フロレンティーノ・ペレス会長の2030年までの正式就任と新体制
フロレンティーノ・ペレスが2030年までのレアル・マドリード会長に正式に就任しました。対立候補のエンリケ・リケルメに対し、21,741票(65%)対11,814票(35%)で勝利を収めています。シウダー・レアル・マドリードの会議室で選挙管理委員会から議事録が引き渡され、2000年に始まった彼の8期目の政権が公式にスタートしました。これまでの彼の任期中にクラブはサッカーで37、バスケットボールで29の合計66タイトルを獲得しており、サッカーのチャンピオンズリーグ7回制覇という黄金時代を築いています。新たな理事会も構成され、副会長にはエドゥアルド・フェルナンデス・デ・ブラス、ペドロ・ロペス・ヒメネス、エンリケ・サンチェス・ゴンサレス、エンリケ・ペレス・ロドリゲスが就任し、書記はホセ・ルイス・デル・バジェが務めることになりました。(via SPORT)
教皇レオン14世が「ソシオ・デ・オノール」に就任
フロレンティーノ・ペレス会長率いる理事会は、教皇レオン14世をクラブの最高栄誉である「ソシオ・デ・オノール(名誉会員)」に任命することを決定しました。クラブは公式声明で『世界の何十億人もの人々を代表し、平和、連帯、正義を促進する普遍的な人物への称賛と認識を示すもの』と発表しています。教皇は6月8日にサンティアゴ・ベルナベウを訪問し、数万人の信者の前でイベントを行っており、クラブ側はこの訪問を『我々の歴史の中で最も感動的な光景の一つとして永遠に残る名誉』としています。(via Mundo Deportivo)
ジョゼ・モウリーニョ監督の復帰が公式発表
木曜日の20時13分、クラブはジョゼ・モウリーニョを2029年6月30日までの3シーズンの監督に任命したことを公式に発表しました。彼は7月13日のプレシーズン開始日からチームに合流します。ベンフィカのルイ・コスタ会長は、レアル・マドリードが違約金1500万ユーロを支払う手続きを進めていることを認め、まだ入金はないものの保証されていると語りました。会長選の日程の影響で違約金が300万ユーロから跳ね上がり、マドリーにとって史上最も高額な監督招聘(シャビ・アロンソの1200万ユーロ超え)となりました。エドゥ・アギーレの情報によれば、今回のモウリーニョは以前のように最初から選手を非難したりロッカールームを掃除したりするのではなく、全選手と対話し、距離を縮めて権威を築く新しいアプローチをとる方針です。しかし、規律を重んじ、毎朝7時から8時にバルデベバスに出勤する労働倫理は変わっていません。すでにフニ・カラファト、ホセ・アンヘル・サンチェス、そして代理人のジョルジュ・メンデスとマドリードのホテルで会談を行い、ポルトガル人選手4人の獲得を要望するなどプレシーズンの計画を進めています。ラジオ番組では、モウリーニョがかつて21歳のメッシと対峙したように、今回は19歳のラミン・ヤマルと対峙することになるだろうと語られています。(via ElDesmarque)
モウリーニョの要請でベルナルド・シウバ獲得が決定的に
モウリーニョは1億5000万ユーロの超大物を1人獲得するよりも、その資金を分割して実用的な補強を2、3人行うことを望んでいます。すでにマンチェスター・シティを退団してフリーとなっているベルナルド・シウバ(31歳)の獲得が間近に迫っています。シウバはアトレティコ・マドリードへの加入が内定し、木曜日の朝に契約書にサインする予定でしたが、モウリーニョからの直接の電話で状況が一変しました。モウリーニョは彼のリーダーシップと献身性を高く評価しており、シウバはアトレティコとの合意を破棄してマドリードを選ぶ決断を下しました。クラブは2028年6月までの契約(プラス1年のオプション)を提示しており、W杯のポルトガル代表の初戦前に正式に契約を結ぶことを目指しています。(via MARCA)
クルトワが語るモウリーニョとの思い出と自身の去就
W杯ベルギー代表に合流しているティボー・クルトワが、モウリーニョの監督就任について語りました。チェルシーで彼と共にプレミアリーグとリーグカップを制したクルトワは、『彼とはたまに衝突することもありました。例えば、アストン・ヴィラ戦で私がクロスを上げてしまった後、彼なりの挑発として次のエバートン戦で私をベンチに置いたのです。その翌週のウェストハム戦で私はゴールに戻り、決定的なセーブを5、6回見せました。彼はとてもダイレクトな監督で、私も同じです。関係は常に良好でした』と笑い交じりに振り返っています。また、クルトワは自身の将来について『マドリードでキャリアを終えるのが理想』と語り、クラブの30歳以上の選手に対する1年ごとの契約更新ポリシーについても『パフォーマンスを維持できれば問題ない』と冷静に受け止めています。さらに、自身の身体を考慮し、W杯後にベルギー代表から引退する可能性が高いことも示唆しました。(via SPORT)
守備陣の再構築。コナテ、ダンフリース、そして左利きCB
