【今日のラインナップ】

 

✅ カディスCF [成績不振によるガリターノ解任とセルヒオ・ゴンサレス新監督の復帰]

✅ FCアンドラ [劇的勝利で3連勝を飾り、残留目標の勝ち点50へ前進]

✅ CDカステリョン [上位戦線で急ブレーキ、守備の崩壊と判定への不満が噴出]

✅ レアル・ソシエダB [日本人選手カズナリ・キタへの人種差別発言疑惑でプロトコル発動]

✅ アルバセテ・バロンピエ [スペシャリスト不在によりストライカーがセットプレーを担当]

✅ レアル・サラゴサ [久々の勝利も、上位陣との過酷な3連戦へ突入]

✅ デポルティボ・ラ・コルーニャ [ホームで完敗、指揮官へのブーイングと主力の負傷で窮地に]

✅ グラナダCF [パチェタ監督の戦術が的中し、敵地でデポルティボを圧倒]

✅ ラシン・サンタンデール [壮絶な乱打戦を制して首位をキープ、A・マルティンが得点ランク首位へ]

✅ UDアルメリア [リーグ屈指の攻撃力を誇り、サラゴサとの上位対決へ]

✅ UDラス・パルマス [主力を欠く中でセウタを粉砕し、自動昇格候補に名乗り]

✅ SDエイバル [ベニャト・サン・ホセ監督の下で今季アウェイ初勝利をマーク]

✅ CDレガネス [ホームで敗北し、降格圏の足音が背後に迫る]

✅ スポルティング・ヒホン [後半アディショナルタイムの不運な失点で4試合未勝利]

✅ コルドバCF [首位ラシン相手に撃ち合うも一歩及ばず敗戦]

✅ ブルゴスCF [GKカンテロがサモラ賞レースで首位を快走]

 

(以下、詳細本文)

 

■【カディスCF】

ガイスカ・ガリターノ監督が成績不振により正式に解任されました。29試合を終えて9勝8分12敗、勝ち点35で16位に沈んでおり、直近8試合では未勝利(獲得勝ち点わずか1)という壊滅的な状況です。降格圏となるプリメーラRFEF(3部)との勝ち点差はわずか4にまで縮まっており、パチ・フェレイラ、フリオ・エルナンド、ホセ・マヌエル・サンティステバンらアシスタントコーチ陣も同日付でクラブを去りました。この解任により、今季のセグンダ・ディビシオンにおける監督解任は実に15人目(複数回解任クラブを含むため16件の動き)に達しています。後任には、2022年から2024年にかけてカディスを1部残留に導いた実績を持つセルヒオ・ゴンサレスの復帰が決定しました。契約期間は今季終了までと来季1年間です。新体制にはカルロス・サンチェス(第2監督)とセルヒオ・ドラド(フィジカルコーチ)も入閣し、次節アウェイでのミランデス戦で初陣を迎えます。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque / SPORT)

 

■【FCアンドラ】

カルレス・マンソ監督率いるチームは、ホームでスポルティング・ヒホンを1-0で撃破し、3連勝を飾りました。94分にイェライのゴール(相手DFヘスス・ベルナルのオウンゴールとも記録)で劇的な勝利を収め、勝ち点を38に伸ばしています。降格圏からは7ポイントの安全圏を確保し、逆にプレーオフ圏内まで10ポイント差に迫りました。守備陣の奮闘が光り、GKオウォノとCBアレンデの活躍によって、昨年12月20日のデポルティボ戦(1-0)以来となる9試合ぶりのクリーンシートを達成しています。ロッカールームでは残留ラインを「勝ち点50」と設定しており、目標達成まで残り12ポイント(4勝分)と息巻いています。今後の日程はグラナダ(アウェイ)、エイバル(ホーム)、クルトゥラル・レオネサ(アウェイ)との連戦が控えています。(via AS / Estadio Deportivo)

 

