【今日のラインナップ】
✅ デポルティボ・ラ・コルーニャ [自動昇格圏浮上を懸けた大一番。エース不在も逆転勝利の勢いで必勝を期す]
✅ グラナダ [鬼門リアソールでの一戦。低迷期からの完全脱却を狙う]
✅ カステリョン [痛恨の2連敗で昇格争いに暗雲。日本人選手への人種差別騒動も発生]
✅ レアル・ソシエダB (サンセ) [怒涛の乱打戦を制し中位へ浮上。オチエングが圧巻の2ゴール]
✅ ブルゴス [カスティーリャ・イ・レオンダービーに完勝し、暫定プレーオフ圏内の6位へ浮上]
✅ ミランデス [退場者を出しアウェイで完敗。泥沼の最下位へ転落]
✅ ウエスカ [前半の負傷者続出と後半の退場者で苦しむも、守護神の活躍でスコアレスドロー]
✅ アルバセテ [試合を完全支配するも決定力を欠き4戦未勝利。降格圏との勝ち点差5を維持]
✅ マラガ [好調を維持してホームにバジャドリードを迎撃。右SBと前線に変更あり]
✅ レアル・バジャドリード [負傷者続出の中、4月の「レトロ節」に向けたマスコット復活の話題で沸く]
✅ カディス [歴史的低迷でガリターノ監督解任が決定。後任はセルヒオ・ゴンサレスが濃厚]
✅ レアル・サラゴサ [敵地で値千金の勝利を挙げ、降格の危機から一息つく]
✅ ラス・パルマス [プレーオフ圏死守へ向け、主力欠場もペジーニョが指揮官と和解し復帰]
✅ セウタ [敵地でラス・パルマスとの直接対決に挑み、上位進出を狙う]
✅ ラシン・サンタンデール [首位独走へ向け、ホームのエル・サルディネロでコルドバを迎え撃つ]
✅ コルドバ [プレーオフ進出を目指し、首位チームに真っ向勝負を挑む]
✅ アルメリア [デポルティボの背中を追う、月曜開催の自動昇格圏サバイバル]
✅ クルトゥラル・レオネサ [月曜夜に敵地で上位アルメリアと対戦]
✅ スポルティング・ヒホン [プレーオフ参入を懸けたアンドラとの直接対決]
✅ アンドラ [昇格争い生き残りへ敵地で勝ち点を狙う]
✅ レガネス [上位進出を懸けてエイバルと激突]
✅ エイバル [アウェイでレガネスとの重要な一戦に臨む]
(以下、詳細本文)
■【デポルティボ・ラ・コルーニャ】
(via SPORT) アントニオ・イダルゴ監督率いるデポルティボは、第29節でホームのリアソールにグラナダを迎える(日曜21時キックオフ)。現在勝ち点49で4位につけており、2位のカステリョンが敗れたため、この試合に勝てば自動昇格圏である2位へ一気に浮上する。エースのイェレマイ・エルナンデスを負傷で欠くものの、前節スビエタでのレアル・ソシエダB戦では、ビル・ンソンゴとマリオ・ソリアノのゴールで劇的な逆転勝利を収め、チームの士気は最高潮にある。
スタメンには若干の変更が予想される。守備陣は右からアルティミラ、ノウビ、ロウレイロ、クアリアータで盤石。中盤は前節の4-4-2を継続してリキとマリオ・ソリアノのコンビを組ませるか、ボール循環の安定を求めてチャーリー・パティーノやディエゴ・ビジャレスを投入する3センターへの変更が検討されている。前線はダビド・メジャ、直近でゴールを決めているストイチコフ、そして出場停止明けから6試合スタメンを張るザカリア・エダチュリが並ぶ見込みだ。
■【グラナダ】
(via SPORT) 降格圏は脱したものの、依然として低迷期にあるグラナダは、鬼門リアソールでのアウェイゲームに挑む。前半戦のホームゲームでは1-3でデポルティボに敗れており、リベンジを懸けた一戦となる。予想スタメンは、GKジダン、最終ラインにナアセイ、ラマ、ウィリアムズ、ディアロ。中盤にセルヒオ・ルイス、イサン、ソラ、アルナイス、ディオクを配置し、前線のターゲットマンとしてプティ(ブルディニ)が起用される。
■【レアル・ソシエダB (サンセ)】
(via Mundo Deportivo / MARCA) 土曜日にスビエタで行われたカステリョンとの一戦は、激しい乱打戦の末にサンセが4-2で勝利を収めた。前節デポルティボ戦からの敗戦を引きずらず、ヨン・アンソテギ監督は出場停止のミケル・ロドリゲスに代えてゴロサベルを起用したほか、カレラ、キタ、ダディエ、ダニ・ディアスをスタメンに復帰させた。
