【今回のラインナップ】
✅ RCデポルティボ・デ・ラ・コルーニャ [ミランデスに逆転勝利し2位浮上、ジェレマイが躍動]
✅ CDミランデス [デポルティボに敗戦し降格圏の危機、不可解な判定に不満爆発]
✅ UDアルメリア [マラガとの激闘を制し勝ち点64で3位に浮上]
✅ マラガCF [アルメリアに惜敗し5位後退も、次節カステリョンとの大一番へ]
✅ レーシング・サンタンデール [首位を独走、レアル・ソシエダBを下す]
✅ CDカステリョン [勝ち点61で4位キープ、マラガとの決戦に臨む]
✅ ブルゴスCF [勝ち点60で6位、次節はデポルティボをホームで迎え撃つ]
✅ UDラス・パルマス [レガネスに勝利し7位、育成に課題も自動昇格を狙う]
✅ SDエイバル [今節勝利を収め勝ち点58で8位につける]
✅ スポルティング・デ・ヒホン [カディスに快勝、ユースの午前練習移行など育成改革を断行]
✅ カディスCF [ヒホンに惨敗で6連敗、ファンは経営陣退陣を要求しクラブ買収の噂も]
✅ レガネス [ラス・パルマスに敗戦、降格なら約4000万ユーロの減収危機]
✅ レアル・バジャドリード [アンドラに敗れ3戦未勝利、3部降格の社会的ダメージを危惧]
✅ レアル・サラゴサ [セウタとドロー、降格時の大幅減収と選手大量解雇の危機に直面]
✅ SDウエスカ [2月半ばから未勝利、降格によるチーム崩壊の危機を抱えダービーへ]
✅ レアル・ソシエダB [首位ラシンに敗れ6戦未勝利、トップチームへの供給を第一に残留を目指す]
✅ クルトゥラル・レオネサ [16戦未勝利で泥沼、カタール資本で破綻はないが街への打撃は大]
✅ グラナダCF [今節敗北を喫し上位争いから一歩後退]
✅ FCアンドラ [バジャドリードを圧倒し貴重な勝利を挙げる]
✅ コルドバCF [クルトゥラル・レオネサを下し相手を泥沼に突き落とす]
✅ ADセウタFC [数的不利を耐え抜きサラゴサと価値あるドロー]
✅ アルバセテ・バロンピエ [レバークーゼンで活躍するコファネの古巣として注目を集める]
■【RCデポルティボ・デ・ラ・コルーニャ】
第36節のCDミランデス戦は、リアソールに23,952人の観客を集めて行われ、3-1での見事な逆転勝利を飾った。試合前にはセグンダRFEF(グループ1)で優勝・昇格を決めたBチーム「ファブリル」のキャプテン、ウーゴ・リオスとブライス・スアレスにガリシアサッカー連盟のパブロ・プリエト会長から優勝トロフィーが授与され、スタジアムは祝祭ムードに包まれた (via SPORT)。
試合は序盤からデポルティボが主導権を握り、アルティミラ(アルティ)がエリア外からシュートを放ち、さらにジェレマイ・エルナンデスのパスからアルティ、マリオ・ソリアーノのパスからルイスミ・クルスがGKと1対1になりループシュートを放つなど決定機を迎えたものの決めきれなかった。30分にはミランデスのハビ・エルナンデスのシュートをGKアルバロ・フェルジョが好セーブで防ぎ、直後にジェレマイのパスからビル・ンソンゴがネットを揺らすもオフサイドの判定。さらにミランデスのウナクス・デル・クラにポスト直撃のシュートを許すなど激しい攻防が続いた。そして前半終了間際、GKフェルジョとクアグリアータの連携ミスから、フェルジョがウナクスを倒してPKを献上。これを決められ、0-1で前半を折り返した (via Estadio Deportivo)。
しかし後半、アントニオ・イダルゴ監督の指示で息を吹き返したチームは、51分にアルティのパスを受けたマリオ・ソリアーノが、ンソンゴのマーク引きつけを利用してドリブルでペナルティエリア内に侵入し、見事な同点弾をマーク。続く58分にはアルティがメドラノに倒されて得たPK(VAR介入後も判定維持)をジェレマイが沈めて逆転に成功した (via AS)。
さらに71分、左サイドをスピードに乗って駆け上がったジェレマイの完璧なグラウンダークロスをビル・ンソンゴが合わせ、試合を決定づける3点目を奪った。後半アディショナルタイム(90+分)には、フェルジョの好セーブ直後のこぼれ球からアルティがパブロ・ペレスを倒しPKを献上するピンチを迎えたが、GKフェルジョがハビ・エルナンデスのシュートを完璧に読み切ってセーブし、自らのミスを帳消しにする大活躍を見せた (via SPORT)。
