【今回のラインナップ】

 

✅ レアル・バリャドリード チュキの2ゴールなどでカディスを粉砕し、順位を逆転

✅ カディス 3失点の完敗で3連敗を喫し、降格圏の崖っぷちに転落

✅ デポルティーボ・ラ・コルーニャ ルーカス・ノウビの初ゴールなどで快勝し、自動昇格圏に浮上

✅ コルドバ 守備の崩壊で前半に2失点し、直近8試合で7敗目という泥沼の状況に

✅ ミランデス 終盤の不可解なPK判定に泣き、試合を支配しながらも痛恨のドロー

✅ アルバセテ 前半は完全に押し込まれるも、土壇場のPKで貴重な勝ち点1を奪取

✅ UDラス・パルマス 昇格に向けた巨大ビジネスプランと、観客動員増加へのSOSを発信

✅ その他セグンダ情報 今週のミッドウィーク開催カードと各チームの動向

 

■【レアル・バリャドリード】

レアル・バリャドリードは本拠地エスタディオ・ホセ・ソリージャでカディスを圧倒し、3-0の快勝を収めた。試合開始からボールを支配して相手に付け入る隙を与えなかった。前半15分、新戦力ピーター・フェデリコのパスからチュキがゴールネットを揺らして先制。このゴールにより、「背番号20のチュキが点を決めるとチームは勝つ」という法則が直近5試合に続いて今季6度目の発動となった。さらに前半29分、チュキのコーナーキックから高いモチベーションで臨んだイバン・アレホがヘディングで追加点を奪い、前半だけで試合の主導権を完全に握った。後半に入ってもフラン・エスクリバ監督の戦術は機能し続け、カディスが3人を交代してシステムを変更してきても冷静に無失点で対応。ビウクのシュートが相手GKに阻まれ、ラタサのヘディングが惜しくも枠を外れる中、最後は後半30分(75分)にルカス・サンセビエロのスペースを突く完璧なアシストからチュキが自身2点目を決めて勝負を決めた。この勝利で勝ち点を39に伸ばし、カディスを抜いて順位を逆転することに成功した。緊張感と不安が交錯する残留争いの直接対決で、最高のバージョンを取り戻して完璧な試合運びを見せている。(via Mundo Deportivo)

終始相手を圧倒し、降格の危機に瀕するライバルを完全に沈黙させるパフォーマンスだった。中盤のデュエルを制し、GKビクトル・アスナールが守るエリアに近づくたびに常に危険な香りを漂わせていた。(via MARCA)

相手の守備の脆さや中盤の不正確さを嗅ぎ取り、最後までアグレッシブに攻撃を仕掛け続けたことが勝利に繋がった。(via AS)

 

■【カディス】

カディスは敵地でレアル・バリャドリードに3-0で完敗し、これで3連敗となり降格圏の崖っぷちに立たされている。セルヒオ・ゴンサレス監督率いるチームは前半から極めて軟弱な守備を露呈し、中盤でのミスも多く、攻撃面でも完全に無力だった。前半15分、そして前半29分と立て続けに守備のオーガナイズが崩壊して失点。前半終了間際にダウダ・カマラがヘディングシュートを放ったのが唯一の反撃らしい反撃だった。ハーフタイムにセルヒオ・ゴンサレス監督はロヘル・マルティ、ロミニグ・クアメ、ペラヨ・フェルナンデスを一気に投入し、2トップに変更して反撃を試みた。これにより守備の落ち着きと中盤の支配力はわずかに改善されたが、大勢を覆すには至らず。後半終盤にスソの直接フリーキックがクロスバーを叩いた場面やロヘルのシュートが外れたのが惜しまれる。残留に向けて非常に困難な道のりが待っていることを突きつけられた。(via AS)

「非常に柔らかい(blandito)」と評されるほどインテンシティが低く、残留を争う上で致命的な試合内容となった。相手のポゼッションに対して解決策を見出せなかった。(via Mundo Deportivo)

残留争いの直接対決で手痛い敗北を喫し、チームは深刻な問題に直面している。(via MARCA)

 

