プレシーズン3敗目!ケルンとの第1戦は若手主体で臨むも終盤に崩れて完敗

ラ・リーガ開幕を約2週間後に控える中、ペレグリーニ・マタラッツォ監督率いるチームは今夏のプレシーズンで思うような結果を残せていません。昨シーズンはマタラッツォ監督の就任後に劇的な復活を遂げ、コパ・デル・レイ(国王杯)制覇という偉業を成し遂げましたが、その当時の良い流れを維持できていないのが現状です。

ドイツで行われたケルンとの2連戦の第1戦は、完全非公開のゲート裏トレーニング施設で行われました。マタラッツォ監督は、2週間後の開幕戦でスタメン起用が予想される主力を温存し、カンテラ(下部組織)の選手を大幅に起用した1.5軍とも言える布陣を選択しました。先発メンバーのうち、トップチーム所属の主力級はGKマレーロ、DFアイヘン、ルペレス、パチェコ、そして中盤のスチッチとザハリャンの6人のみ。残りの5人は、今季2部リーグで戦うBチーム(サンセ)の若い選手たちで構成されました。

試合は前半を0-0で折り返し、後半の半ばまで粘り強い戦いを見せたものの、最後の15分間で一気に崩れました。後半75分にヴァルトシュミットに先制ゴールを許すと、守備陣が混乱に陥り、84分にはビュルターに決定的な2点目を奪われました。さらに終盤にはペナルティエリア内でファウルを犯してPKを献上。これは相手が失敗したため3失点目こそ免れたものの、攻撃陣もノーゴールに終わり、最終的に0-2で完敗を喫しました。土曜日には同じくケルンと一般公開スタジアムでの第2戦が控えており、そこでは開幕を見据えた本気仕様の先発メンバーによるテストが行われる予定です。(via Estadio Deportivo / MARCA)

深刻な守備の課題!プレシーズン6試合で計9失点、クリーンシートなしの現状

現在チームが抱える最大の懸念事項は、守備組織の再構築です。ここまで消化した夏のプレシーズンマッチ6試合を通じて、一度も無失点(クリーンシート)で試合を終えることができていません。これまでにトゥールーズ、パウ、そして今回のケルンに敗れて合計3敗を喫しており、6試合で奪われた失点数は「9」にのぼります。

さらに深刻なのは攻撃陣の沈黙で、7月に行われたフランスのパウ戦に続き、今回のケルン戦でも無得点に終わりました。プレシーズンマッチは新戦力のテストや戦術の浸透を図る場であるとはいえ、開幕が目の前に迫る中で攻守の歯車が噛み合わない状況が続いています。

チームはケルンとの第2戦を終えた後、8月15日15:00にプレミアリーグの強豪チェルシーとのプレシーズン最終戦に臨みます。そして、8月21日21:00にはラ・カルトゥーハでのレアル・ベティス戦でラ・リーガの開幕を迎えます。マタラッツォ監督が本番までにこの守備の崩壊を食い止め、無失点に抑える守備組織を確立できるかどうかが、今季のスタートダッシュの成否を分けることになりそうです。(via Estadio Deportivo)

GKマレーロは2度の超セーブを見せるも守護神レミロの壁は厚く控えの立場

ケルンとの第1戦で先発フル出場を果たした若きゴールキーパー、ウナイ・マレーロ。チームは2失点を喫して敗れたものの、マレーロ個人のパフォーマンスには光るものがありました。特に前半、相手の決定的な決定機を2度にわたって素晴らしいスーパーセーブで防ぎ、試合が崩壊するのを前半のうちは一人で繋ぎ止めました。

しかし、このような見事なアピールを見せたものの、現時点での立ち位置に大きな変化はありません。不動の正守護神であるアレックス・レミロとの実力差や信頼度の差は依然として大きく、マレーロは完全に2番手キーパーという評価に甘んじています。開幕戦に向けてもレミロがゴールマウスを守ることは確実視されており、マレーロとしては限られたチャンスで結果を出し続けるしかありません。(via MARCA)

スチッチとザハリャンは合流の遅れもあり開幕スタメン候補から外れる見通し

ケルン戦で先発に名を連ねたクロアチア代表MFルカ・スチッチとロシア代表MFアルセン・ザハリャンですが、2週間後に迫ったラ・リーガ開幕戦でのスタメン起用は見送られる可能性が高まっています。

特に今夏新加入のスチッチに関しては、チームへの合流自体が他のメンバーよりも遅れたため、フィジカル面や戦術理解度においてまだ100%の状態には達していません。ザハリャンもプレシーズンでの調整が最優先されている段階です。マタラッツォ監督はケルン戦で彼ら2人をスタメンで起用して実戦感覚を養わせたものの、開幕のベティス戦でスタメン起用するトップ下(メディアプンタ)としては、現状では別の選手を考えていると見られています。チームはエースのミケル・オヤルサバルの合流を待っており、さらに移籍の噂があるゲデスの動向を注視している状況です。(via MARCA)

