会長選挙:ペレス陣営の動向とクラブの将来構想
6月7日の会長選挙に向け、現会長のフロレンティーノ・ペレスは巨大なキャンバス広告(横断幕)を展開してキャンペーンを進めている。マドリードのバルデベバス(シウダード・レアル・マドリード)近くには『未来には、すでにそれを現実にした人物が必要だ』というスローガンを掲げた。さらに5月23日には、サンティアゴ・ベルナベウ前のカステジャナ通りに『成し遂げるべき歴史はまだたくさんある』という言葉とともに、自身の任期中にチャンピオンズリーグを制覇した7都市(グラスゴー、リスボン、ミラノ、カーディフ、キーウ、パリ、ロンドン)を記した広告を設置した。この場所は2020年にジョアン・ラポルタがバルセロナ会長選で使用したのと同じ建物である。
メディアに対してペレスは、自身のクラブ運営モデルについて詳しく説明している。クラブの5%を外部投資家に売却する構想について、クラブの経営権を譲渡する民営化ではなく、ソシオにクラブの経済的所有権を正式に与えるためのものだと主張した。『投資家はマドリードとの関係を持つ満足感に多額の金を払うが、見返りは得られない。ある意味、スポンサーシップのようなものだ』と述べ、100億ユーロ以上という評価額で外部資本を誘致する考えを示した。また、『クラブを借金漬けにして無価値になった時に1ユーロで乗っ取ろうとする悪徳な取締役会が来るのを防ぎたい。サッカーとバスケットボールの活動を行うクラブ100%所有の会社を設立するかもしれないが、クラブは常にソシオのものだ』と強調している。
対立候補のエンリケ・リケルメからの批判に対しては、『それを言う人は何も分かっていないか、皆さんに知ってほしくないかのどちらかだ。リケルメの言うことは「Todo es mentira(すべて嘘)」というテレビ番組のようだ。クラブを救うと言いながら、自分の会社には54%の金利で融資を求めている』と反論した。さらに、『カルデロン派、テバス派、連盟派など、かつての不吉な時代の悪者たちが結託して、何としてもレアル・マドリードを乗っ取ろうとしている』と警戒感を示し、CVCの契約には絶対に署名しないこと、スタジアムのローンは3%未満の金利で残り10億ユーロであることを明言した。
ソシオへの新たな還元策として、ペレスが再選した場合、毎シーズン「Socia」と呼ばれるソシオ専用の限定公式ユニフォームをプレゼントする公約を発表した。このユニフォームには「dueño(オーナー)」というロゴが入り、毎年異なるデザインになる。『世界中の他のファンはこのバッジを身につけることはできず、真にレアル・マドリードに属する者の目に見える印となる』としている。また、中断しているベルナベウでのコンサートについても行政と協力して再開させると約束し、『教皇でさえ来たがっている』と語った。Appleのゴーグルを使った没入型体験「無限のベルナベウ」プロジェクトも推進し、世界中のどこからでもスタジアムにいるかのように試合を観戦できるようにする計画である。 (via MARCA / Mundo Deportivo / SPORT / Estadio Deportivo / Esport3)