【今日のラインナップ】

 

✅ [決戦!シティ戦プレビューとアーベロア体制の危機] ベルナベウでのCL大一番と、揺れるクラブの現状

✅ [野戦病院化するスカッドと累積リーチの脅威] エムバペら主力7人が欠場、ヴィニシウスも出場停止の危機

✅ [戦術的焦点:右サイドの攻防と怪物ハーランド] アレクサンダー=アーノルドの弱点を突くシティの策と巨人の再来

✅ [ベルナベウ南スタンドへの厳戒態勢] UEFAの警告を受けたクラブが応援席へ異例の徹底指示

✅ [ペレス会長の執念:ロドリ獲得指令] シャビ・アロンソとの対立を生んだ「ロドリ一択」の絶対方針

✅ [ロッカールーム発のロマンス:エムバペと女優の熱愛] エステル・エスポシトとのデート詳細と高級ホテルでの逢瀬

✅ [アザールが語るヴィニシウスの未来] 重圧に対する同情と「30歳での引退」の可能性

✅ [フランスで試練の時を迎えるエンドリック] リヨンで浴びる過剰な批判と本人を支える確固たる哲学

✅ [VARの失態と最多PKスタッツ] リュディガーの暴力行為見逃しによる審判の処分とリーグ最多のPKデータ

 

■【決戦!シティ戦プレビューとアーベロア体制の危機】

 

水曜日の21:00、小雨で気温10度以下が予想されるサンティアゴ・ベルナベウにて、チャンピオンズリーグラウンド16の第1戦、マンチェスター・シティとの大一番が行われる。カルロ・アンチェロッティ、シャビ・アロンソに続き、わずか1年半で3人目の監督として就任したアルバロ・アーベロア率いるレアル・マドリードは、現在非常に不安定な時期を過ごしている。コパ・デル・レイは初戦のアルバセテ戦で敗退し、リーグ戦でも首位バルセロナに4ポイント差をつけられ宙に浮いた状態だ。チャンピオンズリーグのリーグフェーズも9位という低迷ぶりである。

 

ペップ・グアルディオラ率いるシティは、12月10日にベルナベウで行われたリーグフェーズの対戦で1-2の勝利を収めている。過去2年はマドリードがシティを上回ったが、6年連続の対戦となる今回は復調し全コンペティションで生き残っているシティが有利と見られている。

 

フロレンティーノ・ペレス会長は、監督の評判を尊重せず、スター選手のワガママやエゴに味方してプロジェクトを崩壊させたと批判に晒されている。チケット価格の高騰もありベルナベウは満員にはならず、窓口には数百枚のチケットが残されたままで、ファンはチームに対して非常に懐疑的だ。前回の対戦ではマドリードの走行距離が111.8kmだったのに対し、シティは119kmと、実に7kmもの差をつけられていた。

 

なお、バルセロナの元会長であるジョゼップ・マリア・バルトメウは、レアル・マドリードがパンデミックという完璧な嵐を好機として利用し、スタジアムを改修して優位に立ったと指摘している。(via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo / SPORT / MARCA)

 

■【野戦病院化するスカッドと累積リーチの脅威】

 

アーベロア監督は負傷者の山に頭を悩ませている。今季33試合で38ゴールを記録しチームの救世主となっているキリアン・エムバペは左膝の捻挫で欠場する。エムバペはマドリードに留まり、シティ戦の勝利に希望を託している。さらに、ジュード・ベリンガム、ロドリゴ(膝の重傷でCL今季絶望)、エデル・ミリトン、ダビド・アラバ、ダニ・セバージョス、アルバロ・カジェラスも負傷や警告累積により欠場となる。

 

一方で、カルバハル、歯痛から回復したカマヴィンガ、トレント・アレクサンダー=アーノルド、フェルラン・メンディは起用可能だ。カルバハルは現状に対して『それはリスペクトと呼ばれるものだ』と怒りを爆発させている。

 

予想スタメンには、クルトワ、アレクサンダー=アーノルド、リュディガー、アセンシオ、メンディ(またはフラン・ガルシア)、チュアメニ、カマヴィンガ(あるいはカンテラのチアゴ・ピタルチ)、アルダ・ギュレル、バルベルデ、ヴィニシウス、そしてゴンサロ・ガルシア(またはブラヒム・ディアス)が名を連ねる。