■【CDカステリョン】

自動昇格圏を争っていたパブロ・エルナンデス監督のチームですが、直近3試合で勝ち点1しか奪えず、首位戦線から後退の危機に瀕しています。本拠地でのラシン・サンタンデール戦に1-3、アウェイでのレアル・ソシエダB戦に2-4で連敗を喫しました。ボール支配率はラシン戦で64%、ソシエダB戦で67%と高く、ソシエダB戦では今季最高のシュート23本(枠内8本)を記録したものの、ボールロストからのトランジションで致命的な失点を重ねています。中盤の要であるベニャト・ゲレナバレナとディエゴ・バリ(ソシエダB戦では失点直後に交代)の影響力が薄れ、CBファブリツィオ・ブリニャーニや信頼の厚いGKロマン・マティスもミスから失点に直結するプレーを見せました。また、ラシン戦での不可解な判定や、ソシエダB戦でのVARシステムのトラブル(手動でのオフサイドライン引き)など、レフェリングへの不満も爆発しています。次節エル・モリノンでのスポルティング・ヒホン戦では、ジェレミー・メジョとルーカス・アルカサルに続き、サルバ・ルイスも出場停止で欠場予定です。(via SPORT)

 

■【レアル・ソシエダB】

カステリョンを4-2で粉砕し、見事な勝利を収めました。攻撃陣ではカレラが今季12ゴール目をマークし、リーグ得点ランキングの3位に食い込んでいます。しかし、この試合の94分に重大な事件が発生しました。日本人選手のカズナリ・キタ(Kazunari Kita)が、カステリョンのDFアルベルト・ヒメネスから「プット・チーノ(puto chino / クソ中国人)」という人種差別的な暴言を吐かれたとアロンソ・デ・エナ・ウルフ主審に告発し、反人種差別プロトコルが発動されました。主審や副審は直接その発言を聞いていないため、RFEF(スペインサッカー連盟)による通常の手続き(調査官の任命、当事者や関係者の証言聴取、映像や音声の検証)に委ねられます。過去の判例から、独立した映像や音声の証拠、または第三者の明確な証言がない限り、言った言わないの水掛け論となり、処分なしでファイルされる可能性が高いと見られています。仮に立証されれば、数試合の出場停止から最長2〜5年のライセンス剥奪という重い処分が下される事案です。(via AS / MARCA)

 

■【アルバセテ・バロンピエ】

アルベルト・ゴンサレス監督の下、チームのセットプレー事情に異変が起きています。リキ・ロドリゲス、ホン・モルシージョが不在で、さらにアグス・メディナとホセ・カルロス・ラソもピッチにいない状況を受け、ストライカーのジェフテ・ベタンコルがCKやFKのキッカーを任されています。チームはここまでリーグ4位となる153回のCKを獲得しています(1位はカステリョン176回、2位バジャドリード163回、3位ラシン162回)。守備面ではこのセットプレーが強固な武器となっており、ヘスス・バジェホとペペ・サンチェスによる圧倒的な空中戦の強さに加え、マリーニョやラウル・リソアインらGK陣の安定した対応により、自陣ペナルティエリアを難攻不落の要塞へと変貌させています。(via AS)

 

■【レアル・サラゴサ】

ルベン・セジェス前監督の解任後、新たに就任したダビド・ナバーロ監督の初陣となったカディス戦で0-1の勝利を収め、約2ヶ月ぶりに勝ち点3を獲得しました。降格圏脱出に向けて大きな一歩を踏み出しましたが、ここからアルメリア、デポルティボ・ラ・コルーニャ、ラシン・サンタンデールという上位陣との「ツールマレー(過酷な山場)」3連戦に突入します。今季のチームはホームのイベルカハ・エスタディオで14戦してわずか11ポイント(7敗)と極度の不振に陥っています。今季の全6勝のピッチに先発として立ち続けているフィールドプレーヤーは、キャプテンのパブロ・インスアとフランチョ・セラーノの2人のみです。GKアンドラダも全勝試合でゴールマウスを守り、前線ではコドロが5勝に関与(ラシン戦ではハットトリックを達成)、アギレガビリアも4勝に貢献しています。負傷離脱中のグティらに代わり、ラドバノビッチ、ダニ・ゴメス、新加入のロベル、ピニージャらが新体制の屋台骨を担うと予想されています。(via SPORT)

 

■【デポルティボ・ラ・コルーニャ】

本拠地リアソールにグラナダを迎えた一戦は、19,955人の観衆の前で0-2の完敗を喫しました。自動昇格圏へ浮上する絶好の機会を逃し、アントニオ・イダルゴ監督への不満からスタンドには大きなブーイングが鳴り響きました。イダルゴ監督が採用した不完全な中盤のひし形システムは全く機能せず、左サイドに配置されたマリオ・ソリアノは孤立し、ストイチコフも完全に沈黙。さらに、唯一の打開策となり得たダビド・メジャが、相手のバンボ・ディアビとの激しい接触で膝を負傷し、後半途中で無念の交代を余儀なくされました。月曜日に詳細な医療検査が行われます。後半から投入されたチャーリー・パティーニョやビル・ンソンゴも流れを変えられず、チームは戦術的な解決策を見出せないまま敗れ去りました。(via SPORT / MARCA / Estadio Deportivo)

