【今日のラインナップ】

 

✅ ブルゴスCF [サウル・デル・セロとの契約延長とダービーマッチへの意気込み]

✅ CDミランデス [スタジアム改修に伴うアウェイ席販売拒否問題と厳しい残留争い]

✅ レアル・サラゴサ [3部降格を見据えたフロントと新監督ダビド・ナバーロの悲壮な決意]

✅ カディスCF [解任危機のガリターノ監督とキャプテンたちによるサポーターへの結束要請]

✅ レアル・バジャドリード [エスクリバ監督の下での2連勝とダビド・トーレスらの契約延長動向]

✅ マラガCF [本拠地での圧倒的な強さと若手アタッカーの躍動]

✅ ラシン・サンタンデール [首位の状況とサポーターの暴力行為による厳罰処分]

✅ コルドバCF [鬼門エル・サルディネロでのジンクス打破に挑むアウェイ戦]

✅ デポルティーボ・ラ・コルーニャ [W杯に向けた本拠地改修の拒否とイェレマイの欠場問題]

✅ グラナダCF [パチェタ監督率いるチームの次節の動向]

✅ UDラス・パルマス [昇格プレーオフを懸けたセウタとの直接対決と戦術的課題]

✅ ADセウタ [過酷な移動を乗り越えプレーオフ圏内を争う躍進]

✅ SDウエスカ [ホームでの敗戦と今後の巻き返し]

✅ CDカステリョン [アウェイ連戦とマグダレナ祭に向けたファンへの熱い呼びかけ]

✅ スポルティング・ヒホン [ホームでのカステリョン戦に向けた準備]

 

■【ブルゴスCF】

(via AS)

昇格プレーオフ圏内までわずか勝ち点2差に迫るブルゴスは、本拠地エル・プランティオで迎える第29節のCDミランデスとのダービーマッチで2連勝を狙い、一気に上位進出を図る。クラブは将来を見据えた動きも見せており、下部組織出身で地元ブルゴス生まれの21歳のセンターバック、サウル・デル・セロと2028-29シーズン終了(2029年6月)までの3年間の契約延長で合意に達した。彼は前節のレアル・サラゴサ戦で、累積警告により出場停止となったグレゴ・シエラの代役として今季リーグ戦初先発を飾り、クリーンシートとアウェイでの貴重な勝利に大きく貢献する素晴らしいパフォーマンスを披露した。今季は公式戦10試合(リーグ戦6試合、コパ・デル・レイ4試合)に出場。特にコパ・デル・レイではトルデシリャス、レアル・サラゴサ、ヘタフェ、バレンシアといった1部リーグの強豪を相手にすべての試合で先発フル出場を果たし、若さに似合わぬパーソナリティと競争力を発揮している。2シーズン前にレアル・バジャドリード戦で2部デビューを果たし、昨季はプリメーラRFEF(3部)のメリダへの期限付き移籍で昇格プレーオフを経験。この武者修行を経て大きく成長した有望株の慰留は、クラブにとって極めて大きな補強となる。

 

■【CDミランデス】

(via AS / ElDesmarque)

残留圏まで勝ち点8差と非常に厳しい状況に立たされているミランデスは、3月7日(土)午後6時半からエル・プランティオで行われるブルゴスとのダービーから、残留に向けた決死の巻き返しを図る。一方で、ピッチ外では大きな物議を醸している。本拠地エスタディオ・デ・アンドゥバの改修工事の影響でシーズンチケット保持者の座席移動が発生したことを理由に、3月22日に予定されているレアル・バジャドリード戦において、アウェイサポーター用のチケット販売枠を一切設けないと発表した。これに対し、バジャドリードのペーニャ(応援団)連盟は激怒。「同じくスタジアム改修中だったアラベスの本拠地メンディソロサでの試合は正常に開催され、アウェイファンも入場できたのになぜか」「シーズン開幕時に結んだチケットの価格と枚数に関する相互協定に明確に違反している」とLALIGAおよびAficiones Unidasを通じて強く抗議しており、サポーターの権利を巡る大きな火種となっている。