試合は開始わずか2分、ケニア人FWジョブ・オチエングが相手DFのミスを突いて先制。同点に追いつかれた直後には、ダニ・ディアスのアウトサイドでの絶妙なパスからカレラが勝ち越しゴールを奪う。前半24分にGKフラガのミスから再度追いつかれたが、後半に入るとオチエングがドリブルでディフェンス陣を切り裂き、この日2点目となる圧巻の勝ち越しゴール(今季7点目)を記録。最後は93分、マルシャルのループシュートがバーに当たったこぼれ球を、マリエスクレナが頭で押し込み勝負を決めた。サンセはこれで勝ち点を37に伸ばし、降格圏から6ポイント差の中位へジャンプアップした。
■【カステリョン】
(via SPORT / ElDesmarque) 2位カステリョンにとっては痛恨のアウェイゲームとなった。パブロ・エルナンデス監督がベンチ入り禁止処分により記者席から指揮を執る中、開始早々にブリニャーニのコントロールミスとGKマティスの判断ミスから失点。パブロ・サンティアゴからカマラを経由したカラトラバのゴール、そして相手GKのミスを突いたカマラのゴールで2度は同点に追いついたものの、サンセの縦に速い攻撃を防ぎきれず4-2で敗戦。これで2連敗となり、後続に自動昇格圏を明け渡す危機に瀕している。
さらにこの試合の94分、深刻な人種差別事件が発生した。サンセに所属する日本人DF喜多壱也(Kazunari Kita)に対し、カステリョンの主将アルベルト・ベニテスが「p*** chino(クソ中国人)」と侮辱的な暴言を吐いた。喜多の報告とサンセ主将ルケン・ベイティアの証言を受けたアロンソ・デ・エナ・ウォルフ主審は、即座に人種差別プロトコルを発動。事態は公式のレフェリーレポートにも詳細に記載された。パブロ・エルナンデス監督は試合後、「不快な出来事だ。選手本人と話し合うが、双方のためにも誤解であることを願っている」とコメントしている。
■【ブルゴス】
(via MARCA / Mundo Deportivo) エル・プランティオで行われたカスティーリャ・イ・レオン州ダービーで、ラミス監督率いるブルゴスがミランデスを2-0で粉砕し、2連勝を飾った。この勝利により暫定ながらプレーオフ圏内の6位に浮上している。前半20分、クロ・サンチェスの強烈なシュートを相手GKフアンパが弾いたところを、ダビド・ゴンサレスがダイレクトボレーで沈めて先制(今季8ゴール目)。後半にはケビン・アピンが中央を力強く突破してスルーパスを送り、これを受けたクロ・サンチェスのシュートが相手DFカベージョにディフレクトしてネットを揺らした。守備陣もアティエンサやGKアンデル・カンテーロを中心にミランデスの反撃を無失点に抑え切った。
■【ミランデス】
(via MARCA) アウェイでのダービーマッチに完敗し、直近5試合で1勝のみという極度のスランプに陥っている。この敗戦により、ついにリーグ最下位へと転落した。ハビ・エルナンデスやカルロス・フェルナンデスが決定機を作ったものの、決定力を欠き無得点。さらに最悪なことに、アディショナルタイムの94分にメドラノが中盤でのボール奪取の遅れからモジェホを踏みつけ、2枚目のイエローカードで退場処分となった。次節は残留を争うカディスとの大一番だが、重要な戦力を欠いて臨むことになる。
■【ウエスカ】
(via MARCA) エル・アルコラスでのホームゲームは、0-0のスコアレスドローに終わった。ボロ監督率いるチームは依然として降格圏から抜け出せずにいる。前半30分までにエノルとヘスス・アルバレスが立て続けに負傷退場するアクシデントに見舞われ、ジョルディ・エスコバルとアグベクポルヌのスクランブル投入を余儀なくされた。ボールを保持できず防戦一方となったが、GKダニ・ヒメネスの再三の好セーブで凌ぎ切った。終盤にはダニ・ルナがラソに対する危険なタックルでVAR介入の末に一発退場となり、数的不利のまま辛くも勝ち点1を拾う形となった。
