アスレティック・クラブ
エディン・テルジッチ新監督を迎えたアスレティックは、プレシーズン第2戦となるレイオア(3部RFEF)との試合に臨む。水曜日に行われたデリオ(4部RFEF)との初戦では、後半にロベルト・ナバロの2ゴールとオイアン・サンセトのゴールで0-3の勝利を収めている `(via Estadio Deportivo)`。
しかし、デリオ戦でマロアン・サンナディがフェンスに激突して左膝を負傷するアクシデントが発生。ダニ・ビビアン、アンドニ・ゴロサベル、ニコ・セラノも負傷で離脱中であり、主力左SBのユーリも木曜日の練習を欠席したため休養が見込まれている `(via Mundo Deportivo)`。
また、チームはプレシーズンにおいて移籍とレンタルを含めてすでに7選手(イバイ・サンス、イボン・サンチェス、エデル・ガルシア、ウナイ・ゴメス、ウルコ・イセタ、アイマール・ドゥニャベイティア、イケル・バレラ)の放出を発表している。他クラブからの価格吊り上げを防ぐため、放出選手の多くに優先交渉権や買い戻しオプションを付随させる賢い戦略をとっている `(via Estadio Deportivo)`。
さらに、8月14日にベルガモでアタランタとの親善試合が追加された。これはリーガ第1節のバルセロナ戦が、両チームからW杯決勝(スペイン対アルゼンチン)への参加選手が多数いる影響で8月27日に延期されたためである。アスレティックからはウナイ・シモン、アイメリク・ラポルテ、ニコ・ウィリアムズの3人が決勝の舞台に立つ `(via Estadio Deportivo)`。
アトレティコ・マドリード
ミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOがクラブの公式メディアを通じて、フリアン・アルバレスのバルセロナ移籍を断固として拒否した。『我々の答えは無限だ。1億ユーロのオファーは受け入れないし、1億5000万でも2億でも受け入れない』と明言し、ジョアン・ラポルタ会長の「オファーの期限は無限ではない」という発言を牽制した `(via Esport3)`。
ヒル・マリンCEOはさらに、ラポルタ会長の手法について『彼は常にメディアやファンのために自身のサーカスを演じている。我々は売らないと直接伝えたのに、彼はこの状況を楽しむために維持している』と痛烈に批判している `(via ElDesmarque)`。ディエゴ・シメオネ監督もSNSでヒル・マリンCEOの発言に「いいね」を押し、クラブの強硬姿勢を支持している `(via ElDesmarque)`。当のアルバレス本人は、クラブが以前交わした「バルセロナからのオファーに応じる」という約束を守っていないとして強い不満を抱いている `(via SPORT)`。
一方で、マテウ・アレマニーをフットボールディレクターに迎えたクラブは、モルテン・ヒュルマンド、イ・ガンイン、アレハンドロ・グリマルドの獲得で9000万ユーロを費やしており、予算のバランスを取るために売却が必要な状況に直面している `(via SPORT)`。カンテラからは、昨季トップデビューを果たした21歳の左SBフリオ・ディアスが移籍金150万ユーロ(保有権の50%)でレバンテへ完全移籍した `(via ElDesmarque)`。
ピッチ外では、ソシオ47,095人の投票により選ばれた17名に加えて、契約を満了したアントワーヌ・グリーズマンも「レジェンドの散歩道」にプレートが設置されることが決定。今季開幕戦のマラガ戦までに全18枚のプレートが披露される予定である `(via AS)`。
バレンシア
カルロス・コルベラン新監督率いるバレンシアは、土曜日の18:30からジローナの施設でアンゴラ王者のペトロ・デ・ルアンダとプレシーズン初の親善試合(非公開)を行う `(via SPORT)`。
この試合で最も注目されるのは、新加入の日本人アタッカー佐藤龍之介(リュウノスケ・サトウ)のデビューである。佐藤は左ウイングから中央に入っていく役割で今週の練習をこなしており、コルベラン監督もそのエネルギーと適応力に満足している `(via SPORT)`。佐藤はチームの恒例となっている歓迎の儀式で、チームメイトやスタッフの前で堂々と「江南スタイル」を踊り、その明るい性格で早くもドレッシングルームの心を掴んでいる。ウゴ・ドゥロがInstagramで公開した動画では、力強いダンスを披露して周囲を大いに沸かせる様子が確認されており、ピッチ内外で順調な適応を見せている `(via ElDesmarque)`。
