【今回のラインナップ】
✅ レアル・サラゴサ [降格の危機に瀕する名門が「アラゴン化」で大逆転残留へ]
✅ UDアルメリア [圧倒的攻撃力で自動昇格圏内を快走、古巣対決に臨むルナ]
✅ SDウエスカ [降格圏脱出へファンがチャーター機で敵地へ大挙]
✅ マラガCF [数的不利からの劇的ドローも、ペットボトル投げ込みで罰金処分]
✅ アルバセテ・バロンピエ [5戦未勝利で降格の足音、守護神リソアインが上位連戦に闘志]
✅ UDラス・パルマス [絶好調でアルバセテの前に立ちはだかる上位陣]
✅ クルトゥラル・レオネサ [主力CBが残留争いを優先しU-21代表招集を辞退]
✅ ラシン・サンタンデール [首位を快走、下位チームの壁として君臨]
✅ CDカステリョン [パブロ・エルナンデス率いる旋風、昇格争いへ]
✅ レアル・バジャドリード [10人の相手に痛恨のドロー、守備の立て直しが急務]
✅ FCアンドラ [残留を懸けた直接対決へ]
■【レアル・サラゴサ】
クラブは創設94年で最悪の危機的状況にあり、リーグ最下位で降格の危機に瀕している。この状況を打破するため、唯一のアラゴン出身理事であるフアン・フォルセンの主導により、クラブのアイデンティティを取り戻す「アラゴン化」が進められている。SDにラロ・アランテギ、監督にダビド・ナバーロが復帰し、フラン・グラシアやネストル・ペレスら地元にゆかりのあるスタッフが登用された。イスマエル・アリジャやディエゴ・セラーノのアカデミー部門への招聘も狙っている。次節は自動昇格を争う強豪アルメリアとの一戦。チーム最高のディフェンダーであるエル・ヤミクが今後3試合(アルメリア、デポルティボ、ラシン戦)欠場となる痛手を負ったが、朗報もある。今季怪我で14試合を欠場していた絶対的司令塔のアルバニア人MFケイディ・バレが復帰する。彼が出場した6試合はすべて勝利しており最も違いを生み出す選手と評されている。警告累積まであと1枚だが、本来のポジションに戻るフランチョとともに強固な中盤を形成し、持ち運びや展開力を活かして奇跡の残留に向けた大逆転劇の鍵を握る。ナバーロ監督はバレに絶大な信頼を寄せており、アルメリア戦で唯一のスタメン変更となる見込みだ。(via AS) (via SPORT)
■【UDアルメリア】
自動昇格圏内につけており、29節終了時点で56ゴールという2部レベルを凌駕する圧倒的な攻撃力を誇る。前線には1部リーグでも通用する質と量の選手が揃っており、ルビ監督の指導のもと、ボール保持と支配を重視するスタイルが完全に浸透している。直近6試合で16ポイント(勝ち点16/18)を獲得し、絶好調を維持している。次節は最下位に沈むレアル・サラゴサを迎え撃つ。サラゴサの育成組織出身であり、現在アルメリアでダイ・チリノと激しい右SBのポジション争いを繰り広げているマルコス・ルナは、古巣との対戦について「特別な感情や違和感はあるが、ピッチに立てばプロとして勝ち点3を狙う」と語っている。ルナ自身も「1部昇格に向けてこれ以上ない好位置におり、このままの勢いで昇格を決めたい」と自信を覗かせており、アルメリアの昇格に向けた歩みは止まらない。(via SPORT)
■【SDウエスカ】
降格圏脱出に向けて負けられない戦いが続く中、次節はアウェーでのマラガ戦(日曜18:30キックオフ)に臨む。クラブはファン向けにサラゴサ発のチャーター機を手配。チケット代込みで先着100名が99ユーロ、残りが125ユーロという破格の価格設定もあり、あっという間に満席となった。日曜朝10時にサラゴサを出発し現地入りする熱狂的なサポーターの後押しを受け、敵地ラ・ロサレダでの貴重な勝ち点獲得を目指す。また、4月1日にはクルトゥラル・レオネサとの残留争い直接対決も控えており、ここからの1試合1試合が残留への生命線となる。(via SPORT) (via MARCA)
■【マラガCF】
前節のホームでのレアル・バジャドリード戦では、ビクトル・ガルシアの退場で10人になり、1-3とリードを許す絶望的な展開から、チュペのオウンゴールと後半アディショナルタイムのラタサの劇的ゴールで追いつく驚異的な粘りを見せた。しかし、この試合の終盤から試合後にかけて、一部のサポーターがスタンドからペットボトル(中身入りの500ml)を審判団に向けて投げ込み、そのうち1本が試合後にトンネルへ向かうアレハンドロ・モリージャ・トゥリオン主審の肩に直撃する事件が発生。RFEFの規律委員会はクラブに対し3,000ユーロの罰金と、再発時のスタジアム(施設)閉鎖の警告処分を下した。マラガ側は肩への直撃を否定し抗議したが退けられた。ペットボトルのキャップが外されていたことが、より重い処分を免れる要因となった。次節はホームでウエスカを迎え撃つが、チケットは残り500枚程度となっており、前節(26,420人)に匹敵する大観衆が予想される。(via Estadio Deportivo) (via SPORT)
