来季のプレシーズン計画とCLに向けた動き
マヌエル・ペレグリーニ監督は、21年ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)復帰に向けて、最高峰の舞台に相応しいスカッド編成をマヌ・ファハルドSDに強く求めている。補強の最優先ポジションはフォワード、左サイドバック、そしてミッドフィルダーとされている。
チームは7月7日頃にプレシーズンを開始する予定だが、8月14日のラ・リーガ開幕に向けて準備を進める。なお、ワールドカップに参加するアブデ(モロッコ)、アルバロ・フィダルゴ(メキシコ)、クチョ・エルナンデス(コロンビア)らの合流は遅れる見込み。契約満了となるリカルド・ロドリゲスとバカンブは戻らず、アムラバトの去就も不透明な状況だ。
キャンプはドイツで第1次を行い、セビージャに戻った後、アイルランドでの第2次キャンプへ出発する。8月5日にはダブリンのAviva Stadiumでアーセナルとの親善試合が予定されている。最後は恒例のマルベーリャで調整を仕上げる。さらに、ウエルバで開催される伝統の親善大会、第57回トロフェオ・コロンビーノに招待される可能性も浮上している。実現すれば20回目の参加となり、CL出場チームとして大会に華を添えることになる。
(via Estadio Deportivo)
A・フィダルゴ、移籍の舞台裏と来季への意気込みを語る
冬の移籍市場で200万ユーロでクラブ・アメリカから加入したアルバロ・フィダルゴが、自身の移籍の経緯や今後の抱負を語った。ペレグリーニ監督の強い要望で足元の技術に優れた選手として、イスコやロ・チェルソの負傷を受けての補強だった。
メキシコでの親交が深かったセルヒオ・カナレスや、メキシコとベティスのレジェンドであるアンドレス・グアルダードからの助言が大きな後押しになったという。さらに、カンテラ時代を過ごしたレアル・マドリードの憧れでもあるイスコからのメッセージに感激したエピソードも明かした。
『来る前にイスコからメッセージをもらってすごくワクワクした。僕はレアル・マドリードのトップチームの選手ではなくカンテラーノだったけど、イスコ、モドリッチ、マルセロは人生で最も印象に残った選手だといつも言っていた。人々はイスコのプレーを楽しんでいるけど、実際はそれ以上の存在だよ』
『カナレスとはメキシコでとても良い友情を築いたんだ。来る前に彼から色々なことを聞いていたし、ベティスが僕を獲得するために彼が重要な役割を果たしてくれたことを知っているから感謝している』
『グアルダードとは何でも話したよ。ベティスのこと、この偉大なクラブのこともたくさん教えてくれた。メキシコで帰化選手がどう受け入れられるかも聞いた。彼はここでも非常に高いレベルでプレーした。彼からのフィードバックはとてもポジティブで、僕を大いに助けてくれた』
『僕は常にチームプレーヤーであり、何にでも対応しようと努めているし、文句は言わない。プレーしようがしまいが、常にバランスを保ち、笑顔でいようとしている。誰でもプレーしたいものだけど、プレーしていない時に何をするかも非常に重要だ。プロでなければならない。最初はたくさんプレーしていたけど、その後は出場機会が減った。でも中盤の競争レベルを考えれば起こり得ることだと分かっていた。この4ヶ月は適応期間だった。そのせいでまだ自分の全力を証明できていない。別のリーグだから、もっと筋肉をつけるために肉体改造をしているところだ。プレシーズンを終えれば、すべてがはるかに良くなるはずだ』
『1-4-2-3-1のフォーメーションでは、常に5番の隣でダブルボランチの一角としてプレーしてきた。僕は常にセントラルミッドフィルダーか8番だった。1-4-3-3でも、走力があってボールに触れるのが好きだから心地よく感じている。適応が進めば、もっと自由にドリブルで仕掛けられるようになりたい』
『クチョ・エルナンデスは対戦したことがあったから非常に高いレベルにあると知っていた。でも、あらゆる面で僕をすごく驚かせたのはアブデだね。彼はあらゆる種類の記録を持っていて、数字も非常に高く、レベルも高い。アントニーはテレビで見て知っていた。3人とも素晴らしいシーズンを送ったね』
