バジェカス・スタジアムの緊急立ち入り検査と改修問題

マドリード州政府の文化・観光・スポーツ担当大臣であるマリアノ・デ・パコと、ラージョ・バジェカーノのラウル・マルティン・プレサ会長、そしてトップチームのキャプテンを務めるイシ・パラソンとイバン・バジウによる重要な会議が月曜日に行われた。ラージョ側はこれまで2日間にわたり、公証人を伴った状態でも州政府の代表者によるスタジアムへの立ち入りを拒否していたが、今回の会議を経て、火曜日に州政府の技術者と契約企業がバジェカス・スタジアムに立ち入ることを許可すると約束した。

この視察の目的は、事前の監査報告書で指摘された全体的な老朽化の状況と深刻な規制違反がどの程度事実かを確認することにある。具体的には、火災予防システム、電気設備、非常照明に関する緊急対策の必要性に加え、クラブのメンテナンス不足に起因する数多くの欠陥が検査され、それを解決するために必要な時間を割り出す技術報告書が作成される。

マリアノ・デ・パコ大臣は、クラブの立ち入り拒否を常套手段であり、時間を稼いで目標から目を逸らそうとしていると批判し、『スタジアムはラージョ・バジェカーノのようなクラブを代表する状態にはないと考えている。これはクラブと州政府の対立ではなく、義務を果たすと約束したクラブに対する責任の要求だ』と厳しい言葉を向けた。

一方、ラウル・マルティン・プレサ会長は会議後、『8月20日のアラベス戦をホームで迎えてシーズンをスタートできることを願っている』と述べたが、州政府側は監査のパラメータのいずれかが確認された場合、今季最初の試合を同スタジアムでプレーできないのが普通であると警告している。(via SPORT / Mundo Deportivo)

ホームスタジアム代替地問題とブルゴス開催案の却下

バジェカス・スタジアムでの試合開催が不可能と見込まれる中、ラージョ・バジェカーノは代替地探しに奔走していた。クラブが最も想定外の要請として提示し、開催の可能性が高まっていたのはブルゴスのエル・プランティオ・スタジアムだった。これは使用料が経費のみで済むためだが、ファンからは誰も観に行かないし、ホームでプレーするような利点がないとして不評を買っていた。

ラージョはエル・プランティオに決定する前にも様々な選択肢を検討していた。第2希望であったヘタフェのコリセウムは最近の改修工事とカンファレンスリーグの日程が重なるため除外され、最も希望していたレガネスのブタルケ・スタジアムは高額な要求により一度は検討から外れていた。メトロポリターノやサンティアゴ・ベルナベウはコンサートや試合の過密日程のため提供されず、アルコルコン、フエンラブラダ、ラス・ロサスなどのマドリード州内のスタジアムはラ・リーガの基準を満たしていなかった。さらに、アビラ、セゴビアナ、グアダラハラなどの近隣のスタジアムも条件を満たさず、バジャドリードは工事中、アルバセテは市議会の許可手続きが間に合わないという理由で、選択肢がなくなった末の必死の決定がブルゴス案だった。

しかし、月曜日の会議でマドリード州政府はこのブルゴス開催案を却下した。ファンへの損害が計り知れないことを理由にマドリード州内での開催を強く求め、『クラブはマドリードでプレーできるよう全力を尽くさなければならない』と通達した。その解決策として、マリアノ・デ・パコ大臣は一度は候補から外れていたレガネスのブタルケ・スタジアムを再度提案し、通常の舞台から離れて試合を行うための経済的支援を提供する用意があることを明言した。(via Esport3 / Mundo Deportivo / SPORT)

シーズンチケット払い戻しに関する消費者団体の動き

バジェカス外での試合開催の可能性が高まる中、消費者団体Facuaが動いた。同団体はラージョ・バジェカーノに対し、マドリード州外で試合が行われた場合、観戦に行けないファンに対してシーズンチケット料金の日割りでの返金を要求した。Facuaは、遠方の開催地は多くのシーズンチケット保持者が負担できない移動や宿泊の追加費用を強いることになると指摘している。

これに関連して、マリアノ・デ・パコ大臣もクラブのファンに対する敬意の欠如と責任感の欠如を非難し、不確実な状況におけるクラブの道義的責任を訴えかけている。(via SPORT)

レアル・ソシエダの左SBハビ・ロペス獲得への関心

移籍市場における新たな動きとして、ラージョ・バジェカーノがレアル・ソシエダに所属する左サイドバック、ハビ・ロペスの獲得に興味を示している。ジャーナリストのアンヘル・ガルシアが報じたところによると、昨シーズンにオビエドへのレンタル移籍で実りある結果を残した同選手に対し、ラージョ・バジェカーノが獲得希望クラブのリストに名乗りを上げた。レアル・ソシエダのアイヘン・ムニョスの移籍が冷え込む一方でハビ・ロペスの退団の可能性が高まっており、ラージョはその動向を注視している。(via ElDesmarque)

リーグ開幕戦の相手セビージャの動向

8月15日に行われるラ・リーガ第1節、セビージャFC対ラージョ・バジェカーノの開幕戦に向けて、対戦相手であるセビージャの状況が判明している。セビージャのルイス・ガルシア・プラサ監督は、プレシーズンで結果を残しているカンテラーノたち、ラファ・ロメロ、イケル・ムニョス、ニコ・ギジェン、マヌエル・アンヘル、ミゲル・シエラ、イブラ・ソウをラージョ戦の招集メンバーに入れる可能性が高い。

一方で、負傷明けのアルフォン・ゴンサレスについては、ラージョ戦での起用は時期尚早と見られている。さらに、セビージャが現在ラ・リーガに登録しているトップチームの選手はわずか14名であり、開幕戦であるラージョ・バジェカーノ戦にその全員が起用可能とは限らない状況に陥っている。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)

ラシン戦の日程変更の可能性とベティス戦の特別ユニフォーム

今後のラ・リーガの試合日程に関して、9月初旬のチャンピオンズリーグのスケジュールとの兼ね合いで日程調整が必要になる可能性が浮上している。これにより、ラージョ・バジェカーノ対ラシン・サンタンデールの試合日程が変更される恐れがあると指摘されている。

また、将来の対戦相手となるレアル・ベティスは、環境保護プラットフォームForever Greenキャンペーンの一環として、セビリアのオレンジの木を主役とした特別デザインのユニフォームをラージョ・バジェカーノ戦で着用することが決定している。(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

スタジアムの老朽化と安全基準の問題により、本拠地バジェカスでの開幕が絶望的となっている。代替地として浮上したブルゴス案は州政府によって退けられ、レガネスのブタルケでの開催に向けた調整と経済的支援の協議が進む見通しだ。ピッチ外の問題が山積する中、開幕戦の対戦相手セビージャの陣容不足や、ハビ・ロペス獲得に向けた動きなど、新シーズンに向けたチーム編成も同時進行で進んでいる。