レアル・マドリードは昨季、リーグ最少失点(35失点)を記録しましたが、カルバハルとアラバの退団、そしてミリトンとメンディの負傷の多さ(それぞれ過去3シーズンの約68%、69%を欠場)から、守備陣の補強が急務となっています。ペレス会長はすでにリヴァプールからイブラヒマ・コナテ、そしてデンゼル・ダンフリースの獲得が合意に達しているとほのめかしました。さらにモウリーニョの要求により、センターバックと左サイドバックを兼任できる左利きのディフェンダーを探しています。マンチェスター・シティのヨシュコ・グヴァルディオルは契約延長に近づいているため、アーセナルのリッカルド・カラフィオーリ(市場価値5500万ユーロ)やドルトムントのニコ・シュロッターベック(違約金5000万ユーロ)がリストの最上位に挙がっています。なお、フラン・ガルシアとアセンシオの去就はモウリーニョの判断に委ねられており、もし全員が残留すれば11人のディフェンダーを抱えることになります。(via SPORT)
ヴィニシウスの契約延長問題とW杯での野望
ヴィニシウス・ジュニオールは2027年で満了する契約について、キリアン・エムバペと同等以上のチーム最高給(年間3000万ユーロ)への昇給をクラブが受け入れない限り、契約を延長せずにフリーで退団する固い決意を持っています。ペレス会長は彼に残留を望みつつも、『もし彼が他のクラブと契約したいのなら、自由にすればいい。強制はしないし、お金が最も重要だったことはない』と述べています。ヴィニシウスのW杯での目標はブラジル代表での優勝ですが、個人的にはこの大会で最高のパフォーマンスを見せ、レアル・マドリードに好条件での契約更新を迫ること、あるいは2027年1月に他のクラブと自由に交渉できる立場を確保するという明確な戦略を持っています。モウリーニョはもし彼が退団の意向を崩さないのであれば、チームの戦略的利益を優先して彼をベンチに置くことも辞さない構えです。(via Mundo Deportivo)
エムバペのデシャン監督への思いとデンベレの擁護
フランス代表のキャプテンであるキリアン・エムバペが、今大会が最後となるディディエ・デシャン監督への思いを語りました。『彼を称える最高の方法は優勝することだ』と語り、監督を最高の形で送り出す決意を示しています。また、デシャンが将来イタリアやアルゼンチンの監督になるという噂には、『イタリアと話しているのを見たけど、それは最悪だよね。アルゼンチン?絶対ダメ!』と冗談交じりに拒絶しました。一方、ウスマン・デンベレはエムバペに対する過剰な批判について、『彼は素晴らしいリーダーであり、キャプテンだ。靴紐を結ばないとか、ソックスを上げないといった些細なことで厳しすぎる批判を受けている』と彼を強く擁護しています。(via Estadio Deportivo)
ロドリがエンリケ・リケルメの関心について言及
マンチェスター・シティに所属し、現在のバロンドール受賞者であるスペイン代表のロドリが、レアル・マドリードの会長選候補だったエンリケ・リケルメからの獲得の関心について沈黙を破りました。ロドリは『正直に言うと、私は少し蚊帳の外にいました。色々な話は耳に入ってきますが、どこから出た話なのかよく分かりません。しかし、これが私たちが従事しているゲームの一部であることは理解しています』と冷静にコメント。現在はシティとの契約が残っており、自身の将来については何も考えておらず、W杯に全てを集中していると強調しました。(via SPORT)
ビクトル・ムニョス移籍で1750万ユーロの臨時収入の可能性
昨夏、レアル・マドリード・カスティージャから500万ユーロでオサスナに移籍し、現在スペイン代表としてW杯に参加しているビクトル・ムニョス(22歳)に対し、プレミアリーグのニューカッスルが3500万ユーロ(プラス変動500万ユーロ)の正式オファーを提示しました。レアル・マドリードは放出時に50%の保有権と2000万ユーロ(別の報道では800万ユーロ)の買い戻しオプション、優先交渉権を保持しています。現在マドリードはモウリーニョ就任に伴う再編中で買い戻しオプションを行使しない方針ですが、もし3500万ユーロでの移籍が成立すれば、その半額である1750万ユーロがマドリードの金庫に入ることになります。(via ElDesmarque)
アディダスとの歴史的なスポンサー契約延長
フロレンティーノ・ペレス会長の再選後、最初の公式な動きとして、アディダスとのスポンサー契約を2034年まで延長したことが発表されました。1999年から続くこのパートナーシップについて、ペレス会長は『サッカー史上最も重要なスポーツスポンサー契約だ』と語っています。公式な金額は公表されていませんが、アディダスのCEOであるビョルン・グルデンとペレス会長の周辺からは、年間1200万ユーロを超える額になることが示唆されています。また、期間が非常に長いため、この契約には仲介業者による手数料が一切発生していないことも強調されています。(via Mundo Deportivo)
