左サイドバックの大規模な刷新と売却方針
🔰 契約満了とパフォーマンス不足による退団
レアル・ベティスは来シーズンに向けて左サイドバックの抜本的な改革を進めています。スイス代表としてW杯に出場するリカルド・ロドリゲスは6月30日の契約満了をもって退団することが確定しており、大会終了後にチームへ戻ることはありません。また、度重なるケガと低調なパフォーマンスに終わったジュニオル・フィルポに関しても、クラブは契約継続を除外しています。
🔍 新たな獲得ターゲットと激化する争奪戦
クラブは予算が許せば、ベテランと若手の2名の左サイドバック獲得を目指しています。現在のメインターゲットはPSVアイントホーフェンでリーグ優勝に貢献した27歳のブラジル人、マウロ・ジュニオールです。彼は今季37試合に出場し1ゴール11アシストを記録するだけでなく、右サイドバックや守備的MFとしてもプレーできるユーティリティ性が高く評価されています。ただし、彼にはポルトやコモも関心を示しており、獲得競争は避けられません。
その他の若手候補の獲得は非常に困難な状況となっています。フラビオ・ナジーニョはモナコが500万から600万ユーロの高額なオファーで獲得し、スフィアン・エル・カルアニはサウジアラビアのアル・カディシヤが2300万ユーロ以上で引き抜く予定です。ラシン・サンタンデールのホルヘ・サリナスは、チームの1部昇格に伴い契約解除金が400万ユーロから1600万ユーロに跳ね上がり、バルセロナやアトレティコ・マドリード、PSGなどが狙っています。さらに、クルゼイロのW杯ブラジル代表カイキ・ブルーノも、移籍金が1500万から2000万ユーロに高騰しており、ベティスにとっては手が出せない状況です。
💰 2000万ユーロの売却ノルマ
クラブは予算を調整し、6月30日までに2000万ユーロ以上の売却益を出す必要があります。アブデやナタンといった主力選手に対する他クラブからの引き抜きには徹底抗戦の構えを見せつつ、セルジ・アルティミラ、ネルソン・デオッサ、ジオ・ロ・チェルソらの売却を優先して資金を捻出する方針です。
(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
ストライカー陣の大刷新
👋 アビラとバカンブの退団
前線の補強も最優先事項として動いています。チミー・アビラとセドリック・バカンブの退団はすでに決定事項です。アビラに対しては、クラブが契約を1年前倒しで解除する一方的なオプションを行使し、少額の違約金を支払って退団させる旨を本人に伝達済みです。
バカンブは6月30日で契約満了を迎えます。ベティスで通算74試合に出場し、15ゴール7アシストを記録した彼は、コンゴ民主共和国代表として挑むW杯に完全に集中しています。自身の去就についてバカンブは次のように語っています。
『将来は家族と一緒に決めます。私は一人ではありません。妻と子供たちがいて、行き先をよく考えなければなりません。ここでは誰もがベティスを愛しています。特別な雰囲気が感じられ、印象的です。2、3シーズンもいればチームメイトをよく知るようになります。家族であり、友人以上です。アブデとは多くの時間を共有しています。彼は私のアフリカの兄弟です。アムラバトとも同じように素晴らしい関係を築けました』
🎯 新たな得点源のリストアップ
彼らの穴を埋めるべく、マヌ・ファハルドSDは複数のストライカーをリストアップしています。フランクリノ・ジュ、ケビン・デンキー、バンバ・ディエンらの名前が挙がっているほか、クチョ・エルナンデスも候補に含まれていますが、彼にはニューカッスルも強い関心を寄せています。
(via Estadio Deportivo)
セバージョス復帰は完全に見送り
❌ 決裂した交渉とアヤックスの急接近
毎年のようにベティス復帰が噂されてきたダニ・セバージョスですが、クラブが彼を待ち続けることはありません。ミチェル新監督の強い要望を受けたアヤックスが、移籍金600万ユーロで彼の獲得に迫っています。