この試合で2月21日以来のスタメン復帰を果たした背番号10のジェレマイは、恥骨炎を乗り越え、股抜きやヒールパスなどの魔法のようなプレーで観客を魅了。1ゴール1アシストの活躍で評価点9の最高評価を獲得し、試合後には「来季デポルティボが1部で戦えるよう、砂粒ほどの貢献をしたい」と力強く語った (via SPORT)。
この勝利により、デポルティボは7試合連続無敗となり、UDアルメリアと並ぶ勝ち点64に到達。得失点差で自動昇格圏の2位を奪還した。また、次節ブルゴス戦(エル・プランティオ)に向けて警告リーチがかかっていたアルティミラ、マリオ・ソリアーノ、ストイチコフ、ジェレマイ、ムラッティエリの5選手は全員イエローカードを回避し出場可能であり、欠場が確定しているのはダビド・メジャのみとなっている (via SPORT)。
■【CDミランデス】
デポルティボ戦では前半、相手GKフェルジョのミスを突いてウナクス・デル・クラが倒されPKを獲得。これをデポルティボの元選手であるカルロス・フェルナンデスが古巣への敬意を示しつつ決めて先制した。前半アディショナルタイムにはハビ・エルナンデスのFKからカルロス・フェルナンデスが頭で合わせクロスバーに直撃するなど、追加点のチャンスもあった (via Estadio Deportivo)。
しかし後半に3失点を喫して1-3で逆転負け。アントチョン・ムネタ監督は、前半のPK獲得時に相手GKが退場にならなかったことや、後半の被PK時にVARが介入したにもかかわらず主審のモレノ・アラゴンが判定を覆さなかったことに対して、「我々がコントロールできない状況が試合に影響を与えた。我々は明らかに昇格候補の相手に良い戦いをしたのに」と強烈な不満を表明した (via AS)。
チームの光明として、アスレティック・ビルバオも関心を寄せていた若手のウナクス・デル・クラが2028年6月までの契約延長に合意しており、この試合でもポスト直撃のシュートを放つなど確かな存在感を示した (via AS)。
この敗戦でミランデスは6試合ぶりの黒星を喫し、勝ち点33で21位に沈んだ。残留ライン(カディス)まで5ポイント差と厳しい状況が続く。今年はクラブ創設100周年を迎え、本拠地アンドゥバのスタジアム新スタンド建設も控えているため、降格は痛手となるが、クラブの経済状況は健全であり破綻の危機はない。次節はクルトゥラル・レオネサと対戦する (via AS)。
■【マラガCF】
アンダルシアダービーとなったUDアルメリア戦で2-3の惜敗を喫し、勝ち点60のまま5位に後退した。しかし、昇格プレーオフおよび自動昇格に向けた戦いは終わっておらず、次節は土曜21:00に本拠地ラ・ロサレダで4位のCDカステリョン(勝ち点61)を迎え撃つ。この大一番に向けてチケットは完売間近となっており、フネス監督率いるチームへの特別な出迎えがサポーターによって準備されている (via SPORT)。
■【UDアルメリア】
マラガCFとの激しいダービーマッチを3-2で制し、貴重な勝ち点3を獲得。これにより勝ち点を64に伸ばし、デポルティボと同勝ち点ながら3位に浮上した。自動昇格圏を激しく争っている (via SPORT)。
■【CDカステリョン】
現在勝ち点61で4位につけている。次節はアウェイでマラガCFとの直接対決に臨むことになっており、昇格争いの行方を左右する極めて重要な一戦となる (via SPORT)。
■【レーシング・サンタンデール】
勝ち点68を獲得しており、首位を独走している。今節はレアル・ソシエダBに勝利を収め、すべてのライバルチームに対して直接対決の得失点差で優位に立っており、1部昇格へ向けて最も有利な立場にある (via SPORT)。
■【ブルゴスCF】
勝ち点60を獲得し、6位につけている。次節は土曜日の18:30から、本拠地エル・プランティオで2位のデポルティボを迎え撃つ重要な一戦を控えている (via SPORT)。
■【UDラス・パルマス】
レガネスとの対戦で勝利を収め、勝ち点60で現在7位につけている。自動昇格やプレーオフ進出を十分に狙える位置にいる (via SPORT)。
一方で、育成面には課題が指摘されている。ルイス・ガルシア監督率いるトップチームには、アドリ、バレンティン、アレックス・スアレス、イニャキ、キリアン・ロドリゲス、ジョナタン・ビエラ、アレ・ガルシア、サンドロ・ラミレスなど下部組織出身者が多く在籍しているものの、今季のリーグ戦37試合を終えてアネクソ(下部組織)からトップデビューを果たした選手は皆無である。Bチームのラス・パルマス・アトレティコはセグンダRFEF残留を目指しており、ラウル・マルティン監督を解任し、ベテランのフアン・マヌエル・ロドリゲスを後任に据えた。次節は月曜19:30から不振のカディスとアウェイのヌエボ・ミランディージャで対戦する (via SPORT)。