 

■【レアル・サラゴサ】

(via ElDesmarque / Estadio Deportivo / SPORT)

LALIGA HYPERMOTIONで最下位に沈み、残り14試合で残留圏まで勝ち点8差というクラブ史上最悪とも言える絶望的な危機にある。この事態を受け、クラブはルベン・セジェス監督とスポーツディレクターのチェマ・インディアスを解任し、SDにはラロ・アランテギを復帰させた。暫定的に指揮を執るダビド・ナバーロ新監督は「足で走り、頭で考え、心で戦う」という哲学を掲げ、「私(Yo)よりも私たち(Nosotros)を優先する」と集団の団結を強く要求。選手たちの質は最下位にいるべきものではないと信頼を寄せ、次節のカディス戦での勝利に全力を注ぐ。しかし、ファンからの怒りは頂点に達しており、クラブオフィス正面にはホルヘ・マス会長、マリアノ・アギラール、フアン・フォルセン、フェルナンド・ロペスGDの顔写真を「有罪」と名指しするポスターが貼られ、「この街の最大の恥」という痛烈な横断幕が掲げられた。フェルナンド・ロペスGDは、最悪のシナリオであるプリメーラRFEF(3部)への降格に向けた準備も進めていることを明言。降格したとしてもパチュカ・グループの全面的な支援は継続され、早期の2部復帰のための予算とリソースは既に確保されていると語り、最悪の事態への地固めを行っている。

 

■【カディスCF】

(via MARCA / SPORT)

現在降格圏は免れているものの、7試合連続未勝利(その間わずか1ポイントのみ獲得)で、ホームのヌエボ・ミランディージャ(今週からネーミングライツで「JP Financial」に変更)でも3連敗中と極度の不振に陥っている。ガイスカ・ガリターノ監督は自身の解任の可能性を明確に自覚しており、「自分とチームが何を懸けているか分かっている」と悲壮な決意を語る。金曜日に控える最下位レアル・サラゴサとのホーム戦は、絶対に負けられない大一番となる。チームは野戦病院と化しており、オンティベロス、クリメント、イウリ・タバタゼ、ボヤン・コバチェビッチが負傷欠場、カイセドが累積警告で出場停止となる。朗報としてはデ・ラ・ロサと元サラゴサのロジェール・マルティが復帰を果たす。この危機的状況を受け、チームのキャプテンたちはファンに向けて公開書簡を発表。「ファンの怒りやフラストレーションは痛いほど理解している。しかし、カディスが団結して後押しすればチームは飛躍できる。すべてをピッチに置いてくる」と、スタンドからの熱い応援と結束を懇願した。

 

■【レアル・バジャドリード】

(via SPORT / ElDesmarque)

フラン・エスクリバ監督就任後、見事に2連勝を飾って勢いに乗るバジャドリードは、土曜21時にアウェイで難敵マラガCFと対戦する。指揮官は「守備的になるつもりはないが、相手に支配される時間帯があることは覚悟している。常にゴールを狙う姿勢が必要だ」と攻撃的な姿勢を崩さない。前節SDウエスカ戦(1-0で勝利)で肩を亜脱臼したダビド・トーレスは欠場するが、中・長期の離脱にはならない見込み。代役は左利きのモハメド・ジャウアブか右利きのラモン・マルティネスが務める。累積警告で出場停止だったパブロ・トメオが復帰し、体調を崩していたノア・オヒオも万全の状態で招集される予定だ。フロントの動きも活発で、下部組織出身で左SBのイバン・ガリエルと2029年まで、若手ストライカーのマリオ・ドミンゲスと2028年までの契約延長を公式発表。さらに負傷中のダビド・トーレスとも契約延長の交渉が最終段階に入っており、若手の囲い込みを着実に進めている。