■【アルバセテ・バロンピエ】
アルベルト・ゴンサレス監督率いるチームはリーグ戦で5試合未勝利と苦しんでおり、29節終了時点で勝ち点36。降格圏との差はわずか5ポイントに縮まっている。2月のディエゴ・マリーニョの負傷離脱以降、ゴールマウスを守るラウール・リソアインは、「残留には48〜50ポイントが必要になる」と危機感を募らせている。直近5試合で5失点と守備の安定感を欠いているが、次節は絶好調のラス・パルマスをホームに迎え、その後は首位ラシン・サンタンデール、パブロ・エルナンデス監督率いる旋風のカステリョンと、昇格組・上位陣との過酷な3連戦が待っている。リソアインはかつて6シーズン在籍した古巣ラス・パルマス戦に向け、「アルバセテは伝統的に上位陣に強い。監督の戦術で守備も改善されており、ホームのファンの力で勝ち点3をもぎ取る」と決意を語った。(via Estadio Deportivo)
■【UDラス・パルマス】
非常に良好なダイナミクスを維持しており、次節はアウェーでアルバセテと対戦する。昇格争いにおいても重要な位置につけており、5試合未勝利で苦しむアルバセテに対して、その勢いのまま勝ち点獲得を狙う。相手GKのリソアインにとっては古巣対決となるが、ラス・パルマスとしては隙を見せずに勝利を収めたいところだ。(via Estadio Deportivo)
■【クルトゥラル・レオネサ】
残留争いの真っ只中にあり、チームの命運を懸けた戦いが続く。エルチェからのレンタルで加入しているスペインとクロアチアの二重国籍を持つ21歳の主力CB、マティア・バルジッチが、U-21クロアチア代表(トルコ戦)の招集を辞退するという異例の決断を下した。理由は、3月29日のホーム・アンドラ戦、4月1日のアウェー・ウエスカ戦という、残留に向けた超重要な直接対決2連戦を優先するためだ。バルジッチはラウル・ジョナ、ホセ・アンヘル・シガンダら歴代監督から絶大な信頼を得ており、現在のルベン・デ・ラ・バレラ監督体制でも守備の要。直近のアルメリア戦は負傷欠場したものの、既に全体練習に復帰しており、次節の首位ラシン・サンタンデール戦から出場可能な見込み。(via MARCA)
■【ラシン・サンタンデール】
LALIGA Hypermotionの首位を快走中。アルバセテやクルトゥラル・レオネサといった残留を争うチームとの対戦を控えており、これらの試合でも圧倒的な強さを見せつけて自動昇格への歩みを進める構えだ。また、レアル・サラゴサも今後ラシンとの対戦を控えており、首位チームの動向がリーグ全体の昇格・降格争いに大きな影響を与えている。(via Estadio Deportivo) (via MARCA) (via AS)
■【CDカステリョン】
パブロ・エルナンデス監督のもと、今季のLALIGA Hypermotionで大旋風を巻き起こしている注目の上位チーム。第32節ではアウェーでアルバセテとの対戦が予定されており、昇格争いに食い込むための重要な一戦となる。(via Estadio Deportivo)
■【レアル・バジャドリード】
前節はアウェーでマラガと対戦。相手が退場者を出し10人となった状況で3-1とリードを奪いながらも、終盤のオウンゴールとアディショナルタイムの被弾により、痛恨のドローに終わった。勝ち点2を取りこぼした形となり、今後の昇格争いに向けて守備の締め直しが急務となっている。(via Estadio Deportivo)
■【FCアンドラ】
クルトゥラル・レオネサの残留争いのライバルとして立ちはだかる。3月29日に敵地レイノ・デ・レオンでクルトゥラル・レオネサとの直接対決を控えており、この試合の結果が双方の残留の行方を大きく左右することになる。(via MARCA)
【本日の総括】
LALIGA Hypermotionは第29節を終え、昇格・降格争いがかつてないほど激化している。首位を走るラシン・サンタンデールや、圧倒的な攻撃力で自動昇格圏内につけるアルメリアが上位を牽引する一方で、名門レアル・サラゴサが最下位に沈むという波乱の展開となっている。サラゴサはクラブの「アラゴン化」で奇跡の残留を目指し、ウエスカやアルバセテ、クルトゥラル・レオネサといった下位チームも、代表辞退やチャーター機手配など、文字通り「なりふり構わぬ」姿勢で勝ち点獲得に執念を燃やしている。上位陣の取りこぼしが下位チームの希望となる混沌とした状況が続いており、次節の上位vs下位の直接対決が今後の勢力図を大きく塗り替える可能性がある。
