【今回のラインナップ】

 

✅ ダニ・セバージョスの去就 アヤックスが来季獲得に関心、ベティス復帰は困難に

✅ 黄金世代「ラ・ファブリカ」 UEFAユースリーグ準決勝PSG戦に挑む精鋭25人

✅ トニ・クロースの苦言と来季構想 バルサ&アトレティコへの鋭い指摘とフロント入りの可能性

✅ ニコ・パスの現在地 マドリード復帰の噂を語る「今は考えたくない」

✅ CL敗退の波紋と来季のスカッド構想 アルベロア監督の去就、次期監督候補、ドイツ紙からの猛批判

✅ キリアン・エンバペの苦悩 悲願のCL制覇はまたもお預け、通算10度目の挑戦も実らず

✅ ネグレイラ事件 マドリードが「スポーツ界の腐敗」「犯罪の根源」とバルセロナを痛烈非難

■【ダニ・セバージョスの去就】

 

来季に向けた補強を進めるアヤックスが、ダニ・セバージョスの獲得に強い関心を示している。ジョルディ・クライフSDが着手する最初のプロジェクトとして、経験豊富なベテラン選手を探しているオランダの名門にとって、彼のプロフィールは完璧に合致している。マドリードとの契約は残り1年となっているが、今季のセバージョスは厳しい状況に置かれている。右脚ヒラメ筋の負傷で1ヶ月半離脱した影響もあり、直近のバイエルンとのCL準々決勝2試合やジローナ戦では出番がなかった。アルバロ・アルベロア監督のもとで出場可能だった13試合において先発出場は一度もなく、わずか5試合の出場にとどまっている。シーズン全体でも22試合、合計804分の出場、先発は7試合のみであり、長期離脱中のダビド・アラバとフェルラン・メンディに次いで、フィールドプレーヤーの中で3番目に出場時間が少ない選手となっている。

過去にも移籍の噂は絶えず、昨夏にはマルセイユへの買取義務付きレンタル移籍でクラブ間合意に達しかけたが、選手本人が移籍をストップさせたことで、バルデベバスの上層部の不興を買った経緯がある。本人は古巣ベティスへの復帰を常に望んできたものの、現状では実現の可能性は低く、アヤックスとはすでに接触が始まっている。🇳🇱 (via AS) (via Mundo Deportivo) (via Estadio Deportivo)

 

■【黄金世代「ラ・ファブリカ」】

 

UEFAユースリーグのファイナルフォー(準決勝)に、2019-20シーズン以来の優勝を目指してフベニールA(U-19)が挑む。スイスのローザンヌにあるスタッド・ドゥ・ラ・テュイリエールで18:45からPSGと激突する。準々決勝でスポルティングCPに2-1で逆転勝利を収めたアルバロ・ロペス監督率いるチームは、国内リーグでも残り3節でアトレティコに16ポイント差をつけて優勝をほぼ確実にしている圧倒的な強さを誇る。今大会に登録された25人の精鋭は、2007年と2008年生まれの21人に加え、2006年生まれの3人(セステロ、バルデペーニャス、ハコボ・オルテガ)で構成されている。

 

ゴールマウスを守るのは、アルベロア監督によってカスティージャデビューも果たした正GKハビ・ナバロ(19)だ。恥骨炎による2ヶ月の離脱から復帰し、クルトワ、ルニン、フランに次ぐ第4GKとしてトップチームのミュンヘン遠征にも帯同した。彼の不在時には、ウクライナ出身で202cmの長身と足元の技術を併せ持つイリア・ボロシン(19)がゴールを守り、マルセイユ、チェルシー、スポルティングCPとのタフな試合を無失点で乗り切った。また、昨季のレギュラーでありカスティージャデビュー済みのアルバロ・ゴンサレス(19)も控えている。

 

ディフェンスラインは超高校級のタレントが揃う。右SBのフォルテア(19)はトップチームのジローナ戦にも招集された超攻撃的サイドバックであり、同じく右SBのメルビン(18)は圧倒的なフィジカルとスピードを誇る。CBのジョアン・マルティネス(18)は膝の重傷から復帰し、将来のトップチーム定着を嘱望される逸材だ。ダビド・アラバと比較される左利きのディエゴ・アグアド(19)や、トップチームでスタメンデビューを果たしたバルデペーニャス(19)、カスティージャのレギュラーであるマリオ・リバス(19)、「ナチョ2.0」と称されるレスカノ(18)、そして圧倒的な身体能力を持つアリエル・ンコゲ(19)、左サイドの職人リベルト(19)が鉄壁の守備を構築する。