 

エムバペ不在の中で攻撃の柱となるヴィニシウスだが、彼は現在イエローカード累積による出場停止リーチ状態にある。第4節のリバプール戦(マドリード初黒星)での23分の警告に加え、プレーオフのベンフィカ戦(ダ・ルス)でコーナーフラッグ付近で踊り、背番号と名前をスタンドに見せつけるゴールパフォーマンスを行い、相手の反発とジャンルカ・プレスティアンニとの口論を招き、反人種差別プロトコル発動で試合が中断したことで警告を受けている。この試合でカードを受ければ、来週火曜日のエティハド・スタジアムでの第2戦には出場できない。彼に加えて、ディーン・ハイセンとオーレリアン・チュアメニも累積リーチだ。対するシティ側はサヴィーニョとニコ・オライリーが累積リーチとなっている。(via Mundo Deportivo / Estadio Deportivo / SPORT)

 

■【戦術的焦点:右サイドの攻防と怪物ハーランド】

 

マンチェスター・シティの攻撃の明確な狙いは、トレント・アレクサンダー=アーノルドの守備の弱さを突くことだ。アレクサンダー=アーノルドは、タックル時のデュエル勝率がワースト6位のサイドバックであり、1対1に難がある。グアルディオラは、スタミナ豊富で裏への抜け出しが得意なアントワーヌ・セメニョをぶつけて90分間消耗させ、試合がオープンになる終盤に爆発力のあるジェレミー・ドクを投入するという二段構えのプランを用意している。セルタ戦でスウェドベリにアレクサンダー=アーノルドの裏を突かれたのと同じパターンを狙っている。マドリード側もこの弱点を認識しており、バルベルデにサポートさせるか、バルベルデ自身を右サイドバックに配置してトレントを外す急進的な対策も検討されている。バライードスでのセルタ戦後、アセンシオ、クルトワ、バルベルデがロッカールームの入り口で、5バックの右を閉めるようバルベルデに求めている会話がDAZNのカメラに捉えられていた。

 

そして最前線には、万全の状態で臨むために週末のリーグ戦で休養を取ったエルリング・ハーランドが君臨する。身長1.95mの巨人は、これまでマドリード戦6試合で3ゴールを記録し、チーム成績は2勝2分2敗だ。ベルナベウでの得点は前回の対戦で彼自身が獲得したPKによる1点のみだが、その存在感は絶大だ。前回対戦時、ハーランドはラウール・アセンシオと激しいバトルを繰り広げ、試合後にハグと談笑を交わし、『彼は僕を押しのけ、喧嘩を吹っかけようとしていた。それが好きだ。リュディガーとも素晴らしいバトルをした』と語っていた。

 

マドリードへの移籍の噂が絶えないハーランドは、マドリードの選手のメッセージに「いいね」を押し、『ベルナベウは素晴らしいスタジアムだ。プレーしたい場所の一つ。信じられない』と語っている。さらにドルトムント時代の親友であるベリンガムやヴィニシウスを称賛し、『キリアンと対戦しなければならないのに彼がプレーしないと、嬉しくない...』とエムバペへの敬意も隠さない。(via MARCA / AS)

 

■【ベルナベウ南スタンドへの厳戒態勢】

 

クラブは、「Grada Fans(グラダ・ファンズ)」と呼ばれる南スタンド(フォンド・スール)の2000人の応援席に対して、厳格な指示を出した。それは、スペイン国旗の持ち込みを禁止し、ペップ・グアルディオラに対するいかなる言及やチャントも禁止するというものだ。

 

グアルディオラはバルセロナでの過去やカタルーニャ主義の姿勢から、ベルナベウで常に敵対的な歓迎を受けてきた。しかし昨年12月の同性愛嫌悪のチャントや、ベンフィカ戦でのファンのナチス式敬礼により、UEFAから15,000ユーロの罰金とスタンド一部閉鎖の深刻な警告を受けている。そのため、応援席のファンは白い服を着用し、レアル・マドリードの旗のみを振ることが義務付けられた。クラブ以外のいかなるシンボルも禁止である。

 

