【今回のラインナップ】
✅ マラガCF [ラス・パルマスを下し4位浮上もフアンペら主力の負傷離脱で昇格争いに暗雲]
✅ UDラス・パルマス [カンテラ軽視の姿勢に現地から厳しい批判、昇格への重圧が仇に]
✅ UDアルメリア [次節マラガとの直接対決で昇格争いの命運を分ける大一番へ]
✅ スポルティング・デ・ヒホン [現有戦力での49ポイント到達は「奇跡」、現地で監督の手腕に高い評価]
✅ アルバセテ・バロンピエ [若手ウイングのビクトル・バルベルデが半月板手術で今季絶望の離脱]
✅ カディスCF [深刻な不振に苦しむ中、ビスカイノ会長が一部ファンの批判に猛反発]
✅ FCアンドラ [不振にあえぐカディスに勝利を収め相手をさらに窮地へ追いやる]
✅ レアル・バジャドリード [カディスと共に厳しい戦いを強いられるチームの代表格として言及]
✅ SDウエスカ [デポルティーボ戦の土壇場94分に物議を醸す判定が発生しCTAの審査対象に]
✅ RCデポルティーボ・デ・ラ・コルーニャ [ウエスカ戦の終盤に起きたプレーが審判技術委員会のレビューへ]
■【マラガCF】
第35節において、ホームのラ・ロサレダ・スタジアムでUDラス・パルマスを2-0で下し、見事な勝利を収めた。この結果、マラガはLaLiga Hypermotionで4位に位置しており、昇格に向けた戦いを力強く進めている。試合開始早々の9分には審判技術委員会(CTA)のレビュー対象となる判定もあったが、チームは確実に結果を出した。(via Estadio Deportivo)
しかし、この勝利の代償は極めて大きかった。カディスやセビージャのカンテラで育ったヘレス出身の30歳MF、フアンペ・ヒメネスが、UDラス・パルマス戦の48分にラファ・ロドリゲスとの交代を余儀なくされた。クラブの医療サービスによる診断の結果、左脚ハムストリングス(大腿裏)の腱に重傷を負っていることが確認され、今シーズンの残りの全試合を欠場することが正式に決定した。(via Mundo Deportivo)
さらに、今週日曜日にアウェイで控えるUDアルメリア戦に向けて、MFダニ・ロレンソとウイングのダビド・ラルビアも負傷のため確実な欠場となっている。フアン・フランシスコ・フネス監督にとっては厳しい台所事情だが、前節ラス・パルマス戦を出場停止で欠場していたMFイサン・メリーノが復帰するという明るい材料もある。チームは火曜日を休養日に充て、水曜日から昇格を争う直接のライバルであるUDアルメリアとの大一番に向けた準備を開始する。アルメリアは現在2位で、マラガとの勝ち点差はわずか1ポイントしかなく、この試合は昇格争いを大きく左右する決定的な一戦となる。(via Mundo Deportivo)
■【UDラス・パルマス】
第35節、アウェイでのマラガCF戦において2-0で敗北を喫した。試合開始9分には審判技術委員会(CTA)のレビュー対象となるプレーも発生している。(via Estadio Deportivo)
ルイス・ガルシア監督は、カンテラ(下部組織)の選手起用に関して一貫して慎重な姿勢を崩していない。単なるシンボリックな実績作りのために若手をデビューさせることは、選手の継続性や真の成長を保証しないと主張し、トップチームの要求レベルに適応して自らポジションを勝ち取るべきだとしている。また、すべての選手がすぐにトップチームで通用するわけではなく、無理に引き上げることは逆効果になり得るとの考えを示している。(via SPORT)
しかし、UDラス・パルマスの歴史においてカンテラはクラブのアイデンティティそのものである。ゲデス、ヘルマン、トノノから、近年のペドリ、ココ、モレイロに至るまで、創造的で技術に優れたカナリア諸島特有のタレントを数多く輩出してきた。現在は昇格への強いプレッシャーから、足元のカンテラよりも移籍市場に目を向ける傾向が強まっている。マラガCFに2-0で敗れた一戦は、自前の才能を信頼することで大きな成果が得られるという重要性を示し、自らのアイデンティティを軽視すれば必ずその代償を払うことになるという、目を背けてはならない教訓を残したと現地では極めて厳しく指摘されている。(via SPORT)
