【今日のラインナップ】

✅ Córdoba CF [ホームでアンドラに1-4の惨敗、3連敗で守備が完全崩壊]

✅ FC Andorra [前半3発の猛攻で快勝、降格圏から5ポイントのリードを確保]

✅ Sporting de Gijón [亡きファンへの追悼試合はスコアレス、VARシステムのバグでPK取り消し]

✅ CD Leganés [防戦一方もドローに持ち込み、降格圏から4ポイント差をキープ]

✅ CD Castellón [首位に敗戦、試合後にアウェイ選手家族との間で激しいトラブル勃発]

✅ Racing de Santander [敵地でカステジョンを下し首位快走、声明で相手ファンの蛮行を糾弾]

✅ Real Zaragoza [最下位沈没でセジェス監督らを解任、ラロ・アランテギが新SDに復帰]

✅ CD Tenerife [セルベラ監督の極端な固定起用が鮮明に、20試合以上出場はわずか13人]

✅ Real Valladolid [期待のカンテラーノ、左SBイバン・ガリエルと2029年まで契約延長]

✅ Málaga CF [プレーオフ圏内の5位をキープ、自動昇格へ勝ち点2差に迫る]

 

■【Córdoba CF】

本拠地エル・アルカンヘルにFC Andorraを迎えた一戦は1-4の惨敗に終わった。アルメリア戦、セウタ戦に続く今週3度目の黒敗であり、この3試合で計9失点と守備の崩壊が浮き彫りになっている。イバン・アニア監督は「3敗の最大の責任は私にある。前半だけで3失点し、ディフェンスは水漏れ状態だった。デュエルにも負けすぎた」と猛省。一方で「以前もそこまで良かったわけではないが、今もそこまで悪いわけではない」と選手を擁護し、次節のアウェイでの首位ラシン・サンタンデール戦に向けた奮起を促した。主将のカルロス・アルバランも「ファンが怒るのも当然。守備の堅さを完全に失ってしまった」と肩を落としている。

 

現地メディア(SPORT紙)による選手採点と寸評は以下の通り、極めて厳しい評価が並んだ。

・イケル・アルバレス(3): 前半3失点でナーバスに。

・カルロス・アルバラン(2): 右サイドを突破され危機の象徴に。

・シャビ・シンテス(3): 相手の動きについていけず。

・アレックス・マルティン(3): ミスから失点を招く。

・イグナシ・ビララサ(2): サプライズ起用も試合に適応できず。

・イスマ・ルイス(4): 唯一奮闘しカバーに奔走。

・ダニ・レケナ(1): プレッシャーの犠牲になり完全に消えた。

・カラセド(1): 何もできず前半で交代。

・ミケル・ゴティ(2): 試合に参加できず。

・ハコボ・ゴンサレス(4): 唯一の攻撃の起点。

・アドリ・フエンテス(3): スペースを活かせず。

・アディルソン・メンデス(5): 一矢報いるゴールとポスト直撃のシュートを放ち、唯一の合格点。

・ディエゴ・ブリ(4): 左サイドから活力を注入。

・ペルカン(3): 違いを生み出せず。

・ダリソン(3): 見せ場なし。

・オボルスキー(-): 出場時間が短く評価なし。

 

■【FC Andorra】

コルドバの守備の乱れを的確に突き、前半30分までに3ゴールを奪う猛攻を見せた。9分にラウタロ・デ・レオンが先制すると、15分にはジョゼップ・セルダが追加点。30分にはキム・ミンスが独走から3点目を挙げ、後半にはル・ノルマンがVAR判定を経て4点目を決めた。マンソ監督率いるチームはこれで降格圏から5ポイントのリードを確保し、シーズン終盤に向けて大きな自信を手にする貴重な勝ち点3を持ち帰った。

 

■【Sporting de Gijón】

エル・モリノンでのCD Leganés戦は、日曜日にスタンドで急死した熱狂的ファン”タンティ”氏への追悼試合として月曜日に再開された。試合前には彼の座席に花束と「タンティ、いつも我々と共に」と書かれたユニフォームが置かれ、黙祷が捧げられた。

試合は終始スポルティングが支配したが、0-0のスコアレスドローに終わった。前半13分、ドゥバシンがペナルティエリア内で倒されてPKを獲得したものの、ここでVARシステムのトラブルが発生。半自動オフサイドテクノロジー(SAOT)の骨格モデル化が機能せず、手動で直前のオテロのオフサイドラインを引く羽目になり、7分以上も試合がストップした。結果としてミリ単位のオフサイドが取られてPKは取り消しに。CTA(審判技術委員会)はシステムエラーを公式に認め、プロバイダーに説明を求める異例の事態となった。ボルハ・ヒメネス監督は「VARはこんなことのために導入されたのではない。我々が被害者だ。この勝ち点2の喪失がシーズン終盤にどう影響するのか、誰も責任を取らない」と激怒している。チームは勝ち点42でプレーオフ圏内にあと一歩届かず、足踏み状態となった。

 

■【CD Leganés】

スポルティングの猛攻に耐え続ける展開となったが、フアン・ソリアーノの好セーブにも助けられ、なんとかアウェイで貴重な勝ち点1を拾い上げた。イゴル・オカ監督率いるチームはこれで降格圏から4ポイント差を維持。相手の猛烈な圧力やVARによる判定の揺れ動く不穏な空気の中でも、集中を切らさずにクリーンシートを達成したことは残留に向けたプラス材料となる。

 

