プレシーズン第4戦セウタ戦を明日に控え主力が復帰

セビージャFCは明日日曜日の21:00、エスタディオ・ヘスス・ナバスにて無観客でADセウタとのプレシーズン第4戦に臨む。ルイス・ガルシア・プラサ監督はこの試合をほぼ公式戦に近いテストと位置付けており、トップチームの選手を70〜75分間プレーさせる計画を立てている。懸念されていた守備陣には朗報が届いており、右大腿四頭筋の軽い違和感で離脱していたキケ・サラスが土曜日の朝の練習に合流した。また、プレシーズン第1週目に同箇所に浮腫を抱えていたマルカオや、恥骨炎を克服したカストリンもグループ練習に復帰し、指揮官の選択肢が増えつつある。一方で、退団を模索しているエジュケや、プレシーズン全休となる負傷中のフアンル、アルフォン・ゴンサレス、さらにW杯に参加したスイス代表のジブリル・ソウやルーベン・バルガスは欠場する。セウタ戦の予想スタメンは、ヴラホディモス、カルモナ、サンガンテ、フアン・イグレシアス、スアソ、アグメ、グリディ、ペケ、ミゲル・シエラ、オソ、イサク・ロメロの顔ぶれとなっている。これまでの親善試合では、フベントゥド・トレモリーノスにミゲル・シエラのPKで1-0と勝利したものの、ポーランドのKSクラコヴィアには0-1で敗れている。ラ・リーガ開幕戦は8月15日土曜日にホームのサンチェス・ピスフアンでラージョ・バジェカーノを迎え撃つ予定だ。

(via Estadio Deportivo)

コルドバ戦の退場劇とガルシア・プラサ監督の苦言

先日行われたコルドバCFとのプレシーズンマッチは、スコアレスドローの末にPK戦でセビージャが勝利を収めたが、試合中には不穏な空気が漂った。ホセ・アンヘル・カルモナと相手のケビン・メディナが激しいタックルと小競り合いの末に両者退場処分を受けた。ピッチを退いた後も、カルモナがロッカールームへ続く階段に座り込み、それを見たコルドバの選手がメディナを引き留めるなど、トンネル内で両者が睨み合う事態に発展した。第4の審判が介入して事態を収拾したものの、この無用な緊張状態にガルシア・プラサ監督は不快感を隠さなかった。試合終了のホイッスルが鳴ると同時に指揮官は主審に説明を求め、さらに相手のメディナにも直接言葉をかけた。プレシーズン3試合で既に2人の退場者を出している現状に対し、ベンチに戻ったカルモナはコーチ陣から愛情と同時に諭すような言葉をかけられている。

(via ElDesmarque)

GK陣の再編:フラン・ゴンサレス獲得に接近とフローレスの決断

契約満了でエルジャン・ニーランが退団した守護神のポジションには、ニューカッスルからオディッセアス・ヴラホディモスのレンタル延長を取り付け、新シーズンの正GKに据える方針が固まっている。さらに第2GKとして、レアル・マドリード・カスティージャに所属するU-21スペイン代表のフラン・ゴンサレス(21歳・199cm)の獲得交渉が大きく進展している。セビージャは保有権の一部を買い取り、マドリードが将来の移籍金の一部を確保する形式で2028年までの契約を結ぶ見通しとなっている。

この動きにより、コルドバ戦のPK戦で活躍したカンテラ出身のアルベルト・フローレス(22歳)は厳しい立場に立たされている。セビージャ・アトレティコでのプレーにはすでに限界を感じており、2027年まで契約を残す彼には他クラブへのレンタル移籍が浮上している。ホセ・イグナシオ・ナバロSDは新加入選手のお披露目の場で『現時点では我々を助けてくれていますが、彼の要望、おそらく出場時間を確保したいという要望には扉を閉ざすつもりはありません』と明言。フローレス自身はSNSにコルドバ戦の写真を添えて『すべての機会を楽しんでいます。初日と同じワクワク感を持って』と力強いメッセージを投稿している。

(via Estadio Deportivo)

CBのやりくりとフリオ・ディアスの獲得合意

守備陣は大幅な入れ替えが行われている。タンギ・ニアンズはリールへ完全移籍し、ネマニャ・グデリも契約満了でクラブを去った。さらにファビオ・カルドソとフェデ・ガットーニは戦力外として放出を待つ身となっている。コルドバ戦では本職が右サイドバックのフアン・イグレシアスを左CBに配置し、新戦力のアルナ・サンガンテとコンビを組ませるなど苦肉の策が採られた。カンテラーノのマリオ・ディアスやイケル・ムニョスがアピールを続けているが、層の薄さは否めない。