同じく新加入のオランダ人CBジャスティン・デ・ハースとマリ人MFアリウ・ディエンもデビュー予定。一方で、右SBはトマ・ムニエやアンドレス・ガルシアの獲得が難航し、ディミトリ・フルキエが負傷中のため、カンテラからマジョル、ルボ、ガモンが起用される見込みである `(via SPORT)`。また、FCフォレンダムの22歳の大型GKカイン・ファン・オーヴェレンの獲得を目指していたが、移籍金で折り合いがつかず、最終的にイプスウィッチ・タウンに400万ユーロで奪われる結果となった `(via ElDesmarque)`。
セビージャ
ルイス・ガルシア・プラサ新監督が就任したセビージャは、ポーランド遠征へと旅立った。日曜日の16:00にはKSクラコヴィアとの親善試合(クラブ創立120周年記念試合)が予定されている `(via Estadio Deportivo)`。
移籍市場では、アコル・アダムスのヴェネツィア移籍が目前に迫っている。移籍金は固定1680万ユーロにボーナスを加えて最大2050万ユーロに達する見込み。選手本人の契約条件の調整が残っているが、アダムスはポーランド遠征メンバーから外れており、週明けにはイタリアでメディカルチェックを受ける予定である `(via ElDesmarque)`。
また、昨夏にフリーで加入したものの、半年で公式戦11試合出場(リーグ戦はゼロゴール)と期待外れに終わったケレチ・イヘアナチョは、トルコのブルサスポルへ移籍することが決定した `(via Estadio Deportivo)`。ピッチ外では、ラファ・ミルが性的暴行で有罪判決(控訴中)を受けた影響で移籍先探しが難航しており、チームから個別練習を命じられている `(via Estadio Deportivo)`。
ベティス
マヌエル・ペジェグリーニ監督率いるベティスは、土曜日の15:30にドイツでSportfreunde Lotte(4部)とのプレシーズン初戦を行う。イスコは個人的な理由でスペインに帰国したため欠場し、W杯参加組も不在となるが、新加入のフラン・ガルシアやファクンド・ベルナルのデビューが見込まれており、多数のカンテラーノも出場機会を得る予定である `(via SPORT)`。
GK陣には大きな動きがあり、パブロ・ロペスが家族の事情からFCアンドラ(2部)へ移籍することが公式に発表された。彼は残り2年間の給与(年250万ユーロ)を放棄して退団したため、クラブはサラリーキャップに大きな余裕を生み出した。その後釜として、ビジャレアルから27歳のディエゴ・コンデを買い取りオプション付き(350万ユーロ)のレンタルで獲得する取引を完了させている `(via Estadio Deportivo)`。
中盤の再編も進行中で、セルジ・アルティミラのスポルティングCPへの売却(約1825万ユーロ)に続き、ネルソン・デオッサもヴァスコ・ダ・ガマへの移籍が間近となっている `(via Estadio Deportivo)`。これらの売却益を元手に、フリーのダニ・セバージョスの獲得やソフィアン・アムラバトの再獲得に向けた交渉を進めている `(via Estadio Deportivo)`。
レアル・ソシエダ
ペジェグリーノ・マタラッツォ新監督を迎えたレアル・ソシエダは、土曜日の18:00からズビエタで1部昇格組のラシン・サンタンデールとのプレシーズンマッチに臨む。先週行われたフランスのPAUとの非公開試合では0-1で敗れたと報じられており、今回はトップチームから18人、Bチームから11人が参加して実戦感覚を養う `(via Mundo Deportivo)`。
チームの主力である日本人MF久保建英は、W杯に日本代表として参加している影響でこの親善試合を欠場する `(via Mundo Deportivo)`。同じくオヤルサバル、スチッチ、ゲデスといったW杯参加組や、複数の負傷者(ゴロチャ、パブロ・マリン、オドリオソラなど)も欠場となる。
移籍市場では、マタラッツォ監督の構想外となった23歳のFWジョン・カリカブルの放出が進んでいる。昨季レンタル先のラシン・サンタンデールで活躍した本人は同クラブへの復帰を望んでいるが、ブルゴスが完全移籍での獲得を熱望している状況である `(via Mundo Deportivo)`。
ビジャレアル
イニゴ・ペレス新監督が就任したビジャレアルは、プレシーズン初戦でベンフィカと対戦し0-2で敗れた。カルロス・ロメロが左SBでスタメン出場し、カンテラから昇格を狙うマシアやディアッタ、チアゴ・フェルナンデスらが実戦のピッチに立った `(via SPORT)`。