■【デポルティーボ・ラ・コルーニャ】

デポルティーボは本拠地リアソールに25,632人の大観衆を集め、コルドバを2-0で下して自動昇格圏に浮上した。アントニオ・イダルゴ監督は前節ヒホン戦から先発を6人変更(ロウレイロを右SB、ノウビとバルシアをCB、パティーニョを左インサイド、ムラッティエリを最前線でストイチコフと組ませるなど)する大胆な策に出たが、これが完璧に的中した。右サイドのアルティミラが圧倒的な存在感を放ち、前半19分には彼が獲得したフリーキックを自ら蹴り、ベルギーU-21代表から戻ったばかりのルーカス・ノウビが完全なフリーでヘディングを合わせて先制。ノウビにとってこれがデポルティーボでの初ゴールとなった。さらに前半30分、右サイドから再びアルティミラがクロスを上げ、逆サイドから走り込んだジャコモ・クアリアータが左足で押し込み追加点を奪った。守備陣もGKアルバロ・フェルジョの2度の決定的なセーブ(セルジ・グアルディオラやルベン・アルベスのシュートを阻止)に救われ、今季8度目のクリーンシートを達成。この勝利により、首位のラシン・サンタンデールに勝ち点で並び、1部復帰への夢をさらに膨らませている。イダルゴ監督は「スタジアムが後押ししてくれた時は最高だった。週末のマラガ戦に向けてファンを必要としている」と感謝と共闘を呼びかけた。(via SPORT)

右サイドを完全に制圧したアルティミラは、2アシストを記録して別格のパフォーマンスを披露した。効果的かつ実用的なサッカーを展開している。(via MARCA)

ノウビは先制点だけでなく、終盤にグアルディオラのシュートをクロスバーへ逸らす決定的なクリアも見せ、攻守に大活躍した。(via Mundo Deportivo)

 

■【コルドバ】

コルドバは敵地でデポルティーボに2-0で敗れ、直近24ポイント中わずか1ポイントしか獲得できず、直近8試合で7敗目という泥沼の危機的状況に陥っている。イバン・アニア監督は試合後、「前半の戦い方は最悪だった。ボールから遠く、クロスを許し、不必要なファウルから最初の失点を招いた。あのような前半を過ごしては勝つのは非常に難しい」と酷評した。前半19分と30分に守備のマークのズレから立て続けに失点し、あっという間に試合を決められてしまった。指揮官は中盤の圧力を高めるためにアルベルト・デル・モラルを先発復帰させたが機能しなかった。後半にはケビン・メディーナ、セルジ・グアルディオラ、イグナシ・ビララサ、さらにテオ・ジダンとダリソンを投入して反撃を試みた。ケビンの強烈なシュートや、グアルディオラのシュートがクロスバーを叩く場面もあったが、相手GKの好セーブに阻まれゴールを奪うことはできなかった。(via SPORT)

指揮官は選手たちの態度は問題ないとしつつも、チームが深刻なダイナミクスに陥っていることを認め、週末に控えるカディス戦での勝利がすべてを変えると必死に前を向いている。しかし、カルロス・アルバランやアレックス・マルティなど守備陣のパフォーマンスが低調で、プレーオフ争いどころか降格圏が背後に迫る危機的状況である。(via SPORT)

前半30分までに決定的な2つの守備の崩壊を見せ、自滅する形で敗れ去った。(via Mundo Deportivo)

 

■【ミランデス】

ミランデスは本拠地アンドゥバでアルバセテと対戦し、試合を完全に支配しながらも終了間際の不可解なPK判定により1-1の引き分けに終わった。アンチョン・ムネタ監督率いるチームは立ち上がりから猛攻を仕掛け、前半15分までに5本のコーナーキックを獲得。前半36分には、相手のビルドアップのミス(オベングとメレンデスの連携ミス)を突いたハビ・エルナンデスが3人をかわして左足でシュートを放ち、相手DFバジェホに当たってコースが変わる形で先制に成功した。後半に入っても試合をコントロールし、メドラノのクロスなどから追加点を狙っていた。しかし後半40分(85分)、相手がペナルティエリア内に放り込んだクロスに対する対応で、アリ・フアリーがロレンソ・アグアドと接触したプレーがファウルと判定され痛恨のPKを献上。これを決められ、残留に向けた貴重な勝ち点2を逃す結果となった。(via MARCA)

ムネタ監督は「枠内シュートを1本も打たれていないのに、何もないプレーから85分にPKを取られるのは非常にフラストレーションが溜まる」と判定への不満を爆発させつつ、「前半の素晴らしいミランデスを残り試合でも見せたい」と前を向いた。チームは依然として残留ラインまで7ポイントの差をつけられており、厳しい戦いが続いている。(via AS)

パブロ・ペレスはふくらはぎの負傷によりメンバー外となっていた。(via AS)

 