一方で左サイドバックの補強は決着が近づいている。アトレティコ・マドリードの若手フリオ・ディアスと4年契約で個人合意に達しており、クラブ間でも保有権の50%を買い取る形での移籍がまとまりつつある。この加入に伴い、ガブリエル・スアソとポジションを争っていたアドリア・ペドロサには新たな移籍先を探す作業が始まっている。

(via ElDesmarque)

アコール・アダムスが歴史的な高額移籍でヴェネツィアへ

セビージャはストライカーのアコール・アダムスを、イタリア・セリエAに昇格したヴェネツィアに売却した。移籍金は固定の1680万ユーロに加え、出場試合数やゴール数、さらにはヴェネツィアのチャンピオンズリーグ出場といった条件を満たすことで最大2300万ユーロに達する。この金額は、ウィサム・ベン・イェデル、カルロス・バッカ、ケビン・ガメイロ、アルバロ・ネグレドに次ぐクラブ史上5番目(ボーナス込みの場合)の高額売却となり、近年の超緊縮財政を強いられていたクラブの懐に大きなプラスをもたらした。

(via ElDesmarque)

深刻な前線不足とウィンガー補強の壁

アダムスの売却に加え、アレクシス・サンチェスやニール・モペイが退団したことで、現在純粋なセンターフォワードとしてプレーできるのはイサク・ロメロただ一人となっている。ガルシア・プラサ監督は至急2名のフォワード獲得を求めており、チェルシーのマルク・ギウにも関心が寄せられている。これまでのプレシーズンマッチ3試合での得点はPKによる1点のみと、深刻な得点力不足に陥っている。

ウィンガーの補強も課題となっており、バイエルン・ミュンヘンで出場機会を失っているブライアン・サラゴサに白羽の矢を立てている。セビージャは年俸300万ユーロの一部をバイエルンに負担してもらう形でのレンタル移籍を望んでいるが、バイエルン側はこれ以上のレンタルを拒否し、完全移籍での放出を主張しているため交渉は難航している。また、レアル・サラゴサのアドリアン・リソとも数週間前から接触しているが、相手クラブの要求額の高さがネックとなっている。過去にビクトル・オルタ元SDが獲得を逃したクリセンシオ・サマービルが8000万ユーロでアル・ヒラルへ移籍したニュースも、クラブが資金力で後れを取っている現状を象徴している。

(via Estadio Deportivo)

中盤の刷新:新たなピボーテ候補との接触

中盤も大幅なテコ入れが進行中である。バティスタ・メンディはトラブゾンスポルへ復帰し、ジョアン・ジョルダンは構想外。リュシアン・アグメ、アントニオ・コルドン前SDが確保した後にナバロSDが獲得をまとめた新加入のジョン・グリディ、W杯帰りのジブリル・ソウ、若手のマヌ・ブエノしか手駒がいない状態だ。ガルシア・プラサ監督は経験豊富なピボーテの獲得を強く要請しており、ナバロSDはすでにラ・リーガ以外のクラブでプレーする選手と接触を図っている。レバンテとの契約を更新せずフリーとなっているパブロ・マルティネスや、リバプールとの契約が残り1年となっている若手ステファン・バイチェティッチらも候補に挙がっている。なお、資金確保のために売却が予想されていたアグメには、現在まで期待されたようなオファーは届いていない。

(via Estadio Deportivo)

W杯で価値高騰のルーベン・バルガスと放出候補たち

スイス代表としてW杯で2ゴール1アシストの活躍を見せ、アルゼンチンを延長戦まで追い詰めたルーベン・バルガスは、市場価値を1200万ユーロから1500万ユーロへと25%も高騰させた。ブライトン、アストン・ビラ、ウェストハムといったプレミアリーグのクラブが熱視線を送っており、セビージャは移籍金を2000万ユーロに設定して交渉のテーブルに着く構えだ。

また、契約が残り1年となっているナイジェリア人のチデラ・エジュケも放出リストに載っており、クラブは400万〜500万ユーロの収入を見込んでいる。すでにアドナン・ヤヌザイらがクラブを去ったほか、負傷中のアルフォン・ゴンサレスにはセルタ復帰の可能性が浮上している。さらに、カンテラ出身のフアンルやオソも、新たな補強資金を捻出するための売却候補としてリストアップされている。

(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

ストライカーの歴史的な高額売却で資金を得たセビージャだが、前線と中盤の駒不足は深刻な状況です。若手GKの獲得や守備陣の再編が進む中、ガルシア・プラサ監督が求める即戦力の確保に向けてフロントの交渉力が試されています。