■【UDアルメリア】
現在リーグ2位につけており、直接の昇格ライバルである4位マラガCFを今週日曜日にホームで迎え撃つ。マラガとの勝ち点差はわずか1ポイントしかなく、この上位直接対決は両チームの昇格の行方を大きく左右する極めて重要な試合となる。(via Mundo Deportivo)
■【スポルティング・デ・ヒホン】
スポルティング・ヒホンの今シーズンは、現地メディアのアントン・メアナ氏から「奇跡」と評されている。現在の限られたスカッドで既に49ポイントに到達したことは驚異的であり、ベンチの層の薄さ、カンテラからの供給不足、そして地味なスター選手しかいない状況を考慮すれば、本来ならばカディスやバジャドリードのように苦境でもがき、残留争いの泥沼(狼と踊るような状態)に巻き込まれていても全くおかしくない状態だと分析されている。(via SPORT)
前線では、ドゥバシンとオテロがプレーオフ進出を争うのに適した能力を持つストライカーとして評価されている。しかし、彼ら以外の選手については、ヤニェス、コレデラ、ヘラベルトを除いて、トップレベルの基準を満たしていないと厳しい見方がなされている。ボルハ監督については、真面目で勤勉な学生のような雰囲気を持ち、熟考された計画を的確に実行する指揮官として高く評価されている。極めて実力が拮抗している現在のリーグにおいて、この戦力でトップ6入りを要求するのは酷であり、昇格を義務付けることなく彼の手腕に賭けるべきだと現地では支持されている。(via SPORT)
■【アルバセテ・バロンピエ】
ビジャレアルのフィリアル(Bチーム)から昨夏に加入し、2028年6月までの契約を結んでいたカタルーニャ出身のウイング、ビクトル・バルベルデが、今シーズン絶望となる大きな怪我に見舞われた。プロデビューイヤーとなった今季、彼はリーグ戦22試合、コパ・デル・レイ2試合に出場していたが、保存療法では治りきらなかった右膝の半月板の痛みを解消するため、火曜日の午後にバルセロナで手術を受けた。この怪我の影響ですでに直近5試合でメンバー外となっていたが、この手術により今季の残りの全試合を欠場することが確定した。(via MARCA)
■【カディスCF】
FCアンドラに敗北を喫し、直近に争われた42ポイントのうちわずか4ポイントしか獲得できていないという、極めて深刻な不振に陥っている。本来であればこの成績は大きな危機であるが、クラブはプエルト・レアルのペーニャ(ファンクラブ)が主催する第2回文化週間に参加し、ファンとの結束を深めた。このイベントには、選手のダビド・ヒル、イサ・カルセレン、イケル・レシオに加え、財団マネージャーのホセ・マタ、そしてマヌエル・ビスカイノ会長が出席した。(via MARCA)
ビスカイノ会長はイベント内で、スタンドの一部から受けている個人的な批判や侮辱に対し、「侮辱する者は会長個人ではなく、カディスというクラブそのものを侮辱している」と断固たる態度を示した。前回の試合での大多数のファンの振る舞いは適切であったと擁護しつつ、リスペクトを欠く者にクラブ内の居場所はないと厳しく非難している。競技面での深刻な不振に関しても、アンドラ戦での敗北は不運が重なっただけで逆転に値する内容だったとし、チームに「緑の芽(好転の兆し)」が見え始めていると主張した。会長は、チームがこの危機をすぐに乗り越えるだろうと、現在のスカッドに対して全幅の信頼を寄せている。(via MARCA)
また、他チームの状況を引き合いに出される中で、カディスはバジャドリードと共に「狼と踊る」ような厳しい戦いを強いられているチームの代表例として言及されており、現状の苦しさが現地メディアでも浮き彫りになっている。(via SPORT)
■【FCアンドラ】
深刻な不振に陥っているカディスCFと対戦し、見事勝利を収めて相手にさらなる打撃を与えた。(via MARCA)
■【レアル・バジャドリード】