 

中盤には、「スペイン最高の6番」と称され、トップチームで既に5試合に出場しているセステロ(20)が君臨する。そこに、バルベルデと比較されるダイナミックなディエゴ・ラコスタ(18)、チームキャプテンであり今季21ゴール16アシストと驚異的な数字を叩き出しているカルロス・ディエス(18)、13ゴールを挙げるピボーテのベト(19)、信頼の厚いイグナシオ・ガスコン(19)、そしてインテリオールのマルコス・ビエガ(19)が顔を揃える。

 

攻撃陣も破壊力抜群だ。右ウイングのジャニェス(19)は左足の魔術師であり、カスティージャのストライカーとして直近でゴールを量産しているハコボ・オルテガ(19)、冬にバジャドリードからレンタル(100万ユーロの買取オプション付き)で加入した生粋の点取り屋アルヌ(19)、同じく冬にセビージャから加入してカスティージャでもレギュラーを掴んだ左ウイングのシリア(18)、今季20ゴールを記録するエリア内の重戦車ハイメ・バロソ(18)、リーグ戦12ゴールの俊足ウイング、アドリ・ペレス(18)、「ラミン・ヤマルのようなドリブル」と絶賛される12アシストのガブリ・バレロ(18)が、欧州制覇に向けてピッチを駆け回る。🌟 (via AS) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)

 

■【トニ・クロースの苦言と来季構想】

 

現役を退いたトニ・クロースが、自身のYouTubeチャンネル「Luppen TV」で、アトレティコ・マドリード対バルセロナのCL準々決勝について鋭い分析を披露した。マドリードのレジェンドとして、両チームの対戦について『どちらも負けるわけにはいかなかったのか? マドリードでの10年間を思えば、どちらにも勝ってほしくない。でも、どちらかを選ばなければならないなら、来年優勝する可能性が低いアトレティコの方がマシだ。どちらも憎んではいないが、マドリードへの愛情から、彼らには勝ってほしくない』と率直な思いを明かした。

 

試合展開については、バルセロナの構造的な弱点を指摘し、『バルサの方が良いチームだったと思うが、一人少ない状況であれだけ長くプレーするのは非常に難しい。アトレティコは結果を守る術を知っているし、第1戦のリードと退場処分で、準決勝進出に大きく近づいた』と語った上で、『あのような守備をして、後ろにスペースを空けすぎると、GKとの1対1を防ぐための退場など、このようなことが起きる。バルサの守備は無防備すぎる。昨年のインテル戦でも、今回のアトレティコ戦でも同じことが起きた。あのようなプレースタイルを変えない限り、チャンピオンズリーグでは勝てないだろう』と警鐘を鳴らした。さらに、勝利したアトレティコに対しても『あくまで個人の意見だが、アトレティコはチャンピオンズリーグで優勝できないと思う。彼らよりも良いプレーをするチームがある』と一刀両断している。

 

このような的確な分析力を持つクロースに対し、クラブは来季からスポーツ部門のフロントとして迎え入れる準備を進めている。フロレンティーノ・ペレス会長と選手たちを繋ぐ重要なパイプ役として、彼の復帰が期待されている。🇩🇪 (via SPORT) (via Mundo Deportivo) (via MARCA)

 

■【ニコ・パスの現在地】

 

イタリアのコモで躍動するニコ・パスが、『SportMediaset』のインタビューに応じ、自身の現状とマドリード復帰の噂について語った。21歳になったアルゼンチン代表MFに対し、マドリードは来夏に900万ユーロで買い戻すオプションを有しているが、本人は『今はそういうことは考えたくない。コモに100%集中している。ピッチで全力を尽くしたい。将来、もし機会があれば、その時に考える』と冷静な姿勢を保っている。また、インテルとの接触の噂についても『いや、何もなかった』と明確に否定した。

 

マドリード時代、CLのナポリ戦でサンティアゴ・ベルナベウを熱狂させたゴールについては、『純粋な喜びだった。まだ“子供”で、トップチームでの2試合目だった。ベルナベウというスタジアムで、マドリードの怪物たちと一緒にナポリのようなチームからゴールを決めるなんて…ゴールを決めた時、みんなが叫んで私の名前を呼んでくれた。信じられない感覚だった』と感慨深く振り返った。

 