移籍市場では、ディエゴ・コンデをベティスへレンタルで放出。ダニ・レケナもレバンテへ買い取りオプション付きのレンタルで移籍した。また、GKアルナウ・テナスに対してもマジョルカ、レバンテ、エルチェなど複数の1部クラブが関心を示している `(via SPORT)`。
デポルティーボ・アラベス
土曜日の19:00からエイバルとのプレシーズンマッチが予定されており、調整を進めている `(via Mundo Deportivo)`。
セルタ
クラウディオ・ヒラルデス監督率いるセルタは、土曜日の20:30にブラガとのプレシーズンマッチに臨む `(via Mundo Deportivo)`。
この遠征メンバーから、ウナイ・ヌニェス、カルレス・ペレス、カルロス・ドトール、ウゴ・ソテロの4選手が外れた。彼らはクラブから移籍先を探すように通達されており、特にソテロはレバンテへの移籍が近づいている `(via ElDesmarque)`。また、1400万ユーロの赤字を抱えるクラブは、チーム内で最も市場価値の高いイライクス・モリバの売却を急いでおり、プレミアリーグの複数クラブ(アストン・ヴィラ、サンダーランドなど)に2000万ユーロ前後でオファーを出している `(via ElDesmarque)`。
新シーズンの背番号も発表され、新加入のアレイクス・フェバスは14番、ハビ・ガランは16番を着用予定。契約延長したマルコス・アロンソは3番に変更となり、トップチーム昇格を果たしたハビ・ロドリゲスには20番が与えられた `(via Estadio Deportivo)`。
エスパニョール
マノロ・ゴンサレス新監督とモンチ新SDを迎えたエスパニョールは、土曜日の20:00からオロトとのプレシーズン初戦に挑む `(via Esport3)`。
新加入のアレックス・カラトラバ(数年前までカタルーニャの地域リーグでプレーしていた苦労人)、キリンチー・ハルトマン、そしてPSGからレンタル加入したガブリエル・モスカルドが出場予定。モスカルドは『ブラジル代表として次のW杯に出るのが目標だ。マノロ・ゴンサレス監督は頻繁にコミュニケーションを取って自信を与えてくれる』と意気込みを語っている `(via Mundo Deportivo)`。
ヘタフェ
ホセ・ボルダラス監督率いるヘタフェは、英3部のレディングとのプレシーズン初戦をマルティン・サトリアーノのゴールにより1-0で勝利した。クリスタントゥス・ウチェもチームに復帰し再デビューを果たしている `(via Estadio Deportivo)`。
しかし、この試合では負傷者が続出。アブカル、キコ・フェメニア、ジェネ、そしてアストン・ヴィラからレンタルで加入したばかりのアンドレス・ガルシアの4人が筋肉系のトラブルなどで途中交代を余儀なくされ、今後の調整に不安を残す結果となった `(via Estadio Deportivo)`。
マジョルカ
2部に降格したマジョルカは、ライプツィヒへ引き抜かれたマルティン・デミチェリス前監督の後任としてルイス・ガルシア監督を招聘し、1部復帰に向けた再建を進めている。すでにアドリアン・フエンテス、アルナウ・プイグマル、アブバカ・スマホロ、ジト・ルヴンボの4人を獲得している `(via ElDesmarque)`。
去就が注目されていたパブロ・トーレは、クラブ公式の短い動画を通じて『ここにいる』と力強く残留を宣言し、サポーターを安堵させた `(via ElDesmarque)`。一方で、デミチェリス前監督がライプツィヒへの引き抜きを狙っていたサム・コスタに関しては、アル・ナスル(サウジアラビア)がマジョルカの要求額である2500万ユーロを提示し、獲得に大きく近づいている `(via Estadio Deportivo)`。また、レッチェからアレックス・サラのレンタル移籍と、ビジャレアルからGKアルナウ・テナスの獲得も目前に迫っている `(via ElDesmarque)`。
ジローナ
2部降格となったジローナは、キケ・アルバレス新監督の下でプレシーズンを始動。土曜日の18:00からアル・カーディシーヤと親善試合を行う `(via Esport3)`。移籍市場では、21歳のウインガー、ジョエル・ロカが移籍金約650万ユーロ(+将来の売却益15%)でギリシャのオリンピアコスへ完全移籍した `(via MARCA)`。
ラージョ・バジェカーノ
ベニャト・サン・ホセ新監督の初陣となったスコットランドでのハーツ戦は、セルヒオ・カメージョがゴールを決めたものの、1-2で逆転負けを喫した。カンテラから昇格したマルコ・ロマンとセルヒオ・ロサノがデビューを飾っている `(via MARCA)`。
レガネス
