【今回のラインナップ】
✅ UDアルメリア [劇的勝利で自動昇格圏浮上と試合前後の暴動劇]
✅ マラガCF [2点差を追いつくもアルメリアに惜敗しウルトラスが逮捕]
✅ SDエイバル [アルバレスの250試合メモリアル弾でホーム無敗を継続]
✅ カディスCF [ヒホンに完敗で6連敗、セルヒオ監督は解任の危機]
✅ レアル・サラゴサ [前半42分の3枚替えで執念のドロー、SDの来季補強動向]
✅ RCデポルティーボ [ミランデス戦で2位奪還を狙うイダルゴ監督の布陣]
✅ CDミランデス [降格圏脱出に向け敵地リアソールでの大一番へ]
✅ CDカステリョン [アルメリアの勝利でPO圏内キープ、次節はマラガ戦]
✅ レアル・オビエド [エジプト代表ハッサンが残留への決意を語る]
✅ エルチェCF [オーストリア代表CBアッフェングルバーにミランなどが熱視線]
✅ CDレガネス [守備陣野戦病院化、ディアワラらをCB起用する苦肉の策]
✅ コルドバCF [ペルカンの劇的弾で3連勝、下位キラーぶりを発揮]
✅ スポルティング・デ・ヒホン [エル・モリノンでカディスを3-0で一蹴]
✅ SDウエスカ [エイバルに敗れ勝点33で降格圏から抜け出せず]
■【UDアルメリア】
アンダルシアダービーとなったマラガ戦は、観客動員記録となる16,205人を飲み込む熱狂の中で行われた。試合は後半アディショナルタイム(91分)にブラジル人FWレオ・バプチスタンの劇的なヘディングシュートが決まり、3-2で勝利。これにより、プリメーラ・ディビシオン自動昇格圏内の2位に浮上した。しかし、試合前後のピッチ内外で大荒れの展開となった。試合前のスタジアム周辺では、両チームのサポーターが衝突。暴動により、アルメリアのウルトラス(Grada Joven)のメンバー1名が逮捕され、警察との小競り合いの中で落下して頭部と肩を強打。病院(Hospital Universitario Torrecárdenas)に搬送されたが、その後の経過は良好である。クラブは公式声明で暴動を非難し、負傷したサポーターの早期回復を祈ると発表した。さらに試合終了後にはピッチ内で乱闘騒ぎが発生し、チリーノが相手選手の頭を掴み激しく押し飛ばしたとして退場処分を受けた。(via MARCA)
■【マラガCF】
アルメリアとのダービーでは、0-2のビハインドから後半に追いつく驚異的な粘りを見せたものの、最後はアディショナルタイムに失点して2-3で敗北した。次節はCDカステリョンと対戦する。試合前にはアルメリアのファンとの間で投石やガラス瓶の投げ合いとなる暴動が発生し、「Frente Bokerón」に所属するマラガのウルトラス4名が逮捕された。また、試合終了後の乱闘で、ラモンが相手選手を激しく突き飛ばしたとして退場処分を受けている。(via SPORT)
■【SDエイバル】
SDウエスカを2-1で破り、後半戦で最もポイントを稼いでいるチームとしての勢いを維持した。昇格プレーオフ圏内を固め、自動昇格圏まであと2ポイントに迫っている。特筆すべきは、2026年に入ってから本拠地イプルーアで無敗を誇っている点である。昨年12月7日の敗北以降、ホームで10試合を戦い9勝1分(勝点30のうち28を獲得)という驚異的な成績を残している。ウエスカ戦では、セルヒオ・アルバレス(34歳)がクラブ通算250試合出場と2028年までの契約延長を祝う特別な週に、2年以上ぶりとなる決勝ゴールをマーク。ハーフタイムの指示が功を奏し、後半から積極的に相手陣内でプレーしたことが勝利に繋がった。彼はMVPにも選出され、試合前のセレモニーではアマイア・ゴロスティサ会長から記念プレートを贈呈された。(via AS)
■【カディスCF】
スポルティング・デ・ヒホンにエル・モリノンで0-3と完敗し、泥沼の6連敗となった。直近7試合で1勝6敗(勝点21中わずか3)、今年に入って勝点8しか獲得しておらず、プリメーラRFEF(3部)への降格危機に直面している。セルヒオ・ゴンサレス監督の進退は風前の灯火である。直近の連敗中、チームは15失点に対しわずか2得点と攻守両面で完全に崩壊している。選手たちのメンタルも「破壊されている」状態で、監督の解任は決定的とも報じられている。攻撃面ではスソのシュートやコバチェビッチのヘディングなど単発なチャンスに留まり、戦術の欠如とインテンシティの低さが露呈している。次節のラス・パルマス戦(月曜20:30、ヌエボ・ミランディージャ)が監督にとってのラストチャンスとなる。(via Estadio Deportivo)
■【レアル・サラゴサ】