コモでの成長については、セスク・ファブレガス監督の存在が大きいと語り、『セスクが最も重要な要素だった。彼は私たちを厚く信頼してくれている。若く、サッカーのために生き、ハードワークし、たくさん勉強し、私に好きなようにプレーさせてくれる。それが基本だ。すべての面で成熟したと思う。一度もトップチームでプレーしたことのないカスティージャからここに来た。今は精神的にも成長し、このレベルでプレーする準備ができていると感じる』と充実感を口にした。また、アルゼンチン代表デビュー時にリオネル・メッシから『一生懸命働き、謙虚であれ』とアドバイスを受けたこと、そして『小さい頃からテレビで試合を見て以来、ワールドカップを夢見ている。信じられないことだ。そこに到達するために毎日努力している』と、北米W杯への強い思いを語った。🇦🇷 (via AS) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)

 

■【CL敗退の波紋と来季のスカッド構想】

 

バイエルン・ミュンヘンに合計スコア3-4で敗れ、チャンピオンズリーグ準々決勝で姿を消すことになった。アリアンツ・アレーナでの第2戦、同点の場面でエドゥアルド・カマヴィンガが時間稼ぎによる不必要な2枚目のイエローカードで退場。数的劣勢となった8分間で2失点を喫し、万事休すとなった。カマヴィンガは試合後、自身のSNSで『責任は自分にある。チームメイトとファンに謝罪したい。サポートに感謝する。Hala Madrid、永遠に』と謝罪した。リーガでも首位バルセロナに9ポイント差をつけられ、2年連続で主要タイトル無冠の危機に瀕している。

 

この敗戦を受け、クラブは来季に向けた重要な決断を迫られている。一部からはスカッドの全面的な刷新を求める声も上がっているが、フロレンティーノ・ペレス会長ら上層部は冷静な分析を続けており、革命的な血の入れ替えは行わない方針だ。ヴィニシウス、エンバペ、ベリンガムのトリオを軸に、クルトワ、ミリトン、チュアメニ、バルベルデ、ギュレルといった主力は残留する。一方で、退団が確実視されているのは契約満了を迎えるダビド・アラバとダニ・カルバハルだ。カルバハルについては引き留める声もあるが退団濃厚であり、代わってアントニオ・リュディガーは契約を更新する見込みとなっている。ダニ・セバージョス、レンタル中のゴンサロ、フラン・ガルシア、マルコ・アセンシオ、そしてカマヴィンガは放出候補となっており、特にカマヴィンガは多額の移籍金を得るための切り札と考えられている。若手のマスタントゥオーノは欧州の他クラブへレンタルされる可能性が高い。新戦力としては、エンドリッキのローンバックとニコ・パスの買い戻し、そして残留を強く希望しているトレント・アレクサンダー=アーノルドが軸となる。

 

また、昨夏に獲得した選手たちが機能していない(トレントのみが先発で、カレーラス、フイセン、マスタントゥオーノはベンチ要員)ことから、チーフスカウトのジュニ・カラファトの立場が非常に危うくなっている。戦力バランスについて、ジャーナリストのフアンマ・ロドリゲスは『問題はヴィニシウスとエンバペが共存できないことだけではない。問題は前線の選手ではなく、その後ろにいる選手たちにある。マドリードは多くのポジションで質を向上させ、補強しなければならない』と指摘している。

 

監督人事も大きな焦点だ。アルバロ・アルベロア監督はロッカールームからの支持は得ているものの、CL敗退と無冠の責任を問われ、退任の可能性が非常に高い。MARCAの15万人規模のアンケートでは、73%のファンがアルベロアの退任を支持し、67%がCL敗退の直接の責任は監督にあると回答した。次期監督の最有力候補としてユルゲン・クロップの名前が挙がっており、クラブは彼が現場復帰を望むかどうかの返答を待っている。ジョゼ・モウリーニョも復帰にオープンな姿勢を見せ、マウリシオ・ポチェッティーノもリストに名を連ねる。ジネディーヌ・ジダンはフランス代表監督就任の口頭合意があるものの「絶対はない」状況だ。一方、ディディエ・デシャンについては、彼の側近がマドリード就任の噂を完全に否定している。

 

