【今回のラインナップ】

 

✅ デポルティボ・ラ・コルーニャ vs マラガCF 自動昇格枠を争う強固なマラガと、ホーム3連勝を狙うデポルティボによる過密日程の締めくくりとなる大一番

 

✅ カディスCF vs コルドバCF 深刻な守備崩壊と泥沼の不振に苦しむ両チームによる、生き残りを懸けたどん底のアンダルシアダービー

 

✅ CDカステリョン vs グラナダCF W杯初出場を決めたコンゴ民主共和国代表チペンガの合流遅れと、シーズン終盤の代表合流規定がもたらす昇格プレーオフへの深刻な懸念

 

✅ FCアンドラ ジェラール・ピケが判定に激昂し、「歴史的な強盗だ」と審判団およびマラガスタッフに猛抗議した大騒動

 

■【デポルティボ・ラ・コルーニャ vs マラガCF】

 

デポルティボ・ラ・コルーニャは、土曜日の18時30分から本拠地リアソールで自動昇格枠(上位2枠)を争う直接のライバルであるマラガと激突する。デポルティボは直近7日間で3試合目となる過密日程の締めくくりとなる重要な一戦だ。チームはセウタ、レアル・サラゴサ、コルドバに勝利し、スポルティング・ヒホンと引き分けるなど、直近4試合で12ポイント中10ポイントを獲得して無敗を維持しており、ホームでの3連勝を狙っている。アントニオ・イダルゴ監督は、かつて自身のキャリア最盛期を過ごした古巣であるマラガを相手に、これまでの堅実な戦術メカニズムを継続しつつ、一部主力の疲労を考慮したローテーションを組んで臨む (via SPORT)。

 

スタメン予想としては、GKには1月の加入以降コルドバ戦で3度目のクリーンシートを達成したアルバロ・フェルージョが確実視されている。ディフェンスラインは、コルドバ戦で堅守を見せ初ゴールも記録したルーカス・ノウビと、ヒホン戦でフル出場し疲労が蓄積しているダニ・バルシアのセンターバックコンビが予想される。また、コルドバ戦で右ウイングバックを務めたミゲル・ロウレイロが左センターバックに入る可能性もある。右サイドにはシモ・ナバーロが先発に復帰し、左サイドは直近の試合でゴールを決めたジャコモ・クアリアータがエスクデロを抑えて定位置を確保する見込みだ (via SPORT)。

 

中盤の底には、リキ・ロドリゲスとマリオ・ソリアーノのコンビが引き続き起用される見通しである。ただし、ディエゴ・ビジャレスが回復すればスタメン入りする可能性や、コルドバ戦で左寄りの第3のMFとして機能したチャーリー・パティーニョが組み込まれるケースも考えられる。サイド攻撃に関しては、右サイドでコルドバ戦にて2アシストの活躍を見せたアドリア・アルティミラが前線の役割で大きな違いを生み出しており、左サイドには前節休養したルイスミ・クルスが復帰する予定だ。恥骨炎(スポーツヘルニア)に苦しむイェレマイは回復途上であり、重要性は増しているものの出場時間は限定的となる公算が大きい (via SPORT)。

 

前線は、コルドバ戦まで3試合連続で先発していたビル・エンソンゴが1トップに復帰する見込みである。その後方には、指揮官からの信頼が厚いストイチコフがセカンドトップとして配置される。一方で、前線からのプレッシングで貢献したものの決定力を欠いたサムエレ・ムラッティエリや、最近出場機会が減少しているザカリア・エダチュリはベンチスタートが濃厚となっている (via SPORT)。

 

対するマラガは、フアン・フネス監督の指揮のもと、直近25試合でリーグ最高のペースで勝ち点を積み上げており、非常に堅守で安定した戦いぶりを見せている。2026年に入ってからの敗戦はわずか2回のみである。直近の2試合は、レガネスとスコアレスドロー、さらにFCアンドラ戦ではアウェーで前半に0-2とリードしながら最終的に3-3で引き分けている (via SPORT)。

 

■【カディスCF vs コルドバCF】

 

カディスとコルドバのアンダルシアダービーは、土曜日の14時からカディスの本拠地ヌエボ・ミランディージャで開催される。勝ち点50に到達して降格を回避したい両チームの現状を反映した「どん底の戦い」となっているにもかかわらず、カディスが設定したチケット価格が50ユーロから95ユーロと高額であることが物議を醸している (via SPORT)。

 

カディスは今季2人目の監督としてセルヒオ・ゴンサレスを招聘した。前任のガイスカ・ガリターノは1分7敗という惨憺たる成績で解任されている。セルヒオ・ゴンサレス監督は初陣となった最下位ミランデス戦で勝利を収めたものの、その後はホセ・ソリージャでのレアル・バジャドリード戦での3-0の惨敗を含む3連敗を喫している。ドレッシングルーム内ではオウンティベロスら一部選手との間に軋轢が生じているとの情報もあり、チームのまとめ役であるアレックス・フェルナンデスは「降格を避けるために命を懸けなければならない」と危機感を露わにしている (via SPORT)。