残留争いの重圧の中、セウタ戦を1-1で引き分けた。前半32分、自陣でのビルドアップのミス(エル・ヤミクからウゴ・ピニージャへのパスを奪われる)から失点。試合内容に危機感を覚えたダビド・ナバーロ監督は、前半42分という異例の時間帯に3枚替え(アギーレガビリア、ケイディ・バレ、ウゴ・ピニージャを下げ、フアン・セバスティアン、マウリ、コドロを投入)を敢行。最終的に同点に追いつき、カディスの敗北によって首の皮一枚繋がった状態を保っている。フロントの動きとして、ラロ・アランテギSDは来季に向けたチーム編成にすでに取り掛かっている。ナスティックのジャウメ・ハルディを3年契約で獲得済みのほか、今季終了後にフリーとなるルベン・ディエス(セウタ、24試合5ゴール2アシスト)に2年契約を提示し、ジャイル・アマドール(エイバル)の復帰も画策している。サバデルのGKディエゴ・フオリの獲得もリストアップされている。カンテラ(下部組織)のディレクター人事については、イスマエル・アリジャの招聘を断念し、現フベニール・デ・オノールの監督であるハビエル・ガルセスを内部昇格させる方針で調整中である。Bチームにあたるデポルティーボ・アラゴンはテルセーラRFEFへの降格が決定し、エミリオ・ララス監督の後任としてディエゴ・セラーノの就任が濃厚となっている。クラブOBのナジム氏は、選手のメンタル面の弱さ(ブーイングに耐えられない点)を補強の失敗原因として挙げ、自力での残留決定が必須であると苦言を呈した。(via SPORT)
■【RCデポルティーボ】
アントニオ・イダルゴ監督率いるチームは、マラガ戦(1-1)、SDウエスカ戦(1-1)と引き分けが続いているが、ミランデスを本拠地リアソールで迎え撃つ。アルメリアの勝利により暫定的に自動昇格圏(2位)から陥落したため、この試合での勝利が至上命題となっている。ダビド・メジャがグラナダ戦で膝を負傷し今季絶望となっており、ジェレマイも恥骨炎を抱えながらの調整が続いている。スタメンには絶対的守護神アルバロ・フェルジョ、最終ラインにシモ・ナバーロ、ミゲル・ロウレイロ、ジャコモ・クアリアータが当確。残り1枠をダニ・バルシア、ルカス・ノウビ、アルナウ・コマスが争う。中盤はアルティミラ、マリオ・ソリアーノ、ルイスミが確定で、リキかビジャレスが加わる。前線はストイチコフが確実、ムラッティエリかビル・ンソンゴ(カメルーン人)が1トップを争う見込みである。(via SPORT)
■【CDミランデス】
カルロス・フェルナンデス監督率いるチームは降格圏のプレッシャーの中、リアソールでのデポルティーボ戦に臨む。現在勝点33で、消化試合が1試合少ない状態。ウーゴ・ノボアらを擁し、上り調子で残留への望みを繋ぐために是が非でも勝ち点が必要な状況である。(via SPORT)
■【CDカステリョン】
アルメリアの劇的勝利により、昇格プレーオフ圏内の4位に位置している。デポルティーボ対ミランデスの結果次第では3位に浮上する可能性がある。次節はホームでマラガと対戦し、その後もエイバルやウエスカといった手強い相手との連戦が控えている。(via SPORT)
■【レアル・オビエド】
ギジェルモ・アルマダ監督就任後、ベンチスタートが増えているエジプト代表ウイングのハイセム・ハッサンが残留への決意を語った。「チームは前半戦とは別物であり、残留を夢見るなら全試合に勝つしかない」と力強く明言。ビジャレアルやエルチェといった強豪との連戦(木曜にビジャレアル戦、日曜にエルチェ戦)が残留の行方を決定づけると分析している。夏のワールドカップに向けたエジプト代表への選出にも意欲を見せつつ、今はオビエドの残留に100%集中していることを強調した。チームはデンドンケル、ルカ・イリッチ、アレックス・フォレスが負傷などで欠場確実となっている。(via Mundo Deportivo)
■【エルチェCF】
エデル・サラビア監督のもと、オーストリア人CBのダビド・アッフェングルバーが守備の要として大躍進している。今季は26試合に先発し、バレンシア戦でもノーミスで勝利に貢献。1月のバルセロナ戦ではキャプテンマークも巻いた。彼の活躍により、アトレティコ・マドリードやACミランのスカウトがマルティネス・バレロに視察に訪れるなど、移籍市場での注目株となっている。直近ではオーストリア代表にもデビュー(ガーナ戦)を果たし、ワールドカップ出場も視野に入れている。また、保有権がセビージャFCにあるラファ・ミルは、バレンシアでの性的暴行疑惑による裁判(5月28日予定)を控えながらも、ピッチ上でのパフォーマンスに集中している。買取オプションは250万〜350万ユーロ(ボーナス含め最大400万ユーロ)と設定されているが、本人は現在の目標達成に集中すると語っている。(via SPORT)