2026年W杯に参加するレアル・マドリードの10選手
北米3カ国で開催されている2026年W杯には、レアル・マドリードから10人の選手が参加しています。スペインのクラブとしてはバルセロナ(15人)、アトレティコ・マドリード(12人)に次ぐ3番目の多さです。特筆すべきは、今大会のスペイン代表にマドリーの選手が一人も選出されていないことです。エムバペなどを擁するフランス代表に2人が参加している以外は、残りの8人がそれぞれ異なる8つの代表チームに散らばって大会に臨んでいます。また、今回のW杯に出場するドイツ代表のニコ・シュロッターベックやブラジル代表のヴィニシウスなど、各国の主力がマドリーの選手、あるいは獲得候補として注目されています。(via ElDesmarque)
マヌエル・ハボイスが語るアンセム秘話とシャビ・アロンソの解任
ジャーナリストであり作家のマヌエル・ハボイスが、2014年にフロレンティーノ・ペレス会長から「ラ・デシマ」の非公式アンセムの作詞を依頼された当時のエピソードを語りました。Red One(ナディル・カヤット)が作曲した曲に、最初はインディーズ風の比喩に満ちた歌詞を書いてしまったものの、その後修正を加え、リスボンの決勝後にアンチェロッティが歌い、友人の子供たちが口ずさむのを見て人生で最も素晴らしい経験の一つになったと振り返っています。また、彼は自身が「モウリーニョ主義者」であることを隠さず、現在の機能不全に陥ったロッカールームには彼の存在が必要だと主張。さらに、シャビ・アロンソ監督については、エムバペという絶対的なスターを組み込めずにロッカールームの支持を失い、クラブがたった5ヶ月で彼に見切りをつけたことは大きな機会損失だったと分析しています。(via SPORT)
元マドリーのマルセロがW杯開幕戦の暴動から避難
元レアル・マドリードのブラジル人ディフェンダー、マルセロが、メキシコ対南アフリカのW杯開幕戦を観戦するためにメキシコのアステカ・スタジアムを訪れていましたが、スタジアム外で発生した大規模な抗議デモと地元警察の衝突に巻き込まれました。マルセロは一時的に足止めを食らいましたが、警察の予防的なセキュリティ対策により、怪我などのトラブルに遭うことなく安全に避難することができました。彼は自身のSNSでスタジアムでの様子を投稿しており、今後もブラジル代表の試合などを観戦する予定です。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
ペレス会長の2030年までの再選と、モウリーニョ監督の2029年までの復帰が公式に発表され、マドリーは新たなフェーズに突入しました。ベルナルド・シウバの獲得が決定的に迫る一方、ヴィニシウスの契約問題やシャビ・アロンソの早期解任の余波など、ロッカールームの再構築に向けた課題も山積しています。W杯に参戦する選手たちの動向も含め、今後の展開から目が離せません。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
モウリーニョの復帰は、単なる指揮官交代以上の意味を持ちます。かつての強権的な手法から、対話を重視するアプローチへの転換が示唆されていますが、毎朝7時の出勤という規律は健在です。戦術面では、1億5000万ユーロのスターを一人置くよりも、ベルナルド・シウバのような実用的なピースを複数加えることで、チームのバランスを整える意図が見えます。守備陣の再構築も急務であり、コナテやダンフリースといったフィジカルと機動力を兼ね備えた選手を加え、昨季の課題を構造的に解決しようとする姿勢が明確です。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
ペレス会長の再選により、クラブは2030年までの長期的な安定期に入りました。教皇への名誉会員授与に見られるような、クラブの社会的影響力を高める外交的な動きと、モウリーニョという強烈な個性を再び招聘する現場の引き締めが同時に進行しています。シャビ・アロンソの早期解任という苦い経験を経て、フロントは再び「規律と権威」を求めたのでしょう。サポーターやメディアの注目が集まる中、ヴィニシウスの契約問題など、ロッカールームの温度感をどうコントロールするかが今後の鍵となります。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
編成面では、モウリーニョの要望を反映した実利的な補強が加速しています。ベルナルド・シウバの獲得は、フリー移籍という条件面も含め、非常に合理的な判断です。一方で、ヴィニシウスの契約延長交渉は、クラブの給与体系と選手の要求が真っ向から対立しており、今後の放出リスクも考慮せざるを得ません。また、ビクトル・ムニョスの移籍に伴う臨時収入や、アディダスとの長期契約延長など、財務的な健全性を維持しつつ、30歳以上の選手に対する1年更新ポリシーを貫く姿勢は、クラブの経営方針の揺るぎなさを物語っています。