カディスCFと同様に、現状のリーグ戦において「狼と踊る」ような厳しい戦いや苦境を強いられているチームの代表例として、スポルティング・ヒホンの現状を比較する際に現地メディアで言及されている。(via SPORT)
■【SDウエスカ】
第35節においてRCデポルティーボ・デ・ラ・コルーニャと対戦した。この試合の土壇場である94分には、審判技術委員会(CTA)の『Tiempo de Revisión』で詳細な分析対象となるような、物議を醸す重要な判定が発生した。(via Estadio Deportivo)
■【RCデポルティーボ・デ・ラ・コルーニャ】
第35節でSDウエスカと対戦。試合終盤の94分に発生したプレーが、審判技術委員会(CTA)によって事後にレビューを受ける対象となった。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
本日は、昇格争いと不振にあえぐチームの明暗がはっきりと分かれる情報が多数確認された。マラガCFはUDラス・パルマスを下して4位をキープし昇格争いを牽引しているものの、フアンペら複数の主力が負傷離脱し、次節の2位UDアルメリアとの直接対決に大きな不安を残している。一方、UDラス・パルマスはカンテラを軽視する姿勢が敗北に繋がり、現地からアイデンティティの喪失として痛烈な批判を浴びている。
また、スポルティング・デ・ヒホンは乏しい戦力の中で49ポイントを獲得し、ボルハ監督の手腕が「奇跡」と絶賛されている。対照的に、カディスCFは直近42ポイント中わずか4ポイントしか獲得できない極度の不振に陥っており、ビスカイノ会長が一部のファンからの批判に猛反発するなど、クラブ内外に大きな緊張感が走っている。各チームがそれぞれの課題に直面し、シーズン終盤に向けた勢力図が激しく変動している。

デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
スポルティング・ヒホンは、戦力的な厳しさの中でプレーオフ圏内を争うという、ある種の「奇跡」を起こしています。記事を読むと、監督のマネジメント能力は評価されつつも、チーム全体の選手層の薄さが指摘されています。特に、攻撃陣のドゥバシンとオテロは「弱いチームの良い選手」という評価に留まり、他の多くの選手も基準を満たしていないという厳しい見方があります。この状況で昇格プレーオフ圏内を目指すのは、監督にとって非常に過酷なミッションと言えるでしょう。ピッチ上の結果だけでなく、その背景にあるチーム編成の歪みと、それをどう乗り越えようとしているのかに注目すべきです。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
マラガCFの躍進は、経済的な制約からカンテラーノを起用せざるを得なかった状況が、結果的にチームの団結と好成績に繋がったという興味深い側面があります。しかし、主力選手の重傷はクラブにとって大きな痛手であり、今後のチーム運営に影響を与えるでしょう。一方、ラス・パルマスは、昇格という至上命題のためにカンテラ軽視の補強に偏重しているという批判を受けており、マラガのようなカンテラ重視のチームに敗れたことは、クラブのアイデンティティを問う「痛烈な教訓」となったようです。クラブが本来持つべきルーツと、目先の目標達成との間で、どのようなバランスを取っていくのかが問われています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
アルバセテのビクトル・バルベルデ選手の今季絶望は、若手選手の育成とチーム編成におけるリスクを浮き彫りにします。2028年までの長期契約で獲得した期待の若手が、プロデビューイヤーで長期離脱を余儀なくされたことは、クラブにとって計算外の事態でしょう。今夏にビジャレアルBから加入したばかりであり、彼のポテンシャルを最大限に引き出す前に、チームは彼の穴を埋める必要に迫られています。これは、補強の成功だけでなく、選手のコンディション管理や、万が一の際の代替策といった編成全体の柔軟性が重要であることを示唆しています。