■【Racing de Santander】

敵地で2位カステジョンとの首位攻防戦を3-1で制し、勝ち点53に伸ばして首位を快走している。しかし、試合後に相手ファンとの間で激しいトラブルが勃発した。

レーシングの公式声明によると、89分に交代したイニゴ・ビセンテがピッチ外を回ってベンチに戻る際、招待席にいた彼女に愛情のジェスチャーをしたところ、一部のカステジョンファンが彼女を特定して激しい侮辱と脅迫を展開。さらに試合後、選手たちが家族の元へ挨拶に向かった際、ビセンテに向けて水入りのペットボトルが投げつけられた。彼が説明を求めてスタンドに近づくと、別の選手にもペットボトルが投げられたという。レーシング側は「事実無根の挑発という非難は受け入れられない。彼女の反応は極度の緊張から出たものであり、選手や家族の安全を脅かす行為は断じて看過できない」とカステジョン側の主張に真っ向から反論している。

 

■【CD Castellón】

首位レーシングとの直接対決に敗れた上、場外での騒動が大きな波紋を呼んでいる。カステジョン側は公式声明を発表し、「レーシングの選手家族や関係者がホームファンを挑発し、警察が介入するほどの緊張状態を生み出した」と非難。今後はアウェイチーム関係者の招待チケット枠を、VIPエリアから一般のアウェイサポーター席へと移動させる強硬措置を発表した。「Puta Santander!(くそったれサンタンデール)」というチャントが飛んでいたことも確認されており、両クラブ間の遺恨は深まっている。

 

■【Real Zaragoza】

名門がかつてない歴史的危機に直面している。本拠地でのブルゴス戦の敗北を受け、クラブはルベン・セジェス監督とチェマ・インディアスSDの解任を公式に発表した。チームは現在7戦未勝利で勝ち点24の最下位に沈んでおり、残り14試合で残留ラインまで8ポイント差という絶望的な状況にある。

クラブは新SDとして、2017年から2020年にも同職を務めたラロ・アランテギの復帰を決定。契約は今季残り+2年間で、さらに2年のオプションが付帯している。当面はエリアコーディネーターのダビド・ナバロが暫定監督として練習を指揮し、金曜日のカディス戦(ヌエボ・ミランディージャ)に向かう見通しだが、アランテギ新SDは後任としてフアン・イグナシオ・マルティネス(JIM)の招へいを画策している。しかし、チームの惨状から交渉は難航している。

 

■【CD Tenerife】

アルバロ・セルベラ監督の極端な選手起用方針が浮き彫りになっている。リーグ戦26節が経過した時点で、20試合以上に出場している選手はわずか13人のみ。全試合出場を果たしているのは2270分プレーしているカンテラーノのダビド・ロドリゲスだけであり、GKダニ・マルティン、ホセ・レオン、アイトール・サンス、エンリク・ガジェゴなど限られたメンバーだけが重用されている。

その一方で、夏に期待されて加入したクリス・モンテスはわずか6試合・200分強の出場にとどまり、マイケル・メサも全く出番に恵まれないなど、監督の信頼を得た少数の「13人クラブ」とその他の選手の格差が顕著に広がっている。

 

■【Real Valladolid】

将来を嘱望されるカンテラ出身の左ラテラル、イバン・ガリエル(20歳)との契約を2029年6月30日まで延長した。今季は左膝内側側副靭帯の負傷により3ヶ月の長期離脱を余儀なくされたものの、フラン・エスクリバ監督のもとでここまで公式戦12試合(309分)に出場している。年代別スペイン代表にも名を連ねる逸材であり、クラブは現在および未来の重要なピースとして彼をしっかりと確保した。

 

■【リーグ全体動向とMálaga CF】

今シーズンのLaLiga Hypermotionは記録的な監督解任ペースとなっており、サラゴサのルベン・セジェスの解任で早くも14人目となった。これまでに解任されたのは以下の通り。

ヨハン・プラット(カステジョン)、ラウル・ジョナ(クルトゥラル・レオネサ)、アシエル・ガリタノ(スポルティング)、ガビ・フェルナンデス(サラゴサ)、フラン・フスト(ミランデス)、セルジ・ギージョ(ウエスカ)、セルヒオ・ペリセル(マラガ)、イバイ・ゴメス(アンドラ)、パコ・ロペス(レガネス)、ギジェルモ・アルマダ(バジャドリード)、ヘスス・ガルバン(ミランデス)、ルイス・ガルシア・テベネ(バジャドリード)、クコ・シガンダ(クルトゥラル・レオネサ)、ルベン・セジェス(サラゴサ)。

 

また、昇格争いではマラガCFが堅調な戦いを見せている。現在勝ち点47の5位につけており、自動昇格圏までわずか2ポイント差。7位のADセウタとは3ポイント差をつけ、プレーオフ圏内のポジションをしっかりとキープしてシーズン終盤の戦いに挑んでいる。

 

【本日の総括】

 

今節は首位ラシン・サンタンデールが上位対決を制して独走態勢を固める一方で、名門レアル・サラゴサが最下位で監督・SDの同時解任という非常事態に陥り、リーグの過酷さが如実に表れた。VARシステムの致命的なバグによるPK取り消しという前代未聞のトラブルや、レーシングとカステジョン間の場外での激しい対立など、ピッチ内外で波乱が続出している。14人もの監督が解任されるサバイバルレースの中で、アンドラのように息を吹き返すチームもあれば、コルドバのように急激に守備が崩壊するチームもあり、昇格・降格争いはさらに混沌とした様相を呈している。