残留を懸けた大一番
ジローナはラ・リーガEA Sportsの第38節(最終節)を迎え、現在18位(勝ち点40)に沈んでいる。対戦相手は勝ち点42で17位につけるエルチェ。ジローナにとってこの試合は、絶対に勝たなければならない文字通りの決勝戦である。勝利すれば勝ち点を43に伸ばし、自力での1部残留が確定する。一方で、引き分けや負けに終わった場合、数学的に2部降格が決定してしまう。エルチェにとっては引き分けでも残留が決まる状況であり、他会場で戦うマジョルカやオサスナ、レバンテの運命をも左右する大一番となる。まさに生き残りを懸けた90分間(あるいはアディショナルタイムを含めた95分間)の死闘だ。キックオフは土曜日の21時、本拠地モンティリビ・スタジアムで行われ、試合の模様はDAZN LaLiga、Teledeporte、RTVE Playで放送される。(via SPORT)
両チームの現状とデータ
ジローナは直近のリーグ戦で7試合勝利がなく(4敗3分)、前節のアトレティコ・マドリード戦にも1-0で敗れて降格圏に転落した。第30節にビジャレアルに勝利した時点では降格圏から8ポイントの余裕があったが、そこから急激に失速。この最も重要な時期においてリーグで最悪の成績を残している。また、今季37試合で合計56本のシュートを放ちながらわずか1ゴールしか奪えていないという驚愕のデータがあり、深刻な決定力不足と54失点という守備の脆さが浮き彫りになっている。リーグでのホーム成績もワースト3位に沈む。一方のエルチェもリーグワーストのアウェイチームであり、今季アウェイでの勝利はオビエド戦の1勝のみ。両者ともに不安要素を抱えた中での直接対決となる。(via Mundo Deportivo)
ミチェル監督の決意
ミチェル監督は試合前の記者会見で、この一戦に向けた強い覚悟を語った。『僕たちは良い状態だ。試合への準備はできている。決勝戦だ。ホームで、僕たちのファンの前でね。全員が準備できているし、良い一週間を過ごした。明日の試合に向けて準備万端だ』とチームの雰囲気を評価した。残留に向けた複雑な計算については『勝つ必要があるから、全く計算はしていない。こういう状況で別の試合をしたことはない。これが僕たちが直面していることであり、僕たちにとって決勝戦だと思うからこそ、勝たなければならない』と勝利のみを見据えている。チームへの信頼を問われると『選手たちをもっと信じている。僕たちが1部リーグにいるのは、物事をうまくやるチームだからだ。今は同じ状況にいる。歴史を作るための試合だと明確に理解しているし、これまでにプレーしたどの試合とも違う。自分のチームを信じている、それだけだ』と断言。周囲の過剰な興奮に対しても『過剰な興奮? 僕たちにあるのは、歴史を作るためのエネルギー、希望、モチベーションだ』と力強く語った。
試合のシナリオについては『先制したら2点目を探し、逆境になれば... 非常に重要なことがある。それは現在の瞬間を生きることだ。試合で成長し続けるために、各アクションで競争すること。結果を考えてはだめだ。アクション、プレー、チームメイトのことを考えなければならない』『先制しようが関係ない、試合は95分続くし、全てのボールを戦う準備ができていなければならない』と選手に目の前のプレーに集中するよう求めた。自らの進退については『分からない、全く考えていない。一番重要なのはジローナだからだ。1試合で全てが決まるのに、自分のことを考えるわけにはいかない』と明言を避けた。さらに、マンチェスター・シティ退任を発表したペップ・グアルディオラについては『成功はさておき、僕にとって彼は歴史上最高の監督だ。シティのためではなく、彼がサッカーのためにしたことのためにね。彼が指導を続けることを願っている』と最大限の賛辞を送った。(via ElDesmarque)
負傷者・スカッド情報
ケガ人の状況は厳しいが、選手たちの気迫は十分だ。クリスティアン・ストゥアーニはチーム練習から外れているものの、注射を打って強行出場する見込み。ミチェル監督は彼らについて『彼らがどれだけピッチに立つかは分からないが、大きな希望とチームを助けるためのエネルギーがMAXであることは知っている』と語った。アレハンドロ・フランセスも膝の状態が上向いており、注射を打ってプレーする可能性がある。ダレイ・ブリントは過負荷で前日練習を欠席したが、出場できるかギリギリまで様子を見る構えだ。アベル・ルイス、トマ・ルマル、病気から回復したウゴ・リンコン、そしてドニー(ファン・デ・ベーク)は出場可能。一方で、クリスティアン・ポルトゥ、ウラジスラフ・ヴァナト、そしてマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンはケガのため欠場が確定している。(via ElDesmarque)
予想スタメン
各メディアの予想スタメンには若干のブレがあるが、ケガ人を抱えながらの総力戦となる。GKはガッサニーガ。ディフェンスラインはアルナウ、ヴィトール・レイス、アレックス・モレノに加え、状態が懸念されるフランセスかブリントが左センターバックに入ると見られるが、予防措置としてダビド・ロペスが起用される可能性もある。中盤ではヴィツェル、イバン・マルティン(またはフラン・ベルトラン)、ウナヒが並び、前線はジョエル・ロカ、ツィガンコフ、そしてブライアン・ヒルが有力。しかし、強行出場のストゥアーニがサプライズでスタメンに名を連ねる可能性や、トマ・ルマルの起用も予想されている。まさにチームの全てを懸けたベストメンバーがピッチに立つ。(via Estadio Deportivo)
モンティリビの熱狂と因縁
この大一番に向けて、ジローナの街とサポーターは完全にチームと一体化している。試合前にはチームバスを出迎える数千人規模のイベントが予定されている。ジローナ市役所もカタルーニャ広場の旗を、セニェーラとジローナのエンブレムが中央に配された特別な旗に差し替え、市を挙げてのサポートを表明した。欠場するポルトゥは『ピッチに立つためなら命だって懸ける』と語り、ファンに向けて『試合は90分だけじゃない。モンティリビを地獄にしなければならない。この試合は11人でプレーするんじゃない、僕たち全員で一緒にプレーするんだ』と熱烈なメッセージを送った。また、この対戦には過去の因縁がある。2020年、コロナ禍で無観客のモンティリビで行われた昇格プレーオフで、ジローナの1部昇格を97分のゴールで阻んだのがエルチェだった。当時の悔しさを晴らすためにも、満員のモンティリビでファンと共に雪辱を果たす時が来た。(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
自力残留へ、勝つしかないジローナ!街とファンが一体となったモンティリビで、エルチェとの運命の最終決戦に挑む。