 

■【グラナダCF】

パチェタ監督の緻密な戦術が見事に機能し、敵地でデポルティボを0-2で圧倒しました。ベテランのマヌ・トリゲロスが中盤を完全に支配し、試合のテンポをコントロール。前半17分にセルヒオ・ルイスのクロスからホセ・アルナイスが先制ゴールを叩き込み、84分にはトリゲロスの完璧なアシストからホルヘ・パスクアルが冷静に1対1を制して追加点を奪いました。ソラのヒールパスからトリゲロスが決定機を迎えるなど、終始相手を翻弄し、降格圏から安全な距離を保つ大きな勝ち点3を手にしています。(via MARCA / Estadio Deportivo)

 

■【ラシン・サンタンデール】

コルドバCFとのシーソーゲームを4-3で制し、リーグ首位の座をガッチリとキープしています。この試合で2ゴールを挙げたアンドレス・マルティンは今季のゴール数を16に伸ばし、得点ランキング(ピチチ)の単独首位に立ちました。チーム全体としてもリーグ最多得点を誇る圧倒的な攻撃力を見せつけ、アウェイ成績でもリーグ2位の強さを発揮しています。(via MARCA / Estadio Deportivo / SPORT)

 

■【UDアルメリア】

ルビ監督率いるチームは、現在リーグ2位の53得点を叩き出す破壊的な攻撃力を維持しています。アウェイ戦でも14試合で勝ち点20(わずか4敗)を稼ぎ出しており、マルコス・ルナや今季15ゴールで得点ランク2位につけるアリバスを中心とした布陣で、次節は不調にあえぐアウェイのサラゴサ戦に乗り込みます。(via SPORT / MARCA)

 

■【UDラス・パルマス】

本拠地でセウタを4-1で粉砕し、昨年12月のクリスマス前以来となるホームでの勝利を収めました。守備の要であるマーヴィン・パーク、セルヒオ・バルシア、エンリケ・クレメンテの3人を欠くスクランブル体制でしたが、後半開始直後のわずか3分間で2ゴールを奪う怒涛の攻撃を見せ、2連勝で自動昇格の有力候補に名乗りを上げました。(via Estadio Deportivo)

 

■【SDエイバル】

ベニャト・サン・ホセ監督率いるチームは、敵地ブタルケでレガネスに0-1で勝利しました。これが今季アウェイでの初勝利となり、アウェイでの悪しきジンクスを完全に払拭。中位グループでの地位を確固たるものにしています。(via Estadio Deportivo)

 

■【CDレガネス】

ホームでエイバルに0-1で敗戦。パコ・ロペス前監督の解任後もチーム状態は上向かず、降格圏までわずか3ポイント差という極めて危険な水域を漂い続けています。(via Estadio Deportivo)

 

■【スポルティング・ヒホン】

アウェイでFCアンドラに0-1で敗北。94分にヘスス・ベルナルが痛恨のオウンゴールを献上し、これで4試合連続の未勝利となりました。アシエル・ガリターノ前監督の解任後も立て直しきれず、プレーオフ圏内から徐々に遠ざかっています。(via Estadio Deportivo / SPORT)

 

■【コルドバCF】

首位ラシン・サンタンデールを相手に果敢な打ち合いを挑みましたが、一歩及ばず3-4で敗れました。(via Estadio Deportivo)

 

■【ブルゴスCF】

チームの守護神であるカンテロが、今季のサモラ賞(最優秀GK賞)争いで堂々の首位を快走しています。これをレガネスのフアン・ソリアノが追う展開となっています。(via MARCA)

 

【本日の総括】

ラ・リーガ ハイパーモーションは第29節を終え、ガリターノ監督を解任しセルヒオ・ゴンサレスを呼び戻したカディスなど、すでに15人(16件)の監督交代が発生する前代未聞のサバイバル状態となっています。首位ラシンと強力な攻撃陣を誇るアルメリア、ラス・パルマスらが自動昇格圏でしのぎを削る一方、カステリョンは失速。また、ソシエダBの日本人・カズナリへの人種差別発言疑惑という深刻な問題も発生しており、ピッチ内外で激動の展開が続いています。