UDアルメリア
昇格プレーオフ準決勝の第2戦でCDカステリョンをホームのUDアルメリア・スタジアムに迎え、17,007人の観客の前で3-2の劇的な勝利を収め、プレーオフ決勝への切符を手にした。第1戦を1-1で終えていたアルメリアは、前半41分に左サイドからロピーのパスを受けたアドリアン・エンバルバがニア上の角を射抜く見事なミドルシュートを決めて先制。後半に入り一時逆転を許したが、80分にプイグマルのクロスをミゲル・デ・ラ・フエンテがニアでそらし、ファーサイドでアレックス・ムニョスが押し込んで同点とした。そして延長戦突入かと思われた94分、ニコ・メラメドのコーナーキックからステファン・ジョディッチが打点の高いヘディングを叩き込み、死闘に終止符を打った。過去3回のプレーオフ準決勝敗退というジンクスをようやく打ち破る結果となった。(via Estadio Deportivo)
ルビ監督は試合後、『同点にされた後も選手たちが見せた意地はスペクタクルだった。セットプレーで延長戦を避けられたのも大きい。これまでメンタル面をかなり鍛えてきた成果が出た』とチームを称賛し、『10点満点中11点だ』とファンの熱烈なサポートにも感謝の意を表明している。(via Estadio Deportivo)
決勝戦の相手はマラガCFとUDラス・パルマスの勝者となるが、ルビ監督は『どちらも素晴らしいチームだ。我々はまた次の戦いに向けて準備を進めるだけだ』と気を引き締めている。(via Estadio Deportivo)
なお、ジョディッチの劇的決勝弾によりスタジアムが狂喜乱舞する中、アシストを記録したニコ・メラメドがカステリョンのウスマン・カマラに対して笑いながら腕を振り回して煽るようなジェスチャーを見せ、これに激怒したディエゴ・バリから突き飛ばされる騒動が発生した。この挑発行為によりメラメドにはイエローカードが提示されている。(via MARCA)
CDカステリョン
敵地での大逆転劇まであと一歩に迫りながらも、プレーオフ準決勝で無念の敗退を喫した。ボール支配率58%を記録し、試合を優位に進める時間帯も多かったカステリョンは、0-1で迎えた後半57分、アレックス・カラトラバが角度のないところから相手GKアンドレス・フェルナンデスのニアを抜くシュートで同点に追いつく。さらに69分には、ロナウド・ポンペウのフリーキックにアグスティン・シエンラが合わせて鮮やかに逆転。この時点では決勝進出圏内に足を踏み入れていたものの、最終盤に守り切れず逆転負けとなった。(via Estadio Deportivo)
パブロ・エルナンデス監督は『サッカーは我々に対して残酷だった』と悔しさをにじませつつも、『後半開始直後に逆転した姿勢は素晴らしかった。セットプレーでの失点は痛かったが、クラブやファン、選手たちの成長に繋がる経験になるはずだ』と前を向いた。(via Estadio Deportivo)
クラブのオーナーであるハララボス・ヴルガリス氏もSNSで『あの結果には心が痛むが、選手やコーチ陣、そしてパブロ・エルナンデス監督を心から誇りに思う。我々はさらに強くなって戻ってくる』とファンに誓いを立てた。また、試合終了間際に発生したニコ・メラメドのウスマン・カマラに対する挑発行為については『暴力は決して答えではないが、私であっても自分を抑えきれなかったかもしれない』と、不快感を覗かせている。(via SPORT)
マラガCF
昇格プレーオフ準決勝第2戦を本拠地ラ・ロサレダで迎える。敵地グラン・カナリアでの第1戦をダビド・ラルビアのゴールで1-0と制しており、レギュラーシーズンで4位(勝ち点73)だったマラガは、5位(同73)のラス・パルマスに対して引き分けでも決勝進出が決まる圧倒的優位な状況にある。今季のラ・ロサレダではカディスとカステリョンにしか土をつけられておらず、要塞としての強さを誇っている。(via MARCA)
フネス監督は慢心を強く警戒しており、『我々はまだ1つのラウンドを勝ったに過ぎない。ラス・パルマスはポゼッションで相手を封じ込める力があり、第2戦では2トップやフステルを外に配置するなどの変化をつけてくるはずだ。決勝のことを考えるのは時期尚早だ』と語っている。なお、第1戦でハムストリングを痛めたエイナル・ガリレアが欠場するため、モンテロが代役を務める見込みだ。(via SPORT)
