ラシン・サンタンデール

16年ぶりの1部復帰に向け、下部組織出身のセルヒオ・カナレス(35歳)がメキシコのモンテレイから帰還し、2026/27シーズンの最初の補強となりました。契約は2028年6月30日まで結ばれています。カナレスは1部リーグで384試合出場、欧州カップ戦40試合以上、メキシコ1部約100試合、スペイン代表11キャップを誇る圧倒的な経験を持っています。17歳でデビューしたFCホンカ戦の記憶も新しく、ラシンでは通算39試合に出場し7ゴール6アシストを記録しており、経験と統率力で1部での新プロジェクトを牽引することが期待されています。一方で、昇格決定に伴い、反暴力委員会から本拠地エル・サルディネロの閉鎖処分が提案されるという思わぬ事態にも直面しています。(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque) (via Mundo Deportivo)

マラガCF

アルメリアとのアウェイ戦に1-2で勝利し、8年ぶりの1部リーグ復帰を果たしました。この歴史的昇格は、ディレクターのロレン・フアロス、キケ・ペレス、ホセ・マリア・ムニョス司法管理人らの堅実なクラブ運営の賜物であると高く評価されています。昇格のサウンドトラックとなったのは『ロケットはどこだ?』というチャントで、これはアルメリアが自らの昇格を祝うために20万ユーロ分の花火を用意していたという報道への皮肉から生まれ、選手やファンがバスやパレードで大合唱しました。アウェイにもかかわらずチケットなしで4000人以上のファンが駆けつける熱狂ぶりでした。今季25ゴール6アシストを記録したチーム得点王のカルロス・ルイス・ルビオ(通称チュペ)は、ベティスのパブロ・ガルシアとのSNS上のやり取りから移籍の噂が出たものの、祝賀会で『自分と共に安心してほしい、サプライズがない限り1部でマラガに残る』と残留を宣言し、2029年までの契約延長も完了しています。(via SPORT) (via MARCA) (via Estadio Deportivo)

デポルティボ・ラ・コルーニャ

アントニオ・イダルゴ監督のもと、3部相当からセグンダを経て、ついに8年ぶりの1部昇格を成し遂げました。これに伴い、ソシオの79.41%の賛成(投票率55.96%)を得た株主総会において、地元ガリシアの法律に合わせたクラブ名称変更が全会一致(株主の99.864%の賛成)で承認され、正式名称がカスティーリャ語の「Real Club Deportivo de A Coruña」およびガリシア語の「Real Club Deportivo da Coruña」となりました。フェルナンド・ソリアーノSDのもと、新プロジェクトの第1号としてMFテウン・ハイセルハルトを獲得しましたが、今夏は最大8人の新戦力を迎える見込みです。GK、両サイドバック、センターバック2人、右ウイング、ストライカー2人を探しています。一方で、オランダ人FWザカリア・エダフチュリの完全移籍での売却を検討しており、出場機会が減少しているMFホセ・アンヘルや、昨季レンタル先のクルトゥラル・レオネサで8ゴール3アシストの活躍を見せた左ウイングのルイス・チャコンも放出候補に挙がっています。なお、ラシン同様に昇格後、反暴力委員会から本拠地リアソールの閉鎖処分が提案されています。(via SPORT) (via MARCA) (via ElDesmarque)

レアル・オビエド

フリアン・カレロ新監督のもとで来季のチーム作りが本格化しています。昨季チームを支えたウルグアイ代表FWフェデ・ビニャスに代わる新たなセンターフォワードを探しており、アスレティック・クラブのウルコ・イセタに加えて、昨季セグンダで13ゴール(国王杯含む)6アシストを記録したデポルティボのザカリア・エダフチュリの獲得も画策しています。一方で、トップチームの補強として狙っていたブルゴスのMFミゲル・アンヘル・アティエンサはレガネスとの交渉が進展したため獲得が困難となり、代替案としてアルコルコンの若手DFサム・ロドリゲスの獲得に注力し、左サイドバックの補強を優先しています。また、Bチーム(ベトゥスタ)で22試合に出場したスペインU-16代表の若手GKアルバロ・ロドリゲスは、レアル・マドリードが買い戻しオプションを行使したためマドリード(フベニルA)へ復帰することとなりました。(via ElDesmarque)

スポルティング・ヒホン

中盤の補強としてベティスのMFセルジ・アルティミラの獲得に本腰を入れており、1度目の1400万ユーロ+ボーナス300万ユーロから大幅に増額し、2000万ユーロ以上の2度目のオファーを提示しました。パリーニャの復帰が難しくなったことが背景にありますが、選手本人は同じく関心を寄せるRBライプツィヒ(デミチェリス新監督就任)の動向を待っている状態です。さらに、デポルティボの左ウイング、ルイス・チャコンの獲得にも関心を示しています。(via Estadio Deportivo) (via ElDesmarque)

