【今回のラインナップ】

✅ レアル・バジャドリード [地域ダービー全敗で降格の危機、選手たちの深刻な低調ぶり]

✅ コルドバCF [S.グアルディオラがトップ下で躍動も次節出場停止、システム再構築へ]

✅ レアル・サラゴサ [奇跡の残留へ向けた大一番、コンディションの差を乗り越えミランデスと激突]

✅ CDカステリョン [プレーオフ進出へは残り9試合で5勝が必須、昇格へのシミュレーション]

✅ SDエイバル [8位と9位の直接対決、大躍進のADセウタFCをホームで迎え撃つ]

✅ FCアンドラ [残留圏確保へ攻撃陣好調、リーグ最強の矛を持つ首位ラシンに挑む]

✅ UDラス・パルマス [日本人FW宮代大聖が冬の最高補強に、プレーオフ進出の鍵を握る]

 

■【レアル・バジャドリード】

「エスクリバ効果」は完全に消え去った。バジャドリードはミランデス、ブルゴス、そしてクルトゥラル・レオネサを相手に地域ダービーで3連敗を喫し、再び降格の影が忍び寄っている。無気力と無能さが蔓延する中、各選手の評価は惨憺たるものだ。

GKアセベスは仕事こそ少なかったが好セーブを見せた。失点はミシュランが軌道を変えたため防ぎようがなかった。そのミシュランは退場、PK献上、オウンゴール未遂と最悪の出来。ラモンは足元の技術が低くビルドアップに苦戦した。トーレスは毎週数少ない合格点を与えられる選手だが、周囲のサポートが皆無。クレルクは圧倒されポジショニングも掴めずシンプルに悪い。ユリッチは早い時間帯に警告を受け、激しいタックルを食らってパススピードが落ちた。ポンセオはカディス戦の輝きを失い、完全に消えていた。ピーター・フェデリコもシュートを1本放った以外は存在感がなく、チュキもピッチで迷子状態だった。テネスは行方不明のまま負傷退場。ラタサはカディス戦で見せた献身性を忘れ、文句を言いファウルを待って倒れるだけの元の姿に戻ってしまった。交代出場のビウクは攻守に何も貢献せず確実な失望を与え、オヒオは戦う姿勢は見せたが決定機を逃した。マルコス・アンドレは意欲的だったがパスの選択を誤り、メセゲルは存在感がなく、アレホはサイドからチームを押し上げたが時すでに遅かった。(via AS)

 

■【コルドバCF】

直近のカディス戦に1-3で勝利し勢いに乗るコルドバだが、イバン・アニア監督は次節のレアル・サラゴサ戦(本拠地ヌエボ・アルカンヘル、21時)に向けて頭を抱えている。この試合でトップ下としてスタメン起用されたセルジ・グアルディオラが、今季10枚目のイエローカードを受けて出場停止となったためだ。9月のレアル・ソシエダB戦以来のスタメンだったグアルディオラは、新ポジションで見事な適応を見せた。パス成功率88%(32本中29本成功、大半が敵陣)を記録し、サイドチェンジやスルーパスで攻撃を牽引。クリスティアン・カラセドの先制点に繋がるPKを獲得し、守備でもボール奪取3回、デュエル勝利2回と完璧な働きを見せた。監督も「彼がマン・オブ・ザ・マッチ。エリア付近で危険な存在だった」と大絶賛している。

さらに、これまで全試合スタメン(出場停止1試合を除く)で今季2,728分出場、7ゴール1アシストを記録している絶対的レギュラーのハコボ・ゴンサレスも、累積警告により出場停止となる。トップ下の主力2人を欠くため、アニア監督はミケル・ゴティやテオ・ジダンを代役に据えるか、ダニ・レケナ、ペドロ・オルティス、デル・モラルを起用してシステムを変更するかの決断を迫られている。(via SPORT)

 

■【レアル・サラゴサ / CDミランデス】

ダビド・ナバーロ監督就任から6試合目を迎えるレアル・サラゴサは、Primera RFEF(3部)降格の危機から脱出するため、ホームのイベルカハ・エスタディオでミランデスと対戦する(21時)。カディス戦の勝利により、この試合に勝てば降格圏脱出まであと1ポイントに迫る重要な一戦だ。しかし、サラゴサは1回のセッションとリカバリーしか行えておらず、ミランデスよりも休養時間が48時間以上短いという圧倒的不利な状況にある。スタメンには出場停止明けのアギレガビリアとインスアが復帰予定。CBのもう1枠はラドバノビッチとエル・ヤミクが争い、左SBはラリオスが固い。中盤は疲労の溜まったケイディ・バレに代わり、マウリとサイドゥのコンビが予想される。前線は好調のロベルとクエンカに加え、胃腸炎から復帰したピニージャ、そしてコドロまたはダニ・ゴメスの起用が見込まれる。