■【アルバセテ】
(via Mundo Deportivo / SPORT) アウェイで試合を完全に支配しながらも、決定力不足に泣き0-0の引き分け。アルベルト・ゴンサレス監督率いるチームはこれで2敗2分けの4試合未勝利となったが、13位をキープし降格圏とは5ポイントの差を保っている。後半にはジェフテやプエルタスが至近距離から決定的なシュートを放ったが、相手GKの牙城を崩せなかった。
古巣レアル・サラゴサへの愛情を公言してやまないDFヘスス・バジェホは、この日もセンターバックとしてフル出場し、クリーンシートに貢献。試合後には「決定力を欠いたため完璧な試合にはならなかったが、勝てない時は負けないことが重要だ」と語り、サラゴサの勝利についても「親友のフランチョがいるチームが息を吹き返して嬉しい」とエールを送っている。
■【マラガ】
(via ElDesmarque) 土曜21時にラ・ロサレーダでレアル・バジャドリードを迎え撃つ。前節アウェイでグラナダを0-1で破った勢いを維持したいフアン・フネス監督は、4-3-3のシステムを継続。出場停止のカルロス・プガに代わってビクトル・ガルシアを右サイドバックに起用し、前線にはフレン・ロベテに代えてホアキン・ムニョスを抜擢した。エイナル・ガリレア、アレックス・パストール、ムサ・ディアラ、ダルコ・ブラシャナツ、ルイスミ・サンチェス、ラモン・エンリケスといった主力を多数の負傷で欠いているが、カルロス・ドトールやダニ・ロレンソを中心に中盤を制圧する構えだ。
■【レアル・バジャドリード】
(via ElDesmarque) 前節ウエスカに1-0で勝利したフラン・エスクリバ監督率いるチームは、アウェイでの連勝を狙う。システムは4-2-3-1を採用。ダビド・トーレス、アマト・エンディアエ、ギジェ・ブエノが負傷欠場となるため、センターバックにはパブロ・トメオが代役として入る。スタンコ・ユリッチとジュリアン・ポンソーがダブルボランチを組み、マルコス・アンドレが1トップを務める。
クラブ外の話題としては、ラ・リーガが4月10日〜13日(第31節)に企画している「レトロ節」に向けた準備が進行中。現在のサプライヤーであるKappa製で、メインスポンサーのEstrella Galiciaのロゴが入ったビンテージユニフォームを500着限定で販売する。さらに、2009年に「ペペ・ソリージョ」に役目を譲って引退していた伝説の城のマスコット「プセロ」が、この試合限定で17年ぶりに復活する計画が進められており、サポーターの間で大きな話題を呼んでいる。
■【カディス】
(via MARCA / ElDesmarque) 金曜日にホームのヌエボ・ミランディージャで行われたレアル・サラゴサ戦に0-1で敗北し、ついにガイスカ・ガリターノ監督の解任が決定した。前半戦こそ昇格を争う位置にいたものの、今年に入ってからは1月9日のスポルティング戦での1勝のみ。直近24ポイント中わずか1ポイントしか獲得できないという歴史的な大失速で、降格圏へと足を踏み入れている。マヌエル・ビスカイノ会長とフアン・カラSDは既に後任人事へ動いており、過去3シーズンにわたってカディスを1部で指揮し、地元に居住して会長とも強いパイプを持つセルヒオ・ゴンサレスの就任が確実視されている。次節は3月13日、最下位ミランデスとの「裏天王山」となる。
■【レアル・サラゴサ】
(via SPORT) 大規模なスポーツ部門の再編と成績不振に苦しんでいたサラゴサだったが、敵地でカディスを相手にケナン・コドロの挙げた虎の子の1点を守り切り、0-1で勝利。暫定指揮を執るダビド・ナバロ監督の下、残留争いにおいて極めて価値の高い勝ち点3を獲得し、チームはひとときの安堵を得た。
■【ラス・パルマス】