■【SDエイバル】
今節勝利を収め、勝ち点58に到達して8位につけている。プレーオフ進出に向けてしぶとく上位争いに食い込んでいる (via SPORT)。
■【スポルティング・デ・ヒホン】
カディスCFに3-0で快勝し、好調を維持している (via SPORT)。
クラブ内部では育成組織の大改革が断行された。フベニルA(ディビシオン・デ・オノール)の全練習を午前中に移行することが承認され、教育機関や交通機関との協定を結び、学業と両立させながらプロ化と効率化を図る。また、ベンハミン、カデテB、そしてスポルティングCの廃止も決定され、スポルティングCの組織はフェリペ・ベガ=アランゴが率いる国際部門に統合されることになった (via SPORT)。
■【カディスCF】
スポルティング・デ・ヒホンに0-3で惨敗し、泥沼の6連敗を喫した (via SPORT)。
セルヒオ・ゴンサレス監督の立場は非常に危うくなっており、ファンとの関係も最悪の状況にある。経営陣の退陣を求めるファングループ「cadista 1910」が発足するなど混乱が続いている。クラブ内部では、ビスカイノとピナが所有権を巡って法廷闘争を繰り広げており、米国人投資家のベン・ハーバーグが買収を検討しているとの情報もある。5月8日には株主総会が予定されており、次節のUDラス・パルマス戦はクラブの未来を占う一戦となる (via AS)。
■【レガネス】
UDラス・パルマスに敗れ、降格圏から8ポイント差という苦しい状況に置かれている (via AS)。
残り3試合の直接対決と上位陣との試合を残しており、もしプリメーラRFEF(3部)に降格した場合、テレビ放映権料が現在の4040万ユーロから約100万ユーロへと激減し、クラブ全体で約4000万ユーロの凄まじい減収となる危機に直面している。現在クラブのソシオ数は史上最多の11,000人を記録しているだけに、社会的ダメージも計り知れない (via AS)。
■【レアル・バジャドリード】
FCアンドラに敗れ、3試合未勝利と一貫性を欠く戦いが続いている (via AS)。
オーナー陣は降格してもクラブの存続に問題はないと主張しているが、降格保険もなく選手の処遇も不透明な状況にある。もし1970-71シーズン以来となる3部降格となれば、歴史あるクラブにとって社会的打撃は極めて大きい。次節はレアル・ソシエダBとの直接対決に臨む (via AS)。
■【レアル・サラゴサ】
ADセウタFCと引き分けたが、後半は相手が退場者を出して数的不利だっただけに悔やまれる結果となった (via AS)。
降格した場合の経済的損失は約900万ユーロ(放映権料が650万から50万ユーロに激減)に上り、純負債が3900万ユーロを超えるクラブにとって致命傷となり得る。主力株主のフアン・フォルセンはクラブの存続に危険はないと保証しているが、スポーツディレクターのラロ・アランテギは、降格時にはプロ選手の大半を解雇する必要があると危機感を露わにしている。次節はSDウエスカとのアラゴンダービーとなる (via AS)。
■【SDウエスカ】
2月15日以降勝利から遠ざかっており、深刻な不振に陥っている (via AS)。
今季は来季に向けた資金確保のためにサラリーキャップを意図的に抑えていたが、降格すればその戦略が完全に覆ることになる。さらに、降格した場合には現行契約の自動解除条項によりチームが崩壊する危機を抱えている。次節は生き残りを懸けてレアル・サラゴサとのダービーマッチに挑む (via AS)。
■【レアル・ソシエダB (サンセ)】
首位レーシング・サンタンデールに敗れ、これで6試合未勝利(1分5敗)となった (via AS)。
降格による経済的ダメージはほとんどなく、ソシオも無料で観戦できるため影響は少ない。クラブの最大の目的はトップチームへの選手供給であるため焦りはないものの、次節のレアル・バジャドリード戦で残留に向けた勝ち点獲得を目指す (via AS)。
■【クルトゥラル・レオネサ】
コルドバCFに敗北し、これで16試合未勝利という長い泥沼に沈んでいる (via AS)。