 

■【マラガCF】

(via SPORT / ElDesmarque)

本拠地ラ・ロサレダで圧倒的な強さと安定感を誇るマラガは、土曜日に好調バジャドリードを迎え撃つ。トランジションが非常に速く、前線には才能あふれる若手アタッカーを多数擁している。ホームでは主導権を握って相手を敵陣に押し込むプレースタイルが特徴であり、この試合でもその破壊力を遺憾なく発揮することが期待されている。

 

■【ラシン・サンタンデール】

(via SPORT / Mundo Deportivo)

リーグ首位を快走するラシンだが、ピッチ外での不祥事に対する厳罰が下されている。1月25日に敵地リアソールで行われたデポルティーボ戦において、アウェイ席から携帯電話の充電器を投げ込み、下の階層にいたファンに流血のケガ(2針縫う負傷)を負わせた未成年のラシンファンに対し、反暴力委員会が5000ユーロの罰金と1年間のスタジアム入場禁止という重い処分を提案した。さらに、1月のレアル・サラゴサ戦において、本拠地エル・サルディネロの北スタンドの避難通路が観客で完全に塞がれていたとして、クラブに対しても5000ユーロの罰金が提案された。これは今季5度目の避難通路封鎖による処分であり、安全管理体制に厳しい目が向けられている。

 

■【コルドバCF】

(via SPORT)

イバン・アニア監督の下、現在3連敗中と苦しい状況にあるコルドバは、今週日曜日に首位のラシン・サンタンデールとアウェイ(エル・サルディネロ)で対戦する。過去のデータを振り返ると、エル・サルディネロはコルドバにとって完全なる「鬼門」である。リーグ戦での過去7回の訪問において、なんと無得点で終わった試合が6回もある。唯一の勝利はラファ・ベルヘス監督が率いていた2012-13シーズンの1-2での勝利のみ。この極めて分が悪いジンクスを打破し、連敗ストップと首位からの金星を狙う。

 

■【デポルティーボ・ラ・コルーニャ】

(via ElDesmarque / SPORT)

本拠地リアソールが2030年ワールドカップの開催地候補となっているが、クラブ側は改修に強硬に反対している。市議会は推進派だが、クラブは「改修中(約2年間)に港に2万人収容の仮設スタジアムを建てる案」に全く納得していない。最大の理由は、収容人数が現在の3万2000人から4万2000人に拡大された場合、現在の平均観客数(2万5000人)では大会後にスタジアムが空席だらけになり、維持費も高騰するという現実的な懸念だ。FIFAの最終視察が3月18日に迫る中、プロジェクトは完全に停滞しており、解決策がなければ開催地から除外される可能性が極めて高まっている。トップチームの戦いにおいては、次節ホームでのグラナダ戦に向け、攻撃の要である10番イェレマイの欠場が濃厚となっている。エイバル戦での退場処分による休養期間があったものの、怪我の回復が間に合わず全体練習に合流できていない。イダルゴ監督は、レアル・ソシエダB戦でも試したメジャを代役に据え、ストイチコフをセカンドトップ、ルイスミを右に配置する「プランB」の構築を急いでいる。一方、フベニール(ユース)では17歳MFのルーカス・カストロが大ブレイク中。中盤の選手でありながら前節ルーゴ戦でハットトリックを達成し、今季すでに20ゴール(リーグ戦18ゴールで単独得点王)を記録。トップチーム昇格への期待が高まる中、ユースチームは3月11日〜15日にルーゴで行われるコパ・デル・レイ・フベニールのファイナルフォーへの進出を決めている。

 

■【グラナダCF】

(via SPORT)

パチェタ監督が率いるグラナダは、日曜日にアウェイのリアソールでデポルティーボ・ラ・コルーニャと激突する。エースを欠く相手に対して、どのような戦術で勝ち点を奪いにいくのか注目が集まる。

 

■【UDラス・パルマス】

(via SPORT)