モロッコ代表DFアゲルド復帰が最終段階!ただし過去の自己防衛的な態度に更衣室が懸念

今夏の移籍市場で苦戦を強いられてきた強化部長のエリック・ブレトスですが、マタラッツォ監督の「複数システムに対応できるセンターバック」という要求を満たすため、ついに本腰を入れました。複数の獲得候補を精査した結果、2シーズン前に所属していたモロッコ代表DFナエフ・アゲルド(30歳)の復帰交渉が最終局面を迎えています。

アゲルドは昨季、2300万ユーロという高額な移籍金でオリンピック・リヨンへ加入したものの、クラブがチャンピオンズリーグ出場権を逃したことでチームは売却による資金回収を迫られていました。イタリアのナポリなどからも強い関心が寄せられていましたが、アゲルド自身がソシエダへの復帰を熱望し、他クラブからのオファーを拒否したことで交渉が一気に進展しました。取引は400万ユーロのレンタル料を支払い、1100万ユーロの買い取りオプションが付帯するローン移籍の形でほぼ合意に達しています。

しかし、このアゲルドの復帰には大きな懸念材料が付きまとっています。以前にソシエダに在籍していた際、アゲルドは前半戦こそワールドクラスの輝きを放ったものの、後半戦はケガに悩まされ続けました。さらに、そのケガが「大きな注目試合の直前になると奇跡的に治り、重要度の低い下位チームとの試合ではすぐに自ら交代を申し出る」という奇妙なパターンを繰り返していたため、当時のチームメイトたちの間で『自分のために力を温存しているのではないか』という強い不信感が芽生え、更衣室の雰囲気が悪化した過去があります。2027年にアフリカネイションズカップを控える今シーズン、再び彼が代表戦や大舞台に向けて「自己防衛」の姿勢を取るのではないかと、現在の選手たちも警戒を強めており、復帰後はすぐにこの信頼関係の修復に取り組む必要があります。(via ElDesmarque / Noticias de Gipuzkoa / El Diario Vasco)

レアル・マドリードの怪物エンドリッキ獲得へ再アプローチ!レンタルでの電撃補強を画策

攻撃陣にスピードとスペースへ抜け出す機動力を求めるマタラッツォ監督の要望に応えるため、クラブはレアル・マドリードに所属する20歳のブラジル代表FWエンドリッキのレンタル獲得に向けて再び問い合わせを行いました。

実は1年前にも彼のレンタル移籍は合意寸前まで迫っていましたが、エンドリッキが直前に負傷したことで破談になったという経緯があります。今回、マドリードで出場機会を十分に得られていない彼の状況を察知し、再度の獲得に動きました。エンドリッキに対しては、ソシエダのほかにベティスやビジャレアルも獲得に乗り出しており、いずれも欧州カップ戦の出場権を持つ環境を提示して若き怪物の育成先に名乗りを上げています。

マドリードが7200万ユーロという天文学的な金額を投じて獲得したエンドリッキは、昨季後半にリヨンへレンタルされて21試合で8ゴール8アシストと大爆発。もしソシエダへの加入が実現すれば、大金を投じて獲得したオスカールソンや、大黒柱のミケル・オヤルサバルと前線のポジションを争うことになります。マタラッツォ監督は、オヤルサバルを1.5列目(10番)に下げてオスカールソンや新FWと同居させる超攻撃的布陣も視野に入れています。現段階ではクラブ間の初期的な問い合わせを行った段階であり、すぐに合意に至るわけではないものの、実現すれば今夏最大のサプライズ補強となります。(via Mundo Deportivo)

トルコの19歳万能FWヘキモグル獲得に本腰!ベシクタシュへ正式オファーを提示

高額な予算をかけず、若く将来性があり、なおかつ複数のポジションをこなせる「マルチロール」のフォワードとして、クラブはトルコの新鋭ムスタファ・エルハン・ヘキモグル(19歳)の獲得に向けて具体的な行動を起こしました。

ベシクタシュに所属するヘキモグルは、19歳ながらトルコU-21代表で活躍する大器です。本職はセンターフォワードですが、左ウイングとしても高いレベルでプレーできるため、サイドに流れる動きができるFWを求めるマタラッツォ監督の理想的なプロファイルに合致しています。現在の市場価値は約500万ユーロと見積もられており、ベシクタシュとは2028年まで契約を残していますが、ソシエダはすでに正式なファーストオファーを提示した模様です。

まだプロの第一線でゴールを量産しているわけではありませんが、そのポテンシャルの高さは欧州でも高く評価されており、エリック・ブレトス強化部長は将来への投資も兼ねてこのトルコの宝石を確保したい考えです。プレシーズンでの得点力不足を解消する起爆剤として、獲得交渉の行方に大きな注目が集まっています。(via ElDesmarque / Ajansspor)

【本日の総括】

プレシーズンマッチでの失点続きや得点力不足など、ピッチ上ではマタラッツォ監督のチーム作りに黄色信号が灯っている状態です。しかし、ピッチ外ではフロントが精力的に動いており、モロッコ代表DFアゲルドの復帰や、マドリードの怪物エンドリッキ、トルコの新星ヘキモグルといった非常に魅力的な補強のニュースが相次いでいます。新戦力の早期合流が、今季のチームの命運を握る最大の鍵となりそうです。