。かつて学んだ料理の勉強は止めているが、今は英語と読書(現在は『De mí para mí』を愛読)に励んでいる。「UDラス・パルマスは忍耐強く書類手続きを助けてくれ、夢を叶えてくれたすべて。もし点を決めても絶対に祝わない」とクラブへの深い感謝を口にした。バレンティン・ペソレシ、フアンマ・エルソグ、イニャキ、セルヒオ・ビエラらと特に親交が深いという。

 

■【ADセウタFC】

日曜にラス・パルマスとアウェイで激突する。対戦相手のルイス・ガルシア監督からは「非常に陽気なプレーをし、激しいオープンな展開を好む危険なチーム」と分析されており、相手のペースに巻き込まれず、自分たちの土俵で勝負できるかが鍵となる。

 

■【UDアルメリア】

セルヒオ・アリバスが今季LALIGA Hypermotion最大のセンセーションとなっている。フォワードではないにもかかわらず、ここまで15ゴール7アシストを記録し、リーグ得点王に君臨。契約解除金は4000万ユーロに設定されており、アヤックスやサウジアラビアのクラブから熱視線を浴びている。

しかし、本人は地元紙のインタビューで「誰にも分からないが、僕はアルメリアの選手であり、ここで幸せだ。2029年まで契約があり、今は1部昇格という最も重要な目標に完全に集中している。家族もここで満足している」と移籍の噂を一蹴。レアル・マドリードが50%の権利を600万ユーロで保有していることについても「買い戻す権利があるとしても、決定権はアルメリアにある」と断言した。

アリバスはアルメリアでの3シーズンですでに33ゴールを記録。前節アルバセテ戦のゴールでアルバロ・ネグレドとシャルレスの記録を抜き、クラブ歴代トップ10(キケ・ゴンサレスと並び8位)に名を連ねた。首位のレオ・ウジョアとフェルナンド・ソリアーノの48ゴールにどこまで迫れるか注目が集まる。

 

■【スポルティング・ヒホン】

ボルハ・ヒメネス監督は、チームの現状について極めて現実的な姿勢を崩していない。「まずは残留を確実にする勝ち点50を獲得すること。それから他の目標を考える。最初のステップはアンドラで勝利し、上位陣にこれ以上差を広げられないようにすることだ」と引き締めを図っている。

 

■【リーグ共通のトピックス:初の『レトロ節』開催へ】

LaLigaは、4月10日から13日にかけて行われるLALIGA Hypermotion第35節において、リーグ史上初となる「レトロ節(Jornada Retro)」を開催すると公式発表した。2部の全11試合を含むプロリーグの対象チームが、クラブの歴史を彩ったアイコニックなヴィンテージユニフォームを着用してピッチに立つ。さらに、審判団も昔のウェアを着用し、特別なデザインのボールが使用されるほか、テレビ中継のグラフィックやカメラワーク(4:3のアナログ放送風の演出など)まで90年代のスタイルを完全再現する。世代を超えてサッカーのルーツと情熱を繋ぐ、歴史的な週末となる。

 

【本日の総括】

首位ラシン・サンタンデールが圧倒的なホームの強さを武器に昇格へ向けて視界良好な一方、下位ではカディスとウエスカが泥沼の連敗で降格圏の危機に瀕している。監督交代で息を吹き返したサラゴサやカステリョン、無敗を続けるバジャドリードなど、各チームの戦力や勢いが如実に結果に表れる残酷な時期に突入した。アルメリアのアリバスのような圧倒的な個の力が昇格争いの行方を左右する中、次節は上位から下位まで順位表を大きく揺るがす直接対決が目白押しだ。