対するミランデスは、若く縦に速いチームで現在3試合無敗(バジャドリード戦勝利、コルドバ戦ドロー、アルバセテ戦ドロー)と好調を維持。ポスティゴ、パブロ・ペレス、マルサ、そして元サラゴサのアルベルト・マリが負傷欠場となる。(via SPORT)

 

■【CDカステリョン】

アルメリア戦を2-0で制したカステリョンは、月曜日のグラナダCF戦(19時)で勝ち点54からのさらなる飛躍を狙う。2010/2011シーズン以降のデータを見ると、プレーオフ進出ボーダーラインの平均は65.4ポイントだが、今季は上位陣のペースが非常に速く、推定で69ポイントが必要となる見込みだ。つまり、カステリョンは残り9試合で5勝(15ポイント)を挙げなければならない。さらに、自動昇格ラインは平均76.2ポイント(今季の推定ペースは75.1ポイント)となっており、カステリョンが自動昇格圏(76ポイント)に到達するには、残り9試合でなんと22ポイント(7勝1分など)を獲得する必要がある。ほぼノーミスの完璧な終盤戦が求められるが、残り9試合中5試合がホーム開催であることは大きなアドバンテージとなる。(via SPORT)

 

■【SDエイバル / ADセウタFC】

日曜日の14時からイプルーアで行われる第34節は、昇格プレーオフを争う直接対決となる。ホームのエイバルは現在勝ち点51で8位。レアル・ソシエダBに勝利して勢いに乗っており、終盤戦に入って圧倒的な強さを見せている。対するADセウタFCは今季の2部リーグで最大のサプライズを起こしているチームだ。現在勝ち点48で9位につけており、直近のブルゴスCF戦を引き分けてこの大一番に臨む。勝てばエイバルに勝ち点で並ぶため、両者にとって絶対に負けられない激しい戦いが予想される。(via MARCA)

 

■【FCアンドラ / ラシン・サンタンデール】

日曜日にノウ・エスタディ・デ・ラ・FAFで行われる一戦は、残留を争うチームと首位チームの激突となる。カルレス・マンソ監督率いる12位のFCアンドラ(勝ち点43)は、降格圏から9ポイントのリードを保っている。直近7試合でわずか1敗、マラガ戦では3-3の打ち合いを演じるなど、攻撃陣が絶好調だ。特に7ゴールを挙げているラウタロと、直近1ヶ月半で5ゴールを量産しているセルダが攻撃を牽引している。代表戦からミンスとヤーコが復帰するが、アレックス・カルボとエドガルは負傷欠場となる。

対するホセ・アルベルト監督率いる首位ラシン・サンタンデール(勝ち点62)は、スポルティングに3-1で勝利して勢いに乗る。リーグ最多の65ゴールを誇る圧倒的な攻撃力が武器で、アンドレス・マルティン、アシエル・ビジャリブレ、イニゴ・ビセンテの強力なアタッカー陣がアンドラゴールに襲い掛かる。ただし、アラナ、マネックス・ロサノ、マンティージャ、サインス=マサなど多くの負傷者を抱えており、選手層のやり繰りが鍵となる。(via Mundo Deportivo)

 

■【UDラス・パルマス】

ルイス・ガルシア監督の下でプレーオフ進出に向けて好調を維持するチームにおいて、冬の移籍市場で加入した日本人ストライカー、宮代大聖(Taisei Miyashiro)が最大のセンセーションを巻き起こしている。ルイス・エルゲラSDの慧眼により獲得された宮代は、ミランデス戦で初スタメンを飾り、64分間のプレーで才能の片鱗を見せつけると、すでに4ゴールを記録してチームの支柱となった。

現地での評価は非常に高く、彼のクリーンなマーク外し、ボールを慈しむような柔らかなトラップ、そしてスペースを占有する知性は「他の選手とは一線を画す」と絶賛されている。さらにピッチ外でも、几帳面なトレーニング姿勢、遠征時の規律、徹底した食事管理など、日本の文化である敬意と日々のコミットメントを体現し、ロッカールームの競争力を引き上げている。クラブは買い取りオプションを保有しており、アジア市場や欧州クラブからの関心が高まる中、彼を長期的に引き留める構えだ。宮代の活躍は、ラス・パルマスのプレーオフ進出への最大の原動力となっている。(via SPORT)

 

【本日の総括】

本日のLALIGA Hypermotionは、シーズン終盤の残酷な明暗がくっきりと分かれる状況となっている。ラシン・サンタンデールが圧倒的な攻撃力で首位を快走する一方、カステリョンは自動昇格へ向けて「残り9戦7勝」という極限のミッションに挑む。中位のプレーオフ争いは熾烈を極め、エイバルとセウタの直接対決、そして宮代大聖の活躍で勢いづくラス・パルマスがその枠を虎視眈々と狙っている。一方で残留争いも泥沼化。バジャドリードが地域ダービー全敗でどん底に沈む中、サラゴサは新監督の下で執念の残留へ向けて死に物狂いの勝ち点奪取を目指している。1つの勝利、1つの敗北が来季の運命を決定づける痺れる展開が続く。