『ベティスにとってCL出場は信じられないようなステップだ。世界最高のチームと競い合うのは非常に重要な一歩。十分に渡り合えると捉えるべきだ。そのための素晴らしい選手たちがいるし、CLで素晴らしい戦いができると確信している。僕も自分がそのレベルにあると証明できればいいな。ピッチがすべてを物語るからね。CLでプレーするのはとても大きな夢だ』
『ホームの試合ごとに6万人が集まるなんて狂気の沙汰だよ。日常の情熱、街で人々と出会う時、それが僕を最も驚かせたことの一つだ。ベティスはサッカーをはるかに超えた形で生きている。年々成長を続けていて、とても誇りに思える巨大なクラブだよ』
『メキシコがどこまで行けるか予想するのは難しいけれど、物事はとても順調に進んでいる。代表に合流した時、あらゆる面でとても驚いたよ。スタッフの仕事ぶりや、フィジカル・戦術面でプレーしようとする哲学にね。アギーレ、ラファ・マルケス、そしてスタッフ全員が求めている規律の高さにも良い意味で驚かされた。僕らには非常に良い挑戦と、地元で素晴らしい結果を残すという大きな責任がある。メキシコにとっては、すでに多くの選手が集まっているからW杯はもう始まっているんだ。みんな地元でW杯を経験できることにとても期待している。素晴らしい大会になって、僕らが非常にポジティブな段階まで進み、大きな夢を描けることを願っているよ』
(via Estadio Deportivo)
G・ロドリゲス復帰の可能性
現在バレンシアでプレーしているギド・ロドリゲスに対し、ベティスも関心を示している模様だ。来季のCL出場を控える中で、中盤の強化策として動向が注目されているが、同じく獲得を狙うビジャレアルほどの具体的な進展はまだ見られていない状況である。
(via Estadio Deportivo)
D・ラルビアとの和解、イスコの神対応
イスコは、昨夏のマラガとの親善試合でダビド・ラルビアのタックルにより左腓骨を骨折し、長期離脱を余儀なくされる苦しいシーズンを送った。復帰直後にも再び負傷し、今季は終盤の7試合のみの出場に留まったが、ラルビアに対して恨みを持つどころか、見事な神対応を見せた。
イスコは約束通り、ラルビアの自宅に自身の名前入りベティスのユニフォームをプレゼント。ラルビアが自身のInstagramでこの宝物を公開し、2人の温かいやり取りが明らかになった。
イスコからのメッセージ:
『ユニフォームを送らなきゃね、忘れてないよ。住所を教えて。この終盤戦、幸運を祈っているよ。来年1部で対戦できるといいね。大きなハグを』
ラルビアからの返答:
『ありがとう、アイドル。いつも君の人柄に感謝しているよ。またプレーを楽しんでいるようで僕もすごく嬉しい。来年対戦できるといいね』
イスコ自身も来季に向けて意欲を見せている。
『しっかりと回復して、来シーズンの初めには最高のレベルでトップフォームで戻れると信じているよ』
(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)
ペドロ・ブラボ氏、イスコを激しく非難し法的措置も辞さず
イスコの心温まるエピソードの裏で、代理人を巡るトラブルが勃発している。ベティス移籍を仲介したとされる代理人のペドロ・ブラボ氏が、テレビ番組El Chiringuitoでイスコを痛烈に非難した。イスコが親族を代理人に立てたことでブラボ氏を飛び越えたとして、法的措置を準備しているという。
ブラボ氏の発言:
『詳細は話せない。そうだね、イスコとの間に何かあったんだ。関係が破綻したというより、話が間違って伝わっているんだ。僕は選手代理人で、2024年の7月にイスコという選手がチームに所属せず家にいることを知った。そこでベティスとレアル・ソシエダに興味があるか尋ねたんだ。ソシエダは興味がなく、ベティスは興味があった。僕はベティスと一緒に働き、ベティスと契約をまとめたんだ。それから、とてもとても醜いことがあった。これまでのように解決したいと思っているが、別の場所、法廷で解決しなければならないかもしれない。とても醜いことで、イスコの名前を汚すことになると思うからね。どうなるか見てみよう』
