スタジアム問題が泥沼化、クラブはマドリード州職員の立ち入りを再び拒否
エスタディオ・デ・バジェカスの老朽化に伴うマドリード州とラージョ・バジェカーノの対立がさらに激化している。木曜日の早朝、スタジアムの修復工事に着手するためマドリード州の技術者たちが施設への立ち入りを求めたが、ラージョ側はこれを再び拒否した。マドリード州の担当局はメディアへのコメントを控えている。
スタジアムを所有するマドリード州は、監査によって施設に深刻な安全上の欠陥が見つかったため緊急工事を行うと発表しており、月曜日にはクラブに対して一時的な停止措置を伴うスタジアム使用権の消滅命令を通達していた。しかし、クラブ側が欠陥修復のための州職員の立ち入りを妨害し続けているため、水曜日にマドリード州はラウール・マルティン・プレサ会長を告発する事態に発展している。
このような混乱の中、木曜日の午前10時頃には年間シート更新のためのチケット売り場が開き、スタジアム周辺には10人ほどのファンが待機していた。ラージョのファンクラブ連合はこれより数時間前に年間シート更新キャンペーンの即時停止を要求する声明を出しており、ファンとクラブの間の溝も深まっている。なお、クラブによる独自のスタジアム清掃作業は水曜日の深夜まで行われ、木曜日の早朝から再開されている状況だ。
(via AS)
マドリード州高官がマルティン・プレサ会長の歴史的な遅延戦術を痛烈に批判
マドリード州の文化・観光・スポーツ局長を務めるマリアノ・デ・パコ氏がラジオ番組に出演し、ラージョのマルティン・プレサ会長のクラブ運営とスタジアム管理について強い言葉で非難した。
デ・パコ氏は、州がこれまでライセンスを付与してきたにもかかわらず、クラブ側が修繕を怠ってきたと指摘。『今日に至るまで、ラージョはスタジアムを管理し維持する能力がないことを証明しました。だからこそ、我々はコンセッションを消滅させました。我々が行っていることはすべて、クラブが適切な状態で自分たちの家に戻れるようにするためです。ラージョはあのスタジアムでプレーし続けることはできなかったでしょう』と、州の介入が不可避であったことを強調した。
さらにプレサ会長の手法について、『彼がやったことは、遅延戦術を使ったということです。結局何も起こらないからと、ただ時間が過ぎるのを待っていたのです。これが彼の歴史的な手口です。最初の期限を逃し、最終日の最後の瞬間に延長を求めてきます。私たちは常に彼を助けたいと考えていたので、それを認めました。しかし、2回目の期限が過ぎても、彼は書類を一つも提出しませんでした』と語り、意図的に時間を稼ぐ姿勢を糾弾している。
また、クラブへの支援が不足しているという一部の批判に対しても真っ向から反論し、『マドリード州は間違いなくラージョを支援してきました。年間8万ユーロの拠出金を出していますが、これが援助でなくて何なのでしょうか。ラージョは重要で地元に根付いた愛されるクラブなので、明らかに特別扱いの待遇を受けています。レガネス、ヘタフェ、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリードといった他のどのクラブも、マドリード州からの援助は受けていません』と述べ、ラージョが州から例外的な優遇を受けてきた事実を明らかにした。
(via Mundo Deportivo)
エスタディオ・デ・バジェカスの芝は悲惨な状態、開幕に向けたホーム代替地は未定
ラ・リーガ開幕まで約2週間に迫る中、エスタディオ・デ・バジェカスのピッチ状態は目を覆うような惨状となっている。地元記者が撮影した映像によると、水曜日の夜遅くの時点でも芝生は剥げ落ちており、地域リーグの試合でさえ開催できないレベルに荒れ果てている。ここからわずか3週間で1部リーグの基準を満たす状態に回復させることは、事実上不可能とみられている。
ラージョはラ・リーガ開幕戦をアウェイでセビージャと戦い(セビージャのガルシア・プラサ監督はラージョ戦に向けて自チームの欠点を修正したいと意気込んでいる)、続く第2節、8月20日の木曜日21時からホームにデポルティーボ・アラベスを迎える予定となっている。しかし、現在のスタジアムでは試合の開催は絶望的であり、代替となるホームスタジアムがどこになるのかは大きな謎に包まれている。
ファンはクラブからの公式な説明と対応を待ち望んでいるが、クラブ側は代替地について完全に沈黙を貫いている。一方でマドリード州は、ホームゲームの開催に影響が出ることを考慮し、影響を受けるラージョの年間シート保持者に対して何らかの補償を行うことを検討し始めている。
(via Mundo Deportivo)
(via AS)
(via ElDesmarque)
怪我に泣いたカンテラの星、ディエゴ・メンデスが契約満了で退団
長年にわたりラージョ・バジェカーノの下部組織で最高の才能の一人と期待されてきた23歳のMFディエゴ・メンデスが、クラブを去ることが決定した。クラブは2024年に結んだ契約に含まれていた3年間の延長オプションを行使しない決断を下し、メンデスはフリーエージェントとなった。
メンデスは2019年に10代でカンテラに加入し、Bチームで頭角を現した後、2022年にアンドニ・イラオラ監督に見出されてトップチームデビューを果たした。2022年から2025年にかけてラ・リーガで2試合、コパ・デル・レイで5試合に出場し、確かな一歩を踏み出していた。
しかし、彼のキャリアは残酷な負傷に見舞われる。2024年1月のコパ・デル・レイ、ウエスカ戦で右膝の前十字靭帯と半月板を断裂する大怪我を負い、長期離脱を余儀なくされた。過酷なリハビリを経て、2025年の冬の移籍市場で試合勘を取り戻すためにエルデンセへ期限付き移籍し、8試合に出場して復活の兆しを見せた。ところが、2025-2026シーズンのプレシーズン中に再び前十字靭帯を断裂するという悲劇に見舞われてしまった。
昨シーズンの終盤には完全に回復し、チームメイトと同じメニューをこなすまでコンディションを戻していたが、ラージョでの挑戦はここで終わりを迎える。若くしてトップレベルを経験したメンデスにはすでに複数のオファーが届いているという。セグンダ・ディビシオンの1クラブ、プリメーラRFEFの4クラブ、さらにアメリカのクラブが、怪我の不運から再起を誓う若きミッドフィルダーの獲得に関心を示している。
(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
エスタディオ・デ・バジェカスの安全面と老朽化を巡るマドリード州との対立は、州によるクラブ会長の告発や立ち入り拒否など泥沼の様相を呈しています。開幕に向けたホームゲームの開催地が未定のまま、ピッチ状態も絶望的でファンの不安は募るばかりです。また、トップチーム定着を期待されながらも度重なる膝の大怪我に苦しんだディエゴ・メンデスの退団も決まり、ピッチ内外で落ち着かない状況が続いています。