現在勝ち点45でプレーオフ圏内をキープしているラス・パルマスは、ルイス・ガルシア監督の下で昇格を現実的な目標と捉えている。次節は、勝ち点44ですぐ後ろの7位につけるADセウタとの「決勝戦」とも言える直接対決をホーム・グランカナリアで迎える。両チームには浅からぬ因縁がある。12月のアウェイ・セウタ戦では、悪天候によりチャーター機が飛べず、一部選手とスタッフが飛行機、バス、フェリーを乗り継ぐ過酷な移動を強いられ、試合開始4時間前に到着。試合は1-1の引き分けに終わり、ルイス・ガルシア監督が「競技の公平性が完全に損なわれた」と激怒。これに対しセウタのホセ・フアン・ロメロ監督が「我々は常に14〜15時間の移動をしている。特権階級の甘えだ」と反論し、遺恨を残した。戦術面では、ガルシア監督はコントロールを重視し、オープンな展開を嫌う。CBとピボーテのコンビを固定して安定感をもたらしているが、引いた相手を崩す際のボール循環の遅さやオフザボールの動きの少なさが課題と指摘されている。最近は被決定機も増えており、守備の要である固定メンバーに疲労が見え始めている点が懸念材料だ。

 

■【ADセウタ】

(via SPORT)

勝ち点44で7位につけ、昇格プレーオフ進出を懸けてUDラス・パルマスと激突する。ホセ・フアン・ロメロ監督の下、美しさよりも縦への速さと攻撃的な姿勢を貫くスタイルで結果を残し続けている。アフリカ大陸の飛び地という特殊な地理的条件により、毎試合フェリーやバスを乗り継ぐ長距離移動を強いられているが、そのタフさをチームの精神的支柱に変え、2部で堂々たる躍進を見せている。

 

■【SDウエスカ】

(via ElDesmarque)

アウェイで好調レアル・バジャドリードと対戦し、1-0で敗北を喫した。今後は立て直しを図り、厳しいリーグ戦での勝ち点確保を目指す。

 

■【CDカステリョン】

(via SPORT)

今週末はアウェイのズビエタでレアル・ソシエダB(サンセ)と対戦し、次週もアウェイでスポルティング・ヒホンとの連戦が控える。セルジ・リポジェス監督がベンチで指揮を執るが、パブロ・エルナンデス、メジョット、ルーカスの3選手が累積警告等により出場停止となるため、大幅なスタメン変更を余儀なくされる。また、地元カステリョンの大きなお祭り「マグダレナ祭」の期間中だがホーム戦がないため、クラブはSNSを通じてお祭りの夜の締めくくりにクラブアンセムである「パム・パム・オレジュット」を歌い、チームと街が一体となるようファンに熱く呼びかけている。

 

■【スポルティング・ヒホン】

(via SPORT)

次週、ホームでCDカステリョンを迎え撃つ予定であり、連戦となる相手に対してホームの利を活かした戦いの準備を進めている。

 

【本日の総括】

 

首位ラシン・サンタンデールが盤張な戦いを見せる中、ブルゴスやラス・パルマスといった上位陣が昇格プレーオフ圏内の確保とさらなる浮上に向けた直接対決に臨む。一方で、下位に目を向けると状況は極めて深刻だ。クラブ史上最悪の危機にある最下位レアル・サラゴサは、フロントへの強烈な批判と3部降格の準備という悲壮感に包まれながら、同じく解任危機のガリターノ監督率いるカディスとの「絶対に負けられない裏天王山」を迎える。また、デポルティーボのW杯に向けたスタジアム改修拒否問題や、ミランデスのアウェイ席販売拒否によるサポーター間の軋轢など、ピッチ外のトラブルもリーグの勢力図やクラブの将来に暗い影を落としている。昇格への執念と降格の恐怖、そしてクラブのアイデンティティを懸けた戦いが、セグンダの舞台で激しく交錯している。