プレミア王者アーセナルに快勝!フォルナルスの古巣愛ポーズと絶好調のチーム状況
ラ・リーガ開幕を約2週間後に控える中、チームは信じられないほどの好調ぶりを維持しています。プレシーズン6試合を消化して5勝。オリンピック・リヨンへの快勝に続き、今夏の試金石となったダブリンでのアーセナル戦でも1-3と完璧な勝利を収めました。相手は昨シーズンのプレミアリーグ覇者であり、欧州チャンピオンズリーグでも準優勝を果たした超強豪です。
試合は前半8分、コーナーキックからロドリゴ・リケルメが頭で合わせて先制すると、26分には今夏フォワードとして起用されているネルソン・デオッサが目の覚めるような超ロングシュートを突き刺して追加点を奪いました。一時1点を返されたものの、43分には前線からの激しいプレスを起点に、最後はパブロ・フォルナルスが正確なミドルシュートを決めて試合を決定づけました。
この試合で最も話題となったのが、フォルナルスのゴール後のセレブレーションです。彼はゴールを決めるとすぐさま両腕を胸の前で交差させ、古巣ウェストハムの象徴である「鉄のハンマー」のポーズを披露しました。アーセナルとウェストハムは同じロンドンを本拠地とする宿敵同士であり、数ヶ月前にもサポーター同士の衝突が起きたばかり。フォルナルスが繰り出したこの粋な演出に、ウェストハムのファンはSNS上で狂喜乱舞しました。サポーターからは『彼の血は今もウェストハムの色のままだ』『ウェストハムを心から愛しており、その想いは完全に相思相愛だ』『最も愛すべき選手の一人』『パブロ・フォルナルスを愛さずにはいられない』『絶対的なレジェンドだ』『一度ハンマーになったら、一生ハンマーだ』といった愛に満ちた絶賛の声が溢れかえりました。(via ElDesmarque)
放出候補から大覚醒!偽9番デオッサが残留決断、プレミア強豪も熱視線
この夏のプレシーズンにおける最大のサプライズは、間違いなくコロンビア人MFネルソン・デオッサの驚異的な大化けです。昨シーズンはチームへの適応に苦しみ、ケガにも悩まされ不本意な成績に終わったため、この夏は完全に放出リストに載っていました。実際にブラジルの Vasco da Gama やアルゼンチンの Boca Juniors への売却交渉が進んでおり、誰もが彼の退団を疑っていませんでした。
しかし、前線のエースであるクチョ・エルナンデスの合流遅れや、新FWの補強難航というチーム事情から、マヌエル・ペレグリーニ監督がデオッサをフォワード(偽9番)のポジションで起用したことが、運命を180度変えました。デオッサはこのプレシーズンで計3ゴールを挙げ、カンテラの新星パブロ・ガルシアと並びチーム最多得点タイと爆発。前述のアーセナル戦でも強烈なシュートを決めるなど、一躍チームの中心へと上り詰めました。
この大活躍を受け、デオッサ自身も心境に大きな変化が生じました。指揮官やチームメイトからの揺るぎない信頼を感じ、ベティスのユニフォームを誇りに思うようになった彼は、すでに合意間近だった Vasco da Gama への移籍を急遽断念。クラブに対して『2026-27シーズンもベティスに残留し、このチームのために戦いたい』という固い決意を伝えました。新FWの加入やクチョ・エルナンデスの調子向上によって今後はフォワードでの出場時間が減る可能性を理解しつつも、本来の中盤のポジションでも十分に競り合えると確信しています。
一方で、ダブリンでのアーセナル戦にはイプスウィッチ、リーズ、ウェストハム、ウルヴァーハンプトンなど、イングランドの複数のクラブのスカウトがデオッサの視察に訪れていました。市場の閉幕まで何が起こるか分からないものの、クラブとしても1100万ユーロを投じた彼が本来の実力を発揮し始めたことを歓迎しており、流出を阻止する構えです。(via Estadio Deportivo)
復活期すロドリゴ・リケルメ!メンタリティの変革がもたらした驚愕の躍進
昨夏アトレティコ・マドリードから鳴り物入りで加入したものの、初年度は爆発的なパフォーマンスを見せたエズ・アブデの影に隠れ、期待を裏切る形で終わってしまったロドリゴ・リケルメ。しかし、今夏の彼は全く異なる輝きを放っています。
トロフェオ・コロンビーノでの決勝点、そしてアーセナル戦での見事な先制ゴールを含め、ピッチ上での意思決定、推進力、さらには対人戦での強度すべてにおいて進化を遂げています。新加入のフラン・ガルシアとのコンビネーションも素晴らしく、左サイドからの崩しは相手ディフェンダーの脅威となっています。
リケルメは自身の好調について、『非常に状態が良く、人生最高の瞬間だと感じる。チームメイトやスタッフからもそう言われており、それがさらに努力するモチベーションになっている。とにかくサッカーを楽しみたい』と、心境の変化を熱く語りました。実際、昨シーズンの最後の2ヶ月間から徹底的に夏のトレーニングにおける思考プロセスを改善し、そのポジティブな姿勢が現在の素晴らしいパフォーマンスに直結しています。今シーズンは3つのコンペティションを戦う過酷な日程が控えており、ペレグリーニ監督にとっても彼の覚醒は非常に心強い要素です。(via ElDesmarque)
