ヴィニシウス法による史上初の退場劇
W杯のトルコ対パラグアイ戦の前半アディショナルタイムに、サッカー史上初となる退場劇が発生した。パラグアイ代表のミゲル・アルミロンが、トルコ代表のメルト・ミュルドゥルに対して口元を手で隠しながら話しかけた行為が、FIFAの新しい規律プロトコルである通称「ヴィニシウス法」に抵触し、一発退場処分となった。このルールは、チャンピオンズリーグのベンフィカ対レアル・マドリード戦で、ジャンルカ・プレスティアンニがヴィニシウス・ジュニオールに対して口を隠して暴言を吐いたとされる事件をきっかけに制定されたものである。審判や対戦相手に対する口隠し行為は、暴言の有無にかかわらずカメラの読唇術を妨げるものとしてレッドカードの対象となる。エルサルバドル人のイバン・バルトン主審はVARの介入を受けてこの歴史的な判定を下した。パラグアイは後半の45分間を10人で戦い抜くことになった。(via ElDesmarque, MARCA, Mundo Deportivo)
アクラフ・ハキミがレイプ容疑で公判へ
PSGに所属するモロッコ代表のアクラフ・ハキミが、2023年に若い女性から性的暴行で告発された事件について、ベルサイユ控訴院が彼の訴えを退け、刑事裁判にかけられることが確定した。ハキミはW杯参加中のアメリカの合宿所でこの知らせを受け、自身のSNSで『司法は私の目を見て、あなたが有名人でなければこの事件は存在しなかったと言った。私は何年も沈黙を守ることを選んだが、ついに話すことができる』と無実を主張し、裁判を待ち望んでいる姿勢を示した。事件当夜、ハキミと会話をしていたキリアン・エムバペは当初、ハキミから「彼女の親密な部分に触れた」と聞いていたと証言していたが、後に弁護団を通じて「彼の親密な部分に触れられた」というニュアンスに修正する手紙を提出していた。しかし、この修正は裁判を回避する材料にはならなかった。(via Esport3, Mundo Deportivo, ElDesmarque, MARCA)
W杯の給水タイム論争
FIFAが今大会の全試合で義務付けた3分間のクーリングブレイクが、戦術タイムやテレビのCM枠と化しているとして波紋を呼んでいる。気温に関係なく屋内スタジアムでも実施されるこの制度に対し、アメリカ代表のポチェッティーノ監督は『気候条件が良い時は不必要だ』と苦言を呈し、オランダ代表のファン・ダイクも『テレビの視聴者にとっても良くない』と指摘した。コロンビア代表のロレンソ監督は『水分補給の意図を失い、完全に商業目的のCM休憩になっている』と商業化を痛烈に批判している。一方で、ポルトガル代表のロベルト・マルティネス監督は『試合が4つのクォーターに分割される革命的な変化だが、我々の仕事はこれを活用することだ』と語り、ドイツ代表のナーゲルスマン監督も戦術修正の時間として歓迎する姿勢を見せている。(via MARCA)
バルサ財団が国際的表彰
FCバルセロナ財団が、汎米保健機構(OPS/OMS)などと共同でパナマで展開している医療用ドローン輸送プロジェクトにより、Mobile World Capital Awards 2026の官民連携部門で表彰された。このプロジェクトは、アクセスが困難な先住民族の居住地域へ医薬品や診断キットを届けるもので、これまで陸路で12時間以上かかっていた輸送時間をわずか30〜40分に短縮した。現在、37のコミュニティで6,000人以上がこの恩恵を受けており、将来的にはワクチンの輸送も予定されている。(via SPORT, Mundo Deportivo)