『クラブとの取引にはFIFAエージェントでなければならない。親族であれ誰であれ、FIFAエージェントでない者が取引を行ったり署名したりすることはできない』
『イスコの親族が間に入ったかって。それは言えない。言うべきこと以上のことをすでに言ってしまったよ。でも驚きはあるし、これからも驚きはあるだろう。僕はもうこの仕事から身を引こうとしているんだけど、この仕事をしてきた33年間で経験したことよりも、もっと醜いことに遭遇して驚いているんだ。イスコは僕を裏切った。死にかけている時に命を救ってもらったら、少なくともまともな人間になるためには感謝すべきだ』
(via Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)
守護神A・バジェスにフェイエノールトが関心か
来季に向けて、ベティスのGK陣はアルバロ・バジェスとパウ・ロペスの2人体制で臨み、引退が確定したアドリアンの後釜にはカンテラ出身のマヌ・ゴンサレスが昇格する予定だ。クラブも両GKも移籍の意思はない。
今季、バジェスは33試合2970分に出場して正GKの座を確立し、市場価値も280万ユーロから600万ユーロへと急上昇している。そんな中、オランダのフェイエノールトがデータ分析ツールSciSportsを活用した結果、彼らのプレースタイルへの適合率が78%と算出され、現在の正GKを上回る数値でバジェスを最適任のGKとしてリストアップしているという。現時点では正式なオファーには至っていない。
(via Estadio Deportivo)
N・デオッサ、売却候補筆頭でリーベルら複数クラブと交渉中
ベティスは6月30日までに2000万ユーロの移籍益を出す必要があり、来季のサラリーキャップを改善するためにもネルソン・デオッサの売却を最優先事項として進めている。昨夏にモンテレイから1130万ユーロで加入した同選手は、ボーダーラインとなる900万ユーロ以上での売却を目指している。
現在、エドゥアルド・コウデ監督率いるリーベル・プレートと交渉中だが、まだ正式なオファーは届いていない。他にもブラジルのヴァスコ・ダ・ガマやフラメンゴ、メキシコのティグレス、さらにはプレミアリーグ昇格組のイプスウィッチ・タウンなど複数のクラブが関心を寄せている。
今季は公式戦33試合で1491分に出場したが、フル出場はわずか7試合、1アシストに留まり、年明け以降は出場機会が激減した。
ペレグリーニ監督は彼について次のように擁護している。
『ネルソンはかなり特別な1年を過ごした。練習復帰に時間がかかるほど長引く足首の怪我に苦しんだ。ヨーロッパでの最初のシーズンだが、彼は多くの素質を持っており、チームの哲学に適応していけば、我々に多くをもたらしてくれるだろう』
(via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo / ElDesmarque)
セネガルに3校目の公式アカデミーを開設
アフリカにおける若き才能の育成と国際的な拡大戦略の一環として、セネガルの首都ダカールに新たなReal Betis Academyが公式にオープンした。アルジェリア、エスワティニに続くアフリカで3校目のアカデミーとなる。
ダカール・リーグ現会長のママドゥ・ムバイェ氏やSoluEtudeアカデミーと戦略的提携を結び、セネガルU-17代表の選手たちを含む150人以上の若手選手が参加する予定だ。
これまでベティスでは、アルフレッド・エンディアイ、ユスフ・サバリ、アサン・ディアオ、そしてラージョにレンタル中のノーベル・メンディといったセネガル人選手がプレーしており、クラブは次なる才能の発掘に期待を寄せている。
(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
CL復帰に向けたプレシーズン計画やA・フィダルゴの熱い抱負など来季に向けたポジティブな動きがある一方、移籍市場ではデオッサの売却交渉が進行中。また、イスコとペドロ・ブラボ氏との間の代理人トラブルというピッチ外での不穏なニュースも注目を集める一日となった。