■【アルバセテ】

アルバセテは敵地でミランデスに圧倒されながらも、終盤のPKで1-1の引き分けに持ち込み、貴重な勝ち点1を拾い上げた。アルベルト・ゴンサレス監督は試合後、「我々はおそらく勝ち点1に値しなかった。特に前半の出来は非常に悪く、不正確で前線でプレーできなかった」と厳しい自己評価を下した。前半はエル・ジェバリのクロスから相手のオウンゴールを誘いかけた場面と、ルイース・ロペスのヘディングシュート1本に終わる低調なパフォーマンスだった。後半はアントニオ・プエルタス、ヘフテ、マルティン・フェルナンデスを投入して4バックに戻し状況の改善を試みたが、5分間で3枚のイエローカードをもらうなど苦しい展開が続き、GKラウール・リソアインの再三の好セーブに救われた。しかし後半40分(85分)、ロレンソ・アグアドがペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。これをヘフテ・ベタンコルが冷静に決め、直近数試合で4ゴール目となる同点弾を記録した。(via AS)

前半30分前にはペペ・サンチェスがハムストリングの筋肉トラブルで負傷交代するというアクシデントにも見舞われたが、この拾い上げた勝ち点は残留争いにおいて極めて大きな意味を持つ。(via AS)

 

■【UDラス・パルマス】

現在7位につけるラス・パルマスは、昇格に向けて重要な局面に立たされている。シーズンチケット保持者が25,000人いるにもかかわらず、本拠地エスタディオ・デ・グラン・カナリアの平均観客動員数は18,810人にとどまっており、クラブは残り10試合に向けてファンに「SOS」を発信している。ルイス・ガルシア・フェルナンデス監督率いるチームは、後半戦に入ってから11試合で3勝と失速気味(前半戦はわずか11失点だったが後半戦はすでに14失点)であり、昇格圏との差を縮めるためにはホームでのサポートが不可欠となっている。次戦はホームでのグラナダ戦、そしてウエスカ戦が控えている。(via SPORT)

クラブは1部昇格によるテレビ放映権料4000万ユーロを見込んだ「ビジネスプラン」を掲げており、さらに本拠地の改修(将来的に40,000人以上収容)や不動産事業、高級ホテル建設などを含め、クラブの歴史上最大の財務拡大(8500万ユーロ規模)を計画している。昇格プレーオフを確実にし、あわよくば自動昇格を狙うためには、残り10試合で5勝から8勝(勝ち点66以上)が必要と計算されている。アマトゥッチ、エルツォグ、クリスティアンに加え、ジョナタン・ビエラのメンバー復帰も予定されており、次戦での巻き返しが強く期待されている。(via SPORT)

 

■【その他セグンダ情報】

今週のセグンダはミッドウィークの変則開催(第33節)となっており、各スタジアムで激戦が繰り広げられる。水曜日にはアンドラ対マラガ、絶好調のブルゴス対ホセ・フアン・ロメロ率いるセウタ、降格圏に沈むウエスカ対クルトゥラル・レオネサの残留争い、そしてラシン・サンタンデール対スポルティング・ヒホンの試合が行われる。特にスポルティング・ヒホンは、一部のファンが前節のデポルティーボ戦でのクラブ(オルレギ・グループ)の対応に反発して支援デーをボイコットするなど、ピッチ外でも騒動が起きている。(via SPORT)

木曜日にはラス・パルマス対グラナダ、レアル・ソシエダB対エイバルのバスクダービー、勝利から見放されているパブロ・エルナンデス率いるカステリョン対自動昇格圏を狙うアルメリア、レガネス対レアル・サラゴサが控えている。サラゴサはダビド・ナバロ新監督の就任以降、全く別のチームへと変貌を遂げており、レガネスとの対戦が注目される。(via Estadio Deportivo)

 

【本日の総括】

 

レアル・バリャドリードが快勝して降格圏を脱出し、敗れたカディスが連敗の泥沼で降格圏へ転落するという、下位争いに大きな変動が起きました。一方の上位陣では、デポルティーボ・ラ・コルーニャが圧倒的な右サイドの破壊力で完勝し、首位ラシン・サンタンデールに並ぶ自動昇格圏へ浮上しました。敗れたコルドバは壊滅的な状況に陥り、ミランデスやアルバセテの執念の勝ち点争いも含め、セグンダ特有の過酷なサバイバルレースがより一層激しさを増しています。ミッドウィークの全日程消化後には、プレーオフ圏内や残留争いのボーダーラインがさらに複雑化することは間違いありません。