 

カディスは状況打破の起爆剤として、フリーエージェントとなっていた37歳のルーカス・ペレスとシーズン終了までの契約を結んだ(背番号7)。ルーカス・ペレスは2021-2022および2022-2023シーズンにもカディスでプレーし、29試合で6ゴールを記録した実績がある。しかし、直近で所属したオランダのPSVではわずか2試合の出場にとどまっており、1年以上の実戦ブランクがあることから即戦力としてのフィットを疑問視する声もある。本人は入団会見でこれまでのオファーは自分を幸せにするものではなかったと語り、「状況を好転させるために来た。チームが団結して前進するには、今すぐ勝利が必要だ」と強い決意を語っている (via Mundo Deportivo)。

 

一方のコルドバも、イバン・アニア監督のもとで現在1分7敗という極度の不振に陥っており、わずか1ヶ月半の間に昇格プレーオフ争いから降格の危機に怯える位置まで転落している。特に守備の崩壊が顕著であり、失点の90%が試合の最初の30分間に集中しているという致命的な課題を抱えている。指揮官への風当たりは強まっており、まずはチームの崩壊を食い止めることが最優先事項となっている (via SPORT)。

 

コルドバの選手起用については、カルロス・マリン、トリジ、フォメジェム、アルセド、アディルソン・メンデスの5選手が欠場となる。一方で、出場停止明けのペドロ・オルティスや、U-21スペイン代表でプレーしラファ・ベルヘス以来35年ぶりの快挙となったダニ・レケナがチームに復帰する。また、リアソールでの試合で5枚目のイエローカードを受けたハコボ・ゴンサレスも、アペレーション委員会の決定により出場可能となる見通しである (via SPORT)。

 

■【CDカステリョン vs グラナダCF】

 

CDカステリョンは4月6日(月)の19時からSkyFiカスタリアでグラナダCFと対戦するが、大きな懸念事項を抱えている。左サイドから試合を動かせる突破力を持つブライアン・チペンガが、母国コンゴ民主共和国代表のW杯2026出場権獲得(1974年のザイール時代以来52年ぶり)を祝う国内の祝賀行事に参加するため足止めを食らっており、この試合を欠場する見込みとなっている。チペンガはジャマイカとのプレーオフで延長戦から出場し、コーナーキックからアクセル・トゥアンゼベの決勝点をアシストするなど歴史的快挙に大きく貢献したが、その代償としてクラブの重要な一戦に出場できない事態に陥っている (via SPORT)。

 

さらにカステリョンにとって深刻なのは、シーズン終盤の日程問題である。FIFAの規定により、W杯出場選手の代表合流義務期間は2026年5月25日からと定められているが、LALIGA Hypermotionのレギュラーシーズン最終節(第42節)は5月31日に設定されている。チペンガがW杯本大会のメンバーに選出された場合、リーグ最終戦はもちろんのこと、6月に予定されている昇格プレーオフにも一切出場できなくなる可能性が高い。試合を決定づける能力を持つ同選手の不在は、昇格を目指すクラブにとって非常に大きな戦力ダウンとなる (via SPORT)。

 

■【FCアンドラ】

 

FCアンドラは直近の試合でマラガCFと対戦し、前半に0-2のビハインドを背負いながらも最終的に3-3の引き分けに持ち込んだ。しかし、この試合はスコア以上に大きな波紋を呼んでいる。FCアンドラの筆頭株主である元スペイン代表のジェラール・ピケが、ハーフタイムにロッカールームへ続くトンネル内で審判団に対して猛烈な抗議を行ったことが、審判の公式報告書に記録されている (via Estadio Deportivo)。

 

ピケは、自チームのゴールが取り消された判定と、マラガに与えられたPKの判定に対して激昂。「歴史的な強盗だ」と叫び、この判定への不満を自身のSNSで公表すると脅すなど、威圧的な態度を取ったとされている。さらに、ピケの怒りは審判団にとどまらず、マラガのスタッフとも激しい口論に発展し、警備員やクラブスタッフが仲裁に入らなければならないほどの騒ぎとなった。ピケがアンドラの試合で審判に激しい抗議を行って処分を受けるのはこれが初めてではなく、クラブ幹部としての振る舞いの境界線について再び議論を巻き起こしている (via Estadio Deportivo)。

 

【本日の総括】

 

自動昇格を争う上位陣では、圧倒的な安定感を誇るマラガと勢いに乗るデポルティボの直接対決が今後の昇格レースの行方を大きく左右する。一方で、降格圏の恐怖に直面しているカディスとコルドバは、互いに深刻なチームの崩壊を抱えており、この直接対決での敗北は致命傷になりかねない。また、カステリョンのようにW杯による代表招集がシーズン終盤の昇格プレーオフに直接的な悪影響を及ぼすという、今シーズン特有のレギュレーション問題も浮き彫りになっており、ピッチ外の要因が今後の勢力図を大きく書き換える危険性を孕んでいる。