カタールのアスパイア・アカデミーが所有しているため経済的な破綻はないと執行役員のナティチュ・アルバラードは明言しているが、1万人のソシオを抱え、試合日のバルやホテルへの波及効果が大きいため街への影響は甚大である。直接対決の得失点差ではほぼ全て勝っているため、次節のミランデス戦で何としても勝利が欲しい状況である (via AS)。
■【グラナダCF】
今節は敗北を喫し、熾烈な上位争いから痛い足踏みとなった (via SPORT)。
■【FCアンドラ】
レアル・バジャドリードを圧倒して勝利を収め、残留争いの中で価値ある勝ち点を獲得した (via AS)。
■【コルドバCF】
クルトゥラル・レオネサに勝利し、相手を16試合未勝利の泥沼に突き落とした (via AS)。
■【ADセウタFC】
レアル・サラゴサを相手に、後半数的不利に陥りながらも耐え抜き、勝ち点1をもぎ取る価値あるドローを演じた (via AS)。
■【アルバセテ・バロンピエ】
現在バイエル・レバークーゼンでブレイク中の若手ストライカー、クリスティアン・コファネがかつて在籍していた古巣として、欧州の移籍市場でその名が言及され注目を集めている (via SPORT)。
【本日の総括】
残り6節となり、LALIGA Hypermotionは昇格争いと降格争いの両面で極限の緊張感に包まれている。上位陣では首位レーシング・サンタンデールが独走態勢に入る一方で、RCデポルティボ・デ・ラ・コルーニャが見事な逆転勝利でUDアルメリアと並び、自動昇格圏の2位を奪還した。マラガ、カステリョン、ブルゴス、ラス・パルマスらが僅差でプレーオフ圏内を争っており、1つの勝敗が順位を大きく入れ替える状況だ。
一方、降格争いは悲惨な様相を呈している。レガネス、バジャドリード、サラゴサ、ウエスカといったかつて1部で戦った名門クラブがプリメーラRFEF降格の危機に瀕しており、降格による数千万ユーロ規模の減収やチーム崩壊の恐怖と戦っている。カディスは6連敗で経営陣への退陣要求が噴出するなど、各クラブでピッチ内外の混乱が続いている。次節に控える直接対決のダービーマッチや上位陣との死闘が、来季の勢力図を決定づけることになるだろう。

デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
デポルティボの逆転勝利は、後半の戦術的修正と個の輝きが融合した結果と言える。前半は決定機を決めきれず、PKで先制を許す展開だったが、後半開始から攻撃のテンポを上げ、特にジェレマイのサイドチェンジやドリブル突破が効果的だった。ンソンゴへのクロスは、相手DFを引きつけつつスペースを作り出す意図が感じられ、見事な追加点となった。また、ジェレマイ自身がPKを獲得し、冷静に沈めたプレーは、彼の復帰がチームに与える精神的な支柱としての役割も示唆している。GKフェルジョのミスからのPK献上と、試合終盤のセーブは、彼の不安定さと決定力を象徴していたと言えるだろう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
デポルティボの2位浮上は、クラブにとって大きな希望の光となった。Bチームの優勝セレモニーがスタジアムを盛り上げる中、トップチームも逆転勝利で期待に応えた形だ。ジェレマイの復帰と活躍は、チームの士気を高める上で非常に大きい。一方、カディスでは経営陣への不満が噴出し、買収の噂まで出ている。これは、クラブの運営に対するサポーターの信頼が大きく揺らいでいる証拠であり、今後のクラブの方向性を占う上で注視が必要だ。レガネスやバジャドリードといったクラブも、降格の危機に瀕しており、クラブの存続や社会的影響まで懸念される状況は、セグンダというリーグの厳しさを物語っている。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
デポルティボのジェレマイが1ゴール1アシストで最高評価を得たことは、彼の復帰がチームにとってどれほど重要かを示している。契約面では、彼のようなキープレーヤーのコンディション維持と、来季に向けた契約延長が最優先事項となるだろう。ミランデスは若手ウナクス・デル・クラとの契約を2028年まで延長したが、チームは降格圏に沈んでおり、来季の編成は厳しいものになる可能性がある。カディスやレガネスのように、降格が経営に直結するクラブは、選手の契約状況やサラリーキャップを考慮した上で、残留に向けた補強や契約の見直しを急ぐ必要がある。特に、サラゴサのように降格時に選手大量解雇の危機に瀕しているクラブは、契約条項の確認が不可欠だ。