さらに、スタジアムの他の観客がグアルディオラを非難するチャントを歌っても、応援席はそれに同調してはならないと厳命されている。クラブがこのセクターに直接指示を出すのは、コパ・デル・レイのアルバセテ戦敗退後のレバンテ戦でブーイングではなく拍手を要求したことに続き、ここ2ヶ月で実に3回目となる。

 

なお、グアルディオラ本人は『シャビ・アロンソとは良い関係だが、アーベロアとはそうではない』と語っている。また、あるポッドキャストでは「グアルディオラはマドリードファンだと思う」という声すら上がっている。(via SPORT / Mundo Deportivo / AS)

 

■【ペレス会長の執念:ロドリ獲得指令】

 

フロレンティーノ・ペレス会長は、マンチェスター・シティからスペイン代表MFロドリ(ロドリゴ・エルナンデス・カスカンテ)を引き抜くことに強い執念を燃やしている。

 

クロースの退団とモドリッチの契約延長拒否後、当時のシャビ・アロンソ監督はゲームをコントロールできる中盤の司令塔を強く求めていた。しかし、ハイセン、アレクサンダー=アーノルド、アルバロ・カジェラス、マスタントゥオーノの獲得と監督交代のコストで2億ユーロを費やした会長は、アンジェロ・スティラーやニコロ・バレッラ、ケース・スミットといった妥協の補強を拒否し、『ロドリか、誰も獲得しないかだ』と断言。これがシャビ・アロンソと会長の決定的な対立を生んだ。

 

ペレス会長がロドリに惹かれたのは、彼のサッカーの才能だけではない。彼が経営管理学の学位を取得するために、マンチェスターからカステジョンのジャウメ1世大学まで定期的に通っていたという真面目なエピソードを知り、評価が一変したのだ。

 

2024年10月のバロンドール授賞式で、ヴィニシウスではなくロドリが受賞した際、クラブはヴィニシウスへの敬意を欠いているとしてカルロ・アンチェロッティやカルバハルを含む全員のパリへの遠征をボイコットした。さらにロドリがヴィニシウスをからかうような歌を歌った動画が流出したことでファンからの怒りを買ったが、ペレス会長自らが『ロドリはレアル・マドリードのすべての愛情と認識を持っている。彼はバロンドールに値するが、今年ではない。昨年、彼が三冠を達成し、チャンピオンズリーグの決勝で決定的なゴールを決めたときに値した』と発言し、火消しを行った。

 

ロドリ自身もスペイン代表の活動時に『いつかスペインに戻ってプレーし、自分の国に住みたい』と語っており、マドリードの関心についても『レアル・マドリードから電話があれば名誉なことだし、常に注意を払うべきだ』と語っている。2027年6月までシティと契約を残す彼を巡る動きは今後もヒートアップしそうだ。(via SPORT)

 

■【ロッカールーム発のロマンス:エムバペと女優の熱愛】

 

リハビリ中のキリアン・エムバペとスペインの女優エステル・エスポシトの熱愛が大きな話題を呼んでいる。グアルディオラ監督までもが記者会見で『私が彼がパリに行くことについて意見することが重要か?私の知る限り、彼は一人で行ったわけではない...』と言及するほどだ。

 

二人の出会いは、エムバペがSNSで彼女を見つけ、レアル・マドリードのロッカールームでチームメイトに彼女について尋ねたことから始まった。『すべてはレアル・マドリードのロッカールームで始まった』と報じられており、そこから連絡を取り合い、すべてエムバペの計画でこれまでに7、8回のデートを重ねているという。

 

2月25日にはマドリードの高級ホテル「プルマン」のルーフトップでディナーを共にした。その後、パリのシャンゼリゼ通り近くにある5つ星ホテル「ル・ロワイヤル・モンソー」で1泊21,000ユーロの最高級スイートに滞在。ロマンチックな旅行を楽しむ二人の親密な様子や、パリからタクシーで空港に向かい、マドリードの空港に一緒に到着した姿が捉えられている。雑誌「Semana」のディレクターは『彼らの間にロマンスがあるのは明らか。共犯関係のジェスチャーや、誰もがそう見つめられたいと思うような視線がある』と断言している。(via SPORT)

 

■【アザールが語るヴィニシウスの未来】

 