ベティスはソフィアン・アムラバトの復帰が難航している中で新たなミッドフィルダーを探していますが、セバージョスに対して多額の移籍金を支払うつもりは一切ありません。2024年の8月末にマヌ・ファハルドSDが500万から600万ユーロのオファーを準備した際、レアル・マドリードが1500万ユーロを要求して交渉が完全に決裂した経緯があります。ベティスはその際、代わりにジオ・ロ・チェルソを500万ユーロの基本金とボーナス、さらにジョニー・カルドーゾの優先買取権2500万ユーロという条件で獲得する道を選びました。今回も同様に、無理な出費を避けて別のターゲットに資金を回す戦略をとっています。
(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
カンテラ出身選手の去就
🛫 ダニ・ペレスのバジャドリード移籍
将来を嘱望されていた20歳のMFダニ・ペレスは、レアル・バジャドリードへ3年契約で完全移籍することが決まりました。ベティスのトップチームにはイスコ、パブロ・フォルナルス、ロ・チェルソといった実力者が揃っており、昇格への道が塞がれていたため、新たな挑戦を選択しました。ベティスは移籍金ゼロで放出する代わりに、将来彼を買い戻すための400万ユーロ(バジャドリードが1部に昇格した場合は800万ユーロ)のオプションと、他クラブへ移籍した際の売却益の20%を受け取る権利を保持しています。
🧤 GKギリェルメは売却方針
ポルトガル人GKギリェルメ・フェルナンデスは、バジャドリードへのレンタルからベティスへ復帰します。バジャドリードには1部昇格時に50万ユーロでの買い取りが義務付けられる条項がありましたが、チームが17位に終わったため行使されませんでした。
ベティスはアドリアン・サン・ミゲルの引退に伴い、トップチームの第3GKとして下部組織のマヌ・ゴンサレスを昇格させる予定です。そのため、2027年まで契約を残すギリェルメは売却される方針です。すでにレアル・サラゴサ、スポルティング・ヒホン、アルバセテ、カステリョンといったクラブが関心を示しており、彼を5万ユーロで獲得していたベティスにとって、売却額はすべて純利益となります。
(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
マテオ・フローレスの買取交渉
🤝 アロウカとの移籍金交渉
ポルトガルのアロウカへレンタル移籍しているMFマテオ・フローレスの去就が注目されています。当初の契約では、アロウカが1部に残留し、かつフローレスが一定の試合数に出場すれば140万ユーロで保有権の80%を買い取る義務が発生することになっていました。アロウカは無事に残留を果たしましたが、フローレスは度重なるケガにより24試合を欠場し、試合数の条件を満たすことができませんでした。
しかし、アロウカのバスコ・セアブラ監督は彼のプレーを非常に高く評価しており、完全移籍での獲得をクラブに要望しています。アロウカ側は140万ユーロからの値下げを条件に獲得を希望しており、ベティスがこの減額オファーに応じるかどうかが今後の鍵となります。なお、フローレス自身はベティスと2029年まで契約を残しています。
(via Estadio Deportivo)
アイトール・ルイバルの負傷回復とCLへの思い
🏥 3年越しの痛みに終止符
ベティスのあらゆるポジションでチームを支えてきたアイトール・ルイバルは、5月15日に右膝外側半月板の手術を受け、現在はリハビリに励んでいます。彼はクラブ公式メディアで、今回の決断に至るまでの苦悩を語りました。
『実はこの問題と3年間付き合ってきました。保存療法でトップレベルで競技できたのですが、2月からはかなり悪化し、決断しなければなりませんでした。外からは見えなかったかもしれませんが、練習の質も落ち、パフォーマンスにも影響していました。ここ3ヶ月はかなり苦しみました。それでも目標を達成するまで我慢し、休暇を利用して100%で戻れるようにしたのです』
🔄 順調な回復プロセス
現在の回復状況については次のように説明しています。
『現在は第1段階にいます。最初の4〜6週間は右足に体重をかけられないため非常に遅いペースです。手術から2週間経ち、最初の1週間は痛みがひどくほとんど眠れませんでしたが、日に日に光が見えてきました。脚を少し曲げられるようになっています。この4週間の段階を過ぎて少し体重をかけられるようになれば、かなり楽になるはずです』