■【CDレガネス】
イゴール・オカ監督のもと、最終ラインの怪我人続出により危機的状況にある。エンリク・フランケサ(腱の違和感)やイグナシ・ミケルが負傷によりラス・パルマス戦で離脱。ルベン・ペーニャも筋肉のトラブルで長期欠場が続いている。苦肉の策として、Bチームのレイバを引き上げたほか、ボランチのディアワラをセンターバックに、ウイングのナイムをウイングバックやサイドバックで起用する緊急布陣(ラロ、ディアワラ、マーベル、ナイムの並び)でラス・パルマス戦を乗り切った。次節のアンドラ戦に向けて、ミケルらの回復が急務となっている。(via AS)
■【コルドバCF】
イバン・アニア監督率いるチームは、クルトゥラル・レオネサをディエゴ・ペルカンのアディショナルタイムのゴールで2-1と撃破し3連勝を達成した。降格圏に沈むサラゴサ(勝点35)、ミランデス(33)、ウエスカ(33)、クルトゥラル(32)といった下位チーム相手に無類の強さを発揮し、確実に取りこぼしを避ける戦いぶりを見せている。(via MARCA)
■【スポルティング・デ・ヒホン】
本拠地エル・モリノンにて、降格の危機に瀕するカディスを3-0で粉砕した。試合を完全に支配し、カディスのセルヒオ・ゴンサレス監督を崖っぷちに追い込む決定的な勝利を挙げた。(via Estadio Deportivo)
■【SDウエスカ】
エイバルに敵地イプルーアで1-2と敗北を喫し、依然として勝点33で降格圏から抜け出せずに苦しい戦いが続いている。(via SPORT)
【本日の総括】
アルメリアがマラガとのダービーを劇的に制して自動昇格圏に返り咲いたことで、デポルティーボやエイバル、カステリョンといった上位陣の昇格争いがさらに激化している。特にエイバルはホーム無敗記録を更新し不気味な強さを見せている。一方の下位戦線では、コルドバが降格圏チームを確実に叩いて安全圏へ向かう中、カディスが6連敗で指揮官解任の危機に瀕し、サラゴサやミランデス、ウエスカ、オビエドらも薄氷を踏む戦いを強いられている。各チームとも、負傷者のやりくりやフロントの来季に向けた駆け引きが、盤外での勝負の鍵を握り始めている。

デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
アルメリアの劇的な勝利は、アディショナルタイムのヘディングという結果以上に、マラガの追撃を許しながらも最終的に勝ち切った粘り強さに注目したい。マラガも2点差を追いつく戦術的な柔軟性を見せたが、試合終盤の集中力維持に課題を残した。エイバルはホームでの無敗記録を更新し、後半戦の勢いをそのままに昇格争いを演じている。カディスは攻守の連携が崩壊し、戦術的な引き出しの少なさが露呈した。サラゴサの異例の早い時間帯での3枚替えは、試合の流れを変えようとする監督の強い意志の表れであり、結果的に引き分けに持ち込めたのは大きい。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
アルメリアとマラガのダービーで発生した試合前後の暴動は、両クラブにとって深刻な問題提起となるだろう。昇格争いの激化というポジティブな側面と、サポーター間の過激な対立というネガティブな側面が同時に浮き彫りになった。エイバルのアルバレス選手が250試合出場と契約延長を祝うゴールを決めたのは、クラブの安定した運営と選手との良好な関係性を示唆している。一方、カディスのセルヒオ監督は解任の危機に瀕しており、クラブのフロントがどのような判断を下すか注目される。サラゴサのフロントは来季を見据えた補強に着手しており、残留争いと並行してクラブの未来を描こうとしている。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
エルチェのオーストリア人CBアッフェングルバーの活躍は、スカウト陣の注目を集めるのも当然だろう。彼の市場価値は今後さらに高まる可能性がある。サラゴサは来季に向けた補強リストを具体的に動かし始めており、フリーでの獲得や復帰選手の画策など、編成の再構築を急いでいる様子がうかがえる。レガネスは守備陣の負傷者続出という緊急事態に直面しており、Bチームからの昇格やボランチのコンバートといった苦肉の策は、編成の薄さを露呈している。各チームとも、残留争いの行方と並行して、来季に向けた契約や補強の動きが水面下で活発化している。