さらに、ドイツの主要紙『Welt』のスポーツ部長スヴェン・フローアは、バイエルン戦後のマドリードの態度を『世界で最も見苦しい敗者』と題した記事で痛烈に批判した。『レアル・マドリードはミュンヘンで敗退し、いつものように審判のせいにする。何年にもわたって尊敬と品位を失い続けているこのクラブのDNAには、裏切りが組み込まれている。勝つのは簡単だが、負けることに耐えられる者は少ない。かつて誇り高く、偉大で模範的だったこのクラブは、何年にもわたって尊厳と尊敬を失い続けている』と書き出し、ヴィニシウスの審判への嘲笑や試合後の執拗な抗議、ベリンガムやギュレルの暴言を非難。『彼ら自身のパフォーマンスのせいではなく、審判のせいだと言うのか。スペイン人の怒りはカマヴィンガに向けられるべきだ。スポーツマンシップに反する振る舞い、審判への脅迫、そして背後からの裏切りは、長い間レアル・マドリードのDNAの一部となっている。ヴィニシウスがFIFA最優秀選手賞に選ばれなかった際の哀れなボイコットや、組織的に騙されていると主張したRFEFへの抗議文を思い出せばいい。バイエルンは当然の勝利を収めた。レアル・マドリードはただそれを認めるべきだ』と、クラブの姿勢そのものを猛烈に非難した。👔 (via Mundo Deportivo) (via SPORT) (via AS) (via MARCA) (via Esport3)

 

■【キリアン・エンバペの苦悩】

 

悲願のチャンピオンズリーグ制覇を目指してレアル・マドリードに加入したキリアン・エンバペだったが、移籍1年目の挑戦はまたしても準々決勝で幕を閉じた。モナコ時代に1回、PSG時代に7回、そしてマドリードで2回と、通算10度目の挑戦となった今季もビッグイヤーを掲げることはできなかった。CL通算98試合に出場し70ゴールを記録、54勝31敗という輝かしい個人成績を残しているものの、最大の目標には届いていない。

 

これまで、レオナルド・ジャルディム、ウナイ・エメリ、トーマス・トゥヘル、マウリシオ・ポチェッティーノ、クリストフ・ガルティエ、ルイス・エンリケ、カルロ・アンチェロッティ、シャビ・アロンソ、アルバロ・アルベロアと9人もの監督の下でCLを戦ってきたが、最高成績はコロナ禍で行われたPSG時代の準優勝(バイエルンに敗北)にとどまっている。27歳となった今も、ロナウド、ブッフォン、イブラヒモビッチ、ファン・ニステルローイ、トッティ、ロマーリオ、マテウス、ネドベドら「CLで優勝したことのない偉大な選手たち」のリストに名を連ねたままとなっている。来季、新たな監督の下で11度目の挑戦に臨むことになる。🐢 (via MARCA)

 

■【ネグレイラ事件】

 

ネグレイラ事件をめぐり、レアル・マドリードが裁判所に提出した告発状の抜粋が、元審判のシャビエル・エストラーダ・フェルナンデスによって公開された。マドリードは、約20年間にわたりFCバルセロナが元審判技術委員会(CTA)副会長のホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ氏に数百万ユーロを支払っていた問題について、その悪質性を痛烈に非難している。

 

文書の中でマドリードは、『審判および元審判の証言における一般的な傾向として、エンリケス・ネグレイラ氏が特別な主導権を握っていた審判のパフォーマンス管理・評価システムは、恣意的であり、堕落していた(estaba pervertido)。審判の昇格やキャリアはCTAの責任者の単なる意志に依存していた』と主張している。

 

さらに、『FCバルセロナからCTA副会長への数百万ドルの支払いと、その正当性の完全な欠如など、2024年3月14日の決定が下された時点で既に存在していた犯罪の証拠に加え、警察の捜査が進むにつれて追加された様々な要素は、略式手続きによる本手続きの継続を十分に正当化するものである。そして、間違いなく、スポーツ界の継続的な腐敗(corrupción deportiva)、犯罪の根源(raigambre delictiva)、およびすべての捜査対象者に帰せられる行動を明確に示すものである』と断罪し、バルセロナの行為がスペインサッカー界全体を歪めたシステム的腐敗であると強く訴えかけている。⚖️ (via MARCA) (via Mundo Deportivo)

 

【本日の総括】

 

CL敗退により主要タイトル無冠が濃厚となり、クラブはアルベロア監督の更迭を含めた来季への大改革を迫られています。エンバペらの個人能力は健在なものの、クロースの指摘やドイツ紙の批判にある通り、チームとしての構造的・精神的な立て直しが急務です。一方でラ・ファブリカの若き才能たちは欧州制覇へ邁進しており、彼らが未来の希望となるでしょう。