マラガ市は飲食店での大型スクリーン設置を許可し、交通機関を増便するなど、街全体が昇格への熱気に包まれている。(via SPORT)
余談だが、元マラガのナチョ・モンレアルが当時のエピソードを回想している。給料未払いが続いていた厳しい時期、フェルナンド・イエロがオーナーの右腕を連れてロッカールームに入ってきた際、ホアキン・サンチェスが突然シェイク(首長)のコスプレをして現れ、重い空気を一変させて爆笑を誘ったという、チームの結束力を示す逸話が話題となっている。(via ElDesmarque)
UDラス・パルマス
ホームでの第1戦を落とし、後がない状態で敵地ラ・ロサレダでの第2戦に臨む。今季の2部リーグで唯一、マラガのGKアルフォンソ・エレーロからゴールを奪えていない(レギュラーシーズン含め0-1、0-2、0-1)という嫌なデータはあるものの、ルイス・ガルシア監督は『フラストレーションはあるが、我々が成し遂げられると固く信じている』と強気の姿勢を崩していない。(via MARCA)
負傷者が相次いでおり、ビティ・ロサダ、エンツォ・ロイオディチェ、アレ・ガルシア、サンドロ・ラミレス、ヘレミア・レコバが欠場。しかし、1ヶ月間筋肉の怪我で離脱していたセルヒオ・バルシアが強行出場する可能性があり、エスタニス・ペドローラやペジーニョの起用も予想されている。指揮官はマヌ・フステルとヘセを並べる2トップなど、アグレッシブな戦術で逆転を狙う構えだ。(via Estadio Deportivo)
レアル・オビエド
ギジェルモ・アルマダ監督の後任として、前レバンテ指揮官のフリアン・カレロの就任が間近に迫っている。カレロの契約は『1年+目標達成によるオプションの1年』という、パチューカ・グループのこれまでの長期契約や高額違約金を伴う形とは異なる、堅実で異例のスタイルとなる。(via ElDesmarque)
カレロはポゼッションに固執せず、ブロックを敷いてからの縦への速い攻撃やトランジションを重んじる実利的な戦術を特徴としている。(via SPORT)
補強動向も活発化しており、カレロの強い要望により、レバンテで共に戦った左SBディエゴ・パンピン(6月30日で契約満了)の獲得に動いている。オビエドはハビ・ロペスがレンタル終了で退団したため、左SBの補強が急務となっている。また、アルコルコンのサム・ロドリゲス(21歳)、セウタのアイサル・アフメド(24歳)、ブルゴスのミゲル・アティエンサらもリストアップされている。すでにパブロ・サエンス、ユネス・ラチャブ、ハコボ・ゴンサレスの3名の加入が内定しており、1部昇格へ向けた準備が着々と進んでいる。(via ElDesmarque) (via SPORT)
RCDマジョルカ
今季1部から降格し、来季はセグンダでの戦いを余儀なくされる。チームの中核であるセルジ・ダルデルは『2部では昇格の有力候補ナンバーワンでなければならない。マルティン・デミチェリス監督の続投は必要だった。彼が来てから悪いダイナミクスを変えてくれた』と再起を誓っている。(via SPORT)
一方で、チームの絶対的エースであるヴェダト・ムリキ(32歳)のトルコ・フェネルバフチェへの移籍が間近に迫っている。移籍金は1500万ユーロの3年分割払いで合意しているが、かつての所属元であるラツィオが売却益の45%を保持する条項があるため、マジョルカの純利益は400万ユーロ弱に留まる見込みだ。ムリキは今季1部で37試合に出場し23ゴール1アシストを記録。サミュエル・エトーを抜いてクラブ歴代最多得点者となったレジェンドの放出は、戦力面だけでなく精神的にも大きな痛手となるだろう。(via Estadio Deportivo)
ブルゴスCF
チームを歴史的な好成績に導いたルイス・ミゲル・ラミス監督が、1部のオサスナへ引き抜かれることが正式に決定した。今季のブルゴスは勝ち点72を獲得し、これは1975-76シーズン以来となるセグンダでの最高成績だった。リーグ最少失点に加え、敗戦数の少なさで3位、勝利数で6位、アウェイ成績で3位という驚異的な安定感を誇ったものの、不運にも昇格プレーオフ進出には一歩届かなかった。強固な守備ブロックを築き上げたラミス監督の退任により、来季のチーム再建が急務となる。(via SPORT) (via Estadio Deportivo)