フアン・クルスの退団が濃厚となっている。プレシーズンの親善試合メンバーから外れており、1部昇格を果たしたマラガへの買い取りオプション付きレンタル移籍の交渉が大詰めを迎えている `(via ElDesmarque)`。
デポルティーボ
アントニオ・イダルゴ監督に率いられ4年ぶりに1部復帰を果たしたデポルティーボは、今夏の移籍市場で最大のサプライズとなるピエール=エメリク・オーバメヤン(37歳)の獲得を公式に発表した。オリンピック・マルセイユから150万ユーロの移籍金で獲得し、2028年までの2年契約を結んだ。すでにマドリードでのメディカルチェックを通過している `(via Estadio Deportivo)`。
オーバメヤンは過去にバルセロナでのプレー経験があるため、「スペインで初めてプレーする選手」に課される約6万ユーロのRFEF登録料の支払いが免除された `(via Mundo Deportivo)`。また、マジョルカからはGKレオ・ロマンを契約解除金満額の900万ユーロで獲得し、5年契約を結んでいる `(via ElDesmarque)`。
ラシン・サンタンデール
ホセ・アルベルト・ロペス監督の下で1部昇格を果たしたラシン・サンタンデールは、土曜日の18:00にズビエタでレアル・ソシエダとのプレシーズンマッチに臨む。唯一の補強として古巣復帰を果たしたセルヒオ・カナレスがチームに合流している `(via Mundo Deportivo)`。一方で、バルセロナが獲得を狙っているホルヘ・サリナスについては、1部昇格に伴い契約解除金が800万ユーロから1600万ユーロに倍増したとクラブが主張しており、交渉は停滞している `(via SPORT)`。
マラガ
1部に昇格したマラガは、ロレン・フアロスSDの下で戦力補強を進めている。フェルナンド・カレロの獲得に続き、レガネスからフアン・クルスを買い取りオプション付きのレンタルで獲得する交渉が最終段階に入っている。また、セルタで構想外となっているカルロス・ドトールの復帰も画策している `(via ElDesmarque)`。
【本日の総括】
W杯決勝によるスケジュール変更や監督交代が相次ぐ中、各クラブのプレシーズンマッチが本格的にスタート。アトレティコがフリアン・アルバレスの売却を断固拒否する強硬姿勢を見せたほか、1部復帰を果たしたデポルティーボがオーバメヤンを獲得するサプライズを起こすなど、移籍市場は大きな動きを見せている。マジョルカやジローナといった降格組も新監督の下で再建を図っており、リーグ全体の勢力図が大きく塗り替わる夏となりそうだ。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
プレシーズン初戦の各チームを見ると、新監督の戦術浸透と負傷者管理のバランスが鍵を握っています。特にヘタフェの負傷者続出は、ボルダラス監督の強度の高いトレーニングが早期に身体負荷として表れた可能性を示唆しており、開幕に向けた調整の難しさを物語ります。また、アスレティックが放出選手に買い戻し条項を付随させるなど、戦術的な連続性を担保しつつ編成を最適化する動きは非常に合理的です。戦術の骨格を固めるこの時期、個々の選手の適応以上に、配置の噛み合わせをどう構築していくか、各指揮官の修正能力に注目しています。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
アトレティコ・マドリードのヒル・マリンCEOによる強硬な姿勢は、クラブのアイデンティティを守るという強いメッセージとして機能しています。一方で、バルセロナとの交渉を巡る騒動は、メディア環境を巧みに利用するラポルタ会長との心理戦の側面も強く、クラブ間の緊張感が高まっています。また、デポルティーボがオーバメヤンという大物を獲得したことは、昇格組としての野心と、サポーターの期待値を一気に引き上げる象徴的な動きです。クラブの空気が前向きに変わる瞬間を、こうした補強がどう演出するのか、その温度感を注視しています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の市場は、サラリーキャップの制約と戦力整理のバランスが極めてシビアです。ベティスがパウ・ロペスの高額年俸を整理し、即座にディエゴ・コンデを確保した動きは、限られた予算内での編成の妙と言えます。また、セルタが構想外の選手を明確に遠征から外すなど、開幕に向けた登録枠の整理が急ピッチで進んでいます。移籍金や契約解除金の駆け引きが激化する中、単なる補強の数ではなく、年齢構成や将来的な売却益まで考慮した「持続可能な編成」ができているクラブが、シーズン後半に優位に立つでしょう。