(via AS / SPORT) 日曜13時、6位のラス・パルマスは7位セウタとの直接対決を迎える。勝者がブルゴスを抜いてプレーオフ圏内に浮上する大一番だ。ルイス・ガルシア監督は前節のクルトゥラル・レオネサ戦で主力であるマービンとバルシアが累積警告を受けたため、ディフェンスラインの再編を余儀なくされた。バルシアの代役にはアレックス・スアレスが入り、マービンの抜けた右サイドバックにはビティが一列下がる見込み。これにより空いた中盤にはジョナサン・ビエラが入り、フステルやミヤシロと共にゲームを作る。前線には現在チームで最も輝きを放っているヘセが君臨。負傷明けのアレ・ガルシアとサンドロも起用可能となっている。
さらに注目すべきは、コミットメント不足を指摘され2週間にわたって構想外となっていたウインガーのペジーニョが、指揮官と和解してリストに復帰したことだ。前日にはホテルへ監督と同室で入場する姿が確認されており、指揮官も「彼は自分に何が足りなかったかを完全に理解した」と太鼓判を押している。なお、イケル・ブラボと契約延長したばかりのクレメンテはメンバー外となった。
■【セウタ】
(via AS) 勝ち点差で肉薄するラス・パルマスの本拠地に乗り込む。この直接対決を制すれば、ライバルを蹴落として念願のプレーオフ圏内へとジャンプアップできるため、チームのモチベーションは最高潮に達している。
■【ラシン・サンタンデール】
(via SPORT) 勝ち点53で首位を独走するラシンは、日曜18時30分にホームのエル・サルディネロでコルドバを迎え撃つ。後続をさらに突き放し、1部昇格を確固たるものにするための絶対に落とせない一戦となる。
■【コルドバ】
(via SPORT) プレーオフ進出を目指すコルドバにとって、首位ラシン・サンタンデールとのアウェイゲームは今季を占う試金石となる。格上相手に勝ち点を奪えれば、昇格争いへ向けて大きな起爆剤となる。
■【アルメリア】
(via SPORT) 月曜20時30分キックオフの最終戦。現在勝ち点49で3位につけるアルメリアは、ホームにクルトゥラル・レオネサを迎える。カステリョンの敗北により、日曜の試合でデポルティボが勝利すれば2位を奪われることになるため、自動昇格圏へ食い込むためには絶対に勝利が必要なサバイバルマッチとなる。
■【クルトゥラル・レオネサ】
(via SPORT) アウェイで上位アルメリアのホームへ乗り込む。前節はラス・パルマスに敗れており、連敗を避けて中位圏での安定を図るための重要な試合となる。
■【スポルティング・ヒホン】
(via SPORT) 日曜16時15分にアウェイでアンドラと対戦。今節でのプレーオフ圏内(6位)浮上の可能性は消滅しているものの、昇格争いの集団に食らいついていくためには勝ち点3が必須となる。
■【アンドラ】
(via SPORT) ホームにスポルティング・ヒホンを迎える。昇格プレーオフを争うライバルとの直接対決であり、ホームの利を生かして上位陣との勝ち点差を縮める構えだ。
■【レガネス】
(via SPORT) 日曜18時30分にエイバルと対戦。中位から上位進出を窺う両チームにとって、今後の行方を左右するシックスポイントマッチとなる。
■【エイバル】
(via SPORT) アウェイでレガネスと激突する。敵地での勝ち点獲得は、混戦のリーグを生き抜くために不可欠なミッションとなる。
【本日の総括】
首位ラシン・サンタンデールが独走態勢に入る中、2位カステリョンがサンセとの乱打戦に敗れてまさかの2連敗を喫したことで、自動昇格圏争いが完全にカオスと化した。この恩恵を最も受ける位置にいるのがデポルティボとアルメリアであり、今節の結果次第で2位の座が入れ替わる激しいデッドヒートが繰り広げられている。
プレーオフ圏争いでは、ブルゴスがミランデスとのダービーを制して暫定6位へ浮上した一方、ラス・パルマスやセウタ、スポルティング・ヒホンがその座を虎視眈々と狙っている。
残留争いに目を向けると、カディスが歴史的な不振によりついに監督解任の劇薬を投下。退場者を出し自滅したミランデスが最下位に転落し、ウエスカも浮上のきっかけを掴めないなど、下位グループのサバイバルも極限の緊張状態を迎えている。