CDテネリフェ
3部からセグンダへの復帰を果たしたテネリフェは、3部のグループ1で得点王に輝いたベテランFWエンリク・ガジェゴとの契約を1シーズン延長した。クラブ在籍6シーズン目を迎えるガジェゴは、今季32試合で19ゴール2アシストを記録。クラブ通算55ゴールを挙げ、歴代得点ランキングの10位に名を連ねるストライカーの残留は、セグンダ定着を目指すチームにとって非常に頼もしいニュースとなっている。(via Mundo Deportivo)
ラシン・サンタンデール
今季見事に1部昇格を決めたラシン・サンタンデールだが、来季に向けて主力の引き抜き防止に躍起になっている。マノロ・イゲラ会長は、レアル・ベティスなどから関心を寄せられているコロンビア人MFグスタボ・プエルタ(22歳)やホルヘ・サリナスについて、『彼らを手放すつもりはない。獲得したいなら1600万ユーロの契約解除金を支払う必要がある』と強い警告を発した。現状ではベティス側からの具体的な動きはないとされているが、来季の1部での戦いに向けて主力流出を全力で阻止する構えだ。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
アルメリアが死闘の末にカステリョンを下し、昇格プレーオフ決勝へ名乗りを上げた。これにより、勢いづくアルメリアと、本拠地で圧倒的優位に立つマラガ、逆境からの反発を狙うラス・パルマスの勝者が最後の1部昇格枠を争う構図となった。一方、オビエドやブルゴスなど監督人事の入れ替わりが激しく、来季のセグンダの勢力図は早くも大きく塗り替えられようとしている。また、降格組のマジョルカも主力の流出に直面しており、昇格組を含めた混沌とした新シーズンが予感される。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
アルメリアの勝利は、単なる劇的な結末以上に、ルビ監督が仕込んだセットプレーの精度と、延長戦を回避するためのリスク管理が結実した結果と言えます。特に同点に追いつかれた後の時間帯、焦って前掛かりにならず、プイグマルのクロスからムニョスが押し込んだ形は、サイドの幅を有効に使った崩しの好例でした。一方、敗れたカステリョンは支配率で上回りながらも、最終盤の守備の強度でアルメリアの執念に屈しました。マラガ対ラス・パルマスの第2戦も、マラガの堅守をラス・パルマスがどうこじ開けるか、あるいはマラガがどうカウンターで仕留めるかという、戦術的な駆け引きが勝敗を分けるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
昇格プレーオフという極限の緊張感の中で、アルメリアのメラメドが見せた挑発行為は、勝利の熱狂の裏側にある危うさを象徴しています。カステリョンのオーナーが不快感を示したように、こうした振る舞いはクラブの品格に関わる問題です。一方で、マラガの街全体が昇格に向けて一体となっている様子や、かつての苦境を笑いに変えたホアキンの逸話からは、クラブが困難を乗り越えるための結束力の重要性が伝わります。監督交代が相次ぐオビエドやブルゴスも含め、セグンダの各クラブは今、昇格という果実を前に、組織としての成熟度が試される局面を迎えています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
マジョルカのムリキ移籍に見られるように、降格組にとって主力流出は避けられない現実です。特にラツィオへの売却益分配条項がある場合、手元に残る資金は限定的で、再建の難易度は高まります。対照的に、ラシン・サンタンデールが契約解除金を盾に主力を死守しようとする姿勢は、1部定着に向けた強い意志の表れです。また、オビエドがカレロ監督と結んだ「1年+オプション」という契約形態は、長期的な高額契約のリスクを避ける堅実な編成方針を示唆しています。昇格と降格が交錯するこの時期、各クラブの契約戦略が来季の勢力図を決定づけることになるでしょう。