最終節レアル・マドリード戦プレビュー 消化試合も21年ぶりの鬼門突破へ

⚽ ラ・リーガ第38節の最終戦、アスレティック・ビルバオは敵地サンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリードと激突します。前節のサン・マメスでのセルタ・デ・ビーゴ戦を引き分けで終えたことで、チームは勝ち点45の12位となり、来季のヨーロッパの大会への出場権獲得の可能性は完全に消滅しました。順位的なプレッシャーのない消化試合となりますが、クラブにとっては重要な意味を持ちます。

アスレティックは2005年2月19日を最後に、ベルナベウでのリーグ戦でレアル・マドリードから勝利を挙げていません。21年間、20シーズンで3引き分け17敗という圧倒的な鬼門となっていますが、奇しくも2005年の勝利時(0-2)にチームを率いていたのは、この試合で退任するエルネスト・バルベルデ監督でした。試合は23日の21:00にキックオフされ、フアン・マルティネス・ムヌエラ主審が笛を吹きます。

(via Estadio Deportivo / MARCA / Mundo Deportivo / SPORT)

バルベルデ監督のラストダンス 有終の美を飾るか

👔 エルネスト・バルベルデ監督は、このレアル・マドリード戦を最後にアスレティック・ビルバオでの第3期政権に終止符を打ちます。2003年から2005年、2013年から2017年、そして2022年から2026年と、3度の就任で合計10シーズンを指揮し、この試合がクラブ歴代最多となる通算504試合目の采配となります。指揮官はクラブへの復帰の可能性を明確に否定しており、今回が完全な別れとなります。退任後は1年間の休養を取り、その後に自身の将来を決定する予定です。バルベルデ監督の後任には、ドイツ人のエディン・テルジッチが就任することが目前に迫っています。

(via Estadio Deportivo / SPORT / Mundo Deportivo)

イニゴ・レクエ引退 ワン・クラブ・マンの誇りを胸にピッチを去る

🛡️ チームの功労者であるイニゴ・レクエが、この試合を最後に現役を引退します。11シーズンにわたりアスレティック一筋でプレーし、左右の両サイドバックやセンターバックなど様々なポジションをこなしてチームを支え続けた偉大なワン・クラブ・マンです。前節のサン・マメスでのホーム最終戦では出場機会がなくファンに直接別れを告げることができなかったため、このベルナベウでの一戦が彼のキャリアを締めくくる最後のピッチとなります。

(via Estadio Deportivo / SPORT / Mundo Deportivo)

イニャキとグルセタの個人記録 偉大なレジェンドに並ぶ出場数と自己最多ゴール

📈 この最終戦には、選手たちの個人的なマイルストーンも懸かっています。イニャキ・ウィリアムスが出場すれば、アスレティックでの公式戦通算510試合目となり、クラブのレジェンドであるアンドニ・イラオラの記録に並びます。彼よりも上位にいるのは、イリバル、デ・マルコス、ムニアイン、チェチュ・ロホ、ホセバ・エチェベリアの5人のみという偉大な領域に足を踏み入れます。

また、ゴルカ・グルセタは今シーズンの3つの大会で合計16ゴールを挙げており、自身のキャリアハイを更新中です。ベルナベウでのさらなるゴール量産に期待がかかります。

(via Mundo Deportivo)

負傷者・復帰者・招集リスト詳細 プラドスが奇跡の復帰、ギフトがデビューへ

🏥 シーズン最終戦に向け、チームは多くの負傷者を抱えています。ニコ・ウィリアムス、オイアン・サンセト、そして右膝の十字靭帯を今季2度目の断裂という重傷を負ったウナイ・エギルスが怪我のため欠場します。さらに、アレックス・ベレンゲルも右脚内転筋の過負荷により遠征メンバーから外れることがクラブから公式に発表されました。ユーリ・ベルチチェは累積警告による出場停止で、彼のクラブでの去就自体も未定のままとなっています。なお、欠場するニコ・ウィリアムスはワールドカップに向けたスペイン代表リストに入ることが確実視されています。

一方で明るいニュースもあります。シーズン序盤に膝の重傷を負ったベニャト・プラドスが遂に復帰を果たし、今季初めての招集リスト入りを果たしました。ダニエル・ビビアンも足首の強い捻挫から回復し、無事にメンバー入りしています。さらに、下部組織からイライジャ・ギフトが招集され、バルベルデ監督の下で最後のデビューを飾る選手となる可能性があります。

今節の招集メンバーは以下の通りです。

GK: ウナイ・シモン、アレックス・パディジャ

DF: イニゴ・レクエ、ヘスス・アレソ、アンドニ・ゴロサベル、ダニ・ビビアン、アイトール・パレデス、ジェライ・アルバレス、アイメリク・ラポルテ、アダマ・ボイロ

MF: ミケル・ベスガ、イニゴ・ルイス・デ・ガラレタ、ミケル・ハウレギサル、ウナイ・ゴメス、ベニャト・プラドス、アレハンドロ・レゴ

FW: イニャキ・ウィリアムス、ゴルカ・グルセタ、マロアン・サンナディ、ニコ・セラーノ、ロベルト・ナバーロ、ウルコ・イセタ、イライジャ・ギフト

(via ElDesmarque / Estadio Deportivo / Mundo Deportivo / SPORT)

監督コメント 退任とマドリード戦に向けた強いメッセージ

🗣️ 退任を控えたエルネスト・バルベルデ監督は、アスレティックでの日々を振り返り、最終戦への意気込みを語りました。

試合と現在のチーム状況について:

『これが私の最後の試合であり、チームの最後の試合だ。良い形で終わりたい。ベルナベウに行くのはいつも難しく、明らかに難しい試合になる。90分間チームを集中させようとしている。これが終わればワールドカップがあり、休暇が待っていることは誰もが知っている。しかし、残念ながら何もかかっていないとはいえ、我々にとって重要なのはこの試合に集中し、良いプレーをして勝利を持ち帰ろうとすることだ。難しいとはわかっているが、チャンスであり、挑戦しなければならない。いつも通り、最後の日までプレッシャーをかけている。彼らは私にうんざりして終わるだろうが、他に方法はない。我々はゴールを決め、高いインテンシティでプレーするために多くを必要とするチームだ。私はそう信じているし、それを下げることはできない。もし下げてしまえば、我々には試合を決めてくれるような選手はいないのだから、何かが欠けてしまう』

これまでの指揮と自身の退任について:

『ヨーロッパの大会で優勝したかったが、非常に難しいことは分かっていた。昨年のヨーロッパリーグはマージンがあるため大きなチャンスだった。今年のチャンピオンズリーグは名声を与えてくれ、クラブの経済には良いが、我々にとっては非常に難しい大会だった。間違いなくコパ・デル・レイの決勝が最も印象に残っている。40年ぶりのカップ戦優勝にすべてが集約されている。それがすべての人にとって何を意味するかを考えると、マジョルカ戦でのタイトル獲得が最も心に残る。良い気分で、満足して去る。私がここで成し遂げたことや私という人間について、それぞれの人が異なる認識を持っているだろう。笑顔で思い出してほしい。私のチームで楽しんだ試合を一つでも思い出してもらい、負けた試合のことは忘れてほしい』

(via Estadio Deportivo / MARCA)

【本日の総括】

バルベルデ監督の集大成となる504試合目、そしてレクエの引退試合。ヨーロッパの目標は絶たれたものの、誇りと新たな記録を懸けた特別なベルナベウでの一戦となります。