イシ・パラソン 7試合の過酷な出場停止処分に裁判所から救済の仮処分と本人の告白

ラージョ・バジェカーノの攻撃の要であるイシ・パラソンが、重い処分から劇的に救済されることとなりました。

ことの始まりは、4月26日にホームのバジェカスで行われたレアル・ソシエダ戦でした。この試合でレッドカードを受けたイシは、主審のホセ・ルイス・グスマン氏に対して「恥知らず」と言い放ち、これが審判報告書に明確に記載されたことで、合計7試合という極めて過酷な出場停止処分を科されました。

王立スペインサッカー連盟(RFEF)の規律委員会は、この処分の内訳について、抗議行為が規律規程第127条に違反するため2試合の出場停止、そして「恥知らず(sinvergüenza)」という言葉を用いた侮辱的表現が第99条に違反するため4試合の出場停止であると説明しました。

このあまりに重い処分に対し、当時チームを率いていたイニゴ・ペレス前監督は、カギ括弧で『イシに対して7試合もの出場停止処分が下されるというのは、あまりに常軌を逸しており、不釣り合いで不当なものと言わざるを得ません。このことは大声ではっきりと主張しなければなりませんし、無視することはできません。下された決定は受け入れますが、クラブは処分を軽減させるために全力で取り組んでいます。非常に明白な事例ですので、理に適った判断が下されることを願っています』と不満を爆発させ、全力で異議を申し立てていました。

イシ・パラソン本人も、この処分を知らされた当時の衝撃について、カギ括弧で『自宅でパートナーと食事をしていたんです。その後にトレーニングを控えていたのですが、チームの代表者から電話で知らされたときは食事も喉を通りませんでした。彼は私に「イシ、7だ」と言ったんです。私は自分の背番号のことだと思って「ああ、もちろん。私は背番号7を背負っているからね」と返したら、いやそうではなく、7試合の出場停止処分だと言されたのです。これは本当に信じられない出来事でした。あの試合で起きたことに対する処分としては、あまりにも重すぎるように思えました』と、そのショックを告白しています。

同時に、自分の感情的な振る舞いによって周囲、特に若いサポーターへ与えた悪影響を深く反省しており、カギ括弧で『自分のあのようなリアクションは決して許されるものではありませんでした。ピッチ内での私たちの行動は子供たちの手本になるべきものです。あのような見苦しい姿を見せてしまったことを、彼らに深くお詫び申し上げます』と、真摯に謝罪の言葉を述べていました。

イシはすでに、昨シーズンの最終盤からヘタフェ戦、ジローナ戦、バレンシア戦、ビジャレアル戦、そしてアラベス戦の計5試合にわたって出場停止処分を消化していました。

そして今回、マドリード高等裁判所(TSJM)がこの処分に対する執行停止の仮処分を決定しました。これにより、残されていた2試合の処分消化を待つことなく、すぐにラ・リーガのピッチに立つことができる「緑信号(luz verde)」が灯りました。 (via Estadio Deportivo)

ベニャト・サン・ホセ新監督体制の始動と開幕セビージャ戦への布陣

マドリード高等裁判所の決定によるイシ・パラソンの復帰は、今シーズンから新しく指揮を執るベニャト・サン・ホセ監督にとって、何よりも心強い「最高の補強」となりました。

イシは2019年の加入以来、クラブの絶対的な柱であり、昨シーズンは前監督のもとでチームをUEFAカンファレンスリーグの決勝進出(決勝でアストン・ヴィラに敗れる)という歴史的偉業に導いた主役です。今夏の準備期間においても、新指揮官のもとでハーツ戦、シャルルロワ戦、イプスウィッチ戦に出場し、すでに好調な仕上がりを見せていました。

来週土曜日に控えるラ・リーガ開幕戦は、敵地サンチェス・ピスフアンでのセビージャ戦という、新監督の初陣としては非常に厳しい大一番となります。しかし、イシの出場が可能になったことで、攻撃陣は昨シーズンの栄光を支えた強力な実力者たちが一堂に揃う見込みです。

ベニャト・サン・ホセ監督は、イシ・パラソンとともに、昨シーズンの躍進を支えたホルヘ・デ・フルートスやアルバロ・ガルシアといった強力なアタッカー陣を先発させ、セビージャの守備陣を崩しにかかる計画を立てています。中盤のダブルボランチには、ウナイ・ロペスとオスカル・バレンティンのコンビが起用される可能性が極めて高い状況です。

さらに、守備陣にはすでに新加入が発表されているクンブラ(Kumbulla)も控えており、チームの戦闘力は開幕に向けて大幅にアップしています。開幕戦の後は、ホームスタジアムであるバジェカスでのアラベス戦が予定されていますが、この試合はスタジアムの使用可能状況に左右される形となります。 (via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

マドリード高等裁判所による仮処分決定により、絶対的エースのイシ・パラソンの出場停止処分が一時停止されたことは、ベニャト・サン・ホセ新監督率いるラージョ・バジェカーノにとって開幕を前にしたこの上ない朗報となりました。クンブラらの加入や主力陣の健在ぶりに加え、大黒柱の劇的な戦線復帰という巨大な追い風を携え、チームは来る土曜日のセビージャとの非常に困難なアウェイでの開幕戦に向けて、最高のモチベーションで挑みます。