🌟 チャンピオンズリーグとラ・カルトゥハへの情熱
ベティスはリーグ5位でチャンピオンズリーグの出場権を獲得しました。ルイバルはクラブの10年選手として、欧州最高峰の舞台に立つ喜びを隠しません。
『私にとって途方もない誇りです。ベティスでそれを実現できるなんて想像もしていませんでした。プレシーズンの開始には間に合わないかもしれませんが、問題ありません。できるだけ良い状態で戻りたいです。私たちはサッカー選手である前に人間です。将来的には息子とボールを蹴りたいですし、膝をつくことさえ難しくなっていましたから、まずはしっかり治すことが優先です』
『ピッチ内からは音が響かないので少し違いますが、毎週末5万5000人から6万2000人が入り素晴らしい雰囲気です。ラ・カルトゥハは巨大なスタジアムで、それを最大限に活かさなければなりません。あそこでアンセムを聞き、この美しい大会を楽しみたいです。どんな強豪のスタジアムに行くのも好きですし、私たちも野獣のように戦うつもりです』
(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
イバン・コラレホのシンデレラストーリー
⚽️ コーナーキックから始まったプロへの道
今シーズンのベティスにおける最大の発見の一つが、18歳のMFイバン・コラレホです。ディビシオン・デ・オノールとベティス・デポルティーボでの活躍を経てコパ・デル・レイでトップチームデビューを果たし、クラブと2028年までの契約延長にサインしました。彼は公式メディアで、自身のサッカー人生の始まりを語りました。
『地元バルベルデ・デル・カミーノで3歳からサッカーを始めました。5歳でLa Amistadに入りましたが、監督がいなかったので父がチームを率いて2つのタイトルを取りました。父が監督として指導してくれたのはユニークな経験でした』
彼がベティスに見出されたきっかけは、まさに映画のようなエピソードです。
『隣町のラ・パルマと対戦した時、コーナーキックを蹴ろうとしたら、ある男性から「これを決めたらサッカー選手にしてやる」と言われました。それがベティスのスカウトのマヌエル・アルバでした。直接コーナーキックを決めて、翌日学校から帰ると両親が泣いていて、ベティスのテストの知らせが届いていたんです』
🧠 強靭なメンタルとプレースタイル
自身のプレースタイルについて、コラレホは強い自信を持っています。
『足元の技術があり、垂直性、ラストパス、視野の広さが持ち味です。誰にも恐れをなさないメンタルの強さがあります』
ユース時代には試合に出られない時期があり、サッカーを24時間考えるのをやめて心身のバランスを崩したこともあったと明かします。しかし、コパ・デ・カンペオネスの舞台で奮起し、準決勝のデポルティーボ戦で3ゴールを挙げ、決勝のバレンシア戦でも活躍したことが劇的なターニングポイントとなりました。
😭 涙のトップチームデビュー
トップチームからの招集を受けた日の感動を、彼は鮮明に覚えています。
『ラ・カルトゥハでの練習に呼ばれた時は信じられませんでした。ディエゴ・ジョレンテからボールを貰った時は雲の上にいるようでした。ドレッシングルームで3年前に亡くなった祖父を思い出し、涙が溢れました。人生で一番美しい出来事でした。バスに乗った瞬間に父とビデオ通話をしたことは決して忘れません』
(via Estadio Deportivo)
アルバロ・フィダルゴのW杯出場
🌎 メキシコ代表としての大舞台へ
レアル・ベティスでプレーするMFアルバロ・フィダルゴが、アメリカ、カナダ、メキシコで開催される2026年W杯のメキシコ代表メンバーとして選出されました。スペインのアストゥリアス州出身でありながらメキシコ代表としてプレーする彼は、今大会のメキシコ代表における最大のサプライズの一つとして大きな注目を集めています。
(via ElDesmarque)
【本日の総括】
リカルド・ロドリゲス、アビラ、バカンブの退団による大幅なスカッド刷新と、アヤックス行きが濃厚なセバージョスの獲得見送りが決定。その一方で、CL出場に燃えるアイトール・ルイバルの順調な回復や、コラレホらカンテラ出身の若き才能がクラブの新たな希望として力強く台頭しています。