ストライカー陣の再編とバカンブ&アビラの退団
マヌ・ファハルド率いるスポーツ部門は、オフェンス陣の大幅な刷新を計画している。セドリック・バカンブは6月中の退団が予定されており、さらにチミー・アビラとも契約解除で合意に達した。この2つの空き枠を埋めることが急務となっている。ビッグクラブから関心を集めているクチョ・エルナンデスは引き留める方針であり、彼を休ませるだけでなく、先発を争え、共存もできるような実績と即戦力のあるストライカーを市場で探している。フィニッシャーとして機能する、よりダイレクトなタイプの選手が求められている。また、第3のストライカーとして中期的視野に立った若手タレント(出番は少なくてもゴールに貢献できるタイプ)に賭ける案や、ゴンサロ・プティの復帰も検討されている。プティについてはマヌエル・ペジェグリーニ監督がプレシーズンで評価する予定だが、EU外枠の問題があるため、継続か再レンタルかが判断される。あるいはカンテラーノに枠を空けてトップチームでの出場機会を増やし、将来のキャピタルゲインを見込む案も検討されている。(via ElDesmarque)
夏の補強戦略と市場での動き
ベティス関係者は今夏の移籍市場について『長い夏になるだろう』と語っている。21年ぶりとなる歴史的なチャンピオンズリーグ出場に向けて大幅な再建を予定し、3つの大会で戦えるようチームの質的飛躍を目標としているが、経済的コントロールの範囲内で忍耐が必要とされている。現在は予算が未確定で6月中の売却に集中している段階であり、給与が高すぎないフリーの選手でチームを本当に改善できる選手は市場にいないと考えている。最優先の補強ポイントは左サイドバックのレギュラーとFW、さらにセントラルミッドフィルダーとされている。また、センターバックや、アンヘル・オルティスのレンタル移籍次第で右サイドバックの補強も視野に入れている。(via ElDesmarque)
一方で大量放出や総入れ替えのシナリオは想定しておらず、選手層の厚さを保つ方針だ。期待に応えられなかったロドリゴ・リケルメへのセカンドチャンスや、アドリアン・サン・ミゲルの代役としてマヌ・ゴンサレスを起用するなどの自然な解決策も検討されている。(via Estadio Deportivo)
クチョ・エルナンデスの相棒への大型投資
今夏の投資の大部分は、退団するバカンブとチミー・アビラの後釜となる、クチョ・エルナンデスの相棒ストライカーの獲得に充てられる予定だ。クチョとは異なるプロファイルで、フィジカルが強く、長身でポストプレーや空中戦に優れる選手を求めており、互いに補完し合える関係を想定している。若手で再販価値のある選手ではなく、継続性と出場時間を必要とする実績のある選手を狙っている。冬にコロンバス・クルーからクチョを前倒しで獲得した際の1300万ユーロを確実に上回る投資になる見込みだ。ターゲットはEUパスポートを所持し、ラ・リーガでの経験がある選手となる予定で、いくつかの選択肢が検討されている。(via Estadio Deportivo)
セルジ・アルティミラとデオッサの売却動向
資金調達のため、セルジ・アルティミラとネルソン・デオッサの売却が急務となっている。アルティミラにはブンデスリーガ、オランダ、ポルトガル、イングランドから関心が寄せられている。スポルティングCPから3週間前に固定1400万ユーロ+変動300万ユーロの正式オファーが届いたが、ベティスはこれを不十分として拒否した。スポルティング側はオファーの引き上げを約束したものの、まだ届いていない。また、RBライプツィヒのスポーツディレクターが5月上旬にセビージャで選手と面会し、マヌ・ファハルドSDもコンファレンスリーグ決勝を観戦にドイツへ行き接触した可能性がある。ベティスはメディアを通じてライプツィヒの面会を知ることとなった。ベティスは2500万ユーロを要求しているが、その背景には契約の細かい条項がある。2023年夏に獲得した際、将来の移籍金の15%を選手とその陣営が受け取る条項が結ばれており、2500万ユーロで売却しても約400万ユーロが選手に渡るため、手元には2000万ユーロ強しか残らない計算になる。そのため、固定額を下げて達成容易なボーナスをつけ、将来の売却益のパーセンテージ(アルティミラはまだ24歳)を残す形も受け入れる構えだ。(via ElDesmarque)
一方のデオッサについては、昨夏に投資した1200万ユーロを全額またはそれ以上回収するつもりだ。リーベル・プレートが正式に獲得希望を伝えており、クラブ間で最初の接触があった。またイプスウィッチ・タウンも強い関心を示しているが、まだ正式なオファーはどちらからも届いていない。(via ElDesmarque)
アルティミラの価値について、専門サイトは直近の急激な評価上昇を受け、2000万ユーロと査定している。(via Estadio Deportivo)
左サイドバックの補強難航