CDカステリョン

1部昇格に肉薄する素晴らしいシーズンを送り、地元紙の読者アンケートで2025/26シーズンのベストイレブンが選出されました。チームを率いたパブロ・エルナンデス監督は平均8.6点と最高の評価を受け、2029年まで契約を延長しました。ベストイレブンには、GKマティス(7.4)、DFジェレミー・メジョ(8.1)、アルベルト・ヒメネス(7.8)、ファブリツィオ・ブリニャーニ(7.6)、ルーカス・アルカサル(7.2)、MFディエゴ・バリ(8.1)、ベニャト・ヘレナバレーナ(8.4)、トップ下のアレックス・カラトラバ(8.4)、ウイングのブライアン・シペンガ(7.6)、パブロ・サンティアゴ(7.4)、FWのウスマン・カマラ(7.4)が名を連ねました。その他、シエンラ(6.8)、ロナウド・ポンペウ(6.8)、イスラエル・スエロ(7.2)、ヤコブセン(7.1)らも高い評価を受けています。プレシーズンでは、7月25日にパテルナのアントニオ・プチャデス競技場にて、バレンシアCFとの親善試合を予定しています。(via SPORT) (via ElDesmarque) (via MARCA)

レアル・サラゴサ

昨季はボルハ・イグレシアスらを擁して3位でプレーオフに進出する健闘を見せたものの、今季は低迷し、クラブ創設77年で初めてプロリーグから外れ、Primera RFEF(3部相当)への降格という悲劇的な結果に終わりました。フェルナンド・ロペス前GMの解任に伴い、新GMの選定が最終段階に入っており、サッカー界よりもビジネス界に近い人物の就任が見込まれています。ラロ・アランテギSDは新監督にイバイ・ゴメスを招聘し、監督の強い希望でジローナ所属の22歳左ウイング、ジャスティン・ガルシア(昨季アンドラへレンタル)の獲得に全力を注いでいます。また、来季の正GKとしてサバデルのディエゴ・フオリの獲得を狙っていますが、サバデルの2部昇格により違約金が80万ユーロに跳ね上がり、サラゴサ側は支払いを拒否する方針です。フオリ自身も昇格祝賀会でペドロ・サンチェス首相への侮辱を煽る不適切な発言をして謝罪する騒動を起こしています。さらに、下部組織出身でかつてトップチームでもプレーしたアダン・ペレス(36歳)は、Tercera RFEFのCDカラサンスへ移籍しました。(via SPORT) (via ElDesmarque)

CDレガネス

デポルティボで放出候補となっている左ウイングのルイス・チャコンの獲得レースにおいて、スポルティング・ヒホンやカディスといったライバルを抑え、現在最も有利な位置につけています。また、レアル・オビエドが狙っていたブルゴスのMFミゲル・アンヘル・アティエンサの獲得交渉も大きく進展させており、中盤の要として迎え入れる見込みです。(via ElDesmarque)

カディスCF

デポルティボの放出候補となっている左ウイングのルイス・チャコンの獲得に関心を示しています。さらに、同じくデポルティボで出場機会を減らし、2028年まで契約を残すMFホセ・アンヘルの獲得も狙っており、セウタと共に興味を示しています。(via ElDesmarque)

CDエルデンセ

昨季2部に昇格し、今季はカテゴリ残留を目標に掲げています。プレシーズンでは、7月22日にパテルナのアントニオ・プチャデス競技場にて、バレンシアCFとの親善試合を行う予定です。(via MARCA) (via ElDesmarque)

ブルゴスCF

中盤の主力であるMFミゲル・アンヘル・アティエンサがレガネスへ移籍する可能性が高まっており、新シーズンに向けた中盤の再編が急務となっています。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

今季のLALIGA Hypermotionは、歴史ある名門クラブの明暗がくっきりと分かれるシーズンとなりました。ラシン・サンタンデール、マラガCF、デポルティボ・ラ・コルーニャというスペインサッカー界を代表する古豪が揃って1部復帰を果たし、来季のトップリーグに新たな活気をもたらすことになります。一方で、レアル・サラゴサはクラブ史上初となる3部(Primera RFEF)への降格という衝撃的な結末を迎え、クラブ全体での抜本的な再建を余儀なくされています。

移籍市場では、2000万ユーロ規模のオファーを準備するスポルティング・ヒホンや、デポルティボの余剰戦力とブルゴスの主力を的確に狙うレガネスなど、各クラブがそれぞれの目標に向けて活発な動きを見せており、来季に向けたセグンダの勢力図はすでに大きく塗り替えられようとしています。