イスコが激白した軟骨損傷 of 恐怖と、自己批判から生まれた奇跡の復活
ケガからの復帰を果たし、アーセナル戦でも後半の45分間で軽快なプレーを見せたイスコが、自身の直面した壮絶な闘病の日々と、心の変化を赤裸々に告白しました。
イスコは昨シーズン終了間際に重傷を負い、再びピッチに立てるかどうかの崖っぷちに立たされていました。インタビューの中で彼は、『もう二度とプレーできないかもしれないと言われたときは、リハビリの終わりが見えず不安だった』と告白。今なお完治には至っておらず、現代医学において軟骨を再生させる手法は存在しないため、毎日ステロイド治療や試合前の鎮痛剤服用を余儀なくされながらプレーしています。
しかし、そうした肉体的な苦痛以上に彼を大きく変えたのは、メンタル面での気づきでした。かつてレアル・マドリードで輝きを失い、その後移籍したセビージャでもスポーツディレクターだったモンチとの衝突からわずか半年で退団した暗黒期を振り返り、『当時は周りのせいにして被害者ぶっていたが、実際はそうでした。そういう状況にあると、何もかも自分のせいではないように思え、責任転嫁ばかりしてしまう。しかし、時間が経つと、自分が状況を変えるために何をしたのか、なぜもっと一歩を踏み出さなかったのか、なぜもっと戦わなかったのかという客観的な視点を持てるようになる』と、心理カウンセリング(セラピー)を通じて精神的な救いを得たことを明かしました。その後、ベティスで恩師であるマヌエル・ペレグリーニ監督と再会したことが彼にとって最大の転機となり、不屈の闘志で今の復活を成し遂げています。(via Estadio Deportivo)
ボーンマス戦の招集メンバー発表!5選手が戦列復帰、ロ・チェルソは週明け合流へ
8月8日土曜日20:30にラ・カルトゥーハで開催されるボーンマスとの今夏唯一のホームでの親善試合に向けて、マヌエル・ペレグリーニ監督は25名の招集メンバーを発表しました。本拠地ベニート・ビジャマリンの改修に伴い、シーズン中のホーム開幕戦であるレアル・ソシエダ戦もこのスタジアムで行われるため、チームにとって極めて重要なテストとなります。
招集リストには大きなトピックが5つあります。移籍を前提に練習を行っていたイケル・ロサダとゴンサロ・プティがリストに復帰し、この試合でアピールの機会が与えられることになりました。さらに、バカンスから合流したばかりのクチョ・エルナンデス、ケガから回復したアルバロ・フィダルゴ、そして筋肉の過負荷を考慮してアーセナル戦を回避していたマルク・ロカが戦列に戻っています。一方、若手のリカ・フネスはBチームへ戻ることになりました。
また、アルゼンチン代表としてワールドカップ決勝を戦い抜いたジョバニ・ロ・チェルソは、月曜日からようやくチームの練習に合流する予定です。そのため、リーグの開幕当初数試合については出場が極めて困難であると見られています。なお、アイトール・ルイバルとキーパーのディエゴ・コンデはケガのため引き続き離脱しており、エズ・アブデはワールドカップ欠場の原因となった負傷からの調整を進めており、別メニューでトレーニングを行っています。アブデに関してはローマ移籍の噂がありましたが、クラブは6000万ユーロの契約解除金満額の支払いを要求しており、現段階では交渉は行われておらず、残留が確実視されています。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
移籍市場の最新動向!トゴ代表デンキー獲得交渉とファビオ・シルバの行方
新加入のファクンド・ベルナルやフラン・ガルシア、さらにはディエゴ・コンデといった新戦力がプレシーズンで早くも即戦力としての価値を示す中、強化部のマヌ・ファハルドSDはさらなる攻撃陣の強化に奔走しています。
現在、最優先ターゲットとして挙げられているのが、MLSのシンシナティに所属するトゴ人ストライカー、ケヴィン・デンキーです。選手本人はベティスを『素晴らしい選択肢』と捉えており移籍を熱望していますが、大きな障害となっているのが彼の現在の高額な給料です。ベティスの厳格なサラリーキャップ制限に収めるため、両者は解決策を模索しています。クラブはシンシナティに対して納得のいく移籍金オファーを提示する準備を進めていますが、これにはDFナタン・デ・ソウザなどの主力選手の大型売却が成立し、十分な資金を確保できるかどうかが鍵となっています。
また、同じく獲得候補とされているドルトムントのファビオ・シルバについても交渉は継続しています。ドルトムント側は2250万ユーロの投資回収を強く求めているのに対し、ベティス側は買取オプション付きのレンタルという形式での獲得を望んでおり、大きな開きがあります。彼の獲得にはブラジルの富豪クラブであるフラメンゴが巨額のオファーを準備して急接近していますが、ファビオ・シルバ自身はブラジル移籍に全く関心がなく、ラ・リーガなどヨーロッパのトップリーグでのプレーを最優先にしているため、交渉は移籍市場の最終盤までもつれ込むと予想されています。