チャンピオンズリーグに向けた左サイドバックの補強が難航している。契約満了でリカルド・ロドリゲスが退団し、負傷と低パフォーマンスに苦しんだジュニオル・フィルポの残留も厳しいため、完全な刷新が求められている。ターゲットの一人であったクルゼイロのU-23ブラジル代表カイキ・ブルーノ(今年すでに32試合出場・4アシスト・2800分以上プレー)には、コモやボローニャに加えバルセロナが争奪戦に参加した。これにより移籍金が1500万〜2000万ユーロに高騰すると見られ、ベティスには手が出しにくい状況となっている。その他の候補も厳しい状況にあり、スフィアン・エル・カルアニ(ユトレヒト)は2300万ユーロ以上でサウジプロリーグへ行く見通し。フラビオ・ナジーニョはベティスが昨夏から500万〜600万ユーロで合意していたものの、モナコがセルクル・ブルッヘ時代の給与を大幅に上回る魅力的なオファーを出して合意間近となっている。また、ラシン・サンタンデールの若手ホルヘ・サリナスも違約金は400万ユーロだが、チームが1部に昇格すれば4倍に跳ね上がる見込みで、すでに欧州5大リーグの多くのクラブが狙っている。(via Estadio Deportivo)
ダニ・セバージョス復帰の可能性
ダニ・セバージョスの去就に再び注目が集まっている。マドリーで出場機会に恵まれないセバージョスに対し、新監督にミチェル・サンチェスが就任したアヤックスが約600万ユーロで獲得に動いており、交渉は順調に進んでいると報じられた。これはマドリーが以前要求していた1500万ユーロや、獲得時に費やした約1650万ユーロを大きく下回るバーゲン価格である。しかし、セバージョス本人が自身のSNSでこの報道に対し『全て嘘だ』と真っ向から否定したことで、ベティス復帰の可能性が再燃している。ベティスはマヌエル・ペジェグリーニ監督が彼を高く評価しており、本人も帰還を望んでいるが、資金面で多額の移籍金を払う余裕はなく、フリーに近い形を望んでいる。2024年8月にもマヌ・ファハルドSDが500万〜600万ユーロでの獲得を目指したが、マドリーが1500万ユーロを要求して破談し、代わりにロ・チェルソを500万ユーロ+ボーナス等で獲得した経緯がある。またセバージョス自身も、昨夏にマルセイユと1100万+400万ユーロで合意しかけた移籍を土壇場で破談にしている。彼がベティス復帰への強い意志を見せれば、このドラマは新たなシーズンを迎えることになるかもしれない。(via Estadio Deportivo)
また、マドリーの次期監督がジョゼ・モウリーニョになった場合、セバージョスは退団リストに入るとされている。(via ElDesmarque)
現在セバージョスは休暇中で沈黙を保っており、ベティスファンの友人らと共にバッド・バニーのコンサートやアランフエスの闘牛場に姿を見せている。(via SPORT)
アルバロ・フィダルゴ、メキシコ代表としてW杯へ
ワールドカップ2026に向けて、ベティスのMFアルバロ・フィダルゴがメキシコ代表のメンバー入りを果たした。オビエド生まれのスペイン人であるフィダルゴだが、メキシコの文化に深く根付き、自身のキャリアの大部分を過ごしてきた同国を代表してプレーする決断を下した。帰化選手として今大会に出場する彼は、最大のサプライズの一つとして注目されている。(via ElDesmarque)
バカンブ、W杯に向けたテストマッチで奮闘
ベティスのFWセドリック・バカンブが、コンゴ民主共和国代表としてデンマークとの親善試合(ベルギー・リエージュ開催)に先発出場し、シモン・バンザと交代するまで70分間プレーした(試合は0-0の引き分け)。24分にはカウンターからエリア手前でシュートを放つも、相手GKフィリップ・ヨルゲンセンの好セーブに阻まれた。これが彼にとって唯一のシュートとなり、ドリブル成功1/1、ボールタッチ14回、パス成功率60%(6/10)というスタッツを残した。予選で素晴らしい活躍を見せたバカンブは、『6月30日の契約満了に向けて、このワールドカップをメディアへのショーケースとして活用し、フリーエージェントとして新しいチームをじっくり探したい』と語っている。なお、コンゴ代表はアンダルシアで合宿を行い、6月9日16時にラ・リネア・デ・ラ・コンセプシオン(カディス)でチリ代表と親善試合を行う予定だったが、同国でのエボラ出血熱の発生が懸念され、健康上の警戒から試合は急遽中止された。コンゴ民主共和国はワールドカップのグループKに属し、6月17日にポルトガル、6月24日にはベティスのチームメイトであるクチョ・エルナンデスを擁するコロンビア、そして6月28日にウズベキスタンと対戦する。(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
待望のCL出場に向けてストライカーの再編と左サイドバックの獲得が急務となる一方、資金確保のための主力売却やダニ・セバージョス帰還の噂など、ピッチ内外で非常に慌ただしい長い夏が始まろうとしています。