ベニャト・サン・ホセ新監督の就任とチームの現状
イニゴ・ペレス前監督の退任に伴い、ベニャト・サン・ホセがラージョ・バジェカーノの新監督に正式に就任しました。チームは昨シーズンをヨーロッパの大会出場圏外となる8位でフィニッシュしており、新監督の下で新たな再建が始まります。就任の公式プレゼンテーションにおいて、ベニャト・サン・ホセ監督は戦術などの詳細な言及は避けたものの、『非常に強力なチームが存在しており、彼らがプレーするのを見るのは大きな喜びです』と語り、現在のスカッドに対する高い評価と期待を口にしています。(via Estadio Deportivo)
ラウール・デ・トマスの復帰と不透明な去就
ストライカーのラウール・デ・トマスが、カタールのアル・ワクラへのレンタル期間を終えてチームに復帰します。イニゴ・ペレス前監督の構想外となったことで昨夏に中東へ新天地を求めたデ・トマスは、アル・ワクラで15試合に出場し7ゴールを記録しました。最後のゴールは昨年10月31日のカタールSC戦でした。しかし、負傷の影響により今年1月以降は約半年間にわたって公式戦のピッチに立っておらず、その身体的なコンディションは大きな不確定要素となっています。過去には2017/18シーズンに2部で32試合24ゴール、2018/19シーズンに1部で33試合14ゴールと大活躍した一方で、エスパニョールから復帰した2022/23シーズンはわずか4ゴールに留まりました。プレシーズンを通じてベニャト・サン・ホセ新監督の構想に入れるかどうかが鍵となりますが、フィーリング次第では欧州外での新たな挑戦を探す可能性も残されています。(via Estadio Deportivo)
攻撃陣の激しいポジション争いと補強の可能性
デ・トマスが復帰する前線には、すでにセルヒオ・カメジョ、アレマオ、ホルヘ・デ・フルートス、イシ・パラソンといった実力者が揃っており、チーム内での競争は非常に激しいものになります。また、ラージョは昨シーズン、決定力不足がチームの成績をヨーロッパ圏外の8位に留める大きな要因となっていました。そのため、クラブは前線の得点力不足を解消すべく、夏の移籍市場で新たなストライカーの獲得を検討する可能性があります。(via Estadio Deportivo)
契約満了を迎える選手たちとアコマシュの退団
今月末でクラブとの契約が満了を迎える選手たちの動向も注目されています。フラン・ペレス、アブドゥル・ムミン、ルイス・フェリペ、カルロス・マルティン、ジェラール・グンバウ、Pacha Espino(パチャ・エスピノ)の6選手が、現行契約の終了に伴いチームを離れる可能性があります。また、イニゴ・ペレス前監督の下で重要な役割を果たしていたイリアス・アコマシュについては、レンタル期間が終了したため、所属元のビジャレアルへ復帰することが確定しました。新監督は大幅な選手の入れ替えの中でチーム作りを進めることになります。(via Estadio Deportivo)
エスタディオ・デ・バジェカス全面改修計画の決定と背景
ラウール・マルティン・プレサ会長や選手たちは、数ヶ月にわたって練習施設やスタジアムのインフラ改善を強く訴え続けてきました。今季、アトレティコ・マドリードとのリーグ戦を他クラブのスタジアムであるコリセウム・アルフォンソ・ペレスで代替開催しなければならなかったことなどが、その切実な要望の背景にあります。これを受けて、スタジアムを所有するマドリード州政府が改修プロジェクトを始動させ、水曜日にSNS上で計画の全容を示す動画が公開されました。マドリード州政府の文化・観光・スポーツ省が作成した報告書によると、総額6000万ユーロの投資が行われます。この計画により、ラージョをバジェカス地区の歴史的な本拠地に留める方針が再確認され、現時点で別の場所へ新スタジアムを建設する案は正式に除外されました。(via Mundo Deportivo)
収容人数の拡大と新スタンドの建設
改修計画の最大の目玉は収容人数の拡大です。現在の約14,500人から、少なくとも18,500人へと約4,000人増加します。これまで座席がなかったテニエンテ・ムニョス・ディアス通り側の奥に新たなスタンドを建設し、1955年から1970年まで存在していた4面にスタンドがある元のスタジアムの形状を復活させます。両ゴール裏は対称的な張り出し構造のスタンドとなり、現在の建物の敷地面積を変えることなく、パジャソ・フォフォ通り側へ向かって空中に拡張する形で配置が再編成されます。(via MARCA)
施設内部の近代化と多目的ビルの新設
ピッチのサイズはラ・リーガ1部および国際大会の基準に適合するように適応されます。内部は全面的に改装され、座席の交換、通路や階段の更新が行われるほか、ロッカールーム、プレスルーム、ミックスゾーン、VIPボックス、およびクラブや選手、ファン向けの各種施設のスペースが最適化して再配置されます。さらに、アロヨ・デル・オリバル通りにあるマドリード州所有の区画を活用し、地下駐車場を備えた多目的ビルが新たに建設されます。この建物はスタジアムと直結し、試合日以外にもスポーツ、文化、社会的な活動を開催できるようサービスが大幅に拡充されます。(via ElDesmarque)
スタジアム外観の保護と工期について
スタジアムは建築物として部分的な保護指定を受けているため、その歴史的・遺産的価値を尊重した工事が行われます。ファサードは元の構造を保存しつつ、その価値を引き立てるために、軽く半透明で透過性のある二重の皮膚に基づく改修が施されます。また、スタジアムの内部全体を取り囲むように、広い歩行者エリアの創設と技術的フリーズ(装飾帯)の導入が予定されています。工期は約24ヶ月と見込まれており、スポーツ活動と両立できる形で進められるため、工事期間中もラージョはバジェカスを離れて他のスタジアムで試合をする必要はないと見込まれています。(via MARCA)
【本日の総括】
新監督ベニャト・サン・ホセの就任とともに、長期間離脱していたラウール・デ・トマスの復帰や契約満了選手の去就など、チーム編成が急ピッチで進んでいます。さらに、バジェカスの歴史を尊重しながら近代化を図る6000万ユーロ規模のスタジアム全面改修計画も決定し、ピッチ内外でクラブの新たなサイクルが幕を開けようとしています。