なお、マジョルカの若手ヤン・ヴィルヒリに関してもリストに上がっていましたが、1200万ユーロの契約解除金を満額支払ったクラブ・ブルッヘへの移籍が完了しました。ベティスは同額を支払う意向がなかったため、この獲得レースからは撤退しています。(via Estadio Deportivo)
19歳GKアレックス・ポスティゴ獲得!ベティスCから若き守護神への挑戦
チームは将来を見据えたGK陣の再編を正式に決定し、ヒムナスティカ・セゴビアーナから19歳の新鋭GKアレックス・ポスティゴの獲得を公式に発表しました。
この獲得劇を巡っては、セゴビアーナのアグスティン・クエンカ会長が『物事には価値がある、人々はそれを理解しなければならない。ベティスから提示された金額は、契約解除金や私たちの交渉範囲からあまりにもかけ離れている。ベティスが見積もっている価値は、実際の価値からは程遠いものだ』とメディアに対して強い不満を口にするなど交渉は難航したものの、最終的には10万ユーロ未満とされる契約解除金を支払うことで完全合意に至りました。
ポスティゴは昨シーズン、わずか18歳ながら2部RFEFリーグで26試合に出場。実母の逝去という悲劇の翌日に宿敵レアル・アビラ戦でデビューを果たすという、非常にエモーショナルな瞬間を乗り越えた精神力を持っています。ベティスではまずCチームでスタートし、そこでのパフォーマンス次第でBチーム(ベティス・デポルティーボ)のダニ・フラゴソ監督のチームへとステップアップする計画です。現在、Bチームからはヘルマン・ガルシアやブラド・ラファイラといったキーパーが相次いで退団しており、トップチームでも新加入のディエゴ・コンデの負傷に伴い、U-19欧州選手権を制したマヌ・ゴンサレスが第3GKに引き上げられるなどGK陣は流動的なため、ポスティゴの活躍に大きな期待が寄せられています。(via Estadio Deportivo)
経済誌Forbesが大特集!CEOアラルコンが描くスタジアム改修とエコ戦略
世界的経済誌『Forbes』において、ベティスとその最高経営責任者(CEO)であるラモン・アラルコンの特集記事が掲載されました。持続可能な財務モデルを軸に、スペインの超巨大クラブとの格差を埋めるための革新的なロードマップが明らかになりました。
その最大の柱となるのが、現在建設が進んでいる「新ベニート・ビジャマリン・スタジアム」の改修事業です。アラルコンCEOは、全体の収容人数はほぼ変えずに、現在の1,200席から6,000席へとプレミアム(VIP)シートを約5倍に増やすことで、顧客一人あたりの平均売上を約3倍に拡大させる計画を公表しました。一般のサポーターが購入するチケット代の上昇はインフレ率を考慮した緩やかなものに留められます。隣接するエリアにはホテル、商業施設、エンターテインメント施設を建設し、年間1000万ユーロの追加収入を狙うとともに、試合日以外にも年中無休でツアーやレストランイベントを稼働させ、スタジアム全体の年間収入を3000万ユーロから9000万ユーロへと爆発的に増加させる予定です。
アラルコンCEOは、『これら強豪クラブとの差は依然として小さくない。しかし、本当に重要なのは、新スタジアムによって他のラ・リーガのクラブとの差を広げ、常に欧州カップ戦を争う第二集団としての地位を確固たるものにできることだ』と強い手応えを口にしています。
セビージャ市内での人気はセビージャFCと真っ二つに分かれていますが、全国レベルでの支持率は3.2%に達しており(ライバルは1.1%)、全国で6番目に愛されているクラブであることが統計でも証明されています。そして、この強固な社会的アイデンティティを支えているのが、2020年に立ち上げられたエコ活動「Forever Green」プラットフォームです。この取り組みには国連機関も参画しており、マンチェスター・ユナイテッドやASローマといった海外のメガクラブを含む80以上の組織、130以上のプロジェクトが連動しています。また、今シーズンに着用するセカンドユニフォームは、学校でのいじめ反対キャンペーンを支持し、若くして急逝した Sandra Peña へのオブラートに包まない追悼の意味が込められています。アラルコンCEOは『サポーターであることは、クラブの成績だけでなく、どのようにしてその成果を達成するかによっても定義される』とし、社会的価値観こそがスポンサーを引きつける最大の差別化要因であると自信を示しました。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
プレシーズンでのアーセナル撃破という輝かしい勝利により、サポーターの期待感は最高潮に達しています。再生を誓うイスコや、大覚醒を遂げたデオッサ、さらに心機一転して躍動するリケルメと、ピッチ上でのポジティブな兆候は明らかです。ピッチ外でも19歳GKポスティゴの獲得や、経済誌に大きく特集されたアラルコンCEOの先鋭的なスタジアム改修戦略、そして「Forever Green」に見られる社会的活動など、クラブ全体の価値を急拡大させるための強固な基盤が整いつつあります。