レアル・マドリードで4シーズン、計27試合を共にプレーしたエデン・アザールが、ヴィニシウス・ジュニオールが抱えるプレッシャーについてベルギーの公共放送RTBFのインタビューで深い懸念を示した。

 

アザールは次のように語った。『彼は試合の前に頭の中に非常に多くのことを抱えており、時に「かわいそうに」と思う。彼は自分がそのような経験をすること、そして罰則のレベルではほとんど何も起こらないことを知っている。それは彼にとって重荷に違いない。どうせ何も変わらないからと、30歳で彼がサッカーを辞めると言っても私は驚かないだろう』。

 

アザールはヴィニシウスが精神的にも肉体的にも強いことを認めつつ、『今はピッチ上での貢献よりも、彼がしていることや受けている苦しみについて話されることが多い。人々は彼が例外的な選手であることを忘れている。それは彼にとって重荷になっているに違いない。試合に行ってサッカーのことだけを考えるのは簡単なことではないはずだ』と憂慮している。

 

さらに後輩へのアドバイスとして、『「気をつけろ」と言うだろう。好きなようにプレーすればいいが、気をつけろ。人々はあなたを待っているから、サッカーをして、楽しんで、真のサッカーファンを楽しませてくれ。踊る時は、人々があなたを好きになるようにある程度踊りなさい。ロナウジーニョも踊っていたが、このようなすべての話を見た覚えはない』と先輩としての言葉を贈った。アザールは、本来のヴィニシウスが自分と同じようにただサッカーを楽しみたいだけの青年であると強調している。(via MARCA / Mundo Deportivo / SPORT / Estadio Deportivo)

 

■【フランスで試練の時を迎えるエンドリック】

 

オリンピック・リヨンにレンタル移籍中のエンドリックは、フランスで「永遠の非難」とも言える過剰な批判に晒されている。

 

クープ・ドゥ・フランスのランス戦敗退後、L'Equipe紙から「2」という極端に低い評価を受けたが、パウロ・フォンセカ監督は『彼がゴールを決めないと、エンドリックへの批判は非常に厳しい。2は非常に不公平だ』と擁護した。しかし続くパリFC戦で最後の25分間に出場した際にも、判断の焦りやボールロスト、遠くからのシュートミスによりブーイングを浴びた。L'Equipe紙からは『不器用さに加え、知性の欠如が加わった。ランス戦でも悪い試合をした「9番」は、孤立してプレーし、スタンドにボールを蹴り込み、ブーイングを浴びて最悪な入りをした』と酷評された。

 

16歳から背負う期待の重さが彼を苦しめているが、リヨンでの10試合で5ゴール4アシストと数字自体は非常に優秀だ。17歳の時に本人が残した『ゴールを決められなくても気にしない、物事は自然に良くなると分かっているから。心を強く保つ必要がある。批判は減らないし、もっと耐えなければならない。誰も私に同情したり、頭を撫でたりすべきではない。私がこれを求めたわけではない。一線を越える状況もある』という哲学が、今の彼を支えている。(via MARCA)

 

■【VARの失態と最多PKスタッツ】

 

レアル・マドリード対ヘタフェ戦において、アントニオ・リュディガーがディエゴ・リコに対して行ったレッドカードに値する暴力行為について、審判技術委員会(CTA)の「Tiempo de Revisión」は重大なミスがあったと認めた。主審のアレハンドロ・ムニス・ルイスがピッチ上で見逃したこのプレーに対し、VAR担当で経験豊富なバレンティン・ピサロが主審にレビューを促さなかったのはエラーであると判断され、ピサロは今週末のプリメーラ・ディビシオンの試合担当から外される休養処分を受けた。

 

また、スタッツ面において、レアル・マドリードは今シーズンのリーグで最もPKの判定に関与しているチームであることが明らかになった。全17回のPKの状況が発生しており、そのうち13回がマドリードに与えられたPKで、相手に与えられたPKはわずか4回と、他クラブを圧倒する数字となっている。(via Mundo Deportivo / MARCA)

 

【本日の総括】

CLシティ戦という大一番を前に、負傷者の多さと不安定なチーム状態、そしてピッチ外の様々な話題(ロドリ獲得の動き、エムバペのロマンス、ヴィニシウスへの懸念など)が入り乱れ、